JABA九州大会で野村亮介(静清出身)、竹安大知(伊東商出身)を見てきました!
5月7日から5月11日にかけて長崎県でJABA九州大会が行われました。例年、北九州で開催されているため、他県で行われるのはなんと51年ぶりだそう。もちろん、静岡関連選手に注目して観戦してきました。
初日7日は三菱日立パワーシステムズ横浜が登場。先発投手としてマウンドに上がったのは静清出身の野村亮介。野村は高卒3年目ということもあり、ネット裏に集ったスカウトたちも熱い視線を送ります。
序盤、野村の持ち味である低めへの制球が冴え、NTT西日本を4回まで無安打に抑えます。四死球での走者は出したものの、際どいところを狙ってのもの。その後も走者を出しながらも要所要所で三振を奪い、5安打完封。奪った11三振中、見逃し三振が5つあったのは、野村がコースを突いていた証でしょう。187センチの長身から常時140キロ前半の直球を低めに集める投球には、高校時代から唸らされてきましたが、精度がその頃とは比べ物になりません。
途中、相手チームにボークを指摘され、不穏な雰囲気も漂ったものの、動揺を見せないところも野村らしい部分。来月から始まる都市対抗予選では中心選手としての活躍を大いに期待したいです。
翌日8日には熊本ゴールデンラークスvs三菱自動車倉敷オーシャンズ戦で竹安大知(伊東商出身)が先発登板。高卒1年目の昨年は序盤からエース格として活躍していましたが、今年は2月のオープン戦で投げていたという情報を聞いて以来(オープン戦で対戦した野村に聞いたのですが)登板が確認できなかったので、故障でもしているのではないかと心配していました。今回の九州大会でも投球は見られないかもしれないと思っていましたが、この日、今季公式戦初登板。「2年目のジンクスか、調子が全く上がらず、フォームも安定しなかった」そうで、ケガではなかったそう。ただ、5回もたずに降板することが多く、少しずつ復調してこの日はようやく得たチャンスでした。
1年ぶりに見た竹安は、体つきが大きく変化していて、下半身もずいぶん太くなった印象です。投球では「あれ、腕が下がったな」とまず最初に感じました。元々高校時代の竹安を知っている方はしなやかなスリークオーターに近いフォームの印象が強いと思いますが、昨年の竹安は「叩くイメージで上から投げ下ろしていた」と本人が言う通り、堂々としたオーバースローでした。今年は不調の中でフォームを模索し、高校時代を思い起こさせるスリークオーターに。まだ少し安定しないようですが、しなやかさの中に、力強さも感じるようになりました。
この日の結果は5回5安打2失点。試合は作り、チームの勝利にも貢献できたことに一安心しているようでした。「社会人は厳しいけど、そこが楽しいですね」と竹安らしい笑顔も見られて、こちらも安心しました。熊本ゴールデンラークスは若手投手の競争が激しいですが、今年は東京ドームのマウンドで竹安の姿を見たいですね。
九州大会をもっと観戦したかったのですが、ここ3年毎年見に行っている焼津中央・焼津水産定期戦は外せないと思ったので、静岡に戻りました。九州大会をあきらめて戻った甲斐はありました!(編集部H)
<写真上/野村亮介(三菱日立パワーシステムズ横浜)>
<写真下/竹安大知(熊本ゴールデンラークス)>
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