静岡高、常葉学園橘が中部大会決勝へ!
中部地区大会は、静岡高と常葉学園橘が決勝進出を決めました。
昨日の準決勝第1試合は、静岡高と静岡商の伝統の一戦が実現。試合は、2点を追う静岡高が4回に同点に追いつくと、5回以降は毎回得点で9対3で勝利しました。投げてはプロ注目の水野匡貴(182cm80kg、右投右打)が、本調子ではなかったものの、静岡商打線を3点に抑え、完投しました。スカウト10球団が訪れた先週の試合の時の映像を編集部Hに見せてもらったのですが、その時と球の勢いが違ったように見えたのが残念でした。
この日の静岡高は何が飛び抜けて凄かったというものはありませんが、淡々を得点を重ね、相手を引き離していくイメージ。県王者の風格が漂った落ち着いた試合運びだったように思います。
静岡商では、先発の横馬正成(175cm66kg、左投左打)が初回から怖いほどしなる腕の振りから、いいボールを投げ込んでいました。試合が進みにつれ、「この感じ、プロで誰かに似ている」「誰だろう、この雰囲気」とずっと悩んでいましたが、なかなか思いつきません。しまいには、試合展開よりも、そっちの方が気になって気になって致し方ありませんでした。
ようやく、僕の頭に浮かんできたのは、すでに5回でした。ずばり阪神の能見篤史だったのです。大きく振りかぶったときの佇まい、右足をスッと上げるときの動作、そして打者の手元でピュッと伸びる球筋までもが。今年はWBCでも奮闘した虎のエースとダブってきました。ふっと胸のつかえがとれたとき、ランナーを背負った横馬は背番号1を背負う白瀧康二(172cm72kg、右投右打)にマウンドを譲りました。
この横馬、今すぐにプロという選手ではないかもしれませんが、4年後、5年後…。体が成熟したとき、現在の最速130キロ台後半という球速はまだまだ速くなりそうです。(横馬については編集部Hが昨秋もチェックしているのでこちらもどうぞ→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2012/10/vs-507a.html)
第2試合は、常葉学園橘が粘る島田商を振り切りました。9回、常葉学園橘はエース・高橋遥人(180cm70kg、左投左打)をあとを受け、マウンドに上がったのが木村聡司(178cm68kg、右投右打)でした。中学時代、軟式で最速139キロをマークしたという本格派右腕。高校入学後、遊撃手、三塁手を守ってきましたが、昨日、ようやく公式戦では初登板となりました。
最初の打者にいきなり四球を出しますが、次打者は全球ストレートで三球三振に。その後、味方のエラーでピンチを作り、タイムリー二塁打で2点を失いました。それでも、久々に木村の投球を見て、やっぱり、「モノが違う」と痛感しました。フォームのバランスの良さに強烈な腕の振り。変化球を使わずに、ほぼストレートで勝負にいった心意気もいいです。
この日もプロのスカウトが、水野、高橋を目当てに視察にきていました。が、来年はぜひ木村見たさにネット裏にスカウトが埋め尽くすくらいになってもらいたいです。それだけの素材です。(編集部・栗山)
<写真上/序盤は静岡高打線を抑え込んだ横馬正成(静岡商)>
<写真下/夏は投手としても期待したい木村聡司(常葉学園橘)>
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コメント
横馬選手は体幹がしっかりすれば、
日本ハム吉川選手のような投手になれる
素質があると思います。
投稿: | 2013年4月 9日 (火) 00時44分