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2014年2月

2014年2月26日 (水)

静清出身の柘植亮佑(愛知工業大)に注目!

 大学野球、社会人野球はオープン戦が始まっています。今日は東邦ガスと愛知工業大のオープン戦を見てきました。
 愛知工業大は9番ショートで静清出身の柘植亮佑(179cm75kg、右投右打)が先発出場しました。結果は2打数無安打。セカンドゴロ、ライトフライに終わりました。それでも元気な姿を見ることができて良かったです。

02271 高校時代は2年春のセンバツに出場し、初戦では3安打を放つ活躍。3年夏には「2番ショート」として県ベスト4進出に貢献します。シャープなスイングと、確実性の高い守備。県内屈指の好遊撃手として注目を浴びました。高校時代を振り返り、もっとも成長した期間を尋ねると、3年春から夏にかけての期間を挙げてくれました
「監督が金城成久先生(元監督)になって、練習の量と質が変わり、それで伸びていけたと思います」
 さらに上のレベルを目指し、柘植が選んだ進学先が愛知工業大。地元で野球に打ち込める環境ということで選んだそうです。入学早々の1年春から試合に出場。秋は肩の故障で出遅れましたが、それでも6試合に出場し、レギュラーを掴みつつあります。

 今春、柘植が取り組んでいるのは粘り強いバッティングです。
「ピッチャーにどれだけ多くのボールを投げさせることができるかです。3ボール2ストライクというカウントまでもっていき、そこからどこまで粘ることができるのか。それが自分の役割だと思っています」

 現在、愛知大学リーグ2部の愛知工業大。今秋のドラフト候補として名前が挙がる北出浩喜、國岡祐樹といった有望選手を擁しているだけに、1部昇格のチャンスは十分にあると思います。その中で柘植がいかにいぶし銀的な働きを見せるのか。愛知工業大には、他にも静岡県出身選手がいるのでぜひリーグ戦も見にいきたいです。(編集部・栗山)
 

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2014年2月25日 (火)

県中学選抜大会レポート~22日島田、23日浜岡

 県中学選抜大会が22日に開幕しました。2日間観戦した中で、印象に残った選手を紹介したいと思います。

Oikawa
Koyanagi
Suzuki
22日 島田球場
掛川北中 5-0 高松中
天竜中 8-0 島田二中
丸塚中 5-4 藤枝青島中(特別延長9回)

 この日インパクトがあったのはなんといっても掛川北中の先発・及川遼(新3年)。156センチと小柄ながら投打にセンスが抜群。投げては5回1安打無失点、打では走者一掃の二塁打を放ちました。球に力があり、フィールディングも◎。バットでボールを拾うのが上手く、迷いない見逃し方も好印象。兄の及川潤(掛川西)も好選手でしたが、またタイプが違います。今後どんな選手に成長していくのか、見守っていきたいです。
 掛川北中の次戦は大型選手が揃い、今年も優勝候補に挙がる東海大翔洋中。掛川北中は守備も良く、及川以外の選手もシュアな好打者・山本直輝(新3年)、雰囲気のある此本拓斗(新3年)ら粒ぞろいだけに、どちらが勝利を収めるのか、注目の好カードです。

 掛川北中と対戦した高松中の先発・小柳廉(新3年)は176センチの長身で本格派。体が流れて、制球がつきづらいようでしたが、ストレートはなかなかのもの。しっかり振り切れる打もいいですが、主将として野球に対する姿勢が特にいいですね。

 天竜中には遠藤大支(新3年)と中村洋貴(新3年)という2人の注目投手がいます。先発した遠藤は手足が長く、いかにも投手という体型。173センチの身長より背が高く見えます。スライダーが武器ですが、ストレートも光るものがありました。中村はラスト1イニングしか見られませんでしたが、テンポよく3人で斬って取りました。打線では6番を打っていた鈴木悠太(新3年)が大爆発。4打数4安打で変化球も上手くさばきます。三塁守備も動きがよく、肩が良かったです。

