波乱の西部地区大会2日目
今日の浜松球場第1試合では、浜松北が強豪・浜松工を8対2で下しました。 大金星の立役者は先発の石田大地。右サイドからキレのあるボールを投げ込み、2失点の完投勝利でした。初回から毎回のように走者を許しましたが、粘って粘って、得点を許しませんでした。その石田の良さを引き出していたのが、キャッチャーの大石雅也です。守っているときの雰囲気がいい選手で、リードも巧み。強打の浜松工打線の打ち気をそらすように、サイドの特性を生かし、内外角をうまく突いている印象でした。
打線は3回に相手のミスもあり、一挙5点を先制。序盤で浜松北に流れを持っていくと、その後も、効果的に得点を加えていきました。相手の本格派右腕、樽井健一郎に対して、全く臆することなく向かっていった浜松北打線。1番から9番まで、とにかくコンパクトにバットを振り抜き、見ていて心地よかったです。
一方、敗れた浜松工は先日センバツ出場の常葉学園菊川との練習試合で3対1で勝利するなどハイレベルのチーム。僕は西部地区大会の優勝候補と目論んでいただけに、まさかの初戦敗退でした。
浜松工にとっては新チームになってから初めての公式戦。試合前の練習では選手がイキイキとし、気持ちが全面に出ていましたが、逆にそれが力みにつながったのかもしれません。あらためて、公式戦の難しさを感じました。
第2試合では浜松市立と浜松開誠館が対戦。浜松市立が7対5で勝利しました。 浜松市立の藤田裕光監督は3月いっぱいで浜松市立を離れ、4月より天竜中の教頭を務めることが決まりました。
2006年に野球部を立ち上げ、創部4年目の春には県大会で静岡高、常葉学園菊川を撃破してベスト4に進出した藤田監督。毎年、攻守にまとまった好チームを作り上げていました。また、昨年は女子選手を受け入れるなど、懐の深さも魅力的な監督さんでした。
高校野球界から去るのは惜しまれますが、新たな舞台での活躍を祈っています。ただ、初戦を突破したことで、31日の3回戦で最後の指揮をとるとのこと。相手は聖隷クリストファーか浜松学院。どちらがきても、注目の好カードになりそうですね。
敗れた浜松開誠館は、9回に4点を挙げて、最後は2点差まで詰め寄った粘りは見事でした。今後は先日、就任会見を行った名将・磯部修三氏が監督を務めます。パンチ力抜群の宮本翼、攻守の引馬光平、速球派右腕の高部佑哉と楽しみな新2年生がいるだけに、「磯部マジック」でどうチームが変貌を遂げるのか。じっくりと見守っていきたいと思います。(編集部・栗山)
【浜松球場の試合結果】
浜松北 8-2 浜松工
浜松市立 7-5 浜松開誠館
二俣 6-2 湖西
<写真上/丁寧な投球で浜松工を2点に抑えた石田大地(浜松北)>
<写真下/熱血指導でチームを強化した藤田裕光監督(浜松市立)>
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コメント
聖隷クリストファーは、大石君の好投で好発進ですね。次の浜松学院戦は、鈴木翔太君投げるでしょうか?このところ選抜に出場している常菊や北照などと対戦し、今一つですが、
全国的にも知れ渡っている投手ですので相手も全力で来ているからでしょう。
これから調子が上がっていくのを期待しています。
投稿: あーちゃん | 2013年3月25日 (月) 23時46分
浜松学園戦では鈴木が投げるでしょう。
投稿: ぽんた | 2013年3月26日 (火) 10時18分
大石もいいがまずシード権獲得の為に負けられない訳で学園戦では鈴木が先発濃厚…
甲子園にいく為に聖隷はシードが
必要…
去年の二の舞にならない為にも…
投稿: ぽんた | 2013年3月26日 (火) 10時22分