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2015年8月

2015年8月30日 (日)

静岡リーグ新時代到来か!?

 昨日、秋の静岡リーグが開幕しました。今秋は、『静岡高校野球2015夏総決算号』で裏表紙を飾った岡田圭市(常葉大浜松キャンパス)、来年のドラフト候補に挙がる最速148キロ右腕・今村亮(東海大海洋学部)に注目が集まりますが、この日は各チームで1年生の活躍が目につきました。

08301 まず、第2試合で静岡大の先発を務めたのは日向高出身の椎葉康介(183cm80㎏、右投右打)。負けはしましたが、7回を3安打1失点に抑える好投を見せました。長身でも、バランスのいいフォームからコーナーを丁寧につけるのが特徴。静岡大は昨春、チームを大学選手権に導いた加藤大智を欠く中、椎葉がこれだけ安定して投げることができたのは収穫だったのではないでしょうか。
08302 その椎葉から初回にタイムリーを放ったのが静岡産業大の1年生・大盛穂(178cm65㎏、右投左打)。バットが内から出るシャープなスイングできれいにセンター方向に打ち返しました。飛龍では3年春の県大会、常葉菊川戦で4打数4安打をマーク。抜群の打撃センスと50m6秒2の俊足で大学でも1年春からレギュラーに定着しています。3年後はドラフト候補に挙がってほしい選手です。

08303 第3試合では、常葉大富士のキャンパスの1年生・中村拓海(175cm73㎏、右投右打)が清水西高時代の恩師・安井信太郎監督がスタンドで見守る中、堂々とした投球を見せました。
 2、3回に1点ずつを失うも、8回を投げ切り2失点。剛球を投げるわけではありませんが、常にボールを動かして、打者の的を外してきます。また、ランナーを出しても冷静に自分の投球に集中。ゲームメーク能力に長けた投手だなという印象を受けました。

 また、日大国際関係学部も1年生の続木悠登(180cm80cm、右投右打)が開幕投手を務め、この日は登板がありませんでしたが春に新人賞を獲得した小澤拓馬(174cm93㎏、右投右打)も控えています。

 この秋、1年生たちが、静岡リーグがどのように盛り上げてくれるのか。注目していきたいと思います!(編集部・栗山)

<写真/上から椎葉康介(静岡大)、大盛穂(静岡産業大)、中村拓海(常葉大富士キャンパス)>

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2015年8月27日 (木)

常葉菊川が夏甲子園ベスト16・中京大中京に快勝!

★8月27日 練習試合 常葉菊川グランド 雲   

 チーム
常葉菊川 0 1 0 2 1 1 0 1 0 6
中京大中京 0 0 0 0 2 0 0 0 × 2

常葉菊川/落合-米澤
中京大中京/長谷部-家田

 今日は今夏、甲子園でベスト16の中京大中京と常葉菊川の練習試合を見てきました。

 常葉菊川は秋の西部地区大会、ここまで3試合連続コールド勝ち。3試合計35得点と打線が好調で、静岡高の対抗馬として実力を発揮しています。
 対する中京大中京はスタメン9人のうち、8人が今夏の甲子園ベンチ入りメンバー。しかも先発投手は来年のドラフト候補として名前が挙がる長身左腕・長谷部銀次。現段階の常葉菊川の力が全国クラスにどこまで通用するのか注目しました。

08271 常葉菊川は2回に9番・植山恭のセンター前タイムリーで1点を先制すると、4回にも植山のタイムリーで2点を追加します。投げては先発の左腕・落合竜社が強力打線にひるむことなく、強気に内角を攻め、5回の2失点のみに抑える好投。確実にチャンスをものにした常葉菊川が6対2で勝利しました。

 中京大中京の各選手は、秋のチームとは思えない、ガッチリとしか体つきをしていました。ただ、スイングの速さは、常葉菊川の打線も決して負けていません。なかでも、3番・栗原健の打球スピードは08272圧倒的。第1打席に死球を肩にうけるも、2打席目以降もしっかりと踏み込んで3安打をマークしました。8回は1死二三塁のチャンスに打席がまわってくると、初球のストレートを迷わずライト前へ。貴重なダメ押し点をたたき出しました。

