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2014年8月

2014年8月28日 (木)

秋季中部地区大会6日目(8月24日)~島田球場レポート

 ちょっと古い日付のレポートになりますが、今秋、名前を売りそうな選手たちを紹介します。

<島田球場>
(勝ち抜き戦)
東海大翔洋 4-3 静岡商
藤枝明誠 3-2 静清
(敗者復活戦)
榛原 7-6 島田商

Dsc_0335 勝ち抜き戦の2試合は、いい捕手のいるチームは強い! ということを実感した2試合でした。第1試合では東海大翔洋の鈴木雄大(1年・右投左打)。この選手のことは「戸崎慶(東海大翔洋中→東海大相模1年)に負けないぐらいすごい捕手が東京から来た」と噂には聞いていました。まさか、と話半分に聞いていたのですが、その「まさか」でしたね。
 3番を任されている打撃は振りが鋭く、滞空時間の長い打球を飛ばします。走塁もガツガツ迫力がありました。3回には1死一、三塁の場面で左中間越えの三塁打を放つなど勝負強さもあり。捕手としてはピンチの場面も多かったのですが、1年生とは思えない落ち着きで乗り切りました。今後の成長も楽しみです。

Dsc_0366 敗者復活戦にまわることになった静岡商は注目の森亮太(2年・170cm72kg、右投右打)が先発でした。評判通りの力強いストレートに、ストライクゾーン低めギリギリに決まるキレのいい変化球。12奪三振は見事でしたし、狙って三振を取れるところも魅力です。ただ、甘いボールを見逃してもらえませんでしたね。アウトはフライと三振が多いので、打たせて取る投球ができればもう少し楽に投げられるかと思いますが…。

Dsc_0405 第2試合で気になったのは藤枝明誠の捕手・光岡廉(2年・176cm78kg、右投右打)。この選手は1年秋からレギュラーなのですが、ディフェンス面では県でも上位に入るのではないかと思います。肩が強い上に、送球の精度が高い! 飛び出した一塁走者、三塁走者もバンバン刺します。強肩の高校生捕手は一塁や三塁に投げたがることが多いですが、暴投になることもよくあり、そこから失点やピンチの拡大につながることも。機動力を使うチームは誘うようにリードを大きく取ったりしますね。しかし光岡は、野手がタッチしたい場所にきっちり投げてくれます。アウトにできなくても、抑止力になる送球です。
 右中間越えの二塁打で2点を先制した4番・伊藤翼咲(1年・180cm越え、右投左打)や、この日は登板がなかったものの、好投を続けている久保山優(1年・178cm72kg、右投右打)など注目の1年生も多い藤枝明誠。スタンドから元気のいい声援を送る控え部員たちも含めて、今秋見逃せないチームです。(編集部H)

<写真・上/鈴木雄大(東海大翔洋)>
<写真・中/森亮太(静岡商)>
<写真・下/光岡廉(藤枝明誠)>

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2014年8月26日 (火)

秋季中部地区大会6日目(8月24日)~清水庵原球場レポート

<清水庵原球場>

清水東 5-0 金谷
藤枝北 5-4 静岡東(サヨナラ)
清水桜が丘 5-4 川根(延長10回サヨナラ)

08241 第3試合では川根と清水桜が丘が対戦。この試合、清水桜が丘を苦しめたのは川根のエース・澤谷大晟でした。5回まで1失点に抑える好投。重量感のあるストレートを低めに集め、フライでのアウトが多いのが特徴です。
 6、7回に1点ずつ失点するも、気迫を前面に出し、右打者の内角に強気に攻めていきます。すると8回、澤谷自らレフトオーバーの二塁打を放つなど打線が奮起。一挙4点を奪い、逆転に成功します。しかし、その裏、ピンチを迎えた場面で降板。チームは延長の末に敗退も大きな自信になったはずです。

 08242_2清水桜が丘では、ショート・花田卓、ライト・高山幸也の1年生コンビのプレーに目を見張るものがありました。
 まず花田は試合前のシートノックで惹かれました。打球に追いつくまでにスピードがあり、卓越したグラブさばきも光ります。見るからにセンスを感じるタイプと言えるでしょう。この日は打つ方でも3安打の活躍。シュアな打撃に、全身のバネが伺える軽やかなランニングも持ち合わせています。この才能を生かすも殺すも、今後の本人の努力次第。大いに成長を期待しています。
08243 一方の高山は興津中時代、静岡選抜候補にも選ばれた注目株。この日は第3打席で三塁強襲のヒット、第4打席ではレフトオーバーの二塁打、何と言ってもスイングスピードが速いです。守っても、「あ~抜けたかな」という打球を2球ほど難なくキャッチ。野球に対する勘が良く、こういう選手がいると、チームは本当に助かると思います。
 清水桜が丘は、上記の2人以外にもセカンド・鈴木快斗、先発投手・池ヶ谷祐希が1年生。若いチームだけに、試合を重ねれば、重ねるほど、経験値が上がっていきます。今後、どこまで勝ち上がるのか見守っていきたいです!(編集部・栗山)

