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2014年4月

2014年4月29日 (火)

定期戦 富士市立vs吉原工

04191 今日は「第62回富士市立・吉原工定期戦」を見てきました。試合は小雨の降る中で開催され、富士市教育長の始球式でプレーボール。富士市立が序盤に大量リードするも、吉原工も終盤に粘りを見せます。最後は富士市立が振りきり、8対5で勝利しました。

 吉原工は8回、『静岡高校野球2013-2014冬特別号』の名鑑コーナーで紹介した2年生右腕・野口幸真が登板04292。富士市立が誇る鈴木悠矢、馬渕晃太といった強打者と対戦し、ピシャリと3人で抑えました。猛烈な腕のしなりに、ベース上で伸びる球の勢い。昨年8月に見たときよりも、下半身が一回り大きくなっている印象を受け、それだけ球に重さも加わっている感じでした。今年の秋以降、東部地区屈指の右腕になる可能性を秘めていると思います。(栗山)

<写真上/勝利のトロフィーを手にする富士市立>
<写真下/本格派右腕として期待の野口幸真(吉原工)>

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2014年4月16日 (水)

鈴木翔太(中日)がファーム初登板!

 本日04161、聖隷クリストファー出身の鈴木翔太(中日)が2軍戦で初登板を果たしました。

 鈴木翔がプルペンに入ったのは5回でした。投げようとした瞬間、ファンがネット越しにカメラを持って一挙に集結。「ドラフト1位ってどんなピッチャーだろう」という期待の高さが伺えたシーンでした。さらに、数球投げ始めると、鈴木翔をはじめて見たと思われるファンから「いいフォームしとるな~」「美しすぎる!」といった声が聞こえてきました。

 僕も三塁側の最前列に座り、鈴木翔の投球を間近で見ました。あらためて、しなやかなフォームに惚れぼれしたと同時に、高校時代の1番いいときに戻っているなと感じました。軸のブレが全くといっていいほど無く、バランスがいい。下半身が柔らかくなったせいかリリースでの重心が少し低くなったような感じで、ボールを離す瞬間の爆発力は高校時代よりも増していると思いました。

 04162_2出番は3対3で迎えた8回でした。観衆の拍手を背にマウンドに上がると、最初のライネル・ロサリオに対してこの日最速の138キロをマーク。ロサリオにレフト前安打を許すも、捕手の杉山翔大が盗塁を刺し、鈴木翔をフォローしてくれます。続く、會澤翼はショート内野安打、美間優槻はセンターフライ、二死一塁となった場面で、代打として栗原健太が登場します。カウント2-2からの5球目でした。甘く入った変化球を栗原が芯でとらえると、打球はレフトスタンドへ。大きな2ラン本塁打となりました。
 ただ、次の安部友裕はファーストゴロに。鈴木翔はきっちりと一塁ベースカバーに入り、この日の投球を終えました。

04163 結局、この日は打者5人に対し、被安打3、失点2という内容でした。やはり、まだまだ球が軽いせいか、5人とも、打球が速かったです。特に、栗原の一撃は少しでも甘く入れば簡単に持っていかれる、プロの凄さを感じました。
 高校時代も、打たれた悔しさを糧に努力してきた鈴木翔。きっと今日の初登板も大きな財産にしてくれるはず。今の流麗なフォームのままパワーアップした2年後、3年後が本当に楽しみです!(編集部・栗山)

<写真上/ファーム初登板を飾った鈴木翔(中日)>
<写真中/登板時のスコアボード>
<写真下/試合後、富士宮西出身の佐藤秀樹投手コーチからアドバイスを受ける>

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2014年4月11日 (金)

日本の真ん中・岐阜で頑張る静岡関連選手!

