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2015年6月

2015年6月29日 (月)

大会直前!小澤怜史(日大三島)ミニインタビュー

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 一昨日、夏の大会の組み合わせ抽選会が焼津市文化センターで行われました。この日、もっとも会場が沸いたのは抽選が大詰めに迫った14時18分。シード・静岡高の横の2番を日大三島の主将・勝又魁が引いた時でした。会場は大歓声に包まれ、勝又はガッツポーズしながらステージを降りていきました。さらに、数分後、日大三島の対戦相手が名将・磯部修三監督率いる浜松開誠館に決まると、再び「オ~」という声があちらこちらから聞こえてきました。

 06292_2そんな組み合わせ抽選会を受け、翌日、僕は伊豆市の志太スタジアムに飛びました。日大三島・小沢怜史(180cm78kg、右投左打)の仕上がり具合を見たかったからです。
 この日、中央学院(千葉)相手に先発した小澤怜史は6回1失点という内容でした。初回にタイムリーで1点を失いましたが、2回以降はランナーを出しながらも要所を締め、無失点に切り抜けました。ストレートは130キロ台後半も、ここという場面では鋭い変化球を低めに集め、しっかりと三振を奪うのはさすが。貫録も漂っていました。そんな小澤に試合後、少し話を伺うことができました。

――昨日、組み合わせが決まりました。まず、率直な感想を聞かせて下さい。
小澤 自分としてはいいクジを引いてくれたと思います。まず、開幕戦をしっかりと勝って、そこから一週間空くので、万全な状態で静岡高とあたりたいです。
――ここ最近の小澤選手の状態はどうですか?
小澤 春の大会の頃よりも、いい感じにきていると思います。
――キャッチャーの濱口大雅選手が故障から復帰したことも大きいですね。
小澤 はい。ランナーが三塁にいる時、思い切って変化球を投げても、しっかり止めてくれるキャッチャーです。投げやすいし、安心感もあります。
――あらためて、この夏の目標を教えてください。
小澤 もう、甲子園しか考えていません。頑張ります。

06293 川口剛監督によると、ここ最近の練習試合ではコンスタントに145、6キロをマークしてきているとのこと。「暖かくなり、ようやくエンジンがかかってきた」と川口監督も手ごたえを感じていました。「まずは開幕戦です。大観衆の前で小澤が完ぺきなピッチングを見せて、静岡高にプレッシャーをかけたいですね」。念願の甲子園に向け、川口監督の目論見通りの展開になるか。はたまた、勢いのある浜松開誠館が待ったをかけるのか。今年の開幕戦は、昨年同様、熱い試合になりそうです。

<写真上/抽選会で静岡高の横を引いた瞬間の主将・勝又魁(日大三島)>
<写真中/順調な仕上がりを見せる小澤怜史(日大三島)>
<写真下/右肘の疲労骨折から復帰した大型捕手の濱口大雅(日大三島)>

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2015年6月26日 (金)

プロ注目・三輪泰征(静岡学園)を見てきました!

 一昨日の島田商対静岡高に続き、昨日もナイターで練習試合を見てきました。浜岡球場で行われた相良対静岡学園の試合です。

★6月26日 練習試合 浜岡球場 晴   

 チーム
相良 1 0 0 0 0 1 0 0 1 3
静岡学園 0 8 0 0 0 0 4 0 × 12

 相良の先発は、5月4日のブログで紹介した最速138キロ右腕・松本司(181cm68㎏、右投右打)です。この日の松本は、初回こそ無失点に抑えますが、2回につかまります。四球にエラーが絡んで、大量失点で降板。7回に再びマウンドに上がったものの、悪い流れを断ち切ることができず、連打を浴びました。そんな中でも、一つひとつのボールは決して悪くはありません。指にかかったときの回転の良さは再確認できました。状態が悪い中でも、いかにしてゲームを作ることができるのか。この日の反省を生かし、夏の大会に照準を合わせてもらいたと思います。

 06251_2一方、静岡学園ではプロ注目の強打者・三輪泰征(180cm80㎏、右投左打)が4安打の活躍を見せました。まず、2回にライトオーバーの二塁打を放つと、同じ回に今度はセンター前安打。そして、第3打席、第4打席ともにライト前安打。卓越としてミート能力に加え、打球に対して内野手が一歩も動けない、圧倒的な打球スピードに驚かされました。しかも、50m5秒9という脚力。三輪が走者がいるだけで、相手にプレッシャーをかけることができます。
 僕は中学時代から見てきたのですが、その時とは見た目が別人。高校に入り、体重が約8キロアップ。ウエイトで上半身と下半身を鍛え上げて、今のような強靭な体を作り上げたそうです。特に胸板の分厚さが目につきます。

