九州共立大・岩本喜照を見てきました!
九州共立大の岩本喜照が見たくて見たくて、ついに福岡に行ってきました! 一昨年の秋にも福岡に行ったのですが、その時にはあいにくの雨で試合中止。岩本が3年になった今春、ようやく念願が叶いました。
県内の方には説明不要かと思いますが、岩本といえば1年時から活躍した常葉菊川のエース右腕。甲子園には届かなかったものの、188センチの長身からキレのある球を低めに集める投球を覚えている方も多いでしょう。
常葉菊川を卒業後は九州共立大へ。掛川市出身で常葉菊川にも自宅から通っていた岩本が強豪チームとはいえ、何でそんな遠方へ? と驚いたのは私だけじゃないはず。ただ、当時の九州共立大には大瀬良大地(現広島)も在学していたので、同じ大型右腕としてお手本にできるだろうし、いい選択かもしれないとも思っていました。
入学後、岩本の名前が出てくるのは早く、1年春からベンチに入り、マウンドにも上がりました。ということで、早速チェックしに行ったところ、冒頭の空振り事件につながるのですが、2年秋には1戦目の先発として4勝をあげ、リーグ優勝に貢献し、ベストナインも獲得。早くもドラフト候補として取り沙汰される存在になってきました。
今春は2戦目の先発として安定した投球を見せた岩本。私が見に行った16日も先発マウンドに上がりました。その前にブルペンを覗きに行ったのですが、とにかく体つきにびっくり。ずいぶんしっかりして、ボールにいっそう角度もついたようです。背が高い投手という印象が、「大きい」投手に変わり、球にもぐっと力強さが!
ただこの試合、岩本は4回途中で5失点降板。「先週、優勝がなくなったので、モチベーションが上がらなくて…」と試合後に苦笑いで教えてくれましたが、本来の投球とはかけ離れていたようです。それでも直球のキレなど成長は十分に感じました。その要因として大きいのが、体が大きくなったことだそう。
「1年の時に、大瀬良さんが食トレにもつきあってくれて。食事も隣で見てて、「昨日これだけ食べられたんだから今日はこれぐらいな』って。一度に食べるんじゃなくて、何回にも分けて食べるとか色々教えてくれたんですが、毎日限界を越えさせられるというか、食事の時間が一番つらかったですね(笑)」
高校時代は確かに小食だと言っていた記憶が…。大瀬良は在学期間がかぶっていた1年間、岩本を気にして面倒をずっと見てくれたそうで、食トレから練習時まで色々なエピソードが飛び出してきました。書ききれないので、そちらは6月下旬発売予定の『静岡高校野球2015夏直前号』でお伝えしたいと思います。ただ、静岡県野球ファンとしては大瀬良にお礼を言いたいぐらいです!
福岡という地ですばらしい先輩と出会い、ぐんぐん体も心も成長した岩本。遠方ゆえに練習試合などで常葉菊川時代のチームメイトとは顔を合わせることがほとんどなく、その分、全国大会への思いを強くしています。同世代や、元チームメイトたちの動向は気になるようで、専修大で今春好投を続けた後輩・堀田竜也のことも「何があったんですかね」と気にしていました。
ただ、年末年始はもちろん常葉菊川のグランドに帰って、森下知幸監督やチームメイトたちと楽しむそう。
「静岡はもちろん、県外出身の奴らまで森下監督のノックが受けたくて卒業後もグランドに来る。そんな学校ないんですよね。みんな、監督とあのチームが大好きで。あんないい監督はいませんよ」
現在の常葉菊川の現役選手たちとは入れ替わりのため、詳しくはないそうですが、「森下監督を甲子園に連れていってほしいです」と後輩たちに期待を寄せていました。
上にも書きましたが、詳細はぜひ「静岡高校野球2015夏直前号」チェックして下さい! 今年も6月半ば発売予定です。
岩本の世代は全国的には大谷・藤浪、アマチュアでは創価大の田中正義が有名ですが、県内出身でも早稲田大の中澤彰太、東海大海洋学部の今村亮、熊本ゴールデンラークスの竹安大知らプロが気にする選手たちがたくさんいる当たり年です! 今後、ブログでも随時この世代を追っていきたいと思います。(編集部H)
<写真/岩本喜照(九州共立大)>
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