 今日は岐阜学生リーグに行ってきました(貴重な平日開催だったので)。岐阜学生リーグに所属する全チーム(中部学院大、朝日大、岐阜経済大、中京学院大、岐阜聖徳学園大、岐阜大)が出場する日とあって、スカウトも多く駆けつけた一日でした。

<試合結果>
中部学院大 3-0 岐阜聖徳学園大
中京学院大 3-2 朝日大
岐阜経済大 10-0(6回コールド) 岐阜大 .

Yanagi 第1試合では静岡関連選手が一番多い岐阜聖徳学園大が登場。試合は残念ながら負けてしまいましたが、スタメンには4人の静岡関連選手が並び、代打や交代で出てくる選手の出身校も静岡県の学校ばかりでちょっと驚きです。特に浜松商など浜松勢が多いんです!
 昨秋、本塁打王を獲得した柳龍一(4年・浜松商出身)はこの日4打数1安打とあまり奮いませんでした。ただ、先週の2試合も1安打、2安打と無安打で終わる日はなかったので、あとはチャンスで一打が欲しいところ。リーグ戦はまだまだ序盤、今後に期待したいです。

Kikue
Kurita

 第2試合では先日もこのブログで紹介した(朝日大・菊江龍を見てきました!)朝日大・菊江龍(4年・下田南伊豆分校出身)が7回から登板。菊江がマウンドに上がった瞬間、中京学院大のベンチでは菊江の球を打席で見たことがある選手が、初見の選手に説明をしていたのですが、「とにかくエグい!」と言っていたのが印象的(笑)。私も最近、10日に1回ほど菊江を見ていますが、打席に立っていなくても言っていることがわかりました。菊江はサイドから常時140キロ前半を記録する「エグい」ストレートを武器に、3回を2安打無失点でピシャリ。“菊江が出てくると追加点は厳しい”という雰囲気が岐阜学生リーグにはあります。
 また、9回には栗田都弘(2年・常葉菊川出身)が代走として登場。この日見せ場はありませんでしたが、常葉菊川らしい思い切りのいい走塁を買われているようです。

Kondo 第3試合に登場した岐阜経済大も静岡関連選手が多いチーム。スタメンではこのブログで何度か紹介している(岐阜大学リーグで活躍する静岡勢に注目!近藤祐太(4年・静清出身)が4番DHとして出場したのみでしたが、試合前のノックでは大友伸久(2年・島田樟誠出身)の元気な姿を見ることができました。近藤は4打席中3四球で1安打を放ち全打席出塁。4番として警戒される中、しっかり仕事を果たしました。粘れるところが近藤のいいところです。(編集部H)

★東海地区大学野球連盟公式HP
http://tokaibbl.com/

<写真/上から柳龍一(岐阜聖徳学園大)、菊江龍(朝日大)、栗田都弘(朝日大)、近藤祐太(岐阜経済大)>

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2014年4月 7日 (月)

JABA静岡大会でルーキー・萩原大起&江塚諭が出場!

 04061社会人野球JABA静岡大会は鷺宮製作所の優勝で幕を閉じました。
 

 静岡県勢では昨日、大学卒ルーキーの2人が出場しました。まず、常葉菊川出身の萩原大起(三菱重工名古屋)が日本新薬戦で8回から登板。8回はランナーを出しながらも無失点に抑えたものの、9回に本塁打を浴びるなど3失点。試合後、本人に話を聞くと「今日で社会人になって3試合の登板ですが、追い込んでからが難しいです」と、大学と社会人のレベルの違いを感じている様子でした。大学4年時に痛めたヒジの状態について、まだ100パーセントではないとのことですが、この時期に登板できるのは期待されている証拠。この日も、力のあるストレートを見せてくれただけに、ぜひ社会人の水に馴染04062み、上のレベルを目指して欲しいと思います。

 また、掛川西出身の江塚諭(JR東日本)は永和商事ウイング戦の6回二死から代打で出場。見事、ライト前安打を放ちました。身長191センチの大型選手として堀井哲也監督も期待していると聞くだけに、今後の活躍が楽しみです。(編集部・栗山)