<写真・上/澤谷大晟(川根)>
<写真・中/花田卓(清水桜が丘)>
<写真・下/高山幸也(清水桜が丘)>

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2014年8月22日 (金)

JABA高山大会 静岡大vs東海理化

★8月20日 JABA高山大会 サンスポーツランドふるかわ野球場

チーム
静岡大 0 0 0 0 0 1 0 0
東海理化 0 0 0 3 3 0 0 2x 8

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 8月18日から21日まで岐阜でJABA高山大会が行われました。社会人と大学、合わせて8チームが出場。東海地区の静岡リーグ、岐阜リーグ、三重リーグから春季リーグ優勝校が参加するということで、静岡リーグは静岡大が参戦しました。

 静岡大は初日に中京学院大と対戦し、7-1で敗戦。2日目はジェイプロジェクトを相手に、4-2と善戦したものの敗北を喫しました。そして3日目の20日に対戦したのが東海理化。東海理化はすでに決勝戦進出が決まっていたので、若手中心のラインナップでした。
 静岡大も一つは勝って静岡に戻りたいところでしたが、4回、5回に3点ずつ失い、6回に1点を返したものの、8回裏にさらに1点を追加されてしまいます。6点差がつき、あと1点でコールドという場面で、東海理化が代打に送り出したのは井貝星良。その井貝が当然のようにタイムリーを放ち、8-1(8回コールド)で試合終了。この場面はさすが井貝としか言いようがなかったですね。井貝は東海理化の主力でキャプテンとはいえ、高卒4年目の選手なので、大学4年生と同じ年齢ですが…。

 ただ、静岡大も7安打を記録し、何度もチャンスは作りました。4番の渡辺駿(2年)は2回に初球の変化球を引っ張り、ライトへの二塁打を打つと、6回には2死二塁からライト前タイムリー。打線は秋に向けて楽しみだと思いました。
 問題は守備。社会人チームと比べるのは酷ですが、単純なミスが多かったのは残念です。先発の加藤大智(3年)は球が走っていて、3回までは無失点。しかし、4回にエラーが重なり3点を失うと、5回には3巡目に突入した東海理化打線に捕まりさらに3失点。6回を投げ、6点を失ったことになりますが、奪った三振も6。力は出し切ったと思います。試合後に高山慎弘コーチに話を聞くと、「序盤は空振りが取れていたボールが、二回り、三回りするうちに対応されるようになった。やっぱり社会人はすごいですね。ただ、エラーがなければ、もう少し勝負できていたと思うんですが…」と残念そうな表情。防げないエラーではなかったので、今後課題として取り組んでいってほしいです。
 その守備で期待したいのは6回裏からセンターに入った1年の宮坂亮祐。1年ちょっと前は韮山で活躍していた選手です。8回に打席も回ってきましたが残念ながら見逃し三振。部内での競争が激しくなるのは、観戦者には大歓迎です!

 ちなみに東海理化の先発は東海大翔洋出身の小島宏祐でした。4回を投げ、4安打無失点でしたが、好調とは言い難い状態。まもなく始まる日本選手権東海予選に向けて、調子を上げてほしいところです。

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 この日の2試合目はジェイプロジェクトが登場。7番DHで大田圭利伊(菊川南陵出)、9番ライトで西川清太郎(富士市立出)がスタメン出場しました。社会人では出場機会も限られる高卒ルーキーたち。大田は相変わらず迫力がありましたし、西川は誰よりも真剣な表情で、力いっぱいプレーしていました。安打を打った西川が、ベンチで先輩たちに祝福を受けている様子を見て、可愛がられていることがわかりました。富士市立で心身を鍛えられた選手ですから、社会人としての挨拶や礼儀は入社前から叩き込まれていたでしょうね。(編集部H)

<写真/上から渡辺駿、加藤大智(ともに静岡大)、小島宏祐(東海理化)、大田圭利伊、西川清太郎(ともにジェイプロジェクト)>

■静岡大 ■東海理化
1番 DH 山本
2番 二塁 菅原
3番 中堅 多胡
4番 一塁 渡辺
5番 右翼 田代
6番 三塁 村松
7番 左翼 吉川
8番 捕手 小川
9番 遊撃 大橋
1番 遊撃 中野
2番 中堅 松田
3番 三塁 小澤
4番 一塁 田中
5番 捕手 芳川
6番 DH 山根
7番 左翼 勝田
8番 右翼 内田
9番 二塁 木村
投手:加藤-山口 投手:小島‐森口‐粉川

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2014年8月19日 (火)

秋季西部地区大会4日目(8月17日)~掛川球場レポート+磐田球場プチ情報

<掛川球場>
浜松商 11-1 浜名
浜松日体 6-0 浜松湖東

08172_2 第2試合は浜松商と浜名が激突。敗者復活1回戦で対戦するには、もったいない注目カードとなりました。

 試合は浜松商が初回、4安打で3点を先制。6回、7回にも2点を追加し、試合を決めました。投げては1年生右腕の大橋建斗(177cm74kg、右投右打)が重いストレートを武器に8回を1失点に抑え、敗者復活2回戦進出を決めました。

