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2015年9月

2015年9月28日 (月)

シニアのクラストカップが開幕しました!

 26日にクラストカップ争奪第16回南関東支部野球大会が開幕しました。さっそく昨日は御前崎球場で、2試合を見てきました。

浜松シニア14-3小笠浜岡シニア(5回コールド)
浜松南シニア2-0富士宮シニア

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 第1試合は浜松シニアと小笠浜岡シニアの対決。毎年、好投手を輩出する浜松シニア、今年のエースは吉田康佑です。この日は5回を投げて3失点でしたが、腕がムチのようにパチンとしなる投手。天性の柔らかさを持つ原石と言ってもいいでしょう。緩い変化球もうまく操る指先感覚もあります。
 浜松シニアは、秋季関東大会に出場を決めています。関東の強豪相手に吉田がどんな投球を見せてくれるのか注目したいです。
 小笠浜岡シニアでは「4番ピッチャー」の伊藤銀真が目につきました。すでに身長180センチあるという大柄な選手。投げる方は14点を失ってしまいましたが、打撃に光るものがありました。2打席目にシャープなスイングでライト前安打を放つと、3打席目はしっかりとボールを引きつけてレフト前へ。左右両方向に打ち分けました。実は昨日、東海大会出場を決めた藤枝明誠・伊藤翼咲の従兄弟にあたるという伊藤。一冬越して、体のキレが増したときに、どんな姿になっているのか。将来は伊藤翼咲を超えるような選手を目指してほしいと思います。

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 第2試合の浜松南シニアと富士宮シニアの試合は投手戦となりました。 
 富士宮シニアには、昨年からいいピッチャーがいると聞いていました。噂の松下浩樹は真上から投げ下ろす投手。まるで180センチ超の投手が投げているかのような角度が特徴的でした。何と言っても武器はストレート。打者のバットを押し返す力がありました。
 一方の浜松南シニアは力強いストレートが武器の本格派・平野駿と、体のバネを感じる瀬戸口優太の継投で完封。打っては1番・杉山玄、4番・山本卓がそれぞれ2安打を放つ活躍を見せました。(編集部・栗山)

<写真/上から吉田康佑(浜松シニア)、伊藤銀真(小笠浜岡シニア)、山本卓(浜松南シニア)、松下浩樹(富士宮シニア)>

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2015年9月26日 (土)

県大会準決勝~草薙球場レポート

 本日の秋季県大会準決勝は日大三島、掛川西が勝利し、東海大会出場を決めました! 日大三島は2年連続、掛川西は2008年以来、7年ぶりの東海大会出場となります。(編集部・栗山)

★第1試合 日大三島7-0浜松修学舎

09261日大三島のエース・中川真杉がノーヒットノーランを達成した。初回に四球を与えたが、あとは一人の走者も許さず、完ぺきな投球を見せる。最速137キロのストレートは球速以上の速さを感じ、多彩な変化球もキレ味が抜群だった。打線は3回に3番・今野勇斗の2ラン本塁打を放つと、4回には7番・前田謙二のタイムリー三塁打などで2点を追加。さらに、5回にも2点を挙げて試合を決めた。

日大三島・川口剛監督
「(中川について)こんな試合で、ノーヒットノーランを達成してくれるとは。本当に凄いですね。落ち着いて丁寧に投げてくれたと思います。途中から、『ヒット1本でも打たれたら交代するよ』と言っていたのですが、まさか最後までいくとは…。今野は前半、苦しい中でよく打ってくれました」

<写真/東海大会出場をかけた大一番でノーヒットノーランを達成した中川真杉(日大三島)>

★第2試合 掛川西3-1藤枝明誠

09262藤枝明誠は初回、2番・長谷川輝人、3番・中田悠斗の連続二塁打で1点を先制する。先発の久保山優は、ランナーを出しながらも、5回まで無失点に抑える。しかし、掛川西は6回、2死一、三塁から7番・天野正輝が右中間を破る二塁打を放つ。一挙に2人の走者が生還し、逆転に成功した。さらに、8回には8番・川合隼人のタイムリーで1点を追加する。投げても川合は力強いフォームから、低めを丁寧について、2回以降は得点を与えなかった。

掛川西・木村幸靖監督
「初回の川合の投球を見て、何点取られてしまうんだろうと不安になりましたが、2回以降、変化球主体に切り替えたことが良かったと思います。前半は得点が取れないイニングが続きました。久保山君のフォークは簡単に打てるボールではありませんが、『塁に出て、ピッチャーにプレッシャーをかけ続けることでいつか失投がくるよ』という考えでいました」

<写真/6回にタイムリーを放ち、喜びを表現する天野正輝(掛川西)>

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2015年9月25日 (金)

菊川南陵の巻き返しなるか!?

