今夏期待の隠し玉①瀧哲平(清水東)
いよいよ、今週土曜日に静岡大会が開幕します。そこで今日から数回、『静岡高校野球』編集部が夏にブレイクを期待する隠し玉選手を紹介します。1回目は清水東の瀧哲平です。
* * *
5月5日の掛川西との練習試合。打線が売りの相手チームに対し、1失点完投。この試合で最速138キロをマークしました。
「あの試合は内角をつけて投げることができました」と振り返る瀧。ここから急激に名前が広がり、今では関東の強豪大学も注目しているという話も耳にしました。
中学時代には、安倍川中の國松歩(現静岡商)と投げ合い0対1で敗れるも、剛腕と互角に渡り合った実績も。高校は八木道政監督の「泥んこになってする野球」に憧れて清水東へ。ところが入学後、思わぬ挫折を味わうことになります。右ヒジ痛に苦しみ、2年の冬に手術。故障が癒えても、ヒジが自分のものではない感覚は続き、2年夏は2イニング限定とで登板したものの、2回戦でサヨナラ負けを味わいます。さらに、秋は投手陣合わせて1イニング14失点という屈辱も経験。それでも、冬には徹底的に下半身をいじめ抜き、ようやく投げる感覚を掴んだ今春以降、スピードがみるみるアップ。投げるごとに投手らしく、エースとしての自覚も芽生えていったそうです。
実際、この日は瀧の投球をブルペンで見ることができました。ここ数日、肩・ヒジの疲労があり、ブルペンに入るのは久々とのこと。高めに抜ける球をありましたが、躍動感のあるフォームから140キロ近い重量たっぷりのストレートが右打者の内角にズバッと決まってきます。しかも、初速と終速の差が小さく、ベース上でひと伸びする球筋。これで状態が上がって、コースにバンバン決まれば、相手はやっかいだろうなという印象を持ちました。
八木監督は「この夏のウチは瀧次第」と言い切ります。
「瀧はモチベーションがもの凄く高い子なんですね。ピッチャーのレベルとしても県内トップクラスだと思っています。」。
そんな監督の期待に応えるべく、本人も最後の夏にかける思いをこう語ります。
「昨年の先輩の夏を終わらせてしまった悔しさがあります。その先輩の分まで今年は全試合、自分が3点以内に抑えて絶対に甲子園に行きます」
その右腕で名門を1977年センバツ以来の聖地に導くことができるか。進学校対決となる韮山戦から必見です。(編集部・栗山)
■瀧哲平(たき・てっぺい)
1997年1月30日生まれ。静岡県静岡市出身。小学5年時に父の勧めで野球を始める。中学時代は高松中のエースとして活躍。高校入学後1年秋から公式戦で登板。3年春からエースナンバーを背負う。最速138キロと多彩な変化球を操る本格派右腕。177cm78kg、右投右打。
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コメント
清水東高・瀧投手の記事で気になるところがありました。高松中時代、肩と肘の故障で殆ど投げていないはずです。常葉橘中・木村君との0-1のゲームをしたのも別の選手です。最後の中体連も投げていませんでしたよ。
投稿: | 2014年7月22日 (火) 16時38分
中体連は確実に投げていましたよ笑
静岡高校にいった鈴木けいごとバッテリーでした!
常葉橘とは書いてないですよね?
国松との投げ合いですよね?
あなたのコメントはおかしい
少年野球は静岡豊田ですよ
投稿: 後輩 | 2014年7月31日 (木) 01時35分