横浜スタジアムを目指す戦い!
第30回全日本少年軟式野球静岡県大会が始まりました。中学軟式野球の3大大会の一つ。8月に横浜スタジアムで開催される全国大会を目指し、各地区の予選を勝ち抜いた16チームが参加しました。
昨日は1回戦、2回戦が行われ、準決勝に進出する4チームが決まりました。東海大翔洋中、掛川北中、竜洋中、丸塚中クラブです。
僕は、まず掛川北中の大型捕手・川合隼人が気になり豊田グランドに向かいました。この試合、掛川北中の佐藤諒が素晴らしいピッチングを展開しました。高校野球では昨日、松井裕樹(桐光学院)の奪三振ショーが凄かったみたいですが、こちらの左腕もなかなかのもの。スコアブックを読み返すとこんな感じです。
・初回→K、K、K。
・2回→K、サードフライ、K。
・3回→K、K、K
・4回→K、二塁エラー、K(二塁ランナー盗塁アウト)
その後、5回からは他の投手にマウンドを譲りましたが、ピンチの6回にマウンドに立ち、三振。7回にも1つの三振を奪いました。計5回3分の1を投げて12奪三振。つまり、16個のアウトのうち、三振で12のアウトを取りました。もちろん、無安打です。
身長163センチとまだ小柄ですが、バネのあるフォームにストレートの伸び、カーブの落差、キレとも十分。捕手・川合の巧みなリード通りに、コントロール良く投げ込める投手です。
その川合は、第4打席にレフト線に目の覚めるような強烈な三塁打を放ちました。スイングスピードの速さは抜けている印象を受けました。
掛川北中はその後、第3試合では好投手・中川真杉を擁する三島南中クラブを8対2で撃破。2年連続でベスト4進出を決めました。
僕は、その後、磐田球場へ。磐田東中と丸塚中クラブの試合を観戦しました。丸塚中クラブは序盤に3点のリードを奪われるも、3回裏に2点を返したところで、4回からエース・谷脇亮介を投入します。
この谷脇、本格派タイプで、球に威力があります。アウトローにビシッと決めてくる速球には思わず痺れました。
昨日は、左右で、今後が楽しみな逸材を発見することができ、有意義な一日でした!
兎山公園球場を覗きに行った編集部Hからもレポートが届いたので、ご紹介します。
「私は兎山公園野球場に行きました。竜洋中の大橋建斗(3年)は昨夏、捕手として見てから注目していたのですが、投手としても遊撃手としてもいいですね。ストレートは速いし、堂々としたマウンドさばきも気に入りました。遊撃手としては、抜けるかと思った当たりに追いついて、そこから踏ん張って送球してアウトを取ったり、「おおっ」とつい声を出してしまうプレーを連発。ボールとの間合いを見誤らないというか、ゴロでもフライでもライナーでもボールに対する反応が良く、次のプレーにうつるのが早かったです。
左腕好きとしては、門野中の斉藤伊吹(3年)が175センチある左ということで気になってたんですよ。175から伸びてそうでしたけどね。1イニング登板しましたが、マウンドだと力が入ってしまうのか、キャッチボールの方がいい感じでした。細身で、まだ何色ともつかない選手。高校野球で伸びてほしいですね。
青島中の宮下直己(3年)は低めに集める投球で富士南中を2安打完封。ただ、厳しいところを狙いすぎて四球になることもあったので、もう少し楽に投げてもいいのかもしれません。
この後、ちょっとだけ福田公園球場にも行ったのですが、東海大翔洋中は強いですね。バッテリーがしっかりしてますし、足を使う攻撃で突破口を開いてくる。この優勝候補・東海大翔洋中を相手に掛川北中がどんな野球を見せるのか、楽しみですね」
横浜スタジアムの前に、その最終関門となる東海大会に進出するのはどのチームか。春季高校野球の静岡県大会同様、こちらも注目です!(編集部・栗山)
<写真上/1回戦で三振の山を築いた佐藤諒(掛川北中)>
<写真下/2回戦で流れを変える好投を見せた谷脇亮介(丸塚中)>
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