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2013年6月

2013年6月29日 (土)

最後の夏に甲子園を目指す室内椋耶(富士学苑)

★6月29日 練習試合 掛川西グランド 晴

チーム
富士学苑 0 0 0 1 1 0 2 0 0 4
掛川西 1 0 0 0 0 0 0 0 5

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 今日は編集部栗山の仲良し(?)の室内椋耶(富士学苑3年・富士リトルシニア出身)が練習試合で静岡に来るとのことで、栗山にお使いを頼まれ、掛川西vs富士学苑の練習試合を見てきました。ちなみに、先払いしてもらったお駄賃は、「富士学苑のエースはHさん好みの左腕です」という情報でした…。確かに行った甲斐は十分にありましたが。

 室内は4番サードで出場。前が大きいスイングが目を引きましたが、1打席目、2打席目は三振。好調ではないのかな…と思ったところ、5回には1対1から勝ち越しのタイムリー二塁打、7回には2点タイムリー。4番の仕事を果しました。サードとしては、投手もこなしていた選手らしい、強い送球が魅力。また、プレーだけでなく、キャプテンとして、キビキビとした動きや、礼儀正しい立ち居振る舞いも好印象でした。
 試合後に話を聞くと、「チームとしては、この試合でも最終回に逆転されてしまったように、勝ちきれないのが課題です。そこをどうにかまとめていけたら。個人的には上り調子ですが、今日の結果はたまたまです。秋にも春にも東海大甲府に負けていますが、春には、15安打を記録したんです。力に差はないと思うので、甲子園を目指して頑張っていきたいです!」と頼もしいコメント。富士山の向こう側にも今夏は注目したいところです。ちなみに、2試合目でも4番サードで出場した室内、2打席目で放った一塁側へのファウルが高いネットを越えてしまい、掛川西の父母会の方々が大慌てでダッシュする一幕も(道路ですからね…)。何事もなかったようで一安心でしたが、室内のパンチ力を印象付ける出来事でした。

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 掛川西では、やっぱり1年生4番打者の大本拓海が気になりました。色々なところから、「1年生とは思えない風格がある」「一人だけ大阪桐蔭みたい」「立ってるところを見ただけでコイツだ!ってわかる」なんていう噂を聞くので、楽しみにしていましたが、噂にたがわぬ雰囲気の持ち主。確かに一発でコイツだとわかりました(掛川西のレギュラークラスは大体知ってるからって消去法で見つけたわけじゃないです!)どっしりした下半身から鋭く振り切るスイングの迫力がすごいです。今夏、掛川西は一回戦から日大三島と対戦するなど、なかなか大変な山にいますが、大本がどれだけ結果を出してくれるか注目したいです。(編集部H)

★無類の野球小僧・室内椋耶(富士学苑)を訪ねて(2012年7月30日)
http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2012/07/post-c201.html

<写真上/最後の夏に甲子園出場を目指す室内椋耶(富士学苑)>
<写真下/この振り切り方に圧倒される大本拓海(掛川西>

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2013年6月26日 (水)

ボーイズ県大会で見た注目選手!

 今年のボーイズリーグ、夏季選手権静岡予選大会は浜松フレイムズが優勝。8月に大阪で開催される全国大会出場を決めました。今回の予選、僕が見た中で印象に残った選手を紹介したいと思います。

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 実は、昨年末から今年にかけ、ボーイズリーグに詳しい関係者に、「いい選手いますか?」と聞いたところ、真っ先に出てきた名前が女性選手でした。
 浜松フレイムズ・星川あかり。春の全国大会ではピッチャーとしてマウンドに上がっていましたが、現在は「2番ショート」に定着。まず、この選手の雰囲気がいいです。グランドを見渡すと、パッと目に入ってきます。
 柔らかいグラブさばきと、安定したスローイングの守備。バッティングもシャープで、2回戦の第3打席では、ファウルになったものの、なんと広い浜松球場のライトポール際近くのスタンドに入れしまうほど。これには、スタンドから「お~」という声が上がりました。
 そして、準決勝は第1打席でライト線へのタイムリー二塁打を放ち、コールド勝ちの足がかりを作る活躍を見せました。そんな技術の確かさに加え、驚いたのは彼女の意識の高さ。例えば、二塁ランナーにいる際、相手ピッチャーが交代すると、その投球練習中にピッチャーのモーションに合わせて度々スタートの練習。次への準備も怠りません。男性なら、おそらく強豪校から争奪戦になるであろう逸材。彼女を見るだけで球場に行く価値があります!