 今年の常葉菊川は伝統のフルスイングなど破壊力を持ちながら、機動力を巧みに絡め、完成度の高いチームだなという印象を受けました。ちょっと気が早いのですが、このままの勢いでセンバツまで突っ走る予感がした一戦でした。(編集部・栗山)

<写真上/2失点完投の落合竜社(常葉菊川)>
<写真下/すでに県ナンバーワンスラッガーの呼び声が高い栗原健(常葉菊川)>

 

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2015年8月25日 (火)

東部地区で注目の左投手、平林(知徳)&田代(小山)

 日曜日は裾野球場へ。第3試合では、今夏県ベスト8の知徳が富士東を14対6(7回コールド)で下しました。

 08251_2知徳の新チームの中心的な存在は「4番ピッチャー」の平林萌(182cm70㎏、左投左打)です。
 特徴はテークバックで左手を大きく上げ、プロで言えば、武田勝(日本ハム)のフォームに近いフォーム。ボールを長く持て、球速的には120キロ台も、打者の手元での伸びが抜群です。スピードガンよりも速く感じる典型的な投手と言えます。
 特に右打者の外角低めのボールは、分かっていても手が出ないでしょう。変化球も、今夏、県大会を沸かせた先輩・村中克晃のような完ぺきなスピリットというわけではないのですが、平林独特の落ちる球を操っています。
 平林は打撃でも上のレベルで勝負できる逸材だと感じました。第2打席には、打った瞬間にいったと分かるライトスタンドへの弾丸ライナーの本塁打。この日の本塁打で高校通算15本目。来夏までに30本近くは期待できると思います。

08252 第2試合で登場した小山の田代想(169cm66㎏、左投左打)も、この秋、投打で注目の一人。夏の大会では静清打線を苦しめ、秋も富士市立相手に好投しました。
 この日は5回まで無失点。疲れの見え始めた終盤に失点しましたが、前半の投球は見事。独特のリズムを持つフォームに、勢いのある腕の振り。初対戦では、ちょっと攻略が難しいタイプです。打ってもミート能力が高く、左右両方向に運べる器用さがあります。田代想以外にも今秋は能力の高い選手が集まっている小山。どこまで勝ち上がるのか楽しみです!(編集部・栗山)

<写真上/上から平林萌(知徳)、田代想(小山)>

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2015年8月24日 (月)

迫力満点の焼津水産打線!

 土曜日は草薙球場で中部地区の敗者復活戦を見てきました。第3試合では焼津水産が11対5で駿河総合を下しました。

 08241試合は5対5で迎えた9回表、焼津水産が小木曽優希(188cm92㎏、左投左打)のタイムリーなどで一挙6点を奪い試合を決めました。
 小木曽は1回戦、敗者復活1回戦と2試合続けて本塁打。この日の第1打席も、「他の球場だったらホームラン」という大きなライトオーバーの二塁打を放ちました。
 試合後、焼津水産の高田晋松監督は「久しぶりにかなわないと思ったバッターですね。規格外ですよ」と笑いながら話してくれました。
 高田監督といえば、かつて静岡高、筑波大でスラッガーとして鳴らした強打者。今でも、フリーバッティングでは現役選手以上に飛ばすと言われています。そんな高田監督を唸らせるほどのスケールの大きさを持っている小木曽。故障の影響で、高校通算本塁打は5本と少ないのですが、その圧倒的なパワーは魅力です。

 08242この日、17安打を放った焼津水産。今年は全体的にバットを振れる選手が揃い、迫力十分。まるで、夏のチームを見ているような破壊力です。3番の加藤悠馬(168cm60㎏、右投左打)は体にキレがあり、勝負強い選手。第3打席に低めの球を拾ってセンター前にもっていった打撃は見事でした。さらに、スイングの鋭い冨岡皇太(177cm72㎏、右投右打)が4番、小木曽が5番を務めます。

