弟・怜史に負けない! 兄・小澤拓馬も大学で活躍
6月24日、東海地区大学野球連盟のチャンピオンシップトーナメントに行ってきました。僕が見ることができたのは日大国際関係学部と静岡産業大の試合。日大国際関係学部の先発は今春のリーグ戦で新人王を獲得した日大三島出身・小澤拓馬(174cm93㎏、右投右打)でした。
この日は序盤から小澤らしさ全開でした。140キロ台の低めに伸びるストレートを軸に、相手を見ながら大人のピッチングを展開。針の穴を通すような絶妙な内外角への制球力、打者の意表を突く場面で変化球をポッと投げる投球センスはさすがです。5回を投げ、無失点の好投を見せました。
春のリーグ戦からここまで好調を維持。「大学生は当てるのがうまい」と最初は戸惑ったというものの、最終週の東海大海洋学部戦では、11回を無失点に抑えて完封勝利。抜群の安定感で秋は1年生ながら先発投手の一人として期待が高まります。そんな小澤が今、「超えたい」と目標にするのが、この春58イニングを投げ、防御率.000という記録を打ち立てた岡田圭市(常葉大浜松キャンパス)。今の静岡リーグでは一人突き抜けた存在の投手です。
「岡田さんを超える意味でも、全チーム(6チーム)から勝ち星を挙げたい。6勝0敗を目指しています。ハングリーに向かっていきます」
さらに、球速的なこだわりも持っているとのこと。昨夏の県大会準々決勝では、兄の拓馬が先発として146キロをマークすると、リリーフ登板した弟の怜史が今度は148キロをマーク。球速がすべてではないと分かっていても、やはり弟に負けているのは悔しいようで、「148キロ以上というのは常に狙っている」と語ってくれました。
「弟とはほとんど家で話しませんよ。たまに野球の話はしますが…。兄弟ってそんなもんじゃないですかね」
最後に、そう言いながら、今年の日大三島についても熱く語ってくれました。
「静岡高に勝つならココに入るしかないと思っていました。初戦の相手も強いけど、アイツらなら絶対にやってくれると思う。信じています」
実は昨秋の後輩の公式戦、応援に足を運んだ試合はすべて勝っているそうです。ただ見に行けなかった静岡高戦2試合のみ負けてしまったとのこと。だからこそ、今夏はできる限り、球場で声援を送ろうと決めているようです。
昨年、準決勝で負け、兄の前で悔し涙を流した怜史が、どんな形で夏を戦うのか。一方で兄は、静岡リーグで岡田を超える無敵状態の投手になることができるのか。夏から秋にかけて、「小澤兄弟」から目が離せません。(編集部・栗山)
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