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2013年3月 5日 (火)

中学軟式、好右腕対決を制したのは?

 2日・3日と静岡県中学選抜野球大会は順調に試合を消化し、今週末には準決勝、決勝が行われます。ベスト4に残ったのは、東海大翔洋中、浜松積志中、浜松三ケ日中、島田金谷中の4チーム。どのチームも守備力があり、打線も機能しているだけに、どこが優勝してもおかしくありません。

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 今回の大会では、すでに両校とも敗退となってしまいましたが、2日に浜岡球場で行われた御殿場富士岡中と藤枝青島中の試合を見てきました。御殿場富士岡中の三浦大雅(2年・170cm57kg/右投右打)は初戦の浜松曳馬中戦でノーヒットノーランを達成、藤枝青島中の宮下直己(2年・174cm55kg/右投右打)も富士岳陽中を相手に完封と、今大会好調のエースを擁する2校。宮下は全日本少年春季軟式野球大会に向けて結成された静岡中央クラブのセレクションで見たことがありましたが、三浦を見るのは初めてだったので、特に楽しみにしていました。

 結果は御殿場富士岡中が8-1の6回コールドで勝利。思わぬ大差がつきましたが、両エースともに光るものがありました。

 三浦は正統派で、マウンドにすっと立った時の雰囲気が実に投手らしいです。印象的なのは、前が大きくきれいな腕の振り。下半身はまだそこまで使えていませんが、下が使えないから上の馬力でカバーといったかんじではなく、バランスがけっこういいんですよね。しっかり腕が振れるのに、ストライクを取ることに汲々としない制球力も魅力。また見たい投手です。

 宮下は三浦とは反対で、右膝が地面につくほど下半身を沈ませて、スリークォーターから投げ込んでくる投手。腕も振れていましたが、高く浮く球も目立ち、好調とは言い難い状態。ただ、6回8失点は、浜岡球場の尋常じゃない風の影響が大きく、まともな環境で試合をしていたら、コールド負けという結果にはならなかったのではないかと思います。
 この宮下、1番を打っていることでもわかるように、非常に俊足の選手。静岡中央クラブのセレクションで、ベースランニングを行っていましたが、その時にも目立つ快足でした。ショートに入るとフィールディングも良く、一緒に見ていた編集部・栗山との会話でも、「宮下は足も速いし、野手で見たい」と押したことを覚えています。センスもありそうで面白い選手なので、今月末から始まる全日本少年春季軟式野球大会での活躍にも期待したいです。

 とにかく、この日の浜岡球場は台風のような強風で、試合展開にも影響が出るほど。静岡蒲原中、常葉学園橘中と敗退した3チームが全て気候の穏やかな中部地区の中学だったのも無関係ではないのではと思ってしまいました。(編集部H)

<写真/上が三浦大雅(御殿場富士岡中)で、下が宮下直己(藤枝青島中)。タイプの違う好投手です>

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