 高田監督が焼津水産の監督に就任し、今年で3年目。ようやく、理想とする「打てるチーム」が完成しつつあるようです。しかも、港町の選手らしく、打線がつながったときのベンチの盛り上がりはハンパではありません。昨年、秋の大会で敗れた駿河総合にリベンジしたことで、さらに勢いに乗っていきそうです。(編集部・栗山)

<写真/上から小木曽優希、加藤悠馬(ともに焼津水産)>

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2015年8月21日 (金)

秋季西部地区大会4日目(8月21日)~浜松球場レポート

 今日は浜松球場へ。西部地区の敗者復活1回戦を見てきました。秋の地区大会も各地で敗者復活戦に入っています。ここを見逃すと、来年までチェックできないことがあるので、編集部ではできるだけ敗者復活戦を優先して見るようにしています。

<浜松球場>
天竜 4-2 浜松湖北
浜松商 7-4 浜松開誠館

08211 第1試合では、初戦の浜松工戦で4打数4安打の活躍を見せたという高井駿佑に注目しました。1年夏からサードのレギュラーをつかみ、2年夏はショートで出場。新チームでは主将としてチームを引っ張る存在です。

 この日は第1打席でレフト方向への二塁打を放つと、次打者の安打で先制のホームを踏みます。バットが内から最短距離で出て、とにかくスイングがシャープ。2打席目以降は、少しタイミングがずれて凡打に終わりましたが、「また見たい」と思わせてくれる選手でした。50m6秒前半で走る足、簡単な打球でもしっかりと両手でボールを捕りにいく丁寧な守備も光っていました。

 第2試合は「ここで対戦してしまっていいの?」というくらいの好カード。古豪・浜松商と、その浜松商をかつて全国優勝に導いた磯部修三監督率いる浜松開誠館の対戦となりました。
 試合を優位に進めたのは浜松商でした。初回、先頭の尾濱徹が右中間への三塁打を放つと、続く大石晴夢のスクイズで先制。さらに、大橋建斗のタイムリーで1点を追加します。続く2回にも1点、7回には打者9人を送る猛攻で一挙4点を加え、大量リードを奪います。
 浜松開誠館は土壇場の9回に3点を返すも、最後は及ばず。浜松商が逃げ切り、敗者復活2回戦進出を決めました。

08212 この試合、大きかったのは浜松商のショート・佐藤湧人の守備でした。9回、無死一二塁のピンチで三遊間の強い打球を6-4-3のダブルプレーに。その後、3点差に迫られ、一打同点という緊迫した場面でもショートゴロを落ち着いてさばきました。もし、この2つの打球が安打やエラーとなっていれば、完全に浜松開誠館に流れがいってしまった場面。となれば、勝敗も分からなかったと思います。試合後、鈴木祥充監督も「あれは助かった」という好プレーでした。

 一方、浜松開誠館はこの秋注目の左腕、飯田拓也が6回2/3を投げて7失点。立ち上がりに球が高めに浮いたのが痛かったです。ただ、3回以降はストレートを増やし、リズムを取り戻していました。柔らかい肩関節を生かし、腕を振ったときの低めに決まるストレートは絶品です。今日は浜松球場のスピードガンで最速134キロをマーク。一冬越して、どこまで球速を伸ばしてくるのか。来春が楽しみです!(編集部・栗山)

<写真上/走攻守の三拍子がそうう好遊撃手・高井駿佑(天竜)>
<写真下/守備だけでなく、3番打者として打っても2安打を放った佐藤湧人(浜松商)>

 

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2015年8月20日 (木)

東部注目投手対決を見てきました!