 この試合、5番センターで出場した伊奈堂(166cm62kg、右投左打)が存在感を遺憾なく発揮してくれました。まず初回、左中間を破る二塁打を放つと、第3打席はレフトオーバーの三塁打。そして迎えた第5打席、満塁の場面で打席が周ってきます。鋭いスイングから放たれた打球はライトスタンドに向かって一直線。この日、チーム11点目となる満塁本塁打を放ちました。
08171_3 すでに、西部地区では好打者として相手チームも警戒する存在。その中で、あとシングルヒットでサイクルヒット達成という大活躍。やはりただものではありませんね。さらに、この日放った3安打以上に、伊奈の凄さを見たのは7回の第4打席の場面です。珍しくサードへ平凡なゴロを放つと、これを相手の三塁手が失策。これは、50メートル6秒0という伊奈の俊足が生み出したもの。足で相手にプレッシャーをかけることができる選手はなかなかいません。

 また、守っても2回に右中間への難しい打球をスライディングキャッチで味方のピンチを救い、9回2死からはゲームを締めくくるダイビングキャッチ。まさに、「伊奈デー」となった試合でした。試合後、「この秋の目標は?」の問いに対し、「まずは県大会に出場すること。出場が決まってから次の目標を考えたいと思います」という伊奈。少しずつステップを重ね、ぜひ大舞台に立ってもらいたい選手です!

 一方の浜名は大差こそつきましたが、この日2安打を放った強打の捕手・山本啓太(176cm70kg、右投右打)を中心に決して力では劣っていない印象。この秋は故障の影響で登板のなかった注目左腕・水谷勇貴(172cm65㎏、左投左打)の復帰を待ちたいです。(編集部・栗山)

<写真上/伊奈堂(浜松商)>
<写真下/満塁本塁打を放った伊奈堂はチームメイトの祝福を受ける>

<磐田球場>
遠江総合 4-2 気賀
横須賀 10-4 磐田西
掛川東 11-1 引佐(6回コールド)

Dsc_0496 この日、目が離せなかったのは横須賀の1番ショート・鳥山和輝(2年・165cm68kg、右投右打)。第1打席から左中間に二塁打を放つと、第2打席では内野安打。第3打席で今度はレフトオーバーの二塁打を放つと、レフト前安打、内野安打と5打数5安打の大爆発。しかし、鳥山の魅力を感じたのは、二塁打2本よりもむしろ内野安打2本でした。最初は1死三塁の場面でのスクイズだったのですが、投手の横をすり抜けセカンド内野安打に。8回には1死一塁からやはり送りバントと思いきや、打球の勢いをしっかり殺し、狙い通りのセーフティー。簡単にアウトをやらない姿勢と、送りバントならいつでも決めてくれそうな器用さがいいですね。
 1年夏から出場を続ける選手ですが、今夏までは捕手もこなしていました。後藤黛のボールを受けたり、大きな経験をして、今秋からは本来のショートへ。なので、守備はこれから練度を上げてくれるはず!(編集部H)

<写真/鳥山和輝(横須賀)>

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2014年8月18日 (月)

秋季東部地区大会3日目(8月16日)~裾野球場レポート

<裾野球場>

御殿場西 16-6 沼津高専(6回コールド)
伊東商 9-2 小山(8回コールド)
三島南 11-4 富士宮西(7回コールド)

 08161_2この日、注目したのは第2試合で登場した伊東商・稲葉健太(175cm70cm、右投左打)です。夏前から「伊東商にいいキャッチャーがいる」という情報を耳にしていたので、どうしても見ておきたい選手でした。

 まず、稲葉の魅力は守備です。なかでもキャッチング技術が出色。ショートバウンドに対し、ボールがグラブに吸い込まれるような感じ。これだけピシャリと捕ってもらえれば、ピッチャーも思い切って腕を振って投げることができるはずです。さらに、肩の強さも光ります。体勢が悪くても二塁へストライクスロー。この時期に、ここまで精度の高いキャッチャーはなかなか見ることができません。
 この日は打っても第2打席にセンター前安打。第3打席ではレフト方向へツーベース。バットが内からコンパクトに出てきます。
 中学時代まではショートを守っていたという稲葉。増井裕哉監督の勧めで捕手に転向したそうです。「彼の良さは会話ができること。僕もキャッチャー出身でしたから、彼なら務まると思いました」と、増井監督はその人間性を高く評価していました。
 県内の新チームで注目キャッチャーと言えば、まず堀内謙伍(静岡高)の名前が挙がりますが、稲葉もそこに近づくレベルだと感じました。

 08162第1試合では御殿場西が登場。御殿場西は夏まで3年生主体のチームだっただけに、新チームは選手がガラリと代わっていました。そんな中、鈴木久監督が「高校通算50本、60本打つ可能性がある」と期待するのが4番の渡邉開登です。
 見るからにパワーがありそうな胸板の分厚さ。この日はフルスイングからの鋭い打球でセンター方向へ3安打を放つ活躍。今後が楽しみなスラッガーを見つけました!(編集部・栗山)