 5月5日の練習試合1試合3発を皮切りに「状態が上がってきています」という三輪。見据えるの先は、甲子園です。そのために立ちはだかるのは、やはり静岡高。実は静岡高のエース・、村木文哉とは中学時代、同じ浜松地区でしのぎを削った仲です。
「中学のときは、村木を打っています。今でも打つ自信はあります」ときっぱり。明日の組み合わせ抽選会で、静岡高と、どのあたりで対戦する可能性があるのか注目したいです。
 さらに、その先の将来についても聞いてみました。
「進路は夏が終わってから考えたいと思いますが、どういう経路をたどるにしても、将来的にはプロを目指していきたいです」
 現在、三輪は自宅のある浜松市から、静岡市まで2本の電車を乗り継いで、学校に通っているそうです。毎日、片道約2時間の通学。それを2年半も続けてきたとのこと。中学時代、多くの強豪校から誘いがあり、いろいろな道があった中で本人自らが選んだ道。それを、途中で挫折することなく、最後のやり遂げたのは立派だと思います。高校最後の夏、大きな花を咲かせ、夢を実現させて欲しいと願っています。

 06252もう一人、静岡学園で気になったのは2番手で登板した八木田健人(171cm65㎏、右投左打)。柔らかいフォームから、伸びるのあるストレートが印象的でした。現在、130キロ中盤のスピードということですが、初速と終速の差が少ないので、打者には140キロ近くに感じるのではないでしょうか。(編集部・栗山)

★三輪泰征の中学時代の記事はこちら→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2012/03/post-8e89.html

<写真/上から三輪泰征、八木田健人(ともに静岡学園)>

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2015年6月23日 (火)

中学野球三昧の2日間!

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 土曜、日曜は中学野球を見てきました。
 まず、土曜の午前中は掛川球場で行われた全日本少年軟式野球大会へ。惜しくも、静岡代表の東海大静岡翔洋中は1回戦で東山クラブ(愛知)に敗退。0対0で迎えた5回にミスで失点し、打線は相手の本格派投手を打ち込むことができませんでした。
 そんな中、エース左腕・山本功大(170cm63㎏、左投左打)の好投が光りました。立ち上がりはストライクとボールがはっきりとし、連続四球でピンチを迎えましたが、それを乗り越えると、2回以降は落ち着いた投球を展開。縦のスライダー、シンカーを巧みに操っていました。打線は、1番の望月伸篤(168cm62㎏、右投右打)が2安打を放つ活躍。昨年の奥村光一(現東海大静岡翔洋)を彷彿とさせる独特の打席前のルーティーンから3回に左中間を破る強烈な三塁打。ライナー性の強い打球が持ち味です。  

 午後は浜松球場でボーイズリーグ日本少年野球連盟選手権大会静岡県支部予選を見てきました。楽しみにしていたのは、スルガマリンボーイズの新井将貴(174cm65㎏、右投右打)。「県ボーイズ屈指の強打者」として知られている選手です。
 僕が球場に着くと、すでに7回。 ちょうど、そのとき、ショート・新井の前にゆるい打球が飛んでいきます。速い出足から、軽くさばいて打者走者をアウトに。軽いフットワークが印象的でした。その裏の打席は鋭いスイングからレフト前安打。少しの時間でしたが、センスの良さを垣間見ることができました。

 そして、日曜日は中体連の静岡市内大会へ。目当ては今春、全国大会に出場した竜爪中。その大会で仙台育英秀光中を2失点に抑えた草薙誠(174cm59㎏、右投右打)、黒岩陽介(170cm61㎏、右投右打)のバッテリーに注目しました。
 まず、エースの草薙は、しなやかなフォームに将来性を感じました。断続的に振り続ける雨の影響か、スライダーは高めに抜けることがありましたが、指にかかった時にストレートの質が良かったです。特に5回、二死満塁から右打者に対し、追い込んでからの内角低めに決めたストレートは素晴らしかったです。
 受ける黒岩はキャッチャーとしていい雰囲気を持っています。二塁送球にも安定感があり、まさに守備の要。ピッチャーにとって、すごく投げやすいキャッチャーなのではと思いました。
 上記の選手たちが2年後、3年後、早ければ1年後、高校野球の舞台でどんな活躍をしてくれるのか楽しみでなりません。(編集部・栗山)

