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2014年11月

2014年11月23日 (日)

掛川西の注目1年生投手2人を見てきました!

 今日は掛川西のグランドへ。昨夏、甲子園に出場した彦根東(滋賀)との練習試合を見てきました。他グランドで1試合見てきたため、掛川西のグランドに着くと、すでに1試合目の6回裏でした。

11231 マウンドに立っていたのは1年生の川合隼人。先日、開催された中遠地区の1年生大会でチームを優勝に導いた右腕。この1年生大会を見た関係者から「絶対に見ておいた方がいい」と強くプッシュされただけに、何としても今年中にチェックしておきたい投手でした。
 見るからに本格派の佇まいで、球持ちがいいのが特徴。独特の落ちる変化球も魅力的です。この回の途中で1点を失い降板しましたが、高い将来性を感じました。
11232 その川合の後を受けたのが左腕の佐藤諒。バランスのいいフォームからキレのあるストレートを投げ込み、1回3分の1をピシャリと抑え込みました。
 実はこの2人、掛川北中時代にはバッテリーを組んでいました。当時は、エースが佐藤で、捕手が川合。2人とも掛川西に入学し、現在は同じピッチャーとして競い合っています。今シーズン最後に、いいものを見せてもらました。

 試合は掛川西が1点を追う9回裏、1死一二塁のチャンスから注目の4番・大本拓海が右中間を破るタイムリー安打を放ち、サヨナラ勝ちを飾りました。
 ここ数試合、好調が続いているという大本。スイングスピードの速さは群を抜いているだけに、ミートの確率が上がってくると手がつけられません。一方、捕手としても強肩ぶりを発揮。あとはこの冬、キャッチング、リードといった捕手全般の精度をどこまでアップしてくるのか。大本が安定してくると、チーム全体も引き締まってきます。

 今年の秋の大会前、「あの静岡高を倒せるとしたら掛川西かな」と思っていました。それだけ選手個々のポテンシャルは高かったのです。惜しくも、県大会出場を逃しましたが、9月~11月にかけて県外の強豪とも練習試合をこなし、木村幸靖監督の下、チームが出来がってきている印象。ひと冬越した来春は昨夏のように一気に駆け上がりそうな予感がしました。(編集部・栗山)

<写真/来春、ブレイクが期待される川合隼人(上)と佐藤諒(下)>

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2014年11月17日 (月)

静岡市内大会は清水東が初優勝!

<第11回静岡市高等学校野球大会>
★決勝戦 清水東2-0常葉橘
★3位決定戦 静岡商7-0科学技術(7回コールド)

 第11回静岡市高等学校野球大会決勝戦は清水東が常葉橘を下し、初優勝を飾りました。
 11161清水東は初回、先頭の櫻井厘太朗(165cm58㎏、右投左打)が三塁打を放ち、二死後、4番・佐藤大揮(170cm70kg、右投左打)のライト前タイムリーで1点を先制。さらに4回にも1点を追加します。投げては、1年生エースの杉山達哉(176cm73kg、右投右打)がストレートでグイグイと押す気持ちのいい投球で常葉橘打線を封じます。特に右打者の外角いっぱいに決まるストレートに迫力があり、許した安打は4本のみ。見事な完封で優勝に貢献しました。
 投打にバランスが良く、チーム全体がまとまっている印象を受けた清水東。来春は、県上位に食い込んでくる力は十分にあると感じました。

11162 一方、敗れた常葉橘は制球に苦しんだ小野寺拓海(182cm78kg、右投右打)のあとを受け、7回から登板した1年生・谷脇亮介(177cm65kg、右投右打)に惹かれました。腕の振りが鋭さが際立ち、しなやかに大きく使えるのが特徴。体が出来上がってくれば、球速がグングンと上がっていきそうなタイプです。

 3位決定戦では、静岡商が科学技術を8回コールド、7対0で下しました。静岡商は左腕の落合駿太(183cm86㎏、左投左打)が8回を無失点の好投を見せました。実は、この投手、初めて見たのですが、かなり楽しみです。
 11163というのも、180センチを超える身長に加え、真上から投げ込めるので、すごく角度がつけられる投手。この持って生まれた角度は落合の財産です。初対戦の相手だと苦労するはず。力強いストレートと同じ腕の振りからのタテのスライダーも面白いですね。
 静岡商は、今週末からのSリーグにも参加。鈴木康一監督は、「どこも相手は強豪ですので、粘って粘って、いい試合をしたいです」とコメント。エース・森亮太と落合の両輪がSリーグでどんなピッチングをしてくれるのか期待したいです。(編集部・栗山)
 