 秋は不祥事のため不出場の菊川南陵が、練習試合解禁明けに快進撃を続けているという情報をキャッチし、早速グランドに足を運んでみました。

 この日の相手は前日に愛知の準決勝を戦ったばかりの栄徳。準決勝では東邦に2対3で惜しくも敗れたものの、東海大会出場の可能性がある強豪チームです。

 ちょうど、僕がグランドに着くと、菊川南陵のシートノックが行われていました。まず、個々の技量の高さに驚きました。内野手のグラブさばき、外野手の肩の強さ…。これまで秋の県大会を見てきましたが、県上位のチームと比べても、そん色のないポテンシャルの高さ。一言で表現するなら、どの選手も「上手い」です。

 特に、捕手の叺田本気(178cm70㎏、右投右打)の肩は圧倒的。まるで大学生のスローイングを見ているような、二塁ベースに向かって低く伸びる軌道。県屈指の強肩捕手と言ってもいいと思います。

09251 今日の目当ては菊川南陵の先発は杉浦一平(182cm82㎏、右投右打)。長瀬ボーイズ時代は、全国大会で登板経験のある本格派右腕です。対外試合解禁明けの9月12日の菰野(三重)戦に登板して完封。さらに、その後の練習試合でも7回を無安打に抑えたという話を聞いていたので楽しみにしていました。

 この日は、3回まで無失点。連投ということもあり、「全然よくありませんでした」と本人は言っていましたが、それでも140キロに迫るキレのあるストレートと落差のある縦のスライダーを武器に、相手打線を苦しめていました。4回に、4点を失いましたが、5回を投げ切りました。球質といい、変化球のキレ、どことなく、2013年夏に県準優勝に輝いた先輩・大井祐輝(現拓殖大)に似ているなと感じました。
 肩肘が柔らかく、ノビシロも十分。来春には140キロを出して、ぜひ今度は県大会で投げて欲しいです。

 試合は11対9で菊川南陵が勝利。打線も上位から下位までムラがなく、どこからでも得点を挙げることができる強打者がズラリと並んでいます。聞けば、この日はベストメンバーではなく、まだまだ逸材が眠っているとのこと。もし、このチームが一つにまとまったら、甲子園でも十分に勝てるのではないか。そんな夢を抱かせる、スケールの大きな集団です。(編集部・栗山)

<写真/杉浦一平(菊川南陵)>

 

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2015年9月24日 (木)

県大会準々決勝~草薙球場レポート

 遅くなりましたが、22日に行われた県大会準々決勝2試合のレポートです。いよいよ、26日は東海大会出場をかけた準決勝です!(編集部・栗山)

第1試合 掛川西7-2静岡高

09241掛川西は序盤、静岡高のエース・村木文哉の甘くなったボールをことごとくとらえる。初回、2死から川島瑞希松本拓己の連打、松井祐紀の四球で満塁とすると、6番・大本遼、7番・天野正輝の連続タイムリーで3点を先制。さらに2回には川島のタイムリーなどで2点を追加する。投げては、静岡高対策として送り込んだ左腕・佐藤諒が見事にはまる。緩い変化球を巧みに使い、5回途中まで2失点と好投。あとを受けた川合隼人もストレートと落ちる変化球のコンビネーションで静岡高打線を封じる。一方の静岡高は3回からマウンドに上がった1年生右腕の竹内奎人が6イニングを無失点。最速137キロのストレートとフォークが有効だった。しかし、掛川西は9回に松本のタイムリーなどでダメ押しの2点を追加。静岡高の県内連勝記録を27でストップさせた。

掛川西・木村幸靖監督
「子供たちが本当によく頑張ってくれました。『静高さんは(県内で連勝の)プレッシャーがあるはず。逆にウチは失うものはないんだからとにかく向かっていこう』と子供たちには伝えました。村木君に対して、特に対策はしていませんでした。いつも通り、低めの変化球を捨てて、高めをしっかり振る。それだけでした。初回、松井のフォアボールが大きかった。あれを取れたことが、次のタイムリーにつながったと思います。鈴木将平君はマークしていましたが、『彼が打席に立ったら、もう1点はしょうがない』という覚悟でいました」

<写真/木村監督が「初回によく四球を選んでくれた」という松井祐紀。守っても2投手の良さを引き出す好リードを見せた>

★第2試合 日大三島2-1浜松商(9回サヨナラ)

09242_4日大三島が劇的なサヨナラ勝ちで、2年連続ベスト4進出を決めた。序盤は、日大三島・中川真杉、浜松商・大橋建斗の両先発が落ち着いた投球を見せる。先制したのは浜松商。4回、6番・加藤魁星の右中間を破るタイムリー二塁打で1点を挙げる。一方、日大三島は7回に反撃。8番・中川、代打・塩谷空知の連打でチャンスを掴み、1番・長尾樹のセンター前タイムリーで同点とする。そして、迎えた9回裏、無死一二塁から、2番・松尾航希がプッシュバントを成功させて満塁とし、3番・今野勇斗がセンター前安打を放った。

日大三島・川口剛監督
「中川の頑張りが大きかったです。最初失点で踏ん張ってくれたことが、後半につながったと思います。9回のプッシュバントは日頃から練習してきたもの。あの場面で、よくやってくれました。このチームは、東部大会から、こんな試合ばかり。1戦1戦、選手が逞しくなり、高校生の成長の凄さを感じています。(次の浜松修学舎戦について)監督の藤原英祐は、拓殖大時代の1年後輩になります。こういう上の舞台で、彼と戦えることが幸せです」

<写真/サヨナラ安打を放ち、喜ぶ今野勇斗(日大三島)>

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2015年9月21日 (月)

ボーイズリーグの秋季大会は島田ボーイズが優勝!