<写真・上/稲葉健太(伊東商)>
<写真・下/渡邉開登(御殿場西)>

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2014年8月17日 (日)

秋季東部地区大会3日目(8月16日)~愛鷹球場レポート

<愛鷹球場>
飛龍 6-5 沼津東(9回サヨナラ)
沼津城北 4-3 下田・南伊豆(延長12回)
沼津商 7-2 韮山

Dsc_0363 1試合目は注目の好カードでしたが、両チームとも課題が見えた試合でした。沼津東の5得点のうち、タイムリーとスクイズで奪った得点は2点。つまり飛龍の守備の乱れからの点数が残りの3点です。飛龍は守備力を高めていかなければいけないでしょうし、沼津東は上位に並ぶ打者を生かせるよう、下位打線の奮起が必須です。
 そんな中でも気になったのは両校の1年生。飛龍先発の佐藤蓮(186cm80kg、右投右打)は三島シニア時代から注目されていた大型投手。公式戦初登板初先発でしたが、7安打完投と大器の片鱗は見せました。
 沼津東では2番キャッチャーの山田裕介(172cm74kg、右投右打)。伊豆市シニアの時から声のかけ方や、捕手としての佇まいがよく、気になっていました。走者がいる場面では全く後ろにそらさないキャッチングも魅力ですが、バントや走塁も上手く器用です。エース・久郷太雅(2年・182cm68kg、左投左打)のいい女房役になりそうです。

Dsc_0443 2試合目は下田と下田高校南伊豆分校の合同チームが登場。合同チームの要件を満たしてはいませんが、両校は元は同じ学校で、校長先生も同じということで許可が出たそう。出場した南伊豆分校の選手は五番ライトの大年直之(2年・174cm72kg、左投左打)のみでしたが、大年は打っては変化球にもストレートにも対応して3安打、延長12回にはマウンドに上がるなど完全にチームの中心選手。昨夏の県大会で見て、打撃がよかったので名前を覚えていたのですが、なかなか見に行く機会がないうちに今夏、静岡朝日テレビの南伊豆分校特集で有名に。ただ、演技より野球の方が上手いですよ! 肘がしなって、きれいに上から出てくるサウスポーです。球威は今後に期待ですが、キレはありましたし、カーブとのコンビネーションがいいですね。
 お兄さんは下田に進学したと聞いていたので、試合後に大年をつかまえて、南伊豆分校を選んだ理由を尋ねました。すると、「菊江さん(龍・朝日大4年)に憧れていたので。自分は分校で野球をやろうって決めていました」とのこと。現在はプロにも注目される投手に成長した菊江は、このブログでも何度も紹介しているように南伊豆分校出身。菊江が南伊豆分校にいた頃から大年は南伊豆分校野球部に憧れていて、小学校の前を南伊豆分校野球部が通る度に挨拶をしていたそう。「最近ストレートがよくなってきたので、ピッチングに力をいれています。上でやってみたい気持ちもありますが、まずは試合で結果を出したいです。バックが全員野球部員の状態で投げられるのは嬉しいし、楽しいです」と笑顔で話してくれた大年。辞めた部員の家まで訪ねて、戻ってくるまで説得したほど野球に対する思いが強く、モチベーションも高い選手です。菊江に憧れて南伊豆分校を選んだ大年のように、大年に憧れて南伊豆分校に入る選手が現れるようなプレーを見せてほしいです。合同チームは来春まで続きますが、来夏は南伊豆分校野球部員がバックを守る中、力投する大年を見たいですね。

Dsc_0433 下田では前チームから気になっていた1番ショートの佐藤駿(2年・170cm62kg、右投左打)が6打数4安打。二塁打、三塁打と長打も放ち、相手のミスを突いた走塁も光りました。この核弾頭をどんどんホームに還せたらいいのですが…。

 沼津城北の1番ファースト・齋藤優輝(2年・168cm60kg、右投右打)も右に左に二塁打を記録。広角に飛ばせるのがいいですね。7回途中からはマウンドにも上がり、5回1/3を無失点に抑えました。

Dsc_0473 第3試合は沼津商の先発・羽切雅(1年、右投右打)が低めにいいストレートを投げていました。2失点完投とスタミナも問題なし。馬渕郁也(2年、181cm75kg右投右打)が復活してくれば、面白い投手陣です。(編集部H)

<写真/上から佐藤蓮(飛龍)、大年直之(下田高校南伊豆分校)、佐藤駿(下田)、羽切雅(沼津商)>

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2014年8月15日 (金)

秋季中部地区大会3日目(8月15日)~草薙球場レポート

 今日は草薙球場へ。昨日、雨の影響で中止となった2試合が行われました。

<草薙球場>
科学技術 11-7 相良
静岡学園 9-1 清流館(7回コールド)

