福井で頑張る静岡出身球児、篠原涼(敦賀気比)&中野翔太郎(啓新)
昨日は、福井の県大会へ。富士宮シニア出身の敦賀気比・篠原涼を見るためです。篠原は今夏の甲子園で1番打者としてチームのベスト4進出に貢献。特に、初戦(対坂出商)では本塁打を含む4安打4打点の大活躍を見せました。
この日、敦賀市総合運動公園野球場のスタンドから篠原を見つけると、ユニフォームの左下に「主」というワッペンが貼られていました。どうやら今秋の大会からキャプテンを務めているようです。
「1番サード」で出場した篠原。初回の第1打席こそ、セカンドゴロに終わりますが、第2打席はライト前安打。5回の第3打席では1死二三塁で打席が周ってくると、鋭いスイングから右中間を破る二塁打を放ち、貴重な追加点を叩きだしました。
プレーヤーとしても全国レベルですが、僕がいいなと思うのは彼の顔つきの良さです。目力が強く、雰囲気で相手にプレッシャーをかけることができる選手です。チームは8対2で勝利。センバツ出場に向けて好発進です。
試合後、篠原に話を聞くと「もう一人、福井で頑張っている静岡県出身選手がいますよ」と教えてくれました。福井の新興勢力、啓新でレギュラーを掴んだという浜松フレイムズ出身の中野翔太郎です。
そういう話を聞いたからにはどうしても見たくなり、敦賀で一泊して、翌日の啓新の試合を観戦することにしました。
啓新は東海大甲府監督時代に春夏通算11度の甲子園出場を果たした名将・大八木治氏が2012年から指揮をとっています。創部3年目となった今夏の県大会は初のベスト4進出。準決勝では敦賀気比に5対6で敗れるも、下級生から出場している選手も多く、この秋注目のチームです。
しかし、今日は初戦の固さからか、武生商相手に苦戦を強いられます。7回を終えて3対4と1点のビハインド。迎えた8回、啓新は相手のミスなどで逆転に成功すると、さらに2死一塁の場面で、背番号7をつけた中野が代打として登場します。
中野は初球を見事にとらえます。打球は右中間を破ると、走者は一気にホームイン。チーム5点目となるタイムリー二塁打に。ベース上で見せたガッツポーズが印象的でした。
9回に1点差に追い上げられるものの、5対4で勝利した啓新。試合後、中野は「練習試合であまり調子が良くなく、今日はスタメンではなかったのですが、一発で仕留めてやろうと。思い切りいきました」と嬉しそうに語ってくれました。
敦賀気比と啓新の2チームは順調に勝ち上がると準決勝で対戦します。静岡大会も組わせが決まりワクワクしてきますが、この静岡県出身2人がしのぎを削る福井大会も目が離せません。(編集部・栗山)
<夏春連続甲子園出場を目指す篠原涼(敦賀気比)>
<試合を決めるタイムリー二塁打を放ちガッツポーズを見せる中野翔太郎(啓新)>
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