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2014年10月

2014年10月31日 (金)

中遠大会 菊川南陵vs常葉菊川

 26日は三重で東海大会の決勝が行われていましたが、それも気にしつつ、中遠大会を見に行きました。気になっていたのは菊川南陵。ご存知の通り、今夏は大会途中で辞退し、秋季大会も不出場でした。ただ、来夏、静岡高を倒せるチームがあるのか、と考えた時に、第一の条件になるのは好投手がいること。それを考えると、菊川南陵のエース左腕・山川直人(2年・172cm65kg、左投左打)はやっぱり成長度合いを確かめたい投手でした。

Yamakawa この日、先発マウンドに立った山川は下半身がしっかりした印象。今春見た際にはめちゃくちゃ腕が振れる分、壊れてしまうんじゃないかという怖さがありましたが、その不安は薄れました。腕を振って、テンポよくストレートとカーブを投げ込んでくるのですが、このカーブが絶品。低めいっぱいのところに吸い込まれるように決まり、見逃してもストライク、振っても空振りというキレの良さ。もちろん、カーブがいい分、ストレートも対比で速く見えます。ストライク先行で、打者を見下ろすように投げられているし、いい成長曲線を描いていることを確認。相手の常葉菊川は今秋の県大会メンバーではなく、Bチームということでしたが、8回5安打1失点8奪三振でチームも勝利に導きました。
 ただ、気になったのは2死からの投球。5回には2死から代打で出てきた藤田敦司(2年)にストレートをドンピシャの当たりで本塁打にされ、直後の打者にはストレートの四球。その後も、2死から走者を出すことが続きました。ちょっと簡単にいってしまっているような気がしましたね。この日は5四球でしたが、制球力がない投手ではありません。慎重にいきすぎた結果でもないんですよ。楽しみな左腕なだけに、このあたりの改善を期待したいです。この日は8番を打っていましたが、打撃もいいんです。低めを思い切り引っ張って右中間オーバーの三塁打を放ったかと思えば、初球を逆らわずにレフト前に持っていったり。足も速いし、センスの塊。今冬の成長次第で静高打線に対抗し得る投手の一人だと改めて認識しました。

Nakahira 菊川南陵の打者では1番サードの長島飛雄馬(2年・177cm75kg、右投左打)に注目していたのですが、この日、「こんないい選手がいたんだ」と思ったのが6番ショートの中平陸生(1年・167cm62kg、右投左打)。小柄ですが、力強いスイングがいい! バットをしっかり振り切って、勢いのあるプレーをします。
 菊川南陵は大柄な選手が多かったですね。元々関西出身が多く、爆発力のあるチーム。春先以降、気にしていきたいです。(編集部H)

<写真上/山川直人(菊川南陵)>
<写真下/中平陸生(菊川南陵)←ネットとか色々入ってしまってすみません!>

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2014年10月27日 (月)

クラストカップ 掛川リトルシニアvs浜松リトルシニア

★10月27日 クラストカップ争奪第15回リトルシニア南関東野球大会静岡予選準決勝 浜松リトルシニアグランド

チーム
浜松シニア 0 1 0 0 1 0 2 4
掛川シニア 0 0 0 0 0 1 0 1

 昨日はクラストカップの静岡予選準決勝、掛川リトルシニアと浜松リトルシニアの試合を見てきました。
 10261浜松リトルシニアは2回、4番・山田恭太朗、5番・鈴木耕介の安打を足がかりに1点を先制すると、5回にも1点を追加。さらに7回にはエース・夏目太陽のダメ押しとなる2点タイムリー三塁打で試合を決めました。夏目は投げても伸びのあるストレートと、低めのストライクゾーンからボールゾーンに落ちる変化球を武器に1失点の好投。浜松リトルシニアが11月1日に愛鷹球場で行われる決勝戦に駒を進めました。
 その浜松リトルシニアで風格十分なのが3番キャッチャーの高林10262_2真成。ガッチリとした体系から軸のブレが少ない腰の据わったバッティングが魅力的。この日の第2打席ではバットを一握り短く持ち、センター前に打ち返しました。
 一方の掛川リトルシニアでは、背番号3をつけた片山樹が安定感のある投球を見せました。コースを投げ分けることができる出色のコントロールに、スローカーブを操る指先感覚の良さ。中学から高校にかけ、グッと伸びていきそうな予感のする右腕でした。(編集部・栗山)

<写真上/攻守でチームを牽引する高林真成(浜松リトルシニア)>
<写真下/しなやなかに腕を振る片山樹(掛川リトルシニア)>

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2014年10月23日 (木)

ドラフト会議で静岡関連6選手が指名! 

