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2015年3月

2015年3月31日 (火)

静岡を巣立つ球児たち2014~佐藤圭生編・上

 遅れました! すみません。「静岡を巣立つ球児たち」、2014年版の最終回です。 編集部Hが、卒業後も野球を続けることが決まっている高校3年生たちに会いに行ってました。 2014年ラストは御殿場西の左腕・佐藤圭生。すでに東海理化の一員として、練習に雑用に頑張っているルーキー・佐藤の高校時代を今一度振り返ります!

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静岡を巣立つ球児たち2014~佐藤圭生編・上

Img_9592★県大会も遠かった中学時代
 佐藤圭生が野球を始めたのは小学1年の時だった。佐藤家は兄2人も、弟も、4兄弟全員が野球をやっている野球一家。それぞれポジションは違うが、佐藤も兄たちの影響で、迷いなく野球を選んだ。
 中学時代はエースで4番を務め、体もチーム内では大きい方だった。ただ、勝てなかった。県大会にも一度も行けなかったという。それでも御殿場選抜に選出され、そこでプレーをしている姿を見た御殿場西の鈴木久監督が佐藤の親に声をかけた。そこから佐藤も御殿場西という高校に興味を持ったという。兄たちが2人とも市立沼津でプレーしていたことで、佐藤も市立沼津に惹かれるところはあった。ただ、「御殿場西には御殿場周辺の上手い人たちとか、裾野シニアからとか、いい選手が集まるとも聞いたので。ここでやりたいなと」と、自宅から自転車で15分ほどの御殿場西への進学を決めた。

★常葉菊川との2度にわたる対戦
 御殿場西に入学して、佐藤を驚かせたのは練習のきつさだった。元々中学時代から走ることが嫌いだったという佐藤。1年の時には走るメニューが多く、投手となればなおさらだった。
「最初はきつくてついていけないなと思ったんですけど、頑張れば自分も強くなれるかなと思って。先輩にも、同世代にもいいピッチャーがいたので、自分が成長できる高校に入れたなとは思いました。でも本当に走るのはちょっと…苦手でした」
 そんな練習をこなしながら、佐藤は1年夏にベンチ入りを果たす。初戦は優勝候補にも挙がっていた静岡商。接戦の中、「夏大って空気で、緊張でいっぱいいっぱい」になりながらもマウンドに立った。その試合は延長戦の末に敗れたが、大きな経験となり、秋には背番号1をつけた。その秋、東部大会を勝ち進み、県大会で当たったのは常葉菊川だった。
「その試合で常葉菊川に負けて。静岡商も夏に決勝にいったけど、菊川も春に甲子園に行った。自分っちが戦ったチームがどんどん決勝とか、そういうところまで行っちゃうっていうのは悔しいなって。菊川の打線はどこ投げても打ってくるっていうか、ついてくる、すごい打者ばかりでした」
 登地慶輔(現大阪ガス)、遠藤康平(現青山学院大)、松木大輔(現奈良学園大)に、2年生だった桒原樹(現広島カープ)。ズラリと並んだ強打者たちと対戦し、敗退した記憶は佐藤のモチベーションにもなった。
 翌秋、2年になった佐藤は県大会で常葉菊川と再戦。「気合はすごい入ってました。注目されてた桒原もいたし、それでも菊川は絶対に倒したいって思ってたので」。ポーカーフェイスに気迫を隠し、挑んだ試合で佐藤は自他ともに認めるベストピッチングを見せた。常葉菊川を倒し、次戦で静岡商に負けたものの、納得のいくボールを投げられた秋だった。

Dsc_0042★甲子園、プロを見据えた冬
「中学の時は思い切り投げてるだけで、何も考えてなかったんですけど、高校になってからは考えることも多くなって。2年の秋に手応えをつかんだ感がありました」。
 中学時代は出ても120キロほどだったという球速もぐんと伸び、体も大きくなった佐藤。高校に入ってから本格的に投げ始めたスライダーは、硬球になってからぐっと曲がるようになり、佐藤本人も一番自信を持って投げられる球種になった。1年の頃は大学進学も考えていたというが、2年になってからはプロしか眼中になかった。甲子園出場、そしてプロへ。最後の春、夏を前に、2年冬には石田一希コーチが課す厳しいメニューに取り組んだ。
「走ることが主だったんですけど、今までやったことがないってぐらいきつかったです。筋トレも少し入れて」
 その冬、御殿場は大雪に見舞われ、グランドが使えない期間が長かった。雪の上でキャッチボールをしたこともあったというが、ボールを握らない練習もさらに増えた。

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 「静岡を巣立つ球児たち2014~佐藤圭生編・下」は近日中に更新します!(編集部H)

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2015年3月30日 (月)

春季東部地区大会3日目(3月29日)~裾野球場レポート

 土曜日、日曜日は東部の球場を回ってきました。昨日は裾野球場へ。結果は以下のようになりました。

<裾野球場>
誠恵 3-2 御殿場南
市立沼津 3-0 富岳館
三島南 11-1 吉原工(5回コールド)

03291 第1試合では誠恵の新2年生右腕・竹越悠也(178cm67㎏、右投右打)に注目しました。1年夏から背番号「1」をつけている竹越。昨年夏のパンフレットを見てから、ずっと気になっていた投手でした。
 初回、球が高めに浮きます。先頭打者に三塁打、さらに3番打者にもレフト前ヒットを浴び1点を失います。このまま崩れてしまう不安もあったのですが、徐々に腕の振りが増していきます。フォームに躍動感が増し出すと、5回以降は毎回三振。打者の手前でホップするストレートが走り、得意の曲り幅の大きいスライダーもキレます。終わってみれば10奪三振。チームを3回戦進出に導きました。
 この日、竹越は打っても活躍。2対2で迎えた8回、1死二塁から勝ち越しのセンター前安打を放ちます。第2打席にはセーフティーバントを決めるなど野球センスの良さを感じました。
 修善寺中時代はKボール(伊豆野球少年団)でもプレーしていたという竹越。どうしてもプロに行きたいという強い気持ちから、環境面の良さを考慮し、誠恵を選んだそうです。
 現在のストレートは120キロ台後半ですが、来年の夏までには140キロ台に乗せたいとのこと。今後土台が出来上がり、下半身を使うフォームが確立できれば十分に可能な数字だと思います。

