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2014年7月14日 (月)

夏の県大会 掛川東vs知徳

★7月13日 第96回全国高校野球選手権静岡大会1回戦 草薙球場

チーム
知徳 1 0 0 0 0 1 0 0 0 2
掛川東 0 0 2 0 0 0 2 0 × 4

 12日に開幕した静岡県大会。昨日は好カードのひとつ、掛川東対知徳の試合を見てきました。
 

 1点を追う掛川東は3回、2死三塁から3番・07132_2本達彦の三塁ゴロが内野安打となり同点。さらに、此本は俊足を生かし、二盗、三盗を決めると、相手のパスボールを誘い勝ち越しに成功します。
 知徳も6回に5番・小岩浩己の右中間を破るタイムリー二塁打で同点とするも、掛川東は7回に代打・長嶋大貴のタイムリーで勝ち越し。投げてはエースの太田光俊が、雨でぬかるんだマウンド状態の中、角度十分のストレートに緩いカーブを織り交ぜ、知徳打線に的を絞らせませんでした。
07131 今大会、草薙球場ではスピードガン表示を行っています。太田のストレートは120キロ台。決して速いわけではありませんが、独特のブレーキのきいたカーブは90キロ台。この約30キロ差の緩急は大きな武器です。さらに6回、無死一二塁の場面で、相手の森恒平が送りバントを試みます。ここで太田は猛ダッシュでマウンドを駆け下り、三塁へ好送球。ダブルプレーを完成させました。身体能力の高さ、動きのスピーディーさに圧倒されました。
 試合後、太田はこんなコメントをしてくれました。
「フィールディングと牽制には自信を持っていました。あそこは自分の持ち味が出たと思います。投げる方は、試合開始が1時間遅れたことで、少し入り方が悪かったのですが、徐々にアウトローにコントロールできるようになりました。勝ち上がって静岡高と勝負したいです」。

 一方、破れた知徳は高校通算49本塁打と注目を浴びた森が4打数無安打。186センチ88キロという堂々とした体格のスラッガーから快音が聞かれませんでした。
07133 6月上旬の練習試合で四球を受け、右手中指を骨折。本人は、「その影響は全くありません。自分の力不足。それだけです」と声を絞り出しながら話してくれましたが、やはりインパクトの瞬間で力が入っていないように見えました。それが焦りを生み、上体が突っ込み気味になり、打球も失速。本人にとっては不本意な大会となったでしょう。
 飛距離は全国クラス。当たればどこまでも飛んでいく、こんな長距離打者はなかなか県内に現れないだけに、残念でなりませんでした。
 本人は涙を浮かべながらも最後は「この学校に入り、寮生活を経験して、礼儀、挨拶を学ぶことができました。大学では大舞台で活躍をできる選手を目指していきます」と前を向いていました。
 この経験を生かすために、まずは故障を完全に直し、大学入学までにもう一度、自分のフォームを作り上げてほしいです。4年後のプロを目指してほしい逸材。今後も追いかけていきたいと思っています。(編集部・栗山)

<写真上/チーム一丸で勝利を掴んだ掛川東ナイン>
<写真中/強打の知徳打線を2点に抑えた太田光俊(掛川東)>
<写真下/大学での飛躍が期待される森恒平(知徳)>

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コメント

掛川東が勝ち上がって静高とやりたいというコメントはこのブロックの他校に失礼ではないでしょうか 静高が勝ち上がる確率は高いかと思いますが少し感じが悪かったので

投稿: 高校野球ファン | 2014年7月14日 (月) 20時44分

あなたの発言は掛川東高の選手に対して失礼ではないですか?

高校球児は一つの目標や夢に対して全力で戦っているのです。

名門高であろうが無名高であろうが、その気持ちは同じです。

元高校球児、高校野球ファンとして、あなたの発言に対して残念な気持ちでいっぱいです。

投稿: 元高校球児 | 2014年7月14日 (月) 21時30分

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