★8月16日 秋季東部地区大会 愛鷹球場 晴   

 チーム
沼津商 4 1 0 0 0 0 2 0 0 7
市立沼津 1 0 1 2 0 4 0 0 × 8

沼津商/羽切-権藤
市立沼津/井出-川口

08201_2 16日は、この秋注目の投手対決を見てきました。最速138キロのストレートが武器の沼津商・羽切雅(173cm70㎏、右投右打)、長身左腕の市立沼津・井出大貴(180cm65㎏、左投左打)。前チームからマウンドに上がっている2人です。

 しかし、この日は両投手とも、初戦ということで硬さがあったのか、序盤に得点を失います。井出は初回に3四死球が絡み3失点、羽切も持ち前の球のキレを欠いているようでした。
 そんな中でも、随所にキラリと光る場面がありました。井出は、思うようなボールが投げられない中、3回以降粘りの投球を見せます。バントの処理では、ヘッドス08142ライディングを試みて、好捕する場面も。内に秘めた気持ちの強さを感じることができました。
 一方、羽切はバランスのいいフォームと腕の使い方に惹かれました。ムチのように鋭く振れ、低めにズバッとくるボールは威力があります。

 そのほか、気になったのは市立沼津の遊撃手・小林優斗(174cm68㎏、右投右打)。4打席目にレフトオーバーの三塁打。08143_2シャープなスイングから打球も凄かったのですが、その脚力にはもっと驚きました。50m6秒フラットの快足を飛ばし、走れば走るほど、スピードがアップ。佐野大輔監督が「アイツは天才」というのも頷けるセンスの良さでした。(編集部・栗山)

<写真/上から井出大貴(市立沼津)、羽切雅(沼津商)、小林優斗(市立沼津)>

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2015年8月17日 (月)

「静岡高校野球2015夏総決算号」目次&裏表紙紹介

08181

 8月25日発売の「静岡高校野球2015夏総決算号」、先日は表紙を紹介しましたが、今日は目次と裏表紙を紹介します。(表紙はhttp://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2015/08/201525-c3d4.html

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静岡高校野球2015夏総決算号
CONTENTS

編集部厳選の16試合をピックアップ
熱戦の記憶

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第97回全国高校野球選手権静岡大会全結果

拓馬×怜史 小澤兄弟対談
「将来は一緒にプロで活躍しよう!」

右肩痛から復活を遂げた剛腕
森亮太(静岡商)の601球
「どんなピンチでも気持ちでぶつかっていけた」

3年連続初戦敗退からベスト4へ
「チーム磐南」の夏

名将・八木道政(清水東)
監督人生を終えて

『静岡高校野球』編集部が選出!
2015夏ベストナイン

プロスカウトに訊く、静岡のドラフト候補
小田義人(東京ヤクルトスワローズ/中原勇一(中日ドラゴンズ)

新チーム注目選手先取り情報
この秋、静岡を沸かすのはこの選手だ!

『静岡高校野球』編集部のこの人に会いたい 第2回
静高・高木&市川のWエースを受けた男 鈴木英彦

静岡リーグ 全チームガイド

[1シーズン自責点0を貫いたリーグ最強投手]
岡田圭市(常葉大浜松キャンパス)
「秋も異次元の投球を見せます」

静岡リーグを見に行こう!
注目大学選手名鑑

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2015年8月16日 (日)

東海地区選抜vs巨人2軍で静岡リーグ勢が奮闘!

★8月16日 プロアマ交流戦 ジャイアンツ球場 晴   

 チーム
東海地区選抜 1 0 0 0 1 0 0 0 0 2
巨人 0 1 0 1 0 0 0 0 0 2

<投手リレー>
東海地区選抜/今村(3)-齋藤(2)-岡田(2)-濱岡(1)-日下部(2/3)-與座(1/3)
巨人/平良-高橋-公文-篠原

<二塁打>篠田(東海地区選抜)、岡本(巨人)

 本日、ジャイアンツ球場で東海地区選抜vs巨人2軍の試合が行われました。先週はナゴヤ球場で中日2軍と対戦し、1-0で惜敗。実力派のメンバーが集まっているだけに、今日もプロ相手に一歩も引けを取らず2-2の引き分けでした。ただ、ヒットの本数は8本で、5本の巨人を上回りましたし、東海地区選抜の選手が委縮せずイキイキプレーしていた姿が印象的でした。