<写真/上から山本功大、望月伸篤(ともに東海大静岡翔洋中)、新井将貴(スルガマリンボーイズ)、 草薙誠、黒岩陽介(ともに竜爪中)>

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2015年6月22日 (月)

『静岡高校野球2015夏直前号』の取り扱い書店についてのご案内

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 明日23日、いよいよ『静岡高校野球2015夏直前号』が発売です。今年は以下の書店さんに置いていただけることになりました。

<東部地区>
戸田書店富士店/岳陽堂書店/富士戸田書店富士宮店/静岡谷島屋松岡ショップ/あおい書店富士店/マルサン書店富士店/静岡谷島屋富士宮ショップ/富士江崎書店/TSUTAYA本吉原店/グロスアミュゼ富士宮店/未来屋書店富士南店/夢屋書店アピタ富士吉原店/BOOKSランケイ社/マルサン書店仲見世店/三島ブックセンター/文盛堂書店/戸田書店函南店/戸田書店御殿場店/戸田書店沼津店/吐夢書店/文教堂大仁店/くまざわ書店三島店/マルサン書店サントムーン店/TSUTAYAすみや三島店/戸田書店リブレ裾野店/TSUTAYA函南店/ブックランドアピタ大仁店/TSUTAYA沼津学園通り店/TSUTAYA御殿場店/マルサン書店駅北店/TSUTAYAすみや函南店/吐夢書店サントムーン店/マルサン書店イシバシプラザ店/夢屋書店ピアゴ香貫店(順不同)  

<中部地区>
焼津谷島屋登呂田店/焼津谷島屋大富店/いろは堂宮川店/藤枝江崎書店駅南店/宮脇書店藤枝店/ツタヤ相良店/島田書店花みずき店/TSUTAYA藤枝瀬戸新屋店/焼津谷島屋アピタ島田店/未来屋書店焼津店/夢屋書店焼津店/戸田書店藤枝東店/藤枝江崎書店BIVI店/夢屋書店ピアゴ榛原店/吉見書店竜南店/柏屋書店/静岡谷島屋高松店/静岡谷島屋呉服町店/江崎書店小鹿店/江崎書店パルシェ店/すみや平和町店/静岡谷島屋曲金ショップ/戸田書店城北店/江崎書店イトーヨーカ堂静岡店/戸田書店静岡本店/静岡谷島屋新流通店/夢屋書店アピタ静岡店/吉見書店長田店/MARUZENジュンク堂新静岡店/谷島屋マークイズ静岡店/TSUTAYAすみや静岡本店/シミズブックス/TSUTAYA 村松原店/TUTAYA清水辻店/未来屋書店清水店/TSUTAYA押切店/TSUTAYA清水春日店/戸田書店江尻台店/江崎書店ベイドリーム清水店/未来屋書店蒲原店/夢屋書店ピアゴ清水高橋店(順不同)  

<西部地区>
かわむらBOOK/明屋書店イケヤ高林店/谷島屋連尺店/谷島屋本沢合店/ブックハウス浜北/天竜谷島屋(二俣)/谷島屋浜松本店/谷島屋エキマチ店/豊文堂(三ケ日)/ブックス銀屋(ベル21内)/JACK湖西店/谷島屋さなる店/アマノ書店有玉店/谷島屋三方原店/アマノ書店高丘店/精文館書店領家店/ブックセンター豊文堂豊岡店/アマノ書店アクト北店/アマノ書店三方原店/夢屋書店アピタ浜北店/未来屋書店浜松西店/明屋書店渡瀬店/本の王国浜松西店/あおい書店さんじの店/ジャンボTSUTAYA浜松中央店/夢屋書店アピタ初生店/谷島屋イオンモール浜松店/明屋書店イケヤ湖西店/本の王国浜松雄踏店/未来屋書店浜松市野店/明屋書店イケヤ高丘店/谷島屋書店サンストリート浜北店/アマノ入野店/FAVORITEBOOKS/TSUTAYA佐鳴台店/JACK大人見店/ぶっくす三峰下石田本店/夢屋書店ピアゴ浜松泉町店/天野書店/Booksびさい堂(掛川)/三原屋書店中央店/中央堂書店/江崎書店袋井店/三原屋書店アピタ掛川店/宮脇書店掛川店/TSUTAYA袋井国本店/明屋書店イケヤ磐田東店/宮脇書店新磐田浅羽店/谷島屋書店磐田店/未来屋書店袋井店/TSUTAYAすみや磐田南店/戸田書店リブレ菊川店/精文館書店豊田町店/戸田書店掛川西郷店/谷島屋ららぽーと磐田店/三洋堂書店磐田店(順不同)                                                                                                                              

