秋季西部地区大会3日目~浜北球場
今日から東部地区も秋季大会が開幕。先駆けて始まっている西部地区大会では、来年のドラフト候補として期待したい逸材左腕が快挙を成し遂げました。
浜松西 5-4 浜松開誠館
磐田東 1-0 浜松南
第1試合は両校合わせて17四死球ということで、常に走者がいるような状態でした。浜松西の先発・服部航平(2年)は細身ながら184センチの右腕で、今春からエースとして投げ続けています。今日は6回4失点と冴えない内容でしたが、今秋から4番を打つ打撃でのパワーや変化球を上手く運ぶ器用さからはポテンシャルを感じるんですよね。進化に期待したい投手です。
浜松開誠館は3人の継投でしたが、計10四死球と課題が見えました。猛暑の中でも元気にベンチから声をかけまくっていた磯部修三監督が今後、どのようにチームを作っていくのか注視していきたいです。
第2試合は磐田東の長身左腕・齋藤誠哉(2年)がノーヒットノーランを達成。エラー1つのみで、四死球はなし。12奪三振というまさに圧巻の内容でした。齋藤誠はぐっと前に乗りだしてきてから、長い腕を存分に生かし、打者に近いところでリリースできる投手。そんな左腕にストレートも変化球も徹底して低めに集められたら、浜松南打線が封じ込められたのも仕方がないところ。今日の出来なら甲子園でも好投できるでしょうね…。
今夏の齋藤誠はパンフレットに掲載されていない謎の20番として活躍しましたが、現在は堂々の1番をつけています。ただ、磐田東の投手陣は140キロを越えるストレートを持つ右腕・鈴木博志や、今日は打者として出場し、ポール際に場外までいきそうな大ファウルを放つパワーを見せた178センチの左腕・藤森碧尉(今日は本当は藤森が目当てだったので、また行ってきます)など県内屈指。今後もハイレベルなエース争いから目が離せません。
ただ、浜松南の先発・中川雄太(2年)もいい投球を見せました。9回を投げて5安打1失点。2回と8回以外毎回走者を背負う展開となりましたが、走者を出してからも粘りの投球。味方が齋藤誠に対し突破口を開けずにいる中、気持ちを切らさずに投げ抜きました。
中川も齋藤誠と同じく、183センチの長身左腕ですが、齋藤誠が前の方でリリースすることに長身を生かしているのに対し、中川はあまり沈まず、投げ下ろすので長身投手らしい角度があります。中川が打たれた5安打のうち、4安打は右打者2人に打たれたもので、やはり左打者には打ちづらいよう。まだまだ細身でノビシロも十分なので、次の試合に期待というよりは、長いスパンで見ていきたい左腕ですね。
浜松南では遊撃手の内山惇貴(2年)の守備にも目を引かれました。グラブさばきが良く、送球に安定感があります。(編集部H)
<写真上/最近ブログ登場率が高い齋藤誠哉(磐田東)>
<写真下/中川雄太(浜松南)>
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