 本日のドラフト会議、静岡関連選手では以下の6選手が指名を受けました。おめでとうございます! 

★中日1位 野村亮介 投手/右投右打/187センチ85キロ/静清→三菱日立パワーシステムズ横浜
★ヤクルト1位 竹下真吾 投手/左投左打/180センチ84キロ/九州共立大→ヤマハ
★ロッテ4位 寺嶋寛大 捕手/右投右打/183センチ82キロ/興誠→創価大
★広島5位 桒原樹 内野手/右投左打/180センチ73キロ/常葉菊川
★ソフトバンク育成2位 齋藤誠哉/投手/左投左打/184センチ75キロ 磐田東
★広島育成2位 木村聡司 投手・内野手/右投右打/180センチ73キロ 常葉橘

10231  その中で福岡ソフトバンク育成2位で指名を受けた磐田東・齋藤は指名の瞬間、うっすらと目に涙を浮かると、「気持ちで負けないように頑張ります」と話してくれました。育成という厳しい条件ですが、支配下登録を目指し、ひたむきに頑張ってもらいたいです。
 また、磐田東ではプロから注目された本格派右腕・鈴木博志も齋藤の指名を見守っていました。鈴木はプロ志望届を提出せず、社会人入りの予定。現在はボールを握ることなく、コツコツとトレーニングを重ねて3年後のプロ入りを目指しています。胸板も夏より大きくなっている様子。まずは、ケガをしない体を作り、上のレベルに挑戦してほしいと思います。

<写真/ソフトバンクから育成2位で指名を受けた齋藤誠哉(磐田東)。左は山内克之監督、右は山本幸司副部長>

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2014年10月22日 (水)

静岡JYBBCが2連覇を飾る!

 10月18日、19日に開催された第2回静岡旗争奪中学生硬式野球大会は静岡ジュニアユースベースボールクラブ(以下静岡JYBBC)が2連覇を飾りました。

 今大会、ベスト4に残ったのは焼津リトルシニア、富士リトルシニア、裾野リトルシニア、静岡JYBBC。
 準決勝第1試合は焼津リトルシニアの先発・竹本剛太が富士リトルシニア打線を封じ込め、完封で決勝進出。続く第2試合の静岡JYBBCと裾野リトルシニアは1点を争う好ゲームとなりました。裾野リトルシニア打線は前日、完全試合を達成した深澤天(静岡JYBBC)から2、3回に2点ずつ奪うも、静岡JYBBCも中盤に底力を発揮して逆転。静岡JYBBCが6対5という接戦を制して、決勝へ駒を進めます。
 そして、焼津リトルシニアと静岡JYBBCの決勝戦も緊迫した試合展開となります。一時、4点のリードを許した静岡JYBBCは、3、4回に計4点を奪い同点に。さらに、勝ち越しを許した6回裏に2点を奪って見事サヨナラ勝ちで2連覇を達成しました!

 中学3年生にとっては高校入学まで約五か月。受験勉強は大変だと思いますが、高校野球で好スタートを切るためにも、残りの期間でしっかり体づくりに励んでほしいと思います。期待しています!(編集部・栗山)

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<写真上/2連覇を果たした静岡JYBBCのメンバー。上段右端が船川誠監督>
<写真下/準優勝の焼津リトルシニアのメンバー>

 なお、以下が今大会の結果です。
<1回戦>
焼津リトルシニア7-6東海レジェンド
静岡JYBBC昇竜7-6伊東リトルシニア
富士シニア5-1中京フェニックス
裾野リトルシニア10-1名古屋コンドルズ
掛川リトルシニア3-1プリンスジャパン愛知
<2回戦>
焼津リトルシニア7-2静岡JYBBC昇竜
静岡JYBBC8-0掛川リトルシニア
<準決勝>
焼津リトルシニア1-0富士シニア
静岡JYBBC6-5裾野リトルシニア
<決勝>
静岡JYBBC8-7焼津リトルシニア

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2014年10月20日 (月)

静高の3者連続ホームランを目撃しました!