 今日は菊川球場で行われたボーイズリーグの静岡県支部秋季大会を見てきました。決勝戦では島田ボーイズが浜松ボーイズを下し、優勝を飾りました。

<準決勝>
島田ボーイズ10-9スルガマリンボーイズ(延長10回タイブレーク)
浜松ボーイズ8-1静岡葵ボーイズ(5回コールド)

<決勝>
島田ボーイズ5-1浜松ボーイズ

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 決勝戦では島田ボーイズの左腕・丹野拳士郎が好投を見せました。午前中の準決勝でも先発しましたが、途中降板。しかし、決勝戦では「同じピッチャーなの?」と思うくらい、腕が振れていました。右打者の内角低めにクロスファイヤーをコントロールでき、独特の緩いカーブも良かったです。
 打線では、1番・森敬斗の打撃に惹かれました。1打席目に先制点となるレフト前タイムリー。さらに、森は4回に右中間を破るタイムリー三塁打を放つと、6回にはセンターのやや左を抜く三塁打。小柄ですが、しっかりバットが振り抜ける好選手でした。

 一方、準優勝の浜松ボーイズでは左腕の植田結喜が力強いボールを投げていました。何より、フォームのバランスが良く、見栄えのいい投手。力むと、やや高めに抜けてしまうところもありますが、それも下半身が出来上がってくれば、低めにコンスタントにくるはず。ゆっくりと体を鍛えていって欲しいと思います。

 準決勝で敗退した2チームでは、スルガマリンボーイズの1番・塩谷和史のパンチ力、静岡葵ボーイズの遊撃手・飯野岳の守備範囲の広さと軽やかなグラブさばきが目につきました。(編集部・栗山)

<写真/上から丹野拳士郎、森敬斗(ともに島田ボーイズ)、植田結喜(浜松ボーイズ)>

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2015年9月20日 (日)

県大会2回戦~浜松球場レポート

 今日は県大会の2回戦、8試合が行われました。浜松球場の第1試合では静清が西部地区1位の磐田東を下しました。(編集部・栗山)

★第1試合 静清3-0磐田東

09201最速144キロ右腕・横尾蓮太が12三振を奪う快投で、静清が準々決勝進出を決めた。横尾はストレートでグイグイと押した前日とは一転、この日は序盤から変化球を武器に、磐田東打線を苦しめる。ピンチになると、一気にギアを入れて、スピードガンが厳しめと言われる浜松球場で140キロ超を連発した。打線は初回、4番・大蔵豪人のライト前タイムリーで1点を先制。さらに、4回には6番・神谷賢志郎の犠飛で1点を追加した。磐田東は小刻みな継投を見せるが、最後まで横尾をとらえることができなかった。

静清・三島航平監督
「何として先制点を取りたかったので、初回に1点を挙げることができ、自分たちのペースに持ち込むことができました。横尾は連投を想定して増井(達哉)副部長と、ここまで練習に取り組んできました。その成果が出たと思います」

<写真/2連投の9回になっても140キロ前後のストレートを投げ込んだプロ注目の横尾蓮太(静清)>

★第2試合 浜名8-0富士(7回コールド)

09202浜名は初回、無死満塁から併殺崩れの間に1点を先制。3回には5番・桒原夢規のタイムリーで2点を追加する。投げては先発の山岸賢治が、立ち上がりこそボールが先行したものの、徐々に持ち味の打たせて取る投球を展開。5回まで7安打を浴びながらも無失点に抑える。すると6対0で迎えた6回には1死二塁から3番・石川寛太にセンター超えのランニング本塁打が飛び出した。富士は先発の芦澤澄人が連投の影響か、いつものキレ味を欠き、打線もチャンスであと一本がでなかった。

浜名・横山崇監督
「まさか、こんな展開になるとは予想していませんでした。クリーンナップがよく仕事をしてくれたと思います。目標のベスト4進出に向けて、また頑張ります」

<写真/チームメートから「浜名のオコエ」と呼ばれているという石川寛太(浜名)。185センチという大柄で身体能力も抜群だ>

 

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2015年9月19日 (土)

県大会1回戦~草薙球場レポート

 今日から秋季高校野球県大会が始まりました。草薙球場の3試合はどの試合も接戦。第1、2試合はともに延長にもつれ込んだ白熱した試合となりました。(編集部・栗山)

★第1試合 藤枝明誠5-2浜松学院(延長12回)

09091藤枝明誠は初回に伊藤翼咲のタイムリーなどで2点を先制。しかし、浜松学院はその裏に1点を返すと、6回には大渡勇真の犠飛で同点とする。浜松学院の先発・徳井晟也は右サイドから打者の手元でキレるストレートを武器に2回以降、藤枝明誠打線を抑え込む。一方、藤枝明誠は7回のピンチを先発の江野瑞