<関東地区>

書泉グランデhttps://www.shosen.co.jp/

 今年は、取扱い書店が昨年よりも一気に増え、計133店となりました。その他、アマゾンでも購入できますが、発売日が6月26日と若干遅くなります。また、アマゾンでの販売は冊数限定となっておりますので、県内の方はお近くの書店さんでチェックしていただけると嬉しいです。                                                 

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2015年6月19日 (金)

常葉菊川出身・堀田竜也(専修大)が東都でブレイクした理由とは!?

06191_2 今春、専修大の26年ぶりのリーグ優勝に貢献した堀田竜也(常葉菊川出身)。開幕2戦目の中央大戦での好投に始まり、計6試合に登板しました。2勝をマークし、防御率1.82はリーグ3位の好成績。決して剛球を持っているわけではない堀田が「戦国東都」で活躍した理由とは何なのか。僕はずっと気になっていました。
 先日の大学選手権で、ようやく大学に入って初めて堀田の投げる姿を見ることができました。その試合は、京都学園大相手に4回を1失点。ランナーを出しながらも最少失点に抑える粘り強さが光りました。
 試合のあと、少し本人と話をすることができました。

――初めての東京ドームのマウンドはどうでしたか?
堀田 いつもの神宮球場とは違い、新鮮な感じがして投げやすかったです。
――この春、自分の中で何か変わったことはあったのでしょうか?
堀田 春のシーズン前からシンカーを投げるようになりました。そこから投球の幅が広がってきたと思います。
―高校時代よりも、下半身が安定してきたように見えますが。
堀田 そうですね。体重は4、5キロ増えましたね。それでフォームが安定してきました。
――今日は4イニングで降板。もう少し投げたかったですね?
堀田 リーグ戦の時から、短いイニングでつなぐ継投が多かったので慣れています。他にもいいピッチャーがたくさんいますので。
――母校の常葉菊川へは帰っていますか?
堀田 オフがほとんどないでの帰っていません。今年は静岡高が強いようですが、何とか僕たちの時以来の甲子園に行って欲しいですね。

 高校時代より、体が一回り大きくなった堀田。特に華奢だった下半身が逞しくなり、力が上半身にうまく連動して伝わっている印象を受けました。
 常時140キロ前後のストレートも魅力ですが、やはり本人が言うように「ここ」という時にシンカーで三振を奪うことができるようになったのが大きいです。今回の大学選手権ではランナーが出て厳しくなった場面でシンカーを多投することもあったほど。ストライクゾーンから、うまく低めに落ちていくので打者は見極めが難しく、これがあるからストレートも生きてきます。
 一方で「変わっていないな」と思ったのはマウンド上での姿。大舞台でも、淡々と自分のピッチングをこなしていきます。高校時代は甲子園、大学では全国大会。どんな舞台でも常に平常心が保てる精神力も堀田の大きな財産です。

 堀田の真価が問われるのはこの秋でしょう。今度は相手チームが研究してくる中、どんな投球を見せるのか。ストレートに磨きをかけるのか、新たな球種を使うのか。また見に行きたいと思います!(編集部・栗山)

 

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2015年6月16日 (火)

『静岡高校野球2015夏直前号』内容のご紹介&目次画像

 6月23日発売の『静岡高校野球2015夏直前号』の発売まで、あと一週間! ようやく作業が終わり、あとは印刷所から本が出来上がるのを待つばかりになりました。そこで今日は内容を紹介したいと思います。

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静岡高校野球2015夏直前号

2015年注目選手名鑑100 

毎年恒例100人名鑑、1年生図鑑など。

注目選手に聞く!  10の質問

芳野優太(加藤学園)/佐藤大揮(清水東)/池井戸智矢(清水西)/堀内謙伍(静岡)/光岡廉(藤枝明誠)/山川直人(菊川南陵)/伊奈堂(浜松商)