10191  とにかく昨日は静岡高の3者連続本塁打に度肝を抜かれました。試合前、「初戦なので入りが難しい」と栗林俊輔監督が言っていましたが、そんな心配を打ち消す初回から怒涛の攻撃。2死からの5連打で3点を先制すると、3回には3番・内山竣の右中間への一発に始まり、4番・堀内謙伍も同じく右中間へ、さらに5番・安本竜二はレフトスタンドへ弾丸ライナー。おそらく、今後、静岡県の高校野球史に残る凄まじいホームランショーを目撃することにできました。
 10192続く第3打席でも豪快に左中間へ本塁打を放った安本。この日は4安打4打点、ショートの守備でも二塁間の難しい打球を華麗にさばき、安定したスローイングを見せる活躍。来年のドラフト候補として、名前が挙がってくる存在だと確信しました。
 試合後、相手の土岐商・工藤昌義監督は静岡高の打線をこう評していました。「見たことのないような強力打線でした。(初戦で戦った)愛工大名電さんの打線も迫力がありましたが、そこからさらに静高さんはワンランクかツーランク、確実性が上でしたね」。
 県大会よりも、さらにスケールがアップしている静岡高打線。どこまで進化するのか、本当に楽しみです。

 10193_2いよいよ、そんな静岡高打線VS最速148キロ右腕・小澤怜史(日大三島)が甲子園をかけた大一番で実現します。静岡高に大敗を喫した県大会準決勝は本調子でなかった小澤がどこまで状態を上げてくるのか。県大会準々決勝、3位決定戦のような投球ができれば、予想が立てられない凄い試合になりそうです!(編集部・栗山)

<写真/上から内山竣、堀内謙伍、安本竜二(静岡高)。3選手ともホームランを放ったシーンです!)

※高校野球と同じく、三重を舞台に開催された東海地区大学野球秋季選手権。残念ながら、日大国際関係学部(静岡1位)、静岡大(静岡2位)は「東海・北陸・愛知三連盟王座決定戦」に駒を進めることができませんでした。来春は、ぜひ2年連続で県勢から全国大会出場を果たしてもらいたいと思います。なお、この大会で印象に残った静岡関連選手を静岡高校野球のfecebookでアップしています!https://ja-jp.facebook.com/shizuokabb

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2014年10月18日 (土)

愛知リーグ2部で活躍する静岡出身選手たち②

 愛知工業大では、「4番ファースト」の内原紳(掛川工出身)、「6番ショート」の柘植亮佑(静清出身)が先発で出場しました。

10121_2 高校時代、120キロの巨漢から120メートルを超える特大ホームランを放ち、静岡を沸かせた内原紳。現在は184センチ108キロ。当時より、体重は減りましたが、やはり、その大柄な体格は一際目立つ存在です。現在2部とはいえ、全国から選りすぐりの好選手が集まる愛知工業大。その中で4番を務め、4年間で7本塁打を放ったのは立派です。 
 そんな内原ですが、大学入学後はあまりのレベルの高さにかなり戸惑ったと振り返ります。
「入学したときの4年生が凄い選手ばかりで。この中で本当にやっていけるのか不安でした」
 それでも、とにかく練習についていくと、代打から徐々にリーグ戦での出番が増えていきます。3年秋のリーグ戦の後半から4番に座り、主砲として活躍。スイングスピードの速さに加え、柔らかも兼ね備え、相手投手からマークされる存在になりました。この日も3打数無安打でしたが、第1打席では四球を選んで出塁。相手投手が嫌がっての四球に見えました。
 卒業後は、クラブチームの「エディオン愛工大OB BLITZ」で野球を続けることが決まっています。
「今まで親に迷惑かけてきたし、掛川に帰って安心させようと思い、就職活動もしたんです。でも、どこか野球に対してやり残した感がありまして。そんな時に(奥田好弘)監督からエディオンの話をもらって決めました」
 バッターボックスに立っているときの鋭い顔つきとは違い、試合後は優しい表情で僕の質問に答えてくれた内原。できるところまで野球を続け、将来は培ったノウハウをぜひ静岡に持ち帰ってほしいと思います。

 10122また、2年生の柘植は、あらためて好選手だなという印象を抱きました。特に、広角に鋭い打球を飛ばす打撃は、高校時代よりもパワーが加わりました。塁に出ると、すかさず盗塁を試みる姿勢も魅力的。走攻守の三拍子で伸びてきています。このまま順調にいけば、再来年のドラフト候補に名前が挙がる可能性も。そこまでのレベルになってきていると感じました。(柘植の過去の記事はこちらからも!→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2014/02/post-fc40.html

 なお、今秋の愛知工業大は2部Bリーグで優勝。入替戦への出場をかけ、今月25日瑞穂球場で東海学園大と対戦します。(編集部・栗山)

