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2013年8月29日 (木)

秋季大会 富士市立vs吉原工

★8月18日 第66回秋季東海地区高等学校野球東部大会敗者復活3回戦 富士球場 

チーム
富士市立 0 1 1 3 0 0 0 3 8
吉原工 0 0 0 0 1 0 0 0 1

<8回コールド>

1308281 先日、読者の方から、「富士市立の新エースである藤井君も一度観に行って下さい。怖いぐらいに腕が振れています」というコメントをもらいました。浜松球場の磐田東対常葉学園菊川も気になったのですが、「怖いほど腕が振れる」という言葉に惹かれ、昨日は富士球場に足を運んできました。

 先発の藤井聖(2年)は、5回に1点を失ったものの、それ以外はほぼ完ぺきに抑える完投勝利。ただ腕がよく振れるというだけでなく、下半身をしっかりと使いながら、真上から投げ下ろしてきます。フォームのバランスに優れた好左腕でした。
 伸びのあるストレートは、キャッチャーミットに向かいボールがグングンと大きくなってくるようなイメージ。キレがあるので、高めの釣り球に思わず、手が出てしまいます。変化球とのコンビネーションも良かったです。

1308281_2 富士市立の打線では、入学早々から期待してきた馬渕晃汰(2年)に注目。以前のブログでも紹介したことがありますが、稲沢リトルシニア時代には、日本選抜チームに選出され、全米選手権大会に出場したほどの逸材です。
 181センチ77キロという堂々とした体格から、この秋は主に4番に座り、3打席連続三塁打という離れ業も記録。下級生時はどちらかというと、オドオドとしている感がありましたが、今はバッターボックスでもどっしりと構えています。
 この日の8回の第5打席でした。甘く入った変化球を放つと、ライナー性の打球をレフト方向に。低い弾道は、そのままレフトスタンドに突き刺さりました。1球で仕留めた集中力は見事。この日の快音はこの1打席のみでしたが、馬渕の打球は、凡打で終わっても、その強さが違うのです。
 センターの守備力も向上していけば、来秋のドラフト候補になってもおかしくない身体能力の高さ。シュアな打撃を披露する鈴木悠矢との強力コンビは、今後も楽しみです。

1308283 この試合、富士市立の一方的な試合になってしまいました。そんな中、実は吉原工の1年生右腕・野口幸真に出会うことができたことが一番の収穫でした。序盤から、富士市立打席に真っ向挑む本格派右腕。身長173センチと大柄ではありませんが、「こんないいピッチャーがいたんだ」と驚きました。
 試合後、大勝良則監督に話を聞くと、中学3年時に軟式の富士選抜のエースを務めていたようです。1年夏からベンチ入りし、今秋は富士戦でリリーフ登板して好投。敗者復活1回戦の誠恵戦で完封勝利を飾ると、続く裾野戦でも無失点の快投。富士市立と対戦するまで無失点できたようでした。
 「こんなにボールがきていなかったのは初めてですね。富士市立という名前を意識してしまったのかもしれません。本来、もっとコントロールも安定しています」。(大勝監督)
 「腕の振りの速さ」では、富士市立・藤井に軍配が上がりますが、「しなやかさ」なら、この野口だって負けていません。この冬はじっくりと下半身を鍛え、来春はさらなる飛躍に期待したいです。現在130キロ台前半のストレートは140キロ台まで上がる可能性は十分にあると見ています。(編集部・栗山)

<写真上から藤井聖、馬渕晃汰(ともに富士市立)、野口幸真(吉原工)>

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コメント

吉原工業ピッチャー野口幸真、良く頑張りました。体鍛えて市立にリベンジ頑張れ‼ この記事を書いてくれた記者の方にお礼を言いたいです。
ありがとうございます。

投稿: | 2013年8月30日 (金) 17時39分

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