Ikeya
Takamura
23日 浜岡球場
積志中 5-0 安東中
掛川東中 3-0 三島南中
磐田城山中 6-0 沼津静浦中

 好投手と評判の積志中の左腕・池谷蒼大(新3年)をチェックしました。この日は球が高く、ボール先行の投球。しかし、腕の振りが良く、キレのあるストレートは空振りが取れます。積み重ねた奪三振は7回で10三振。無駄のないフィールディングからはセンスも感じましたね。

 掛川東中の先発・高村英明(新3年)は171センチ73キロの馬力のありそうな体格で、足を真っすぐに踏み出すフォームが印象的。軸がしっかりしていて、その分、制球もまとまっていました。胸の張りも良かったですね。後半、変化球が外れる場面もありましたが、冷静なマウンドさばきでした。(編集部H)

<写真/上から及川遼(掛川北中)、小柳廉(高松中)、鈴木悠太(天竜中)、池谷蒼大(積志中)、高村英明(掛川東中)>

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2014年2月23日 (日)

静岡蒲原シニアに現れた今年の怪物候補!

★2月23日 2014年リトルシニア南関東支部春季大会 静岡蒲原シニアグランド 

 チーム
伊豆市 0 0 0 1 0 0 1 2
静岡蒲原 2 0 1 2 0 1 × 6

02231_2  昨年が水口なら今年は遠藤か。リトルシニア南関東支部春季大会の初戦で、注目の静岡蒲原シニア・遠藤聖生が第1打席で度肝を抜く一発を左中間に放り込みました。

  静岡蒲原シニアは初回、二死2塁のチャンスを作り、打席に4番レフトの遠藤を迎えます。内角気味のストレートをとらえると、ボールはグングンと伸びていきます。決して快心のあたりではなく、やや詰まり気味。それでも、ホームランになってしまうパワーに恐れ入りました。

 185cm86kgの堂々とした体格と風格。聞けば、すでに中学通算で23本塁打を放っているとか。ツボに来たときの強さは中学生とは思えない強烈なインパクトがあります。ただ、続く第2打席は、伊豆市シニア・大川琢海の徹底した内角攻めに合い、サードゴロ。第3打席はショートゴロに終わり、この日は3打数1安打2打点という結果でした。「今年は全国大会で活躍したい」という遠藤。まだまだ守備への不安などモロさもありますが、昨年の水口弥(伊豆市シニア)に匹敵する大器であることは間違いないでしょう。

02232 遠藤の前、3番を打つキャッチャーの服部恵汰も注目株。第1打席で軸のブレがない、きれいなスイングでレフト前へ強烈な打球を放つと、第2打席でもセンター前へ。先日、某テレビ番組で、遠藤を「静岡蒲原シニアの阿部慎之助(巨人)」と紹介されたようですが、タイプ的には服部の方が近いのではないでしょうか。さらに、1番を打つ俊足好打の山本斉也、守備範囲の広いセカンドの井上直毅など今年もタレントが揃っている印象の静岡蒲原シニア。春の全国選抜野球大会への出場を逃していますが、夏にはどんなチームになるのか楽しみにしたいと思います。(編集部・栗山)
 

<写真上/中学通算23本塁打の長打力が魅力の遠藤聖生(静岡蒲原シニア>
<写真下/打席センスに目を見張るものがある服部恵汰(静岡蒲原シニア>

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2014年2月19日 (水)

東海理化が掛川球場でキャンプ中!

