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2013年9月17日 (火)

秋季静岡県大会2回戦~清水庵原球場

  昨日は秋季高校野球静岡県大会2回戦の8試合のうち、清水庵原球場で2試合を観戦しました。

常葉学園橘 6-4 掛川西(延長10回)
飛龍 4-3 掛川東(延長14回)

1309161_2 清水庵原球場の第1試合では、掛川西と常葉学園橘が対戦しました。
 試合の主導権を握ったのは掛川西。初回に森脇一樹(2年)のライト前タイムリーで1点を先制すると、4回にはその森脇が今度はライトスタンドへの豪快な一発を放ち2点を追加します。投げては先発の森脇が体全体を使ったフォームからテンポ良く投げ込み、7回まで1失点の好投を見せます。ところが、常葉学園橘は8回に2点、さらに9回二死満塁から道場晃規(1年)のタイムリーで同点に。そして延長10回には木村聡司(2年)、小野寺拓海(1年)の連続タイムリー三塁打などで2点を勝ち越し。最後は、エースの木村が締め、常葉学園橘が逆転勝ちを飾りました。

1309162 第2試合は掛川東と飛龍が対戦。掛川東が飛龍先発の東田聖(2年)をとらえ、初回に3点を先制します。すると、飛龍は2回からピッチャーを背番号10の柏木勇政(2年)にスイッチ。右の本格派・柏木が登板します。腕がしっかりと振れ、力強いストレートをバンバン投げ込む柏木。特に右打者の内角低めに向けて、対角線に投げ込む球が絶品。そんな快投が打線の援護を生みます。
 4回に1点を返すと、6回には3番・佐藤竜馬(2年)が左中間の一番広いところに本塁打を放ちます。そして、第1試合同様、9回裏二死から三宅健斗(2年)のタイムリーで同点。その後、両チームとも無得点が続き、再試合もちらつき始めた延長14回裏、三宅のタイムリーでサヨナラ勝ちを飾りました。
 柏木は2回から14回まで投げ、5安打無失点。延長10回ピンチの場面では掛川東の主砲・青島佑樹(2年)に対し、気迫のこもったアウトコースいっぱいのストレートで三振。派手なガッツポーズも印象的でした。地元・愛鷹中出身の柏木は中学時代は故障で、ほとんど投げることができなったそうです。それだけに、今後の伸びしろにも期待できる投手でした。
 1309163一方、掛川東は、8月12日のブログで紹介した太田光俊(2年)が14回を一人で投げ抜く見事なピッチング。7回くらいから右足がつっていたようで、しきりに右足を叩き、屈伸運動をしながらの投球。それでも、緩急をつけながら、強打の飛龍打線になかなか決定打を許しませんでした。214球目を投げた太田に対し、試合後、飛龍の濱野洋監督もそのエネルギッシュな投球を称えていました。
「独特の2種類の緩いカーブが打ちづらく、どうしても打者がつまり気味になってしまった。本当にいいピッチャーでした」。
 太田にとって、この西部大会から県大会の経験は大きな財産になったはず。一回り成長した姿を、来春、また見せてください!(編集部・栗山)

<写真上/惜しくも敗退も投打で存在感を示した森脇一樹(掛川西)>
<写真中/右の本格派として今後が楽しみな柏木勇政(飛龍)>
<写真下/粘り強く冷静なピッチングを見せた太田光俊(掛川東)>

 

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