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 この日、もっとも楽しみにしていたのが相良・松本司(178cm70kg、右投右打)でした。先月、森田圭の取材で相良に伺った際、ブルペンで森田の横で質のいいストレートを投げ込んでいたのが松本でした。
 昨日はノーゲームとなりましたが、雨の中、5回を無失点に抑え、草薙球場のスピードガンで130キロをマークしたとのこと。期待が高まりました。
 相良の先発は西尾祥(175cm65kg、右投左打)。しかし、その西尾が立ち上がり、科学技術打線につかまると、すかさず松本がマウンドに上がります。 ところが、松本も相手に傾いた流れを食い止めることができず、失点を重ねます。2回以降も四球を与えてタイムリーを浴びるという悪循環から立ち直ることができず降板。宮内雄彦監督も「今日は良くなかった」という出来でした。
 ただ、フォーム的には魅力がたっぷりあります。肩・ヒジが柔らかく、腕がしなってくる、いわゆる正統派。本格的にピッチャーになったのが高校からという発展途上なところも魅力です。
「小笠浜岡シニアのときはレフトの控えで目立った存在ではなかったようです。入学したとき、身長が170センチくらいでしたし。高校に入ってきてから体がグッと大きくなりました」(宮内監督)
 素材の良さは確か。今のフォームのままで、体を大きくしていけば、来夏までに140キロ到達も十分にあると思います。
 

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 一方、科学技術では先発の中野秀彦(172cm64kg、右投右打)が好投を見せました。初回はストライクをとるのに苦労していましたが、2回以降は別人のようなピッチング。スライダーを武器に、低めを丁寧に突いていきました。
 安倍川中時代は主将としてチームを牽引した中野。(チームメイトには静岡高で活躍する安本竜二もいたそうです!)今日は安打こそ出ませんでしたが、シャープなスイングも持ち味。センス溢れる好選手でした。

 第2試合は静岡学園が清流館にコールド勝ちし、2回戦に駒を進めました。
08153 静岡学園では1番ショートの塚本就介(167cm59kg、右投左打)の活躍が光りました。今夏は1年生ながらスタメンに名を連ねただけあり、動きに落ち着きがあります。第1打席は四球を選び、一挙6点というビックイニングの足がかりを作ります。再び初回に周ってきた第2打席ではライト前安打を放つと、ライトがサードに返球する間に二塁に進む好走塁。守っては4回に三遊間の難しい打球をダイビングキャッチし、打者走者をアウトにするというスーパープレーを見せてくれました。走攻守、すべてにおいてスピード感のあるプレーぶりに魅了されました。(編集部・栗山)

<写真・上/松本司(相良)>
<写真・中/中野秀彦(科学技術)>
<写真・下/塚本就介(静岡学園)>

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秋季西部地区大会3日目(8月15日)~掛川球場レポート

 西部は天候にも恵まれ(たまーに降雨もありますが、中断するほどでもなく)秋季大会がどんどん進んでいます。西部は学校数も多いですし、県大会への道のりが一番遠い激戦区です。

<掛川球場>
常葉菊川 3-1 小笠
浜松工 7-6 浜松西(9回サヨナラ)

Dsc_0192 第1試合は菊川市対決。小笠は下級生中心で今夏ベスト16に進出しただけに、まとまりのあるチームです。中でも気になっていたのは、漢人広也(2年・163cm50kg、右投左打)。今夏、伊東戦で見た時に、二塁守備の上手さと名字が印象に残っていた選手です(先日紹介した桜が丘中・漢人友也のお兄さんだそう→中学軟式県大会で見た注目選手2014夏!)今日も1番セカンドで出場し、自分の手のようにグラブを使って打球をさばいていました。打席では6回に1死二塁からレフト前に安打を放ちチャンスメイク。小柄ですが、インパクトのある選手です。今後、ショートとの連係が成熟すれば、さらなるミラクルプレーが見られそう。

Dsc_0184 しかし、その漢人を上回る存在感を示したのが常葉菊川のセカンド・河森栄斗(2年・168cm57kg、右投右打)。数少ない前チームからレギュラーの選手ですが、どちらかというと守備のイメージが強かったんです。今日も7番セカンドでの出場。それが、5回にレフトオーバーの二塁打で先制のきっかけを作ると、1-1で迎えた7回にはレフトポール際にソロ本塁打をぶちこみ、勝ち越しのホームを踏みました。打球が思った以上に伸びるんです。5回も7回も河森は先頭打者。7番から始まる回で、いきなり長打を打たれたら投手もガックリきますね。足もありますし、恐怖の7番打者でした。
 こんな華やかなセカンドたちが活躍した第1試合だったんですが、静岡でセカンドというと、どうしても町田友潤(元ヤマハ)が思い起こされるのか(特に常葉菊川戦でしたし)、スタンドでもどこでも「町田ならアウトにしてた」「町田なら打ってた」の声が…。県内でこんなふうに言われるポジションは他にないので、町田の存在の大きさをいまだに感じます。静岡では要求される水準が一番高いポジションかもしれません。