<写真上/優勝に跳びはねて喜ぶ杉山達哉(清水東)>
<写真中/腕の振りが魅力な谷脇亮介(常葉橘)>
<写真下/大型左腕として期待の落合駿太(静岡商)>

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2014年11月 4日 (火)

静岡市内大会 静岡商vs清水西

★11月2日第11回静岡市高等学校野球大会2回戦 清水庵原球場

チーム
清水西 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
静岡商 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1

11031_3 昨日、一昨日と清水庵原球場で行われた静岡市内大会を見てきました。2日の第3試合では、静岡商と清水西が対戦。静岡商・森亮太(169cm72kg、右投右打)、清水西・大村将太(179cm73kg、右投右打)の息詰まる投手戦は公式戦を思わせるような緊迫感でした。
 試合を決めたのは森自らのバットでした。9回裏、先頭打者として打席に立った森は、レフトにライナー性の打球を放つと、そのままスタンドへ。森が投げて打って、まさに大車輪の活躍。静岡商がサヨナラで準決勝進出を決めました。

11032 一方、試合後、ベンチ裏で涙を流しながら悔しがっていたのが大村。低めに伸びるストレートと多彩な変化球を武器に静岡商打線相手に堂々の投げっぷりでした。疲れがあったのか、最後は甘く入ってしまいましたが、今後に向けて大きな自信になったのは間違いないでしょう。
 東海大翔洋中では2番手投手。清水西入学後、安井信太郎監督と出会い現在急成長を見せています。まだ1年生だけに、ひと冬越せば、さらに球速が上がって、面白い投手になりそうな予感がします。投げるだけでなく、一塁ランナーをベースにくぎ付けにする絶妙な牽制など、「よく野球を知っているな」という印象も受けました。

 実はこの試合、もっとも注目していたのは清水西の「3番キャッチャー」の池井戸智矢(177cm69kg、右投左打)でした。県内のいろいろな監督さんから池井戸について「ウチのグランドであんなに打球を飛ばされたのは初めて」「モノが違う」といった話を次々と耳にしていました。 
 11033_2この日、池井戸が打席に立つと、静岡商の外野手がフェンスのギリギリまで下がるほど。バッテリーも警戒し、甘い球が少なく、残念ながら一発をお目にかかることはできませんでした。それでも、その片鱗を見たのは4回の第2打席。ライト方向へファウルを打ったのですが、そのときの打球の伸びと勢いに圧倒されました。おそらく、打球を飛ばすコツを知っているのでしょう。ボールに乗せて打つ上手さがあります。
 また、最終打席では崩された打球が緩いセカンドゴロになると、内野安打で出塁。50メートル6秒1という足も魅力です。
 
「僕の中では、大谷翔平(日本ハム)のイメージ。体の大きさこそ違いますが、フォームや飛ばす能力は、まさに大谷なんですよ。あとは、今日みたいに相手のマークが厳しくなる中で、どこまで結果を残せるか。そこが今後の課題でしょう」(安井監督)
 現在、高校通算25本塁打。来夏までに40本への期待もかかります。清水西はグランドが狭いため、ホーム方向に向かってバッティング練習を行うのですが、あまりにも池井戸の打球が飛びすぎるため、数百万をかけて、ファウルグランド側に「池井戸ネット」を増設したとか。また、現在、チーム事情もありキャッチャーというポジションですが、将来のために、ピッチャーを含めて、どこでもいける練習を行っているようです。それだけの器用さや、センスを持ち合わせているのも大きな武器。来夏に向けて楽しみな逸材がまた一人、登場しました!(編集部・栗山)

<写真上/「静商」のエースとして意地を見せた森亮太(静岡商)>
<写真中/柔らかいフォームの大村将太(清水西)>
<写真下/期待の強打者・池井戸智矢(清水西)>

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