流しのブルペンキャッチャー安倍昌彦が受ける静岡の宝
杉山一樹(駿河総合)

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[特集]静高vs111校

2連覇に死角なし
栗林俊輔監督が明かす静高、真の姿

小澤怜史(日大三島)×久郷太雅(沼津東)
「最後に勝つのはオレだ!」
~中学時代、エースの座を争った2人のライバル物語~

大本拓海(掛川西)
昨年のリベンジを誓う注目スラッガー
「いつも通りのスイングを追い求めて」

仮想静高vs静岡県選抜/注目チームレポート知徳・島田商・袋井/鈴木翔太、“静高撃破”の真実/どうなる静岡大会!?(座談会)

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藤井亮太(東京ヤクルトスワローズ)インタビュー/岩本喜照(九州共立大)/弓長哲俊(リコー沼津監督)/2015静岡県有望中学生リスト<35名>/注目野球オヤジに聞く! 5つの質問/昨夏静岡を盛り上げた選手たちの進路リスト

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Mokuji 目次の画像も左にアップしました。何といっても、「2015注目選手名鑑100」は1年間、厳選に厳選を重ねてピックアップした100選手たちです。どんな選手が登場するのか、チェックしてもらえると嬉しいです。
 その他、今年も編集部が会いたい選手や気になっていたチームを取材しています。ページ数は60ページ、価格は650円です!

★販売問い合わせ先

しずおかオンライン 電話 054-275-3335/FAX 054-275-1301 http://www.esz.co.jp/
※県内の販売はしずおかオンラインさんに委託しています。お問い合わせはしずおかオンラインさんにお願いします。

★Amazon『静岡高校野球2015夏直前号』

http://www.amazon.co.jp/%E9%9D%99%E5%B2%A1%E9%AB%98%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%832015%E5%A4%8F%E7%9B%B4%E5%89%8D%E5%8F%B7-%E3%80%8C%E9%9D%99%E5%B2%A1%E9%AB%98%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%83%E3%80%8D%E7%B7%A8%E9%9B%86%E9%83%A8/dp/4990644654/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1433484707&sr=1-1&keywords=%E9%9D%99%E5%B2%A1%E9%AB%98%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%832015

※アマゾンでの発売は6月26日頃の予定です。

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2015年6月15日 (月)

ボーイズリーグの県予選を見てきました!

 昨日は、浜松球場でボーイズリーグ日本少年野球連盟選手権大会静岡県支部予選の2試合を見てきました。

<浜松球場>
駿東ボーイズ 4-2 浜松中央ボーイズ
御殿場ボーイズ2-0磐田ボーイズ

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 第2試合では初戦で強豪・浜松ボーイズフレイムズを撃破した磐田ボーイズと、春季大会準優勝の御殿場ボーイズが激突しました。注目したのは磐田ボーイズの捕手・木下将吾。前々から噂を耳にし、中学生のうちにどうしてもチェックしたいなと思っていた選手でした。

 その木下、試合前のシートノックから捕手としての雰囲気が抜群で、試合に入ると、強肩ぶりが目につきました。驚いたのは6回。無死一塁から盗塁を防止したスローイングです。ピッチャーの肩の位置を通り抜けると、そこからさらに伸びて、ベース上にピタリ。全くボールが垂れることなく、糸を引くような球。僕が今まで中学生を見てきた中で、ここまでスローイングの精度の高い捕手は見たことがないというくらいの素晴らしさでした。ただ地肩が強いというだけでなく、腕をコンパクトにきれいに畳み込み、しっかりとした形も教え込まれている様子。また、キャッチングはピッチャーが気持ちよく投げることができるよう、「パチン」と音を出して捕ってあげることができ、ショートバウンドの球は前に弾きます。「キャッチャーらしいキャッチャー」という印象で、守備だけなら、すぐに高校で使ってみたいと思う選手です。

 御殿場ボーイズでは2年生のショート・和田聖生に注目しました。体の線は細いのですが、強いスナップスローができ、ランナーに出れば果敢に相手にプレッシャーをかけるセンスの光ります。全体的にバランスが整い、今のままの形で力がついていって欲しい選手。将来が楽しみです! 