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 第2試合は注目の浜松工が登場。先発の吉田一稀(2年・181cm70kg、右投右打)は光が丘中時代から好きな本格派右腕ですし、ショートの相津賢人(2年・173cm58kg、右投左打)も大注目の選手です。ということで、浜松工の新チームがこの日一番の目当てだったりしたんですが、終わってみれば浜松西に心を奪われていました。
 3回に浜松工が打者一巡の猛攻で6点を挙げ、さすが強打の浜松工と感心していたら、浜松西も負けずにくらいついてくるんです。浜松西の打線はスタメン9人中5人が1年生で、上位の1~4番までズラリと1年生が並びます。その1年生たちの打撃がいいんです。1回戦で本塁打を放った3番・ライトの岩本大河(1年・168cm77kg、右投左打)は打球が鋭く、5回には2試合連発かと思うようなフェンス直撃打。浜松南シニア出身で、佐藤光監督も大きな期待を寄せているそう。
 そして今日の主役は1番レフトの宮田和樹(1年・右投右打)。三ケ日中時代から打撃で鳴らした好選手です。3回に絶妙のバントを決め、内野安打にすると、レフトオーバー二塁打、ショート内野安打、レフトへの二塁打と5打数4安打! 足もあり、元気もいい選手です。
 2番キャッチャーの水谷開人(1年・右投右打)は曳馬中時代に主将で、編集部でも進路を気にしていた選手ですし、面子が揃っていますね。1年生たちは怖いもの知らずで思い切り振れるということもあると思いますが、イキがいいチームでした。2年生では畑中浩希(173cm67kg、右投左打)がよかったですね。打撃はもちろん、この選手は走塁が光ります。モーションを盗んで三盗を決めるなど積極的な姿勢もよし!

 6-5で迎えた9回に浜松西が追いついた時には勢いのまま勝つのかと思いきや、その裏にサヨナラ負け。安打数は両校ともに12安打と一歩も引きませんでしたが、今後はこういう試合を勝ちきれるようなチームに育ってほしいですね。佐藤監督の古巣・掛川西と打ち合う試合なんかもちょっと見てみたいです。
 乱調だった浜松工の吉田は今後調子を上げてほしいところ。浜松工時代の浦野博司(現北海道日本ハム)を超える投手になってほしいですし、なれる素材だと思っています。

 昨日、ツイッターで北高と市立の試合を勧めて下さった方、すみません。今日は掛川でした。ただ、浜松市立も早めにチェックしたいチームですので、近日中に見に行きますよ!(編集部H)

<写真・上/漢人広也(小笠)>
<写真・中/河森栄斗(常葉菊川)>
<写真・浜松西3人/上から岩本大河、宮田和樹、畑中浩希(浜松西)>

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2014年8月14日 (木)

秋季中部地区大会2日目(8月14日)~焼津球場レポート

 中部大会2日目は清水庵原、草薙が中断の末に順延、焼津は予定通り2試合を消化したものの、中断もあり、2試合とも雨が降ったり止んだりしていました。

<焼津球場>

東海大翔洋 10ー2 藤枝東
静岡東 16ー8 藤枝西


 1試合目は2ー2で迎えた7回に東海大翔洋が鈴木雄大(1年)のタイムリー二塁打で1点を勝ち越すと、8回には東海大翔洋打線が爆発。打者13人8安打の猛攻で7点をあげ試合を決めました。
 東海大翔洋で気になった選手は4番ファーストの山本雄大(1年)。ガッチリ体型でちょっと外れた球でも強引に打って力強い打球を飛ばします。今日は天候の影響で、観戦者としてもじっくり見られなかったので、東海大翔洋はまた違う機会に腰を据えて見たいです。

Dsc_0102_2 東海大翔洋を相手に、6回までは互角に戦っていた藤枝東。青島中時代に静岡県選抜に選ばれた宮下直己(1年・178cm61kg、右投右打)や主将だった富岡奨太郎(1年・169cm61kg、左投左打)が入学したのは、5月の練習試合で知りましたが、その他にも面白そうな1年生が入学していたんです。この日目を引いたのは、6番ショートの大塚大和(1年・170cm55kg、右投左打)。動きが良く、三遊間の打球を横っ飛びで取ってからすぐに体勢を立て直し一塁へストライク送球。これはセーフでしたが、今後体ができてくればアウトにできる場面が増えてきそうです。打撃ではしっかり振り切って鋭い打球を放ちます。サッカーの盛んな地域で、進学校に好選手が集ってくれたことが嬉しいですね。注視していきたいチームです。

 2試合目は静岡東が初回に8点を奪取。2回には3点を加え、11-0に。このままいくのかと思いきや、藤枝西も粘り、16-8というスコアになりました。
 静岡東では4番ファーストの見城秀夫(2年・184cm76kg、右投右打)が印象に残りました。体格もいいんですが、打球音がいいんですよね。走り方もなかなかきれいでした。となると、静岡大の主力だった静岡東OB・稲葉瞬のような長打とスピードを兼ね備えた選手になってほしいのですが…。
 藤枝西はみんなバントが上手く、いやらしいところに転がしていたのですが、たまたま? それとも力を入れていたり、特別な練習をしているのでしょうか? 知っている方がいたら教えて下さい。自分で聞いてこいって話ですけど。(編集部H)

<写真/大塚大和(藤枝東)>

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2014年8月13日 (水)