Dsc_0017 試合の中身に目を移すと、東海地区選抜の先発は東海大海洋学部の今村亮(3年・市立沼津)。静岡リーグの誇る剛腕で、ちょっと変わったフォームは中日戦でも観客の注目を集めたようですが、この日も投球練習時から話題に…(笑)
 ただ、試合が始まると、そのフォームから目の覚めるようなストレートを投げ込み、さらに驚かせていました。プロの打者も詰まるほど伸びるストレートは最速145キロを記録。初回を無安打に抑えると、 2回は少し力んで1死満塁のピンチを迎えるも、ストレートで相手のバットを折るなど力でねじふせ、1失点で切り抜けます。3回には落ち着きを取り戻し、3人でピシャリ。一巡した後も抑えたことや、ストレートがプロにも通用したことは今村本人にも大きな自信になったと思います。追い込んだ後のボールという課題も見えたことで、今後さらに成長してくれそうですね。

 春季リーグで58回無失点だった常葉大浜松のエース・岡田圭市(4年・呉港)は6回からマウンドへ。アンダースローから強い球を投げる投手ですが、この日は変化球が目立ちました。好調とは言い難そうなところ、2回1安打無失点はさすが。秋季リーグで無失点記録をどこまで伸ばすのか楽しみです。

Dsc_0030 打者は岐阜勢が目立つ中、8番ライトで出場した日大国際関係学部の末岡陽佑(3年・松戸国際)はヒットこそ出なかったものの、いい打球を放っていました。こちらもリーグ戦での活躍を楽しみにしたいところです。

 今年の交流戦はかなり見ごたえのあるものになりました。静岡リーグの選手はもちろん、サヨナラ打かという三遊間への打球を捕球し、そのまま一塁に送球してアウトという敵味方びっくりのプレーをした中京学院大の吉川尚輝(3年)を始め、岐阜には相変わらずいい選手が揃っていますし、三重では鈴鹿国際大の江川直人(2年)が下級生ながら物怖じせずいいプレーを見せていました。出場した選手たちはこの経験をチームに持ち帰って、リーグ全体のレベルアップに生かしてほしいです!

 ついでに宣伝ですが、8月25日発売予定の『静岡高校野球2015夏総決算号』では裏表紙から『静岡大学野球』と銘打った静岡リーグの特集をしています。近日中に裏表紙の画像はアップします。神宮を目指して7チームが奮闘していますので、注目して下さい!(編集部H)

<写真上・今村亮(東海大海洋学部)>
<写真下・末岡陽佑(日大国際関係学部)>

 今村はこんなフォームで投げています。

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2015年8月14日 (金)

秋季西部地区大会開幕!(8月14日)~磐田球場レポート

 昨日の中部大会に続き、今日から東部地区、西部地区でも秋季大会が始まりました。今日は、今夏ベスト4の磐田南と、1年生を中心に好選手が揃う小笠の試合を見たくて、磐田球場に行ってきました。

<磐田球場>
小笠 10-5 磐田南
掛川工 13-6 浜松江之島(8回コールド)

08141 小笠は3回に1点を先制すると、5回には1番・中村龍(168cm57㎏、右投左打)のタイムリーで2点を追加します。投げては1年生の長身右腕・佐々木健(184cm66㎏、右投右打)が5回まで1安打に抑える快投を見せます。大柄でも、ただ投げているだけでなく、左手と下半身をしっかりと使い、球を低く集めるのが特徴的。しかも、いい具合に球が散らばるので、打者は的が絞りにくそうでした。その中でも、右打者に対し、指にかかったときの内角低めのストレートは分かっていても、手が出ないボールです。ノビシロも十分で、体の成長しだいでは、まだまだ球速もアップするはず。これからも追いかけていきたい投手です。
 磐田南は7回に2点、9回に3点を返すも、反撃はそこまで。それでも、終盤に一気に畳み掛ける攻撃は今夏の快進撃を彷彿とさせました。戸塚雄介監督によると、攻守において、まだまだ細かい部分が徹底しきれていないとのこと。1週間後の敗者復活戦までにどこまで修正してくるのか、注目していきたいです。(編集部・栗山)

<写真/体は華奢だが、そのぶん高い将来性を秘める佐々木健(小笠)>

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2015年8月13日 (木)

