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2014年11月 4日 (火)

静岡市内大会 静岡商vs清水西

★11月2日第11回静岡市高等学校野球大会2回戦 清水庵原球場

チーム
清水西 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
静岡商 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1

11031_3 昨日、一昨日と清水庵原球場で行われた静岡市内大会を見てきました。2日の第3試合では、静岡商と清水西が対戦。静岡商・森亮太(169cm72kg、右投右打)、清水西・大村将太(179cm73kg、右投右打)の息詰まる投手戦は公式戦を思わせるような緊迫感でした。
 試合を決めたのは森自らのバットでした。9回裏、先頭打者として打席に立った森は、レフトにライナー性の打球を放つと、そのままスタンドへ。森が投げて打って、まさに大車輪の活躍。静岡商がサヨナラで準決勝進出を決めました。

11032 一方、試合後、ベンチ裏で涙を流しながら悔しがっていたのが大村。低めに伸びるストレートと多彩な変化球を武器に静岡商打線相手に堂々の投げっぷりでした。疲れがあったのか、最後は甘く入ってしまいましたが、今後に向けて大きな自信になったのは間違いないでしょう。
 東海大翔洋中では2番手投手。清水西入学後、安井信太郎監督と出会い現在急成長を見せています。まだ1年生だけに、ひと冬越せば、さらに球速が上がって、面白い投手になりそうな予感がします。投げるだけでなく、一塁ランナーをベースにくぎ付けにする絶妙な牽制など、「よく野球を知っているな」という印象も受けました。

 実はこの試合、もっとも注目していたのは清水西の「3番キャッチャー」の池井戸智矢(177cm69kg、右投左打)でした。県内のいろいろな監督さんから池井戸について「ウチのグランドであんなに打球を飛ばされたのは初めて」「モノが違う」といった話を次々と耳にしていました。 
 11033_2この日、池井戸が打席に立つと、静岡商の外野手がフェンスのギリギリまで下がるほど。バッテリーも警戒し、甘い球が少なく、残念ながら一発をお目にかかることはできませんでした。それでも、その片鱗を見たのは4回の第2打席。ライト方向へファウルを打ったのですが、そのときの打球の伸びと勢いに圧倒されました。おそらく、打球を飛ばすコツを知っているのでしょう。ボールに乗せて打つ上手さがあります。
 また、最終打席では崩された打球が緩いセカンドゴロになると、内野安打で出塁。50メートル6秒1という足も魅力です。
 
「僕の中では、大谷翔平(日本ハム)のイメージ。体の大きさこそ違いますが、フォームや飛ばす能力は、まさに大谷なんですよ。あとは、今日みたいに相手のマークが厳しくなる中で、どこまで結果を残せるか。そこが今後の課題でしょう」(安井監督)
 現在、高校通算25本塁打。来夏までに40本への期待もかかります。清水西はグランドが狭いため、ホーム方向に向かってバッティング練習を行うのですが、あまりにも池井戸の打球が飛びすぎるため、数百万をかけて、ファウルグランド側に「池井戸ネット」を増設したとか。また、現在、チーム事情もありキャッチャーというポジションですが、将来のために、ピッチャーを含めて、どこでもいける練習を行っているようです。それだけの器用さや、センスを持ち合わせているのも大きな武器。来夏に向けて楽しみな逸材がまた一人、登場しました!(編集部・栗山)

<写真上/「静商」のエースとして意地を見せた森亮太(静岡商)>
<写真中/柔らかいフォームの大村将太(清水西)>
<写真下/期待の強打者・池井戸智矢(清水西)>

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