1302161_3 現在、社会人野球の東海理化(愛知県豊川市)が掛川球場でキャンプを行っています(2月21日まで)。東海理化は昨秋、富士宮西高出身の久能正人氏が監督に就任しました。高校時代はエースとして活躍し、3年夏にベスト16に進出した久能氏。駒澤大を経て、東海理化では補強選手として都市対抗本大会のマウンドを踏んだ実績を持っています。ずばり、今年のテーマは「頂点を目指す」。「まず、チームが同じ方向に向かうこと。戦う集団にしていく」と力強いコメントをもらいました。

 現役選手にも静岡県出身・関連選手の多い東海理化。佐藤元基(服織中出身)、小島宏祐(東海大翔洋高出身)、鈴木裕也(浜松商高出身)、山田竜(常葉学園菊川高出身)、小川翔平(常葉学園菊川高出身)と5人が在籍しています。
 そのなかで投手出身の久能氏が「今年が正念場」と期待するのが4年目を迎える小島です。高校時代は130キロ台後半のストレートを武器に、プロも注目した本格派左腕。社会人入社後3年間は登板機会こそ少なかったですが、体力面を中心に強化。2年目に話を伺ったときは体重が5キロアップしたとのことですが、現在はさらに社会人の選手らしく全体的にスケールアップした感じ。今年はプロ入りした左腕・金平将至(日本ハム)の穴を埋める活躍でブレイクしてもらいたいです。

 今まで以上に「静岡色」の強くなった東海理化。久能監督の下、3年ぶりの都市対抗出場を目指して頑張ってほしいと思います。

 また、東海理化には高卒の若手選手が多く、今年のキャプテンはなんと高卒4年目の井貝星良。他にも、エース候補の山本健太郎(高卒3年目)や愛工大名電で甲子園に出場した木村斗史稀(高卒2年目)ら、注目選手が豊富です。練習風景もイキがいいので、キャンプ見学もお勧めです!(編集部・栗山)

<写真/バッティング練習を見つめる新監督の久能正人氏>

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2014年2月11日 (火)

シニア、県内の2チームをチェック!

 春季高校野球の中部地区、西部地区の組み合わせが決まりました。詳細はこちら→http://shizuoka-hbf.com/wordpress/shbf/game/game_spring1.php

 その前に一足早く県内では中学野球の公式戦がスタートします。軟式は今月22日から県中学選抜野球大会、硬式ではシニアが16日から南関東支部春季大会が開幕します。

 シニアの大会直前ということで、今日は焼津シニア、浜松南シニアの練習試合をチェックしてきました。相手は昨秋のクラストカップの覇者・横浜緑シニア。豪華な投手陣をはじめ、タレント揃いの強豪でした。

 0211_2 焼津シニアの先発は、『静岡高校野球2013‐2014冬号』でも紹介した堀野祐司。途中、大量得点を奪われる場面がありましたが、まずまずの出来。実はここ2週間、風邪の影響でほとんど練習ができなったという堀野。そんな中でも、バランスのいいフォームから投げ込むキレのあるストレートに加え、終盤はチェンジアップを効果的に使っていました。打撃面でも、素直にバットが出るのが特徴。相手投手の高めの釣り球を見逃し、甘いボールを逆方向に打ち返すあたり、センスの良さを感じました。
 焼津シニアでは、3試合目に登板した左腕の竹本剛太も面白い存在です。4回には3者連続三振。7回まで投げ切り、完封しました。とにかく腕が振れる投手で、故障しないか心配になるくらい。実際のスピードより速く感じるのか、打者が詰まっていたのが印象的でした。 

 02112一方の浜松南シニアで目についたのはショートの藤田誠也です。シートノックから、雰囲気が抜群。打球に対して低く入る姿勢が良く、スナップスローも華麗に決めてきます。ゲームでは、センター前にポトンと落ちそうな難しい打球を軽やかにキャッチ。中学生では、なかなかお目にかかれないファインプレーに興奮しました。
 3月25日に開幕する全国選抜野球大会に初出場する浜松南シニア。全国の舞台で「藤田」の名前をどんどん売ってほしいと思います。(編集部・栗山)

<写真上/投打でチームを引っ張る堀野祐司(焼津シニア)>
<写真下/好守備を見せる藤田誠也(浜松南シニア)>

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