<写真/中学時代は同じ野球塾で切磋琢磨した萩原大起(上)と江塚諭(下)>

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2014年4月 4日 (金)

静岡に根付く球児たち2013~露木雄太編・下

 自称人気連載「静岡を巣立つ球児たち」の番外編として、編集部Hが静岡学生リーグの大学で野球を続ける選手に会ってきました。すでに開幕している静岡学生リーグですが、今年は有名選手が多く進学したので大注目です! 前回に引き続き露木雄太(下田3年)編をお届けします。
※この取材は1月半ばに行いました。アップが遅れてすみません!

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静岡に根付く球児たち~露木雄太編・下

★印象に残った掛川西戦
 念願の公式戦出場が叶ったのは3月の東部地区大会だった。最後の夏は初戦で湖西と対戦。2年生エース藤井裕太の好投に、露木も3打数2安打と活躍し、勝利を収めた。次戦では強豪・掛川西と対戦し、1ー6で敗戦。しかし、露木はこの試合を一番印象に残った試合に挙げる。試合当日、第1試合の常葉菊川vs伊東商は接戦で、球場全体が盛り上がった。その異様な雰囲気が残る中、地元・掛川球場での掛川西の応援にも圧倒された。今までにない緊張感に焦りを感じながら試合に入ったという。「やっぱりちょっとレベルが違いました。悔いが残るプレーしかできなかったので」。この試合ではエラーもあったものの、「あんなプレー初めてかもしれない」という美技も見せた。
 「もう少し勝ちたかったんですけど、それに向けてキャプテンの高野(翼)とかと一生懸命練習やってたんで、よかったです」。敗退しても、それまでにしてきた努力の価値がゼロになるわけではない。悔いこそあれど、納得はして、露木は高校野球を終えた。

Img_9687★東海大海洋学部に進学
 最初は大学で野球を続けようとは思っていなかったが、夏が近づくにつれてもっとやりたいという思いが高まっていった。そして、4試合の公式戦を戦い終えた後、「自分のプレーができなかったので、このまま悔いが残ったまま終わりたくない」と感じたという。進路として、父のプレーした神奈川大学リーグにも興味があったが、最終的に選んだのは静岡学生リーグの東海大海洋学部。大村晴男前監督(現総監督)に誘われたこともあったが、のんびりしすぎず、だけど厳しすぎず、熱心に練習している雰囲気にも惹かれたそう。
 引退してからも、共に練習を続けた捕手の高野は浜松大で野球を続ける予定。いつか、リーグ戦で対戦できたらと互いに楽しみにしている。

★課題の多さは伸びしろの大きさ!
 大学野球に向けて今後の課題は多いと笑ったが、特に強化していきたいことには守備を挙げた。「守備はあまり自信がなくて…。でも大学でもショートをやる予定なので、行くまでに何とかもっと上手くなろうと。外野もちょっとやりたいなと思ったんですけど、やっぱりこの身長でショートをやっていれば目立てると思うので」。心がけているのは、簡単なボールを簡単に捕りにいかないことなど、基本の動作を大切にすること。肩は強い方で、ケガの経験もほとんどない。柔軟性を上げるために、ストレッチにも積極的に取り組んでいる。課題ばかりの状態も、逆に伸びしろの大きさとして見たくなる、そんな雰囲気も露木の魅力の一つだろう。
 逆に、アピールしていきたいことは打撃。身長はあるが、飛距離で勝負するタイプではなくつなぐ打撃が得意だそう。露木の打球には低いライナー性のものが多く、木のバットになっても期待が持てそうだが、「木にはまだ馴染んでないです。木は難しい…」と、悩みながらも努力を重ねている。