 そのほか、第1試合では浜松中央ボーイズの白井迅が3安打の活躍。バットがスムーズに内から出るスイングでセンター方向に打ち返していました。駿東ボーイズは、先発の塚優太が力のあるストレートと緩い変化球をうまく操り、完投しました。(編集部・栗山)

<写真/上から木下将吾(磐田ボーイズ)、和田聖生(御殿場ボーイズ)、白井迅(浜松中央ボーイズ)、飯塚優太(駿東ボーイズ)>

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2015年6月13日 (土)

愛知大学リーグ新人戦で横須賀出身・後藤黛(愛知学院大)が先発!

 今日は愛知大学リーグの新人戦へ。愛知学院大対愛知産業大の試合を見てきました。

06131_2 愛知学院大の先発投手は横須賀出身・後藤黛(175cm69㎏、右投左打)。新人戦とはいえ、大事な初戦の先発を任されました。春のオープン戦で少し登板したようですが、約1年ぶりの実戦。久々に後藤のピッチングを見るのが楽しみでした。
 しかし、立ち上がり、いきなり2者連続で四球を出します。3番をセンターフライ、4番を三振に仕留めますが、5番、6番は再び連続四球。押し出しで1点を献上します。コントロールミスというよりも、ストレートが高めに浮いてしまい、どうしても抑えがきかない様子。2回も先頭打者こそ三振を奪いますが、一塁内野安打、四球にバッテリーミスなどが絡んで2失点。結局、2回を投げ、被安打2、四球5、三振3、失点3という結果に終わりました。

 今日の後藤は最後までストレートが高めに抜けていました。高校時代は低めの内外角にビシビシ決まってくる印象を持っていただけに少し驚きましたが、それでも数球、低めにズバッとくる素晴らしい球がありました。今日のストレートの球速は常時130キロ台中盤で、マックスは140キロ。しかも球の回転がいいので、その球速表示以上に速く見えます。ストライクゾーンにきていれば、ほとんど打ち返されることはなかったです。

 高校3年の春から夏にかけ、肩や腰の故障に苦しんだ後藤。そこから、大学入学までじっくりと体調を整え、この時期での先発登板。それだけでも、大きな収穫だと思います。フォーム的にも、いい時に戻っている様子。上半身は豪快に腕を振って投げることができていただけに、もう少し下半身に粘りが出てくれば、ストレートが低めに集まってくるはず。低めに集まれば、この日多投した鋭く縦に落ちるフォークがより生きています。
「練習や実戦でたくさん投げて、リーグ戦で使ってもらえるように頑張ります」
 試合後、本人がこう言うように、あとはどんどん感覚を掴んでいくだけでしょう。焦りは禁物ですが、まずは秋のリーグ戦での登板を目指して頑張ってほしいと思います。

 06132また、愛知学院大は磐田東出身の齋藤圭輔(161cm53㎏、左投左打)が「1番センター」で先発出場。2打席目にはライト前安打を放ちました。コンパクトなスイングと俊足。こちらもリーグ戦のデビューが待ち遠しいです!(編集部・栗山)

<写真上/新人戦の先発を任された後藤黛(愛知学院大)>
<写真下/新人戦で安打を放った齋藤圭輔(愛知学院大)>

※以下は「静岡を巣立つ球児たち2014」の記事です。高校時代の後藤選手についてはこちらで詳しく紹介しています。

http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2014/12/2014-f475.html

http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2014/12/2014-3263.html#more

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2015年6月12日 (金)

大学選手権で飛龍出身・小豆澤誠(上武大)が活躍中!

06121_2 全日本大学野球選手権では上武大がベスト4進出を決めました。上武大といえば、飛龍出身の小豆澤誠(167cm68㎏、右投左打)が「8番ショート」で出場しています。
 この春の小豆澤はリーグ戦の初戦で本塁打を放つなど計14安打。打率.311をマークし、初のベストナイン(二塁手)を獲得。守ってもリーグ戦の途中にセカンドからショートに回り、チームの優勝に貢献しました。

 全日本大学野球選手権でも初戦(対近大工学部)でセンターオーバーの三塁打を放つ活躍。「小豆澤のプレーが見たい!」と思い、2回戦(対東農大北海道オホーツク)は実際に東京ドームに行ってきました。
 試合開始1時間前の8時に東京ドームに着くと、背番号「4」の小豆澤の姿がすぐ目に飛び込んできました。キャッチボール、トスバッティング、シートノックから元気いっぱい。昼間は打球と屋根が重なりやすいという東京ドーム。直前にはベンチ前で味方選手に手でフライを上げてもらうなど、準備も怠っていませんでした。