 同じく浜松フレイムズの長身右腕・栗田は高校での成長が楽しみな投手。ダイナミックなフォームはぎこちなさがありますが、それも伸びしろと考えることができます。変化球の制球力もあり、ゲームを作ることができる投手です。同じく、右腕投手の河合はしなやかな腕の振りを持ちます。この2枚看板でぜひ、全国の強豪に立ち向かって欲しいと思います。

 準優勝のスルガマリンでは、「1番ショート」の今野が目立っていました。球場全体に響き渡る強烈な打球音は他の選手と比べものにならない大きさ。インパクトでの強さを感じます。ピンチでも落ち着いてさばく守備も出色です。

 富士ボーイズの清水は球のキレで勝負する左腕。まだ体は小柄ですが、フォームに無駄な動きが無く、とにかくバランスがいいです。ストレートがシュート回転する傾向がありますが、これも左打者に対して逆利用することができれば大きな武器になります。フィールディングの上手さも光るだけに、高校進学後にすぐに出てきそうなタイプ。体ができたときにどんなピッチャーに変身するのか、見ていきたいです。

 投手兼遊撃手の伊豆ボーイズ・須永湧大は、よく野球を仕込まれているなという印象を受けます。ゴロを捕る際の形、内から出るバットスイング、基礎がきっちりとできています。遊撃の守備ではセンター前にフラフラと上がった自分の後ろに打球に対し、背走しながら好捕。高校生レベルでも難しい打球を難なくさばいたプレーぶりに高い野球センスを感じました。(栗山)

<写真/上から星川あかり(浜松フレイムズ)、栗田(浜松フレイムズ)、今野(スルガマリン)、清水(富士ボーイズ)、須永湧大(伊豆ボーイズ)>

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2013年6月21日 (金)

「静岡高校野球2013」6月21日現在の取扱書店と大まかな内容

 いよいよ明日は夏の大会の抽選会です! 新しい草薙球場で一番最初に戦うのはどのチームなのか? 新しい歴史を刻むのはどのチームなのか? 組み合わせが決まると、観戦する側としては色々な想像をしてしまいます。
 その想像(妄想?)のお供に役立つ「静岡高校野球2013」、取り扱っていただいている書店さんが増えましたので、現在置いていただいている書店さんをご紹介します。

★谷島屋書店(県内全域)
http://www.yajimaya.co.jp/

★戸田書店(県内全域)
https://www.todabooks.co.jp/

★マルサン書店(東部6店舗)
http://www.numazu.nu/~marusan/

★焼津谷島屋(焼津市4店舗)
http://www.hometown-s.com/shop/?k=22001700

★アマノ(浜松市5店舗)
http://www.amano-t.com/book/index.html

★FAVORITE BOOKS(浜松市浜北)
http://www.favoritebooks.jp/

★amazon(インターネット)
http://www.amazon.co.jp/%E9%9D%99%E5%B2%A1%E9%AB%98%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%832013-%E3%80%8C%E9%9D%99%E5%B2%A1%E9%AB%98%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%83%E3%80%8D%E7%B7%A8%E9%9B%86%E9%83%A8/dp/4990644611/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1371645422&sr=1-1

 以上です。
 各店舗の在庫などは編集部では把握しておりませんので、上記の書店さんにてお問い合わせいただくのが確実です。
 自費出版ということで、各書店さんにとっても、取次を通す一般的な書籍よりも扱いが面倒だと思いますが、「静岡に根付く書店として地元を盛り上げたい」という熱意で、好意的に扱っていただいています。大変ありがたく、嬉しく思っています。

「静岡高校野球2013」の大まかな内容は以下の通りです。

★2013注目選手名鑑100+有望1年生先取りチェック
★注目選手に聞く! 10の質問(10選手)
★高橋遥人・青島勢奈(常葉学園菊川)×安倍昌彦(流しのブルペンキャッチャー)
★進路相談室2013(愛知学院大・萩原大起インタビュー)
★岡田千詠子先生の正しいトレーニング講座
★船川誠、限りなき挑戦(静岡ジュニアユースベースボールクラブ監督)

<特集 目指せ初出場!>
★インタビュー(広島東洋カープ・庄司隼人、聖隷クリストファー・鈴木翔太)
★チームレポート(焼津水産・菊川南陵・清水西)
★1992桐陽夏物語

★有望中学生名鑑

 今年も全校紹介はありませんのでご注意下さい! また、内容に関するお問い合わせにはなかなかお答えできないと思います。ちなみに明日の抽選会は午後13時から焼津市文化センターで行われます!(編集部H)

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2013年6月17日 (月)

「静岡高校野球2013」が県内書店で19日ぐらいから発売されます!