★露木雄太からのメッセージ
Img_9903 「僕は体が細かったり、硬かったり、そういう面で苦労しました。高校の時にご飯をいっぱい食べて、柔軟をしたりした方が打球も全然違うと思うので、そういうことを心がけてやってほしいと思います」。
 細身で太りづらい露木だが、最終的には80キロを目指している。ほぼ原石のまま大学野球に挑戦するが、手応えは掴みつつあった。「大学で野球をやって、通用するところまで野球をやっていきたいと思っています。社会人とかでもできるなら、やってみたいです。まずは、できるだけ早く試合に出たいですね」。
 決して器用な選手ではない露木だが、グランドでは誰よりも大きな声で周囲に声をかけ、今やれることを精一杯こなす。その真摯で真っすぐな姿勢で、大輪を開花させてほしい。

松本剛監督からの贈る言葉
転校してきて試合に出られない時期もこつこつやってきた選手です。素材はいいと思いますが、まだまだこれから。大学でも一生懸命頑張って、将来は社会人などでプレーすることを目指してほしいですね。

■露木雄太[つゆき・ゆうた]
内野手/下田→東海大海洋学部1年/182センチ73キロ/右投右打
伊東シニアではサードとしてプレー。静岡学園に進学するも、下田に転校。公式戦出場は4試合ながら、大型遊撃手として注目を集めた。大学ではつなぐ打撃をアピールしながら、デビューを待つ。

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 写真を見てもわかる通り、イケメン選手な露木ですが、温厚で、伊東出身ながら「海は怖くて好きじゃない」というほんわかした性格。野球ではガツガツいくところも必要になると思いますが、のんびりした部分もなくさないで頑張ってほしいです!
 すでに開幕している静岡学生リーグですが、今年は例年以上に有名選手が進学しました。特に静岡産業大には青島勢奈&綾部隼也の常葉橘バッテリーや、常葉菊川の変則左腕・渡邊竜正らが入学。丸山航平(富士市立)や遠藤幸之助(東海大翔洋)が東海大海洋学部、今村拓(日大三島)が日大国際関係学部、宮澤信太郎(沼津東)が静岡大に進みます。露木以外にも注目選手が多いので、ぜひ球場に見に行って下さい。(編集部H)

★東海地区大学野球連盟公式HP
http://tokaibbl.com/
試合結果等は↑公式HPがお勧めです。非常に充実していて、静岡出身選手が多い岐阜学生リーグ、三重学生リーグも一気にチェックできます。

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2014年4月 1日 (火)

横須賀が春の県大会へ!

 今日は春の県大会出場をかけて、プロ6球団のスカウトが見守る中、浜松商と横須賀が対戦しました。
 注目の右腕、後藤黛は立ち上がり、球が高めに浮きながらも、2回以降は徐々に修正。130キロ台後半のストレートとフォークを武器に浜松商打線を8回まで1点に抑え込みます。
 04011試合は1対1の同点で迎えた9回、横須賀が2番・寺田明希で犠飛で1点を返すと、その裏、浜松商は1番・伊奈堂の右中間を破るタイムリー三塁打で同点。延長戦に突入します。
 10回、横須賀は6番・中山仁のタイムリーで1点を勝ち越し。その裏、後藤はランナーを出しながらも最後はしのぎ切り、接戦をものにしました。

 これで横須賀は2季連続で名門・浜松商を撃破し、春は初の県大会出場を決めました。昨夏の県ベスト8に続き、また新たな歴史を作る大きな勝利。ぜひ、今度は春の東海大会出場を目指し、練習と調整に励んでほしいと思います。

 一方、浜松商は秋にエースナンバーを背負った増田純一に代わり、村松裕太が好投。時折見せる低めに伸びるストレートは魅力です。夏に向けて、野手陣は伊奈、内山頼人渥美剛士ら能力の高い選手がそろっているだけに、増田、村松の2枚看板ができあがれば、台風の目になる可能性は十分に秘めているでしょう。

<写真/最後の打者から三振を奪い、ガッツポーズを見せる後藤黛(横須賀)>

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