中学軟式県大会で見た注目選手2014夏!
高校野球の県大会は明日、ベスト4が激突。いよいよ佳境に入ってきましたね。そんな中、『静岡高校野球』編集部では一昨日、昨日と静岡県中学校総合体育大会を見てきました。2、3年後、どんな選手が静岡を沸かすのか。いち早くチェックしようと思いました。
まず、春のセンバツ大会を制した東海大翔洋中は今年もタレント揃い。なかでも、トップバッター・奥村光一の身体能力の高さに目を奪われました。初戦の3回、センターの左横に強烈な打球を放つと、一塁ベースを回ったあたりから急激に加速度が増します。猛烈なスピードでシングルヒットを二塁打にしてしまうところに、この選手のポテンシャルの高さを感じました。センターの守備でも、自分の真後ろの難しい打球を好補。三拍子がそろったスケールの大きな選手です。
今年の1月、「伊豆野球少年団」の取材に伺った際、長倉春生監督から「いいショートがいるよ」と紹介されたのが塩谷空知(大仁中)。守備範囲の広さとグラブさばきが秀逸。今大会は思うような結果が出ませんでしたが、キャッチャーとしてチームを牽引しました。同チームの主砲・土屋卓也らとともに、今度は「伊豆野球少年団」の一員として8月8日からKボールの全国大会に出場。悔しさを晴らしてほしいです。
その大仁中を破った磐田城山中では、4番の西島伊織に注目。荒削りですが、打席での風格があり、逆方向にもライナー性の打球を放つのが特徴的。奥村と同様、運動神経の高い強打者です。
今大会、もっとも楽しみにしていたのが、本格派右腕・漢人友也(桜が丘中)。2年生ながら、掛川市内の強豪チームを次々と破り、「これはモノが違う」という噂をききつけていました。
最初にマウンドに上がったときの雰囲気が凄くいいです。帽子をとって一礼すると、ゆったりとしたフォームから、腕がぶっ飛びそうなほどしなやかにスピーディーに振られてきます。後ろよりも前が大きなフォームで、いかにもピッチャーらしいピッチャーという印象を抱きます。まだまだユニフォームがダボダボで華奢。それだけに、今後の成長が魅力になってきます。指先感覚の良さにも惹かれました。2回戦の牧之原中戦では最終回に3点を奪われ、延長9回にサヨナラ打を浴びて敗退。来春までに故障だけには気をつけ、体をゆっくりと作っていってもらいたいです。
同じく2年生では左腕の江間悠悟(麁玉中)も楽しみな選手。フォームのバランスが良く、腕を綺麗に振ることができます。時折、ズバッとくる右打者のインローのクロスファイヤーを体に染み込ませていけば、高いレベルを目指せると思います。
最後に、県大会では見ることができませんでしたが、芹沢孝明(美和中)も魅力たっぷりの右腕。常葉橘中を撃破した試合では、ストレートの威力に目が釘付けに。トップギアに入ったときの腕の振りの速さを見ただけで、もう満足でした!
今大会、ベスト8に残ったのは掛川東中、川根・島田北中、西奈中、吉田中、磐田城山中、入野中、東海大翔洋中、榛原中です。どのチームが軟式中学ナンバーワンを勝ち取るのか。明日からの詳しい日程はこちらをご覧ください。(編集部・栗山)→http://www6.ocn.ne.jp/~scyuuta/heisei26nendo/newpage26-ken-kumikekka.html
<写真/上から奥村光一(東海大翔洋中)、塩谷空知(大仁中)、漢人友也(桜が丘中)、江間悠悟(麁玉中)、芹沢孝明(美和中)>
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