<写真上/上から内原紳、柘植亮佑(ともに愛知工業大)>

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2014年10月16日 (木)

硬式の強豪チームが集結! ~第1回静岡市長杯兼第2回静岡旗争奪中学生硬式野球大会~

 いよいよ、今週末から高校野球は秋季高校野球大会、大学野球は東海大学選手権と県内のチームが全国をかけて戦います。

 そんな中、中学野球でも楽しみな大会が開催されるというニュースが入ってきました。昨年から頻繁に硬式3リーグが交流試合を行っていますが、今回は3部構成で静岡旗をかけて戦います。

★第1回静岡市長杯兼第2回静岡旗争奪中学生硬式野球大会
第1部「高校野球に向かって」…10月18日(土)、19日(日)
第2部「3リーグ交流戦」…11月22日(土)~24日(月)
第3部「引退エキビション」…12月21日(日)

 10161_3まず今月18、19日に第1部「高校野球に向かって」が行われます。中学3年生にとっては集大成となる大会。第1回静岡旗争奪中学生硬式野球大会を制した静岡ジュニアユースベースボールクラブが連覇するのか。それとも、他チームが初優勝を成し遂げるのか。一足早く、来年の高校野球で活躍する選手をチェックできそうです。

 第2部は「3リーグ交流戦」と題して、シニア、ボーイズ、ヤングの計12チームが参加。中学1、2年生が戦います。来年の硬式で注目を集める選手は誰なのか、こちらも必見ですね。 

 また、第3部の「引退エキビション」はこれまで出番に恵まれなかった選手を中心に、3~4チームで試合を行う予定になっています。

 リーグの枠を越え、「野球王国静岡の復活」の願いを込めて実現された貴重な大会。多くの野球ファンに見てもらいたいと思います。

※第1部の詳細はこちらからご覧下さい。→「ichibu.pdf」をダウンロード

<写真/第1回静岡旗争奪中学生硬式野球大会でMVPに輝いた深澤天(静岡ジュニアユースベースボールクラブ>

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2014年10月15日 (水)

愛知リーグ2部で活躍する静岡出身選手たち①

 12日は愛知工業大のグランドで愛知リーグ2部の試合を見てきました。第1試合は同朋大と名古屋大。同朋大の4番に座るのは藤枝明誠出身の荘岳頴です。高校時代、パワフルな打撃で注目を浴びた強打者。大学入学後、1年春から出場し、この秋は4番に定着しました。
10121_2 この日は第1打席でセカンドゴロ、第2打席も三振。惜しくも快音は聞けませんでしたが、他の選手に比べ1年生ながら体つきがしっかりしているなという印象を抱きました。
「大学はレベルは高いですね。3学年上のピッチャーはやっぱり凄いです」
 さらに、対戦したピッチャーで印象に残った投手を尋ねると、すかさず名前が出てきたのが七原優介(名古屋大)でした。最速152キロの投手と対戦し「レベルが違いましたね」といいつつ、徐々に木製バットにも慣れてきた様子。来年は荘のバットでチームを1部に押し上げてほしいです。

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 続く第2試合は愛知東邦大対愛知工業大。愛知東邦大の小林弘郁が「良くなっている」という話をチラホラ耳にしていたので、試合前からブルペンの様子を伺っていました。
 小林といえば、沼津市立3年時にベスト8進出。バランスのいいフォームからのクロスファイヤーが印象的な左腕でした。詳しくは、Hさんが「静岡を巣立つ高校球児」で取り上げていましたので、以下をご覧ください。http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2012/12/post-cc2f.html
http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2012/12/post-e797.html