 「静岡高校野球2013」がいよいよ19日ぐらいから静岡県内の書店(谷島屋書店・戸田書店)に並び始めます。県内の方は是非お手にとってご覧ください! 今年も青い表紙が目印です。

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2013年6月10日 (月)

大学選手権で県勢の活躍に期待!

 明日から、明治神宮球場、東京ドームで第62回全日本大学野球選手権が開催されます。昨年に続き、今年も県内のチームは出場することができませんでしたが、県内出身がどんな活躍を見せてくれるのか楽しみです。

1306101 僕が特に注目しているのは、日本体育大の大貫晋一(桐陽出身)です。2年生ながら、リーグ戦の途中から先発に回り、強豪・東海大戦では8回を3安打1失点の快投。安定した投球でリーグ優勝に貢献しました。リーグ戦の終盤に投げていないのが、ちょっと気がかりですが、ぜひ、全国の舞台で成長した大貫の投球を見たいです。(栗山)

<写真/高校時代からしなやかな腕の振りが魅力だった大貫晋一(桐陽)>

★高校時代の大貫の記事はこちら→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2010/07/post-369b.html

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2013年6月 8日 (土)

練習試合 東海大甲府vs浜松学院

★6月8日 練習試合 浜松学院グランド 晴

 チーム
東海大甲府 3 6 3 2 0 1 0 0 1 16
浜松学院 2 0 2 0 0 0 0 0 0 4

Img_9315 今日は浜松学院の文化祭の招待試合に東海大甲府が来るということで行ってきました。

 結果はスコアボードの通りで、前半は東海大甲府打線の猛攻に目を見張ってるぐらいしかできませんでした…。しかし、試合の後半は、浜松学院の1年生右腕・袴田海斗が5回からマウンドに上がり、5回2失点と踏ん張りました。6安打ぐらい浴びていますが、走者を出しても粘って投げていましたね。
 開成中の時から注目されていた投手ですが、見るのは初めてでした。しかし、ピンチの場面でも腕をしっかり振ってカーブが投げられる度胸が好印象。吉田道監督が、「マウンドさばきがいい」と言っていたそうですが、確かに堂々としたマウンドさばきでしたね。ストレートも制球はまだまだですが、力強くていいボールです。浮いたりしなければ、東海大甲府相手でも通用したということを自信に、今後さらに伸びていってほしい投手です。

Img_9295 前半爆発した東海大甲府打線は2者連続を含む3本塁打でしたが、どれも強烈な当たり。打球の伸び方に、浜松学院の選手たちも戸惑っているところもありました。ドラフト候補の渡邉諒は4番ショートで出場しましたが、内から一直線に出てくるスイングは滅法速いわ、そんな所からアウト取っちゃうのという守備といい、本当にご馳走様でした。全打席出塁です。いいもの見ましたが、他にもいい打者いっぱいいました…。(編集部H)

<写真上/マウンドさばきと度胸が光る袴田海斗(浜松学院)>
<写真下/どうやって抑えればいいのかわからないドラフト候補・渡邉諒(東海大甲府)>

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2013年6月 6日 (木)

流しのブルペンキャッチャーが常葉学園橘中の手嶋航平・勝山純之介を受けた!

 先日、『静岡高校野球2013』の取材で、流しのブルペンキャッチャーこと安倍昌彦さんと常葉学園橘のグランドにお邪魔しました。今回の企画は、3年ぶりに常葉学園橘の高橋遥人青島勢奈の球を安倍さんが受けるというもので、その模様は6月中旬~下旬ぐらいに発売予定の『静岡高校野球2013』でお伝えします。