秋季中部地区大会開幕!(8月13日)~島田球場レポート

 夏の大会が終わって約2週間。早いもので、今日から秋季地区大会が始まりました。東部地区、西部地区は雨で中止となりましたが、中部地区は全試合開催されました。そのうち、島田球場で行われた2試合を見てきました。

<島田球場>
島田 6-3 金谷
常葉橘 13-2 島田工(8回コールド)

08131 第1試合は、金谷と島田が対戦。島田は序盤に3点を失いますが、2回途中から登板した神田貴浩(173cm74㎏、右投右打)が勝利を手繰り寄せる好投を見せました。
 代わった直後は制球に苦しんでいましたが、少しずつ球が低めに集まり、4回から9回まで無失点。力のあるストレートと、対角線に滑るスライダーとのコンビネーションが良かったです。最後は捕手、細川聖真(173cm78㎏、右投右打)の強気のリードにこたえ、胸元をガンガンと攻めいった姿も魅力的でした。

08132 続く第2試合は、夏ベスト8の常葉橘が登場。前チームから主力が多く残り、秋の有力校として名前が挙がっているチームです。
 この試合、4安打3打点の活躍を見せたのは「7番レフト」で出場した山野翔太郎(178cm80㎏、右投右打)でした。第1打席でいきなりレフトスタンドに本塁打を放つと、第2打席はレフト線への二塁打、さらに第3打席の左前安打を挟み、第4打席には再びレフトスタンドへ豪快な一発。懐の深い構えから、リストの強さを感じる豪快なスイング。能力の高さを見せてくれました。
 08133島田工では、夏から注目していた好二塁手・加藤廉(177cm62㎏、右投左打)を楽しみにしていました。まず、シートノックでは、捕ってから速く、伸びるスローイングに目を奪われました。
 試合では、第2打席にランナーを二塁において、レフト前に鋭い打球のタイムリー安打。スイングがシャープで背中にバットがあたるのではないかと思うほど、しっかり振り抜きます。また、レフトが本塁へ送球する間に、スキを見逃さず、二塁まで到達するセンスの良さも。攻守において視野が広く、状況判断に優れた選手だという印象を持ちました。(編集部・栗山)

<写真/上から神田貴浩(島田)、山野翔太郎(常葉橘)、加藤廉(島田工)>

 

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2015年8月12日 (水)

「静岡高校野球2015夏総決算号」が8月25日に発売!

Hyoushi01 このブログで時折、取材や進捗状況を報告していましたが、夏の静岡大会を一冊にまとめた『静岡高校野球2015夏総決算号』が8月25日頃に発売できることになりました。直前号と同様に県内の書店での発売となります。

 前々から高校野球ファン、選手、関係者の皆さんが夏の大会を振り返ることができる雑誌があればいいなと考えていました。数年後に「あの年はこうだったよね」と見返せるようなものです。今年は何とか実現することができました。
 また、まだ情報量は少ないのですが、新チームの注目選手もピックアップしています。
 目次などは、来週、またこのブログでアップしたいと思います。

<販売問い合わせ>
しずおかオンライン
電話 054-275-3335/FAX 054-275-1301
http://www.esz.co.jp/

★amazonでは8月28日頃の販売を予定しています。県外の方はぜひご利用下さい。

http://www.amazon.co.jp/%E9%9D%99%E5%B2%A1%E9%AB%98%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%832015%E5%A4%8F%E7%B7%8F%E6%B1%BA%E7%AE%97%E5%8F%B7/dp/4990644662/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1439350832&sr=1-1&keywords=%E9%9D%99%E5%B2%A1%E9%AB%98%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%832015%E5%A4%8F%E7%B7%8F%E6%B1%BA%E7%AE%97%E5%8F%B7

 この本の作業のために、ブログは少しご無沙汰してしまいましたが、明日から始まる秋季大会の情報など、また随時更新していきます!(『静岡高校野球』編集部)

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2015年8月 6日 (木)

静商・森亮太を取材しました!