 この日は、ライトフライ、レフトフライ、三振。惜しくも4打数無安打に終わりました。それでも、守備位置に誰よりも早く全力疾走で向かうところなど、随所で小豆澤らしさを感じることができました。

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 試合後、ベンチ裏で小豆澤に挨拶すると、すぐに「打てなくてすみません」という返事が返ってきました。本人に会って一番聞きたかったのは守備位置のこと。高校時代から慣れ親しんでいるセカンドではなく、ショートに移って難しくはなかったのでしょうか。
「最初はやっぱり、距離が長くなる分、スローイングの面で大変でした。でも、今は慣れました」
 実際、翌日の準々決勝(対九州産業大)では三遊間の難しい打球を軽く逆シングルでキャッチし、打者走者をアウトにする場面がありました。どんな場所でも、状況に応じて対応できるところも小豆澤の長所です。  

 上武大は現在部員211名という大所帯。その中でベンチ入りするだけでも凄いことなのに、レギュラーで、しかも全国大会に出場。思い起こせば、高校3年夏、注目の聖隷クリストファー戦で鈴木翔太(現中日)から先頭打者ホームラン。当時から「ここ一番の勝負強さ」はとてつもないものがありました。
 本人が見据えるのは全国制覇。明日の準決勝では中澤彰太(静岡高出身)、川原孝太(掛川西出身)を擁する早稲田大と対戦します。全国の野球ファンが注目する一戦。ここで、小豆澤がどんなプレーを見せるのか楽しみです!(編集部・栗山)

※以下は「静岡を巣立つ球児たち2013」の記事です。高校時代の小豆澤選手についてはこちらで詳しく紹介しています。

http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2014/01/2013-00e4.html

http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2014/01/2013-775e.html

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2015年6月 8日 (月)

高橋純平vs常葉菊川打線

 昨日は、今春センバツベスト8の県岐阜商と常葉菊川の練習試合へ。まず、高橋純平(県岐阜商)の投球に酔いしれました。試合後、ある常葉菊川のファンはこう言っていました。
「高橋の投球を見ることができ、一生の思い出ができた」と。
 試合前のブルペンでは、ネットを隔てて、わずか1メートルあるかないかの距離で見ることができたのですが、球の次元が違います。美しいフォームに唸る剛球。体の震えが止まりませんでした。

06082 その高橋、この日は先発し、9回を投げ切り、奪った三振は16。対して、常葉菊川は全打者が思い切ったフルスイングで挑みました。森下知幸監督の「どんどん行け~」の激で、とにかく振っていきました。そんな中、3回に中林流星が初安打を放つと、4回に河森栄斗、5回に奈良間将甫栗原健、7回に太田竜三朗、そして8回には手塚康太が二塁打。今年も迫力満点の常葉菊川打線。空振りしても、これだけ振られたら、相手投手は嫌だろうなと感じました。

 試合は常葉菊川が持ち味の足を絡めた攻撃で1点を奪うと、5回にも1点を追加。投げては先発の山田裕介が6回を無失点に抑える快投。7回以降は左投手3人のリレーでつなぎ、1失点。常葉菊川が2対1で県岐阜商を破りました。

06081 この試合、光ったのは山田の投球です。一冬を越して、制球が抜群に安定し、球を低めに集めることができるようになっています。コンパクトな腕の振りから、右打者の内角をグイグイと突いていました。常葉菊川にとって、この柱ができたことは大きなプラス材料でしょう。  
 例年、夏に向けて、仕上げてくる常葉菊川。今年もあと一か月、まだまだ進化していきそうな雰囲気を感じました。(編集部・栗山)

<写真上/チーム初安打を放った強打者・中林流星(常葉菊川)>
<写真下/県岐阜商打線を6回まで無失点に抑えた山田裕介(常葉菊川)>

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2015年6月 5日 (金)

『静岡高校野球2015夏直前号』表紙が完成!