秋季西部地区大会開幕!(8月14日)~浜北球場レポート

 今日から西部と中部では秋季地区大会が開幕しました。浜北球場に新チームの前評判が高い聖隷クリストファーが登場するということで、早速行ってきました。

<浜北球場>
聖隷クリストファー 7-2 新居
浜松北 5-1 オイスカ

Dsc_0140 聖隷クリストファーはいよいよ1年夏から出続けている河合毅弥(2年・178cm72kg右投左打)、夏目和貴(2年・166cm74kg、右投右打)の代になりました。その他の選手も、今夏レギュラーだった選手が多く、試合経験も豊富。例年になく打てるチームとして期待できそうです。
 河合が3番ショート、夏目が4番サードとしてスタメンに名前を連ね、聖隷クリストファー打線がどんな打撃を見せてくれるのだろうと期待しましたが、序盤、新居の先発・桑高優斗(2年・179cm67kg、右投右打)に苦しめられます。桑高はちょっと不思議なタイプで、反動を使わない投手。打撃もノーステップ(なかなかいい打球を飛ばします)、投球では猫背からコンパクトに投げ込んできます。長身ですが、そこまで角度も感じず、変化球を多投。ただ、この淡々とストライクゾーンに投げるスタイルが、打ち気に逸る聖隷クリストファー打線には効きました。初球や早いカウントで打たされて内野ゴロがずいぶん目立ちましたね。また、新居の内野守備がなかなかいいんです。終盤にエラーは出ましたが、セカンドの楠猛(2年・166cm51kg、右投右打)、ショートの河村拓磨(2年・171cm57kg、右投右打)が確実に打球を処理していきました。
 聖隷クリストファーは4回に1死一塁から河合の右中間を割るタイムリー三塁打、夏目の犠牲フライで2点を先制したものの、桑高を捉えきれず、7回まで2-1と接戦が続きました。8回に夏目の左中間越えタイムリー二塁打、耳塚太平(2年・165cm63kg、右投右打)のタイムリーなどで一挙5点を奪い試合を決めましたが、反省点も多い新チームの船出だったかもしれません。

Dsc_0153 新居で気になっていたのは春に見た捕手の登内康貴(2年・179cm64kg、右投左打)だったのですが、試合中は桑高のピッチングの良さを考えることにすっかり夢中になっていました。8回は疲れとエラーで集中力が切れたかと思うようなところがありましたが、7回までのつかみどころのない投球はなかなかのもの。今夏のエース・中村星也は冬を越して球威が上がったので、桑高が今後どう成長していくのか楽しみです。
 登内は8回にマウンドに上がった時に、球がなかなか速かったので、その肩を捕手業にどんどん生かしてほしいですね。でも、この日、球が一番速かったのは多分、9回に投げた聖隷クリストファーの河合です。まさか投げるとは思わなかったので、ラッキーでした。

Dsc_0186 2試合目の浜松北vsオイスカは、オイスカの試合前のノックを見て驚きました。新チームなのに、思ったよりずっと上手かったんです。試合に入っても、ミスはそこまで目立たず、しっかり試合をしていました。4番ライトの長坂史也(1年・171cm65kg、左投左打)は4打数3安打。ミートセンスがありそうな打者なので、長坂の前に走者をためられれば面白いですね。もう創部間もないチームと特別視するのは失礼になってきました。公式戦初勝利は遠くはないと思います。
 浜松北では2番セカンドの高木圭一郎(2年・174cm70kg、右投左打)がレフトオーバー三塁打、ライト線二塁打と暴れました。グラブさばきのいい守備もさらに磨きをかけてほしいです。(編集部H)

<写真>上から河合毅弥(聖隷クリストファー)、桑高優斗(新居)、長坂史也(オイスカ)

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2014年8月 8日 (金)

東海大翔洋中が5年ぶり5度目の全中出場!

 今月6日、7日に全国中学校大会(8月17日から徳島にて開催)、いわゆる全中への切符を賭け、長良川球場にて東海大会が行われました。静岡からは県中学総体1位の掛川東中、2位の東海大翔洋中が出場。愛知と三重の1位、2位校を加え、6校の中から上位3校が全中に進めます。

03 6日に東海大翔洋中は岐阜1位の稲羽中に10-4で快勝しましたが、掛川東中は特別延長の末、愛知2位の高師台中に5-0で敗退。そして、7日は東海大翔洋中が愛知1位の南山中との対戦に挑みました。勝てば全中出場が決まるこの試合。マウンドには前日の試合に引き続き、エース・鈴木海世(3年)が上がりました。しかし、この日の鈴木海は制球がいまいち。最速136キロを誇る速球派ゆえ、ストライクゾーン周辺に投げられれば打者は振ってくれるのですが、明らかなボール球が目立ちます。前日には雨に苦しみながら完投しているだけに、初回の出来を見た時には多少の失点は覚悟しました。