 先発は4年生の先輩投手に譲るも、出番は8回にやってきました。いきなり先頭打者をショート内野安打で許し一死二塁のピンチを迎えてヒヤヒヤとしましたが、後続をサードゴロ、センターフライに抑えました。
「今日は4年生が最後の試合なので、楽しくプレーしようと思っていました。無失点に抑えることができて良かったです」と、試合後、すがすがしい笑顔で語ってくれた小林。大学入学後、球速が6キロアップし、141キロまで伸びたとのこと。また、ツーシームを覚えたことで投球の幅が広がったようです。
 10123_2投球フォームは高校時代よりも、さらに本格派らしくなった印象。バランスの良さは相変わらずで、腕の振りの鋭さはかなり増していると思いました。正直、1部で投げていても十分に違和感のないレベルまできているでしょう。
 ちなみに、上記の「静岡を巣立つ高校球児」の取材時にインコを飼っているという話が書かれていましたが、残念ながら亡くなってしまったとのこと。ただ、新しいインコを寮の部屋で飼い始め、今も癒されているようです。
 この日は出番がありませんでしたが、同じく沼津市立出身の大村祐麻も、今秋はほぼ毎試合捕手として出場しました。来年はぜひ「小林‐大村」のバッテリーを楽しみに、もう一度、愛知リーグ2部に足を運びたいと思います。
10124_2 もう一人、愛知東邦大では、4年生の佐藤玄が頑張っていました。東海大翔洋時代は主将として秋季東海大会出場に貢献。大学でも主将となり、チームを牽引しました。大学生活最後の試合となったこの日は、「7番ファースト」で出場し、3打席目にレフトオーバーの二塁打。あわやフェンスオーバーの打球にベンチから大きな歓声が飛び、盛り上がりを見せました。高校、大学と主将と務めた貴重な経験を今後の人生で生かしてください。期待しています!(編集部・栗山)

※その他、愛知工大・内原紳(掛川工)にも会ってきました。その記事は後日アップします!

<写真/上から荘岳頴(同朋大)、小林弘郁、大村祐麻、佐藤玄(愛知東邦大)>

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2014年10月 9日 (木)

東海大翔洋のブルペンでたまげました!

 昨日は静岡大学リーグを見た後、東海大翔洋のグランドへ。東海大翔洋では打撃に関しての取材をしたのですが、途中、弓桁義雄監督から「ピッチャーがブルペンで投げるよ」ということで、エース・勝又奨、192センチの大型右腕・杉山賢佑の投球を間近で見ることができました。

 10081_3まず、今秋、抜群の安定感で中部大会準優勝に導いた勝又。県大会初戦では常葉菊川と対戦し、延長10回の末、敗退しましたが、9回まで無失点の見事な投球を見せてくれました。
 僕はその勝又の投球を実際に右バッターバックス近くに立たせてもらい、体感させてもらいました。インステップ気味に投げる投手なので、始動からリリースの間、僕の体に向かってくるような怖さがあるのが特徴。正直、一瞬、「ウっ」となりました。さらに持ち味は制球力の良さ。スリークオーターの角度から、低めいっぱいのコーナーにピタピタと。しかもベース上で伸びる球筋なので、打者泣かせの投手です。

10082 そして、その横で投げていたのが先日のブログで「松前のダルビッシュ」と紹介した杉山です。その記事はこちら→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2014/09/post-b058.html「あの静高戦より、もっと良くなっているから」と、事前に弓桁監督から聞いていたのでワクワクしました。しかし、実際は、そんな僕のワクワク感を上回る、凄い投球を見ることができました。
 軽く投げただけで、ハンパではない腕の柔らかさとしなり。テークバックから体に腕が巻きつきながら、まるで大きな白鳥がブワーと羽ばたくようなリリースを迎えます。近くで見ると、マンガのように、ボールが徐々に大きく見えてくるのにも驚きました。
 ボール自体はまだまだバラツキが大きく、高めに抜けることもありますが、そういう次元ではないものが彼にはあると思います。
 このひと冬をどんなふうに過ごすのか。本人は2つの課題に自らに課しているようです。「体重を10キロ増やすこと」「フォームを安定させること」。特にフォームは、テークバックでの腕の使い方に悩んでいるらしく、毎日が試行錯誤の連続だとか。

10083_2 そんな杉山に対し、弓桁監督は「自分の体全てが道具だと思って、指先まで力を伝えるように」と伝えていたのが印象的でした。
「やっぱり、持っているものは凄いですから。今は145キロくらい出ていると思います。スピードだけが全てではありませんが、高校で150キロは出してほしいですね。どんなピッチャーになるのか、私も想像できない。それくらのスケールがあります。何とか、彼のスイッチを押してあげることができればと考えています」

 順調にいけば、来春は小澤怜史(日大三島)とともにプロ注目の的となるのは間違いなし。これまで、僕が見てきたアマチュア選手では岸孝之(西武)の東北学院時代、大谷翔平(北海道日本ハム)の花巻東1年時に見たときに近いインパクトを受けた杉山のブルペンでの投球でした。(編集部・栗山)

<写真上/勝又奨(東海大翔洋)>
<写真中/杉山賢佑(東海大翔洋)>
<写真下/ブルペンで投げる勝又、杉山、1年生サウスポーの山本)>

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