06051_2 6月23日発売予定の『静岡高校野球2015夏直前号』の表紙が完成しました! 
 今回は夏直前号ということで、できる限り、最新の情報を盛り込んでいます。毎年恒例の「注目選手名鑑100」も、入れたい選手がどんどん出現して最後の最後まで悩んでいます。実は昨日も、あるチームの練習試合を見てきて、楽しみな選手を発見。いくらページがあっても、足りない状況です(笑)。
 特集は、これしかないでしょう! 「静高vs111校」。『静岡高校野球』ならではの視点で深く切り込んでいます。

 今、編集作業が大詰めを迎えていますので、内容の詳細はもう少し待って下さい。今月中旬くらいには、このブログで目次を掲載できると思います。
 高校球児は、夏の大会に向けての追い込みの時期に入ってきますが、編集部もラストスパートをかけたいと思います!

 なお、今年は県内の約100店の書店さんに置いてもらう予定です。アマゾンでも発売しますが、書店さんより発売日が遅くなり、在庫も品薄になる可能性があります。県内の方は書店さんでチェックしていただけると助かります。今年も青色の表紙が目印です!(『静岡高校野球』編集部)

★販売問い合わせ先

しずおかオンライン 電話 054-275-3335/FAX 054-275-1301 http://www.esz.co.jp/
※県内の販売はしずおかオンラインさんに委託しています。お問い合わせはしずおかオンラインさんにお願いします。

★amazon『静岡高校野球2015夏直前号』

http://www.amazon.co.jp/%E9%9D%99%E5%B2%A1%E9%AB%98%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%832015%E5%A4%8F%E7%9B%B4%E5%89%8D%E5%8F%B7-%E3%80%8C%E9%9D%99%E5%B2%A1%E9%AB%98%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%83%E3%80%8D%E7%B7%A8%E9%9B%86%E9%83%A8/dp/4990644654/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1433484707&sr=1-1&keywords=%E9%9D%99%E5%B2%A1%E9%AB%98%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%832015

※アマゾンでの発売は6月26日頃の予定です。

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2015年6月 2日 (火)

原木大介(浜松ケイ・スポーツBC)が都市対抗予選で登板!

 都市対抗予選では、クラブチームとして頑張りを見せていた浜松ケイ・スポーツBCが東邦ガスに1対4で敗退。惜しくも本大会出場はなりませんでした。

 今予選、企業チームを破る活躍を見せたのは伊藤巧(174cm70㎏、右投右打)。第3代表決定1回戦では新日鉄住金東海REX相手に1失点完投勝利。さらに、今日の東邦ガス戦でも8回まで無失点に抑える好投。9回に4点を失いましたが、企業相手に立派な投球を見せました。

06021 もう一人、僕が浜松ケイ・スポーツBCで注目していたのが2年目・原木大介(178cm79㎏、右投右打)です。磐田農から平成国際大に進学。平成国際大では1年時から登板を果たしましたが、2年途中で中退。その後、浜松ケイ・スポーツBCに加入しました。2013年11月の原木の記事はこちら→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2013/11/post-d16f.html

 5月30日の第3代表決定2回戦、原木が投げる可能性があるということで岡崎市民球場に行ってきました。
 原木がマウンドに上がったのは5回でした。いきなり、ランナーを背負った場面でレフト前タイムリーを浴びて失点。それでも、その後は柔らかいヒジをきれいに使い、140キロ前後のストレートを低めに投げ込んでいきます。最速は142キロ。その球速表示以上に、球質の重さと伸びを感じました。しかし、ジェイプロジェクト打線に7、8、9回にそれぞれ1点ずつ献上。4回3分の2を投げ、3失点という結果に終わりました。
 試合後、本人は「コントロールが甘くなってしまいました。企業の選手は、甘い球は絶対に逃しませんので」と悔しさを滲ませていました。

 都市対抗予選の次は、全日本クラブ野球選手権大会の予選(6月28日岡崎市民球場にて開催)が待っています。原木が伊藤に次ぐ2番手として成長できれば、浜松ケイ・スポーツBCの日本一への可能性もグッと広がるはず。「野球をやれる環境があるだけで幸せです。伊藤さんのような投球ができるように頑張ります」という原木。今回、初めてレベルの高い企業相手に投げたことで自信と同時に課題も見つかったはず。まだまだ無限の伸びシロを秘めている右腕をこれからも注目していきます。(編集部・栗山)

<写真/柔らかい肩・ヒジが印象的な原木大介(浜松ケイ・スポーツBC)>

 

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