秋季西部地区大会4日目(8月21日)~浜松球場レポート
今日は浜松球場へ。西部地区の敗者復活1回戦を見てきました。秋の地区大会も各地で敗者復活戦に入っています。ここを見逃すと、来年までチェックできないことがあるので、編集部ではできるだけ敗者復活戦を優先して見るようにしています。
<浜松球場>
天竜 4-2 浜松湖北
浜松商 7-4 浜松開誠館
第1試合では、初戦の浜松工戦で4打数4安打の活躍を見せたという高井駿佑に注目しました。1年夏からサードのレギュラーをつかみ、2年夏はショートで出場。新チームでは主将としてチームを引っ張る存在です。
この日は第1打席でレフト方向への二塁打を放つと、次打者の安打で先制のホームを踏みます。バットが内から最短距離で出て、とにかくスイングがシャープ。2打席目以降は、少しタイミングがずれて凡打に終わりましたが、「また見たい」と思わせてくれる選手でした。50m6秒前半で走る足、簡単な打球でもしっかりと両手でボールを捕りにいく丁寧な守備も光っていました。
第2試合は「ここで対戦してしまっていいの?」というくらいの好カード。古豪・浜松商と、その浜松商をかつて全国優勝に導いた磯部修三監督率いる浜松開誠館の対戦となりました。
試合を優位に進めたのは浜松商でした。初回、先頭の尾濱徹が右中間への三塁打を放つと、続く大石晴夢のスクイズで先制。さらに、大橋建斗のタイムリーで1点を追加します。続く2回にも1点、7回には打者9人を送る猛攻で一挙4点を加え、大量リードを奪います。
浜松開誠館は土壇場の9回に3点を返すも、最後は及ばず。浜松商が逃げ切り、敗者復活2回戦進出を決めました。
この試合、大きかったのは浜松商のショート・佐藤湧人の守備でした。9回、無死一二塁のピンチで三遊間の強い打球を6-4-3のダブルプレーに。その後、3点差に迫られ、一打同点という緊迫した場面でもショートゴロを落ち着いてさばきました。もし、この2つの打球が安打やエラーとなっていれば、完全に浜松開誠館に流れがいってしまった場面。となれば、勝敗も分からなかったと思います。試合後、鈴木祥充監督も「あれは助かった」という好プレーでした。
一方、浜松開誠館はこの秋注目の左腕、飯田拓也が6回2/3を投げて7失点。立ち上がりに球が高めに浮いたのが痛かったです。ただ、3回以降はストレートを増やし、リズムを取り戻していました。柔らかい肩関節を生かし、腕を振ったときの低めに決まるストレートは絶品です。今日は浜松球場のスピードガンで最速134キロをマーク。一冬越して、どこまで球速を伸ばしてくるのか。来春が楽しみです!(編集部・栗山)
<写真上/走攻守の三拍子がそうう好遊撃手・高井駿佑(天竜)>
<写真下/守備だけでなく、3番打者として打っても2安打を放った佐藤湧人(浜松商)>
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