*     *     *

 試合後、懐かしい顔に会いました。誠恵の部長としてベンチ入りしていた原史彦さんです。原さんは日大三島時代、強肩強打のキャッチャーとして注目を集めました。当時、僕もドラフト候補だった原さんに取材したことがあり、久しぶりの再会が本当に嬉しかったです。
 実は誠恵の部長としてはこの日が最後のベンチ入り。4月から知徳でコーチを務めるそうです。新天地でも、原さんの経験を存分に生かし、いい選手を育ててほしいと思います。期待しています!(編集部・栗山)

<写真/竹越悠也(誠恵)>

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2015年3月27日 (金)

春季中部地区大会開幕!(3月27日)~焼津球場レポート

 春季大会は東部大会に続き、今日から西部地区、中部地区がそれぞれ開幕しました。僕は中部地区の焼津球場へ。中部地区は、静岡高が出場しないだけに、どこが勝ち上がってくるのか、すごく楽しみです。その中で優勝候補の一角に挙げられる藤枝明誠の試合を見てきました。

<焼津球場>
藤枝明誠 12- 2 藤枝東(5回コールド)
島田樟誠 5 - 2 焼津中央

03271_2 2年生スラッガー・伊藤翼咲(187cm85kg、右投左打)の衝撃的な一発で幕を開けます。初回、1死二三塁のチャンスでまわってくると、初球をライトスタンド場外へ。打った瞬間、本塁打と分かる超特大の一撃でした。春の大会初戦、第1打席、それも初球、いくら甘い球とはいえ、ここで仕留める集中力とパワーに恐れ入りました。入りが難しい初戦で、チームを勢いづける本塁打だったと思います。この日は4打数2安打4打点の活躍。大きなスイングは迫力十分で、まるでメジャーリーガーを見ているようスケールの大きさが魅力です。このまま、どんどんアピールして、全国区の選手に成長してもらいたいです。

03272 藤枝明誠は4回から2番手として山本敦士(171cm63kg、左投左打)がマウンドに上がります。落合順也永野魁人といった好左腕を揃えるチームの中で、「こんなピッチャーがまだいたんだ!」とビックリしました。
 体全体を大きく使い、打者の手前でピッと伸びるキレのあるストレートが武器。変化球でも簡単にストライクをとってきます。今日は2イニングを投げて無安打。左は貴重なだけに、大学のチームが欲しがりそうなタイプです。次は、もう少し長いイニングを見たいと思わせる投手でした。(編集部・栗山)

<写真上/見るからに飛ばしそうな雰囲気を醸し出す伊藤翼咲(藤枝明誠)>
<写真下/今春、ブレイクが期待される山本敦士(藤枝明誠)>

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2015年3月26日 (木)

オープン戦 奈良学園大vs朝日大

奈良学園大 6-6 朝日大

 昨日25日、朝日大グランドで行われた奈良学園大vs朝日大のオープン戦を見てきました。春季地区大会も開幕した日に敢えて岐阜に大学野球を見に行ったのは、奈良学園大にどうしても見たい選手がいたからです。その選手こそ、キャッチャー・松木大輔(2年)。一昨年、常葉菊川の正捕手としてこの時期のセンバツで活躍していた選手です。

Dsc_0308 松木は高校時代、強肩とふてぶてしく見えるほど強烈な個性でチームを引っ張り、豪快なフォームからのパンチ力溢れる打撃も印象的でした。その松木、奈良学園大に入学し、1年生だった昨秋からレギュラーとなり、なんとベストナインも獲得。奈良学園大といえば、奈良産業大時代から全国大会常連の強豪です。その大学で1年から正捕手の座につくとは! と、見に行く機会をずっと伺っていました。
 この日の松木は7番キャッチャーでスタメン出場。周りは先輩が多いはずですが、グランドでは全く下級生らしさなしに、周囲に指示を飛ばします(堂々とした態度に加え、背番号が10だったので、ノックが始まった頃には松木だとわかりませんでした…)。3回の1死三塁のピンチでは、飛び出した走者を見逃さずに刺しました。打撃では3打数無安打でしたが、打席での大物感はそのままに、高校時代よりぐっとシャープなスイングに。
 試合後に話を聞くと、「キャッチャーとしてはいいかんじに来てると思いますが、バッティングがちょっと。色々試して、自分のスイングを取り戻そうとしている最中です。リーグ戦が始まるまでには何とかしたいんですが…」とのこと。昨秋も6、7番あたりを任されることが多かったそうですが、今日も7番。主軸を打つ打者になってほしいというチームの期待は十分に理解しながら、現在はバッティングを模索しているようです。チームとしての今春の目標はもちろんリーグ優勝ですが、個人的な目標は、「全試合出場できれば。全部出て、自分のプレーをしっかりしていれば、またベストナインやそういう結果につながっていくと思うので」。
Dsc_0317 ちなみに、朝日大では何度か紹介しているように大西優輝稲垣吉紳(ともに2年)や栗田都弘(3年)など常葉菊川の選手が活躍しています。試合前には松木が大西、栗田と談笑する光景も見られました。元チームメイトたちと、別のチームの選手として戦うのはちょっと変なかんじもしたとか。6番サードでスタメン出場した大西との対戦には「いい打者だって知ってるんで抑えてやろうと思いましたね」と言いつつ、「楽しかった」と笑顔で振り返っていました。

