秋季中部地区大会6日目(8月24日)~島田球場レポート
ちょっと古い日付のレポートになりますが、今秋、名前を売りそうな選手たちを紹介します。
<島田球場>
(勝ち抜き戦)
東海大翔洋 4-3 静岡商
藤枝明誠 3-2 静清
(敗者復活戦)
榛原 7-6 島田商
勝ち抜き戦の2試合は、いい捕手のいるチームは強い! ということを実感した2試合でした。第1試合では東海大翔洋の鈴木雄大(1年・右投左打)。この選手のことは「戸崎慶(東海大翔洋中→東海大相模1年)に負けないぐらいすごい捕手が東京から来た」と噂には聞いていました。まさか、と話半分に聞いていたのですが、その「まさか」でしたね。
3番を任されている打撃は振りが鋭く、滞空時間の長い打球を飛ばします。走塁もガツガツ迫力がありました。3回には1死一、三塁の場面で左中間越えの三塁打を放つなど勝負強さもあり。捕手としてはピンチの場面も多かったのですが、1年生とは思えない落ち着きで乗り切りました。今後の成長も楽しみです。
敗者復活戦にまわることになった静岡商は注目の森亮太(2年・170cm72kg、右投右打)が先発でした。評判通りの力強いストレートに、ストライクゾーン低めギリギリに決まるキレのいい変化球。12奪三振は見事でしたし、狙って三振を取れるところも魅力です。ただ、甘いボールを見逃してもらえませんでしたね。アウトはフライと三振が多いので、打たせて取る投球ができればもう少し楽に投げられるかと思いますが…。
第2試合で気になったのは藤枝明誠の捕手・光岡廉(2年・176cm78kg、右投右打)。この選手は1年秋からレギュラーなのですが、ディフェンス面では県でも上位に入るのではないかと思います。肩が強い上に、送球の精度が高い! 飛び出した一塁走者、三塁走者もバンバン刺します。強肩の高校生捕手は一塁や三塁に投げたがることが多いですが、暴投になることもよくあり、そこから失点やピンチの拡大につながることも。機動力を使うチームは誘うようにリードを大きく取ったりしますね。しかし光岡は、野手がタッチしたい場所にきっちり投げてくれます。アウトにできなくても、抑止力になる送球です。
右中間越えの二塁打で2点を先制した4番・伊藤翼咲(1年・180cm越え、右投左打)や、この日は登板がなかったものの、好投を続けている久保山優(1年・178cm72kg、右投右打)など注目の1年生も多い藤枝明誠。スタンドから元気のいい声援を送る控え部員たちも含めて、今秋見逃せないチームです。(編集部H)
<写真・上/鈴木雄大(東海大翔洋)>
<写真・中/森亮太(静岡商)>
<写真・下/光岡廉(藤枝明誠)>
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