Img_9271_2 安倍さんが高橋と青島の球を受けた後、ブルペンにやってきたのは左腕・手嶋航平と右腕・勝山純之介。そうです、常葉学園橘中の3年生投手たちです。「期待の投手たちなので、ぜひ見てやってください」と常葉学園橘中の片平恭介新監督に言われて、安倍さんも私も2人の投球を見つめましたが…ちょっとびっくりしました。安倍さんが、「軟球投げてるんだよね? 硬球じゃないよね?」と確認するぐらい、重い音がブルペンに響いてたんです。
 私は、手嶋は見るのは初めてではなく、去年から何度となく見ているのですが、印象が変わりました。今年の2月に見た時は、制球に苦しんでいる様子でしたが、その時よりもしっかりと腕が振れているのに、低めにビシビシ! 躍動感もあって、すごくイキイキした投手でした
Img_9264 勝山のプレーは見たことがなく、少年野球の先輩の渡邉隆太郎(富士重工業)の練習を見に来ていた時に姿を見たぐらいでした。守備位置すら知らなかったのですが、やたら迫力がある投手なんです。角度があり、強い球が突き刺さるようにミットに収まっていきます。「球が速いからピッチャーにした」と片平監督がおっしゃる通り、確かに速いですし、さらに制球が荒れ気味なのが非常に怖い。手嶋とはまるっきりタイプの違う投手です。

 と、感心しながら、安倍さんとみていたのですが、安倍さんもだんだん興奮し始めて、「球筋を後ろから見たい」と、まずはブルペンのネット裏へ。ただ、そこは中学生で、ちょっと力んでしまっていましたね。と思っているうちに、安倍さんは再び防具を身にまとい、キャッチャー交代。手嶋、勝山と少し球を受けて、アドバイスも。
 球を受けて、手嶋を、「黒澤学監督(高校)は、夏にこっそりベンチに入れたくなっちゃうんじゃないかな」と高評価した安倍さん。手嶋を絶対的エースだと思ったようですが、「春は小林宗弘っていう左腕が投げました。小林は小柄ですが手嶋より内外の出し入れが上手いんですよ」と黒澤監督に教えてもらい、目を剥いていました。
Img_9289 また、勝山については一目見た瞬間から、その手首の強さを指摘。スナップが効いているから球に強さがあるんですね。球を受けた後、安倍さんは勝山の後ろに立って、妙に長いアドバイスを送っていました。話は聞こえませんでしたが、何やら、変化球とフォームについてのアドバイスだったようです。手嶋ほどまとまっていない分、アドバイスの効きがいいようでした。

 この一連の流れを、『静岡高校野球2013』の記事には載せられなかったので、ブログで紹介させてもらいました。安倍さんは、3年前に高橋・青島と一緒に受けた木村聡司や、大型1年生・小野寺拓海のことも気になっていたようです。

 この取材は、常葉学園橘の練習が始まる16時半からということだったのですが、安倍さんが静岡駅に着いたのは、15時過ぎとちょっと早めの時間でした。今から向かうと早く着きすぎると知った安倍さん、どこかで時間をつぶそうと考えたようですが、最初に発した言葉は「静高ってまだ練習やってないよね?」。静岡高は15時45分ぐらいからということで、実現はしませんでしたが、ちょっとした時間も無駄にせず有望選手を探しに行こうとする安倍さんの根性に脱帽でした。(「静岡高校野球」編集部)

<写真上/昨年、小野寺拓海が抜けている時にエースを務めた手嶋航平(常葉学園橘中)>
<写真中/夏に向けて秘密兵器になるか? 勝山純之介(常葉学園橘中)>
<写真下/勝山に熱心にアドバイスを送る、流しのブルペンキャッチャーこと安倍昌彦さん>

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2013年6月 2日 (日)

「静岡高校野球2013」の表紙が完成!

Photo_2 ついに「静岡高校野球2013」の表紙が完成しました! 今年は、東京と磐田に事務所を置く、「TwoThree」(http://www.two-three.com/)さんに表紙デザインをお願いしたところ、このようにとても自費出版とは思えない出来栄えになりました。「静岡高校野球」のロゴも作っていただいたので、今後はこのロゴが目印です!

 編集作業も大詰めで、編集部はてんてこ舞いです。野球を見に行かない週末なんて、去年のこの時期以来かもしれません。今年も昨年同様、アマゾンや静岡県内の書店さんに置いてもらう予定ですが、アマゾンはいつ発売できるかわからないので、県内の方はぜひ書店さんでお願いします。発売日が決まり次第、またこのブログでお知らせします。

 今年はページが微増して、注目選手インタビューも増えました。昨年よりさらに充実した内容になっているので、早く出したいのですが、実はまだ取材が残ってます。もう少し頑張ります。(「静岡高校野球」編集部)

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