 しかし、そんな不安を吹き飛ばしてくれたのが170センチ台後半の大型打者が揃う東海大翔洋中打線。初回に1番センターの奥村光一(3年)が初球をレフト前安打にすると、3番大石哲平(3年)の犠牲フライで1点を先制。3回にはまたも先頭の奥村が内野安打で出塁し(初回も3回も直後に盗塁! 警戒されている中でさすが!)、望月航平(3年)の右中間を割る三塁打などで4点を追加します。5回には中田悠斗(3年)がセンターオーバーのランニング本塁打を放ち1点を加え、6回には望月航があわや柵越えのレフトオーバー二塁打を飛ばし、相手のミスに乗じて1点をさらに奪いました。
Dsc_0258 両翼97.6メートル、中堅122メートルと広い長良川球場なので、中学生がプレーしているとますます広く見えるのですが、この望月航の二塁打は中学軟式野球だということを忘れてしまいそうな打球でした。5番を打つ上原大和(3年)も飛ばす打者ですが、この望月航は乗せて運ぶような打撃をする打者。早くも高校野球でどんな打者に育つのか気になってしまうような選手です。

 そんな大量援護を受けた鈴木海、2回には2死二、三塁のピンチを低めストレートの見逃し三振で切り抜けるなど要所は締め、周りもしっかり守ってくれました。7回にはライト・望月寛太(3年)の見事なダイビングキャッチもあり、終わってみれば1安打完封。7-0の快勝で全中出場を決めるという最高の結果でした。しかし、完封とはいえ、2死からの四死球が多く、6四死球の内容に鈴木海本人は恐らく納得していないでしょう。続く決勝では暴投も目立ちました。調整を続けて、全中では目の覚めるようなストレートを低めに突き刺す投球を見せてほしいですね。

 南山中との試合は7-0で制し、全中出場を決めた東海大翔洋中ですが、決勝では三重1位の玉城中に5-0で完敗。東海大会優勝の勢いのまま全中に乗り込むことは叶いませんでしたが、開幕までの10日間ほどを、課題を見つめ直して全中に挑めることはむしろいいことかもしれません。
 5年前の全中では超中学級左腕・渡邉隆太郎(現富士重工業)を擁し、前年に引き続いて準優勝を飾っています。今年の東海大翔洋中はどこまで勝ち進めるのか? 甲子園はもちろん、全中にも注目です!(編集部H)

<写真・上/中田悠斗(東海大翔洋中)>
<写真・下/望月航平(東海大翔洋中)>

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2014年8月 6日 (水)

中日二軍vs東海地区大学リーグ選抜

 本日、ナゴヤ球場で東海地区大学リーグの選抜チームと中日二軍の試合が行われました。

 08062_2静岡リーグからは投手が山下奈助(静岡理工科大2年)・芦川大悟(常葉大富士3年)・森田雄大(静岡大3年)、内野手が菊原数馬(東海大海洋学部4年)・山本大貴(静岡大3年)・石川裕也(日大国際関係学部2年)、外野手が齋藤優迅(東海大海洋学部4年)・高木紀義(静岡産業大3年)がメンバーに名を連ね、芦川以外の選手が出場しました。また、岐阜リーグからは3番ライトで浜松商出身の柳龍一(岐阜聖徳学園大4年)、抑えとして下田高南伊豆分校出身の菊江龍(朝日大4年)が出場。静岡濃度はかなり高いチームでした。
 しかし残念ながら、試合は6-0で中日が快勝。打線は3安打に抑え込まれ、プロの力をはっきりと見せつけられました。そのうちの1安打を放ったのは途中出場の高木。レフト前へのポテンヒットでしたが、おいしいところ(?)を持っていくのはさすが常葉菊川出身と言いたくなります(笑)
 08061投手陣は山下も森田も1回持たずに降板と、力を発揮できませんでしたが、菊江はやってくれました。7回からマウンドに上がり、いきなり連続安打。ひやひやしていましたが、溝脇隼人を変化球で空振り三振に斬って取ると、オリックスから移籍したばかりの三ツ俣大樹はゲッツー。無失点で切り抜けました。圧巻だったのは8回。先頭の吉川大幾を141キロのストレートで見逃し三振に仕留め、続く古本武尊は変化球で攻め空振り三振。この日3打数3安打と当たっていた4番福田永将をレフトフライに打ち取る完璧な投球でした。最速は143キロを記録。ナゴヤ球場のスピードガンは甘くないので、サイドでこの数字にはむしろ中日側の人たちが驚いてましたね。
 試合後に菊江に話を聞くと、「課題にしていた変化球をうまく使って抑えられたのがよかったです。今日はシンカーが良かったですね」とリーグ戦に向けて順調に調整が進んでいる様子が伺えました。(これまでの紹介記事→朝日大・菊江龍を見てきました!日本の真ん中・岐阜で頑張る静岡関連選手!

 ちなみに、中日・鈴木翔太はベンチを外れ、記録係の仕事を頑張っていました。母校の聖隷クリストファーは先日開催された茗球会杯(筑波大出身の指導者が集う大会)で浜松商を下し優勝。鈴木洋佑監督が秋のチームには自信を持っているようだと教えると、「本当ですか?」と精悍な顔を崩し、笑顔に。今度は投げている姿を見に行きたいです!(編集部H)

<写真上/プロ相手に安打を放った高木紀義(静岡産業大)>
<写真下/『静岡高校野球2014』でも紹介した下田高南伊豆分校出身の菊江龍(朝日大)>

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