キャッチャー・河合毅弥(聖隷クリストファー)
先週の土曜日は聖隷クリストファーのグランドに行ってきました。
1年夏からレギュラーを掴み、これまで注目遊撃手として取り上げてきた河合毅弥(178cm72kg、右投左打)が昨秋からキャッチャーをやっているという情報を耳にし、ずっと気になっていたからです。
昨年10月、臨時コーチを務めた元横浜高の部長・小倉清一郎氏がショートを守っていた河合の姿を見て、「チームのためにキャッチャーをやってみたらどうだ」と勧めたことがきっかけだったそうです。小倉氏の中には「いいチームを作るためには、まずキャッチャーから」という思いがあったのでしょう。
この日グランドに着くと、他の選手に比べて体が一つ大きいので、すぐに河合の姿がわかりました。やはり存在感がありますね。
まず、試合前の二塁送球で圧倒的な肩の強さを見せつけます。二塁手前でボールがおじぎすることなく、ズドーンと一直線に伸びる力強い送球。これを見てしまうと、相手チームは簡単に走ってこれないでしょう。植竹和人監督によると、二塁までの送球タイムが2秒を切ることもあるとのこと。また、これまで内野を経験してきただけに、フットワークがいい。少しそれたショートバウンドもスッとグラブに収まります。
現在、4番を任される打撃ではスイングスピードの速さに目がとまります。トップからインパクトまで無駄なくスムーズにバットが出てきます。佐野大輔部長は「河合が上のレベルでショートをやるとき、キャッチャーとしての経験が絶対に生きてくるはず。バッティングにもいい効果がでると思います」と期待していました。
あとはセンスがあるばかりに、どんなボールでも対応できてしまうので、我慢して、自分の好きなボールだけじっくり待てるかどうか。そこをクリアして、夏までに捕手としての経験を積んでいけば面白い存在になるのは間違いないと思います。今年は、県内に有望キャッチャーが多いのですが、その中でもトップクラスに入ってくる可能性はあるでしょう。
また、聖隷クリストファーはこの日の2試合目にエース候補の本格派右腕・須山宏樹(175cm62kg、右投右打)が登板しました。この須山、先輩の鈴木翔太(現中日)にどことなく雰囲気が似ています。マウンドでの仕草、左足を上げる瞬間などダブって見えてしまったほど。バランスのいいフォームから投げ込むキレのあるストレートに縦系の変化球も先輩譲りです。この須山、河合のバッテリーだとチームが引き締まるなという印象を受けました。
聖隷クリストファーの新3年生は鈴木翔太の2年夏の活躍を見て入学した世代です。鈴木翔太が果たせなかった甲子園出場へ。まずはこの春、河合がグイグイと引っ張りながら快進撃を見せてくれるのか、西部大会から注目していきたいです。(編集部・栗山)
<写真上/今春、強肩強打の捕手として楽しみな河合毅弥(聖隷クリストファー>
<写真下/1年時から努力して這い上がってきたという須山宏樹(聖隷クリストファー)>
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