 08061_3いよいよ明日、静岡高が甲子園の初戦を迎えます。先日は、その静岡高に惜しくも準決勝で敗れた森亮太(静岡商)を取材してきました。

 夏の大会が終わり、すでに吹っ切れた様子の森。静岡高と対戦した感想を聞くと「スキがなかった。下位打線でも怖かったです」と語ってくれました。
 他にも、この夏、静岡高と対戦したピッチャーに話を聞くと、やはり同じような答えが返ってきました。
 打順に関係なくチャンスを作り、確実に得点を奪っていく今年の静岡高。敗れた111校のためにも、まずは初戦を突破し、「今年の静高は強い!」ということを全国に知らしめてほしいと思います。(編集部・栗山)

※森のインタビューは8月25日発売予定の『静岡高校野球2015夏総決算号』の中で掲載します。

<写真/夏の大会から数日後の森亮太(左)と、卒業後は理学療法士を目指すという村越優斗(右)>

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2015年8月 5日 (水)

静高・全国制覇に向けて、先輩・小川&山田(中央大)からのメッセージ!

★8月5日 オープン戦 ヤマハ豊岡グランド 晴   

 チーム
中央大 0 0 0 0 3 1 0 0 0 4
ヤマハ 0 0 0 3 0 0 1 2 × 6

<投手リレー>
中央大/山手-在原-松村-富岡
ヤマハ/池田-栗林-戸狩

 今日はヤマハ対中央大のオープン戦を見てきました。
 中央大といえば、3季連続で甲子園に出場する静岡高のOB、3人が在籍しています。

 今日のヤマハ戦では小川拓真(静岡高)が「4番ファースト」、山田直が「7番レフト」で先発出場しました。
 まず、小川は2打席目にヤマハの先発・池田の変化球をとらえセンター前安打を放ちました。今日はこの1安打のみに終わりましたが、一塁の守備でも存在感を見せつけていました。高校時代から定評のあった柔らかいグラブさばきは健在です。いよいよ、今秋はラストシーズン。本人に豊富を聞いてみました。
「この秋は、個人を犠牲にしてでもいいので、何としてもリーグ優勝したい。それだけですね」
 すでに、社会人チームで野球を続けることが決まっているという小川。その前に、「チームを勝たせて終わりたい」という気持ちがヒシヒシと伝わってきました。

 08051一方、山田は第1打席でショートへの内野安打、その後、3打席は凡打に終わりましたが、最終の4打席目は強いセンターランナー。バッティングの状態は上がってきていると思います。
 「春は不調に終わりチームに迷惑をかけてしまったので、秋は1打席1打席、集中していきたいです」
 最後に2人から、甲子園に出場する静岡高ナインに向けてメッセージをもらいました。
「自分達が出場した時は久々の出場で、バタバタしていた部分がありました。でも、今回は3季連続。落ち着いて普段通りやれば結果はついてくると思います。頑張って下さい!」(小川)
「経験も実力も他のチームより上。期待しています!」
 取材の最後、小川、山田ともに口を揃えて「栗林(俊輔)監督を胴上げしてほしい」と言っていたのが印象的でした。
 今の静岡高は、こんな先輩たちの培った財産も大きな力になっています。いよいよ、初戦は明後日。どんな展開になるのか楽しみです。

 今日は出場しませんでしたが、同じく静岡高出身の菊池啓太郎も遠征に帯同していました。高校時代はドラフト候補に挙がった逸材。秋は抜群の身体能力を生かし、レギュラーを奪ってほしいです。

08052 一方、ヤマハは都市対抗終了後、初のオープン戦。先発を任されたのはルーキー左腕の池田駿でした。最速145キロをマークし、3回を4安打無失点。とにかく腕の振りが鋭く、縦のスライダーの落差も十分。都市対抗の本大会では登板がなかっただけに、来月の日本選手権の予選では大暴れしてほしいと思います。(編集部・栗山)

<写真上/中央大の山田直(左)と小川拓真(右)。秋は「静高コンビ」の力でリーグ優勝を成し遂げてほしい>
<写真下/来年はドラフト候補として期待したい池田駿(ヤマハ)>

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