 その大西はこの試合、5打数2安打。初回にセンター前へのポテンヒットで出塁すると、7回には1死一、二塁の場面で、外のボールを逆方向に運ぶ技ありのライト前安打。高校時代は守備に定評があった選手ですが、大学では打撃でも目立っています! 打順もじわじわ上がってきているので、リーグ戦でどれだけ結果を出せるか楽しみです。

 朝日大には今春、青島秀一郎(島田商出)や小堺祐司(静岡商出)を始め、10人もの静岡関連選手が入学します。また、昨秋リーグ戦で登板した松下周平(2年・富士宮西出)もサイドから140キロを計時したそうですし、原田瞬矢(2年・遠江総合出)も体が大きくなり、ようやく本領を発揮してくれそう。今後も注目していきたいチームの一つです。(編集部H)

<写真>松木大輔(奈良学園大)

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2015年3月25日 (水)

春季東部地区大会開幕!(3月25日)~裾野球場レポート

 センバツでは静岡高が見事初戦突破! ベスト8進出に期待が高まっていますが、県内では今日から春季大会が始まりました。まず、先陣を切ったのが東部地区。昨秋、東海大会ベスト4の日大三島が一歩抜けている感がある東部ですが、その他はどのチームにも県大会出場のチャンスはあると見ています。

 大混戦が予想される東部大会。まずは裾野球場に向かいました。

<裾野球場>
御殿場西 6-3 星陵
富士東 4-0 裾野

03251 第2試合は富士東の先発・久保田海知(3年)が完封勝利を飾りました。一見、その投球フォームに凄みはないのですが、179センチの身長を生かし、角度をつけながら低めを丁寧につけていました。キレのあるストレートと、ストライゾーンからの落ちるスライダーを武器に、淡々とアウトを重ねていきます。ピンチになって顔色一つ変えず、自分の投球に終始する精神的な逞しさも魅力。守っている野手に好影響を与えるタイプの投手です。

03252_2 一方、敗れた裾野は静岡高に異動する遠藤一仁監督の最後の試合になりました。遠藤監督は「投手陣はよくなってきています。次の指導者と一緒にもっともっと上を目指してほしい」とコメント。トップバッターの勝又知也(3年)、4番ピッチャーの内田圭哉(3年)など、能力の高い選手がいる今年の裾野。遠藤監督の指導を忘れずに、もう一度鍛え直して夏に向かって欲しいです。

 なお、第1試合は1点を争う好ゲームに。御殿場西が途中出場・池田琢馬(2年)の2安打の活躍が光り、2回戦進出を決めました。(編集部・栗山)

<写真上/クレバーな投球で完封した久保田海知(富士東)>
<写真下/試合後、遠藤一仁監督(裾野)のラストミーティング>

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2015年3月20日 (金)

静高 この選手に注目!②~鈴木将平~

 明日に迫ったセンバツ大会。ご存知のとおり、静岡高は大会2日目に立命館宇治(京都)と対戦します。ポイントは、いかに序盤に大量得点を奪うことができるか。この1点に絞られると思います。ここで本来の力を発揮できれば、今大会、一気に波に乗ることができるでしょう。逆に、点を取りきれないと後半まで引きずって苦しい展開になる可能性もあると予想します。
 03201そこで、打線の中でカギを握るのは、やはりトップバッターの鈴木将平(174cm74kg、左投左打)です。鈴木が初回に出て、50メートル5秒9といわれる脚力でかき回すことができるかがポイントと見ています。
 逸材が揃う静岡高で1年夏からレギュラーを奪ったセンスはただものではありません。昨秋の明治神宮大会では、初回内野安打で出て、初球で盗塁。2打席目はセンター前安打から散々牽制させた後に大石智貴の安打で進塁すると次打者の初球で三盗(重盗)。しかも二回とも捕手が反らす間に生還! スピード感あふれるプレーに圧倒されました。全国の舞台で、普段と変わらないプレーができる気持ちの強さも武器です。
 また、明治神宮大会ではセンターを守っていましたが、内山竣が故障から復帰したことで、本来のライトでプレー。ここでも俊足を生かしたアグレッシブな守備が期待できます。
 僕の妄想の中では、初回、鈴木が右中間を破る三塁打を放ち、2番・大石のセンター前安打であっさりと先制。さらに、内山、堀内謙伍、安本竜二と続くクリーンナップで大量得点。そんなシナリオを勝手に描きながら、甲子園に向かいます!(編集部・栗山)

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2015年3月19日 (木)

新体制の菊川南陵に伺ってきました!

 先日、菊川南陵に伺ってきました。3月に天理、大阪商業大なで活躍した中尾保氏が助監督に就任。岐阜聖徳学園大出身の谷口翔汰部長とともに、1からチームを作っています。

 この日は甲府城西(山梨)、上田西(長野)を迎えて練習試合を行いました。注目の左腕・山川直人は上田西戦で登板しましたが、本来のキレを欠き、序盤から失点を重ねました。実は前日に強豪の遊学館(石川)と対戦。全国レベルのチーム相手に好投を見せたのですが、そのときの疲れがまだとれず、試合前から「今日は期待しないで下さい」と口に出していたほどでした。
 ベストの山川から比べると、おそらく20~30パーセントくらいの出来。いい時は、猛烈な腕の振りから130キロ台中盤のストレートが低めに伸び、80キロ台の独特のカーブで打者を翻弄していきます。春の大会でマックスの山川をもう一度見たいなと思います。

