秋季西部地区大会敗者復活4回戦~磐田球場
昨日は磐田球場で西部地区の敗者復活4回戦が行われました。中部地区、東部地区を含め、他の球場はすべて雨で中止。磐田球場も一日中雨が降ったり止んだりという天候でしたが、グランドの土のコンディションはそれほど悪くなく、水たまりができるような状況ではありませんでした。これは、グランドキーパーさんの日々の整備のおかげだと思います。
横須賀 6-2 浜松城北工
浜松商 8-0 浜松西(8回コールド)
浜北西 6-5 浜松湖南(9回サヨナラ)
第1試合では、夏ベスト8の横須賀が、初回に挙げた4点を2回から登板した戸塚涼雅(1年)が守り抜き、2年連続県大会出場に王手をかけました。4番に座る戸塚は打っても初回に右中間へ先制となるタイムリー三塁打を放つと、第3打席でも右中間を抜く二塁打、さらに7回にはダメ押しとなる犠牲フライの大活躍でした。中学時代は掛川リトルシニアの主力として活躍した戸塚。今夏は1年生ながらレギュラーを掴み、経験も豊富だけに、今後に注目です。
また、この夏、横須賀の快進撃の原動力となったエース・後藤黛(2年)は1回を投げ終わったところで降板。ちょっと気になりましたが、本人は「少しフォームのズレがありますが、問題ありません。次は自分が投げて、絶対県を決めて、何として県大会で(チーム初の)1勝します」と話してくれました。夏の疲れも残っていると思いますが、ぜひ後藤の迫力ある投球を県大会でも見たいですね。
続く、第2試合で浜松商と浜松西の伝統校対決。試合は終始、浜松商ペースで進みます。初回から4回まで連続得点。投げては増田純一(2年)の快投が光りました。低いリリースポイントから低めに直線的にキレのあるボールを投げ込む投手。プロで活躍する武田久(日本ハム)の姿がダブりました。
第3試合は浜北西が初回に失った4点のビハインドを終盤に追い上げ、最後は機動力を使った攻撃で、サヨナラ勝ちを収めました。
敗れはしたものの、浜松湖南はバッテリーを含め、スタメン4人が1年生という若いチーム。今後の財産になったと思います。試合後、磯部祐監督はこう言っていました。「大会前は、1勝もできずに終わると思っていたチーム。よく、ここまで頑張ってくれたと思います」。その一方で、「今日は経験不足が出てしまいました」と9回のピンチの場面を振り返りました。通常なら、9回はベンチからのタイムを最後の1回、取っておくそうですが、野手がマウンドに駆け寄ってしまい、タイム1回とカウントされてしまったようです。なので、間をとりたい場面で、タイムを使うことができなかったと悔やんでいました。
ただ、この日の浜松湖南の試合を見ていて、すごく丁寧な野球をするチームだなという印象を受けました。送るところはきっちりとバントを決め、守備でも無駄なミスがない。よく鍛えられている好チームです。ピッチャーも駒が揃っているだけに、来春、もう一度見るのが今から楽しみです。(編集部・栗山)
<写真上/この秋はエース・後藤黛との2枚看板を形成する戸塚涼雅(横須賀)>
<写真下/名門復活へ、カギを握る増田純一(浜松商)>
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