03191 野手で一人抜けている存在なのが「3番サード」の長島飛雄馬。関西の野球と太いパイプを持つ中尾助監督が「バッティングだけなら大阪の強いチームにいっても十分に通用する」というほどの強打者です。甲府城西戦の第1打席でいきなりライト方向への二塁打。ボールの待ち方、軸のぶれが少ないフォーム、スイングスピードの速さ、なかなかお目にかかれない技術の高さを誇っています。あとは全体的な粘り強さが出てくれば、もうワンランク上にいけるのではと感じます。ここ一番でどれだけ集中力を発揮できるか、そこがポイントになってくると思います。

03192 この日、もう一人、面白そうな選手を発見しました。甲府城西戦で途中からマスクをかぶった1年生の叺田本気。とにかく肩が強い! イニング間の二塁送球ではマウンドに立っているピッチャーの顔あたりをライナーで通り過ぎて、二塁ベース手前でホップするような球。ただ、他校からの転校生ということで、規定上、公式戦の出場は今年の秋以降になる予定だとか。もう少し、体のキレを養って、来るべき時に備えてほしいです。(編集部・栗山)

※以前の山川(菊川南陵)の記事はこちら→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2014/10/vs-11c5.html

<写真上/1年夏から試合に出場する長島飛雄馬(菊川南陵)>
<写真下/来年は注目選手になってほしい叺田本気(菊川南陵)>

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2015年3月18日 (水)

オープン戦 ヤマハvs東北福祉大

 昨日はヤマハの豊岡グランドへ。今年も東北福祉大とのオープン戦を見てきました。

★3月17日 練習試合 ヤマハ豊岡グランド 晴   

 チーム
東北福祉大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
ヤマハ 0 0 0 0 0 0 2 0 × 2

 03171東北福祉大は昨年同様、辻本一磨澁谷謙太(ともに飛龍出身)の2人が遠征に帯同していました。
 まず、今年は主将を務める辻本が「5番ショート」で先発出場。この日は惜しくも3安打無安打に終わり、7回には得点に絡むエラーもありました。それでも、ユニフォームを真っ黒にする姿勢は高校時代と変わらず。主将らしく、周りへ的確な指示を出す姿が印象的でした。
 また、澁谷は7回無死一塁という場面でマウンドに上がります。いきなり得意の牽制で一塁ランナー刺すと、ファーストゴロ、セカンドゴロで無失点に。ベンチの期待に応えた見事03172なリリーフでした。
 2人とも最上級生となり、今年こそ全国大会で大暴れしてほしいところです。

 試合は、ヤマハが長谷川亮佑伊藤直輝池田駿の継投で東北福祉大打線に得点を与えず。打っては7回に前野幹博の左中間へのタイムリーなどで2点を挙げました。(編集部・栗山)

<写真上/今年は主将としてチームを牽引する辻本一磨(東北福祉大)>
<写真下/高校時代から体が一回り大きくなった澁谷謙太(東北福祉大)>

※昨年の様子はこちらです!→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2014/03/post-4ba6.html

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2015年3月17日 (火)

キャッチャー・河合毅弥(聖隷クリストファー)

 先週の土曜日は聖隷クリストファーのグランドに行ってきました。
1年夏からレギュラーを掴み、これまで注目遊撃手として取り上げてきた河合毅弥(178cm72kg、右投左打)が昨秋からキャッチャーをやっているという情報を耳にし、ずっと気になっていたからです。

 昨年10月、臨時コーチを務めた元横浜高の部長・小倉清一郎氏がショートを守っていた河合の姿を見て、「チームのためにキャッチャーをやってみたらどうだ」と勧めたことがきっかけだったそうです。小倉氏の中には「いいチームを作るためには、まずキャッチャーから」という思いがあったのでしょう。

03141_2 この日グランドに着くと、他の選手に比べて体が一つ大きいので、すぐに河合の姿がわかりました。やはり存在感がありますね。
 まず、試合前の二塁送球で圧倒的な肩の強さを見せつけます。二塁手前でボールがおじぎすることなく、ズドーンと一直線に伸びる力強い送球。これを見てしまうと、相手チームは簡単に走ってこれないでしょう。植竹和人監督によると、二塁までの送球タイムが2秒を切ることもあるとのこと。また、これまで内野を経験してきただけに、フットワークがいい。少しそれたショートバウンドもスッとグラブに収まります。
 現在、4番を任される打撃ではスイングスピードの速さに目がとまります。トップからインパクトまで無駄なくスムーズにバットが出てきます。佐野大輔部長は「河合が上のレベルでショートをやるとき、キャッチャーとしての経験が絶対に生きてくるはず。バッティングにもいい効果がでると思います」と期待していました。
 あとはセンスがあるばかりに、どんなボールでも対応できてしまうので、我慢して、自分の好きなボールだけじっくり待てるかどうか。そこをクリアして、夏までに捕手としての経験を積んでいけば面白い存在になるのは間違いないと思います。今年は、県内に有望キャッチャーが多いのですが、その中でもトップクラスに入ってくる可能性はあるでしょう。
03142
 また、聖隷クリストファーはこの日の2試合目にエース候補の本格派右腕・須山宏樹(175cm62kg、右投右打)が登板しました。この須山、先輩の鈴木翔太(現中日)にどことなく雰囲気が似ています。マウンドでの仕草、左足を上げる瞬間などダブって見えてしまったほど。バランスのいいフォームから投げ込むキレのあるストレートに縦系の変化球も先輩譲りです。この須山、河合のバッテリーだとチームが引き締まるなという印象を受けました。

 聖隷クリストファーの新3年生は鈴木翔太の2年夏の活躍を見て入学した世代です。鈴木翔太が果たせなかった甲子園出場へ。まずはこの春、河合がグイグイと引っ張りながら快進撃を見せてくれるのか、西部大会から注目していきたいです。(編集部・栗山)

<写真上/今春、強肩強打の捕手として楽しみな河合毅弥(聖隷クリストファー>
<写真下/1年時から努力して這い上がってきたという須山宏樹(聖隷クリストファー)>

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2015年3月16日 (月)

第2回静岡県中学生硬式野球選手権大会の組み合わせ抽選会へ

 03151_2昨日は第2回静岡県中学生硬式野球選手権大会の組み合わせ抽選会に行ってきました。
 
 今大会はリトルシニア16チーム、ボーイズ12チーム、ヤング4チームの計32チームが参加。この日は遠方で試合を行っていたチームを除き、ほぼ全チームの主将が一堂に集まりました。同リーグが初戦で対決しないように各主将がクジを引き、1回戦の組み合わせが決定しました。
 浜松リトルシニアと浜松ジュニアユースベースボールクラブの「浜松対決」など、普段見ることができない楽しみな試合が実現します。

 大会日程は以下のようになっています。
■1回戦     5月6日 西ヶ谷球場他、県内8会場 
■2回戦     5月9日 富士球場他、県内4会場 
■3回戦     5月10日 愛鷹球場・浜松球場
■準決勝・決勝  5月16日 草薙球場

 いよいよ、来年度からは今大会がジャイアンツカップへの地域予選となります。(静岡県の場合はこの大会での優勝チームが愛知県2位チームと対戦し、勝てばジャイアンツカップに出場できます)。そのプレ大会を兼ねた今年の静岡県中学生硬式野球選手権大会。県ナンバーワンの硬式チームは果たして!? 将来の高校球児を一挙に見ることができるチャンスでもあるだけに注目度の高い大会になりそうです。(編集部・栗山)

<写真/名前を呼ばれると元気のいい返事とともにクジを引く主将たち>

 

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2015年3月13日 (金)

愛知学院大・白鳥が社会人相手に好投!

 今日は昨日に続き名古屋へ。瑞穂球場で第15回東海社会人・愛知大学野球対抗戦を見てきました。

<結果>
東海理化2-0愛知学院大
東邦ガス3-1日本福祉大

 03131第1試合は愛知学院大・白鳥晶識(新3年・静岡市立出身)が先発。6回を2失点と好投を見せました。
 高校時代は3年夏に焼津中央、富士市立、掛川西、韮山を破り、ベスト8進出。準々決勝では優勝した常葉橘に敗退しましたが、その年の常葉橘・宮崎悟(現日本大)、聖隷クリストファー・鈴木翔太(中日)と並び、右の本格派として十分に存在感を示してくれました。高校時代の様子はこちら→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2011/11/post-faf0.html

 あれから、2年半。大学に入ってから初めて白鳥の投球を見ることができました。
 高校時代に比べ、明らかに変わっているのはフォームに迫力が増していることです。バランスの良さはそのまま、テークバックからリリースまでの一連の動きの中に躍動感があり、何より腕の振りが速い。ストレートでグイグイと押す姿勢も良かったです。左打者には落ちる系の変化球も有効的でした。社会人相手にこれだけのピッチングができれば上出来ではないでしょうか。
 ところが試合後、本人に話を聞くと、まず第一声が「悔しいです」という言葉でした。
「3回と4回に失った点は防げていたものです。あきらかに僕の失投でしたので」
 そんな中でも自信になったものもあったそうです。
03132「大学に入って、持っているどの変化球でもストライクを取ることができるようになりました。それが今日は生かせたと思います」
 変化球だけでなく、ストレートも勢いが増しています。スピード的には130キロ台後半とのことですが、数字以上のキレを感じさせます。
「今年の目標は先発ローテーションに入ること。同学年にもいいピッチャーがいるので、負けないように頑張りたいですね」
 愛知学院大は2月から元日本ハムスカウトの木村孝氏が監督に就任。新監督からは細かい技術から投手としての心構えなど、元プロ選手ならではの貴重な話を聞かせてもらっているようです。
03133 ピッチャーとしてのいい雰囲気が漂ってきた今季。昨年は大学選手権前、最後の最後でベンチを外れてしまっただけに、今年こそ、全国の舞台で白鳥の美しいフォームを見たいです。

 そのほか、愛知学院大は8回に間渕真司(新4年・袋井商出身)がサードの守備につき、代わってすぐに飛んできたサードゴロを難なくさばきました。

 第2試合では日本福祉大・家現恵介(4年・浜松市立出身)が「7番ファースト」で先発出場。第1打席に東邦ガスの長身右腕・楠田裕介から見事なセンター前安打を放つ活躍を見せました。(編集部・栗山)

<写真/上から白鳥晶識、間渕真司(ともに愛知学院大)、家現恵介(日本福祉大)>
 

続きを読む "愛知学院大・白鳥が社会人相手に好投!"

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2015年3月12日 (木)

庄司&桒原の二遊間コンビが誕生!

03121  今日はナゴヤ球場で教育リーグ、中日対広島を見てきました。

 この両チーム、静岡県勢が多くいるので、楽しみにしていました。球場に着くと、すぐにスタメンが発表され、広島は「7番セカンド」で庄司隼人(常葉橘出身)、そしてルーキーの桒原樹も「8番ショート」で先発出場を果たします。僕にとっては夢のような静岡二遊間。試合前からテンションが上がっていきました。

 まず、守りについた2人を見て感じたことは、桒原の体つき。ルーキーの頃、華奢だった庄司は今や下半身がユニフォームでパンパン。それに比べて桒原は線の細さが目につきました。
 そんなことを考えていると、早速、031222回に2人の打席がまわってきます。
 庄司がセンター前安打を放ち、続く桒原は初球に送りバントを試みますが、ファウルに。結局、ショートフライに打ち取られました。それでもスイングは他の選手を比べても見劣りしない鋭さ。最後まで振り切った自分のスイングができていたので、これは次以降に期待できそうなと思いました。
 第2打席で今度は送りバントをきっちり決めると、迎えた3打席目、桒原の放った打球はライト後方へ。「一瞬、入った!」と広島側のスタンドが沸くほどの打球はラバー上段に当03123たります。桒原は持ち前の俊足を飛ばし、二塁ベースを蹴り、一気に三塁へ。見事なタイムリー三塁打を放ちました。
 高校3年時にはドラフト候補というプレッシャーから結果を求めすぎて苦労した桒原。それが今日見る限り、本当にイキイキとプレーしていました。
 守備では試合中に細かいフォーメーションプレーなど、先輩たちからアドバイスを受ける場面も。ただ、4回には三塁後方の難しいファウルフライを好捕。このあたりのセンスの良さはさすがです。03124_2(この場面でも広島側のスタンドから大きな歓声が沸き起こりました)

 一方の庄司は第2打席でもレフト前安打。4打数2安打という結果でした。粘り強い打撃に守備の安定感が加わり、今年こそは1軍定着を期待してしまいます。

 また、今回の名古屋遠征では育成の木村聡司(常葉橘出身)、森下宗(掛川工出身)も帯同。チャンスは少ないですが、ぜひモノにして支配下登録を勝ち取ってほしいです。

★庄司隼人
第1打席…センターフライ
第2打席…レフト前安打
第3打席…二塁ゴロ
第4打席…センターフライ

★桒原樹
第1打席…ショートフライ
第2打席…投手前へ送りバント
第3打席…ライトオーバー二塁打

<写真/上から庄司隼人と桒原樹の二遊間コンビ、庄司、桒原、木村聡司>

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2015年3月11日 (水)

スポニチ大会3日目~常葉菊川卒業生近況&菊江がすごかった

 スポニチ大会3日目の今日は大田スタジアムに行ってきました。

  第1試合は大阪ガスvs新日鐵住金かずさマジック。大阪ガスには登地慶輔(常葉菊川出)が在籍していますが、今日はボールボーイ。オープン戦には少しずつ出場しているようですし、終盤、ヘルメットをかぶってベンチにいたので、試合出場を期待しましたが出番はありませんでした。やっぱり登地にはヘルメットが似合うので、公式戦に出場する日が訪れるのが楽しみです!

Murayama 第2試合の三菱日立パワーシステムズ横浜vs東京ガスでは9年目を迎えた三菱日立パワーシステムズ横浜の村山正誠(常葉菊川出)が代打で登場。そのまま二塁守備にもつきました。結果は出なかったものの、今年からキャプテンを務める村山。高校時代から冷静で飄々としたイメージがあったのですが、今年は率先して声を出しチームを牽引していました。大卒3年目の伊藤慎悟(常葉菊川→法政大)は出番がなく残念でした。

Hasegawa 第3試合のJFE東日本vsHonda熊本では、JFE東日本の9番ショートで長谷川裕介(常葉菊川→法政大)がスタメン出場。JFE東日本には津留侑士という攻守に優れた素晴らしい選手がいるため、限られた出場機会に何とかアピールしたいところです。
 長谷川は2回に2死一、三塁で打席に入ると右中間を真っ二つに割るタイムリー三塁打を放ちます。二塁を回って三塁に向かうスピード感は俊足飛ばしてという表現がピッタリ。ただ、守備ではミスもありました。高校時代は常葉菊川史上最高のショートとの呼び声が高かった長谷川。後輩にも好遊撃手が続々と出てきていますが、負けずに頑張ってほしいです!

Kikue  と、ここまで常葉菊川卒業生たちの近況(?)をお知らせしてきましたが、今日、私が驚いたのはホンダ熊本のルーキー・菊江龍(下田高校南伊豆分校→朝日大)の投球。昨日、JR東日本戦で公式戦初登板を果たし、2/3回をセンターフライ、空振り三振と上々のデビューを飾りました。
 今日は、4-3と1点をリードした9回に登板。最初の打者を力強いストレートで攻め、ピッチャーゴロ。次打者の2球目には147キロを記録。最速更新です。出やすい球場だという話もありますが、立派な数字です。この打者を変化球でレフトフライに打ち取り、早々に2死に。ここから四球を出したものの、最後は好打者・津留をストレートで空振り三振に仕留め、チームを勝利に導きました。見事な救援ぶりでした!
 去年の3月11日に菊江の投球を初めて見てから何度となく見てきましたが、ちょうど一年を経た中で一番いい投球だったと思います。レベルの高い社会人野球において、上手くいくことばかりではないかもしれませんが、今後も挫けず、泥くさく努力をし続けて、道を拓いていってほしいです。

 スポニチ大会では他にも静岡関連選手の写真を撮りました。そのうちまとめてfacebook「静岡高校野球」にアップします!(編集部H)

<写真/上から村山正誠(三菱日立パワーシステムズ横浜)、長谷川裕介(JFE東日本)、菊江龍(Honda熊本)>

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2015年3月10日 (火)

静高 この選手に注目!①~松田翔真~

 待ちに待った選抜大会(23日開幕)が迫ってきました。抽選会まであと3日。今年の静岡高には2007年常葉菊川以来の全国制覇に期待がかかります。
03101 そこで、今日から数回にわたり、『静岡高校野球』編集部が注目する静岡高の選手を紹介したいと思います。第1回は昨日、最終登録でベンチ入りを決めた松田翔真(179cm81kg、左投左打)です。
 

 浜松シニア時代、剛腕左腕として注目を集めた松田。力でグイグイと押すパワフルな投球に魅力を感じていました。
 静岡高入学後、初めて見たのは1年夏の練習試合でした。そのときのブログはこちら→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2013/08/post-6ebd.html
 このときの印象では1年秋から辻本宙夢(駒澤大進学)との両輪で活躍、2年秋以降はプロが注目するレベルまでいくだろうなと思っていました。
 ところが、左肩痛で徐々に松田という名前を聞くことが少なくなり、2年秋になってもベンチを外れることも。ようやく東海大会の決勝で4イニング登板しましたが、選抜登録の1次メンバーから外れていました。
 その後の紅白戦で結果を残し、何とかベンチ入りに滑り込んだ松田。選抜大会で上に勝ち上がっていくにはエース・村木文哉の力だけでは厳しく、必ずそのほかのピッチャーの助けが必要になってきます。その点、松田は140キロ近いストレートを投げる力は十分にあり、ひとつのきっかけで大きく覚醒する可能性も秘めています。ポテンシャルの高さ、スケールの大きさは誰もが認めるところ。「こんなもんじゃない」ピッチャーです。
 大会前の新聞、雑誌では「打線に比べ、投手陣がやや弱い」という評価が多いですが、松田が出てくることで大きく変わると思います。果たして甲子園という舞台で登板があるのか。静岡高が上位に進出するためのカギを握っている選手の一人だと思っています。(編集部・栗山)

 

 

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2015年3月 9日 (月)

スポニチ大会が開幕!

 球春到来を告げるスポニチ大会が本日9日に開幕しました! 4日間の日程で、大田スタジアム・横浜スタジアム・上尾市民球場を会場に開催されます。
 今年は5年ぶりに登場のヤマハはもちろん、JR東日本に入った國松歩(静岡商出)を始め、県関連選手の在籍するチームも多く、見所がたくさんあります。今日はまずヤマハ、そして日本新薬のルーキー・板倉健人(静岡高→立正大)、社会人2年目を迎えたJX-ENEOSの山崎珠嗣(富士市立→横浜商大)らを目当てに大田スタジアムに行ってきました。

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 第1試合のヤマハ対セガサミーでは、ヤマハが5本の長打を含む9安打をセガサミー投手陣に浴びせたものの、つながらず6-2で敗戦。光っていたのは8回2死二、三塁から登板した新人左腕の池田駿。174センチとそう体格に恵まれた選手ではありませんが、思い切りのいいピッチングで8回のピンチを切り抜けると、9回は3人でピシャリ。どんどん自信をつけて、都市対抗に向けて戦力になってほしい左腕です。

 第2試合のJX-ENEOS対日本新薬では、JX-ENEOSの9番サードとして山崎がスタメン出場。昨年の都市対抗でもスタメン出場をするなど、着々と成長を続けています。山崎は富士市出身で、現在、富士市立の監督を務める戸栗和秀氏と共に埼玉栄から当時の吉原商に転校してきた選手。2年秋の転校ということで、吉原商で公式戦に出場することはありませんでした。それでも、高校から先の野球を目標に、真摯に取り組む姿勢を他の選手に見せ続け、戸栗監督の野球を体現する存在として富士市立の野球の礎となりました。
 そんな山崎ですが、今日は遊飛、犠打、左飛とあまりいいところがありませんでした。初球、一発で決めた犠打はさすが山崎と思いましたが…。明日以降の活躍に期待です!  

 また日本新薬では7回裏の守備から板倉がショートとして出場。雨で背番号(板倉は0です)が見づらかったのですが、ベンチから猛然とダッシュして守備位置につく姿ですぐにわかりました(笑)。静岡高、立正大でもキャプテンを務め、野球の力と同じか、それ以上に人柄が高く評価されている選手です。とにかくガッツ溢れるキビキビしたプレーで、実力の何倍ものパフォーマンスを見せてくれます。ただ、166センチと小柄なだけに、強者揃いの社会人では埋もれやしないかと心配していましたが、杞憂でした。声の大きさと共にその存在感は健在。とりあえず目立っています!
 9回には打席に立ったものの、ハーフスイングで空振り三振とこれは残念な結果。こちらも明日以降、板倉らしいプレーを見せてくれることに期待します。

 國松がJR東日本の一員になっている姿が見たいので、明日は横浜スタジアムに行ってきます!(編集部H)

★日本野球連盟HP
http://www.jaba.or.jp/index.html

<写真/上から池田駿(ヤマハ)、山崎珠嗣(JX-ENEOS)、板倉健人(日本新薬)>

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練習試合が解禁されました!

 いよいよ高校野球の練習試合が解禁されました。早速僕は昨日、日大三島のグランドで日大三島、報徳学園(兵庫)、磐田南の練習試合を見てきました。 

★第1試合 報徳学園7-3日大三島
★第2試合 報徳学園2-1磐田南
 

 第1試合は日大三島対報徳学園。プロ4球団のスカウトが見守る中、注目の小澤怜史03081_3(180cm77kg、右投右打)が先発しました。立ち上がり、報徳学園の上位打線にストレートをきれいにミートされる場面が目立ち満塁のピンチを作ります。「これはヤバイかな」と思っていたのですが、6番打者をスライダーで三振を奪い、なんとか無失点で切り抜けます。2回以降も昨秋の絶好時と比べれば、ストレートの伸びは物足りない印象がありました。それでも最後の5回はギアが上がり、球速は144キロをマーク。5回を5安打2失点でまとめました。
 いい時と100だとしたら、まだ60か70くらいしか力を発揮していない印象を受けた、この日の小澤。川口剛監督は「今日はコントロールを意識して投げていた部分もありました。ここから上げっていってくれると思います」と期待していました。
03082 打線では4番・小鹿智良(177cm69kg、右投右打)が4回にレストへ豪快な本塁打を放つと、続く6回にはレフトへクリーンヒット。相手の140キロ前後のストレートに力負けしない凄まじいパワーに惚れぼれしました。

 続く第2試合は磐田南が報徳学園に挑みました。この試合、磐田南のエース・角辻拓己(180cm73kg、右投右打)が強力打線相手に7回2失点8奪三振という好投を演じました。
03083 球速は小澤ほどあるわけではありませんが、勢いのあるストレートと落ちる変化球で相手を翻弄。2点を失った2回以外は、全イニングで三振を奪ったのは立派です。腕の振りが速く、角度も十分。また、盗塁を2度刺した鈴木大晴(167cm66kg、右投右打)をはじめ、野手陣も好守で角辻を盛りたてていました。
 1点を追う9回には1死二三塁という一打逆転のチャンスを作るなど、強豪相手に互角の試合を行った磐田南。いい経験と財産になったはずです。この日の内容なら、県大会ベスト8以上に進んでも不思議ではない選手個々の能力とチーム状態。この春、「磐田南旋風」が起こる可能性は十分にあると感じました。(編集部・栗山)

<写真/上から小澤怜史、小鹿智良(ともに日大三島)、角辻拓己(磐田南)>

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2015年3月 7日 (土)

県中学選抜野球~第5日目~

 静岡県中学選抜野球大会は準々決勝、残りの3試合が行われ、ベスト4が決まりました。

 <島田球場>
吉田2-0掛川城東中

<浜岡球場>
浜松細江中3-2長泉中(特別延長8回)
浜松曳馬中2-1牧之原榛原中

 好投手が多い今大会。今日も浜岡球場で、今後が楽しみな逸材を発見することができました!
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 第1試合は浜松細江中と長泉中が対戦しました。浜松細江中・齋藤亮平(169cm60kg、右投右打)、長泉中・大沼一晟(168cm52kg、左投左打)の息詰まる投手戦の末、0対0のままタイブレークへ突入。細江中が延長7回、3点を挙げて準決勝進出を決めました。
 浜松細江中の齋藤はノーヒットノーランを達成。きれいなフォームと低めに伸びるストレートが魅力です。さらに投げっぷりとテンポがいいので、野手が守りやすいだろうなと感じました。明日は、今大会で快投を続けている掛川桜が丘中・漢人友也と対戦。本格派右腕同士の対決に注目です。
03072 一方の長泉中の大沼も7回まで許した安打は3本と堂々たる投球。腕を長く使い、緩いカーブとストレートのコンビネーションが冴えていました。

 2試合目の浜松曳馬中対牧之原榛原中も1点を争う緊迫したゲームとなりました。曳馬中は5回、1番・山口友輔(169cm65kg、右投右打)のタイムリー三塁打を放つと、相手のミスに乗じて一気にホームイ03073ンし、2点を先制します。牧之原榛原中は終盤に1点を返しますが、最後は及ばず。曳馬中が接戦を制しました。
 楽しみにしていた牧之原榛原中の鈴木翔也(169cm58kg、左投左打)は腕の振りが鋭く、クイック気味に投げるので打者のテンポを微妙に崩していきます。2回戦で15奪三振という数字も頷けました。今日は5回の2点に泣きましたが、下半身と右手を使えるようになってくれば、もっともっと球に勢いが出てくるタイプ。もう一度夏に見たいです。(編集部・栗山)

<写真/上から齋藤亮平(浜松細江中)、大沼一晟(長泉中)、鈴木翔也(牧之原榛原中)>
 
 

 

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2015年3月 6日 (金)

オープン戦 ヤマハvs三菱自動車岡崎

★3月5日オープン戦 ヤマハ豊岡グランド

チーム
三菱自動車岡崎 0 1 0 0 0 0 4 2 1 8
ヤマハ 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2

 昨日はヤマハが東京スポニチ大会前(3月9日開幕)、最後のオープン戦を行うということでヤマハ豊岡グランドに行ってきました。

03051 試合は終盤にヤマハの中継ぎ陣が崩れ、完敗。オープン戦とはいえ、不安を残す結果となりました。その中で明るい材料は新人・羽山弘起(181cm82kg、右投右打)の活躍です。この日は「6番ショート」でフル出場し、4打数2安打。3打席目に追いまれながら内角のストレートをセンター前に持っていくと、4打席目にも追い込まれてからしぶとくライト前へ。追い込まれるまでは「大丈夫かな」と心配になるのですが、勝負強く結果を残してくるあたり、さすが東都大学リーグで揉まれてきただけあるなと感じました。

 投手陣ではエース左腕として期待がかかる長谷川亮佑(181cm84kg、左投左打)が3回を投げ、ソロ本塁打で浴びた1安打のみに抑えるまずまずの投球。ストレートは130キロ台そこそこでも、打者の手元でキレる変化球が冴えている印象でした。東京スポニチ大会で結果を残して、今年こそプロ入りを実現して欲しいと思います。

03052 一方、三菱自動車岡崎では、浜松商出身の2年目・伊藤大地(176cm76kg、右投左打)が先発出場。実はこの伊藤、浜松商時代の3年春夏、三菱自動車1年目とキャッチャーとして出場してきましたが、今季はショートとして勝負しています。
 内野手が手薄なチーム事情もあり、大きなチャンスをもらいつつある伊藤。この日は第3打席にシャープなスイングからセンターオーバーの二塁打を放つなど2安打をマーク。守備も無難にこなし、ショートが板に付いている印象を受けました。
 試合後、「守備は難しくて緊張しっぱなし」といいながら、「打撃の状態も上がってきているので、1打席1打席、大切にしたいです」と生き生きと話してくれました。
 チームとしては「日本一」という大きな目標があるとのこと。まずは4月、5月の各公式戦などで経験を積み、都市対抗予選で出場できるよう、レベルアップして欲しいと思います。(編集部・栗山)

<写真上/東都大学リーグで3度3割を超えた打撃に注目の羽山弘起(ヤマハ)>

<写真下/持ち前のガッツで高校2年時以来のショートに挑戦する伊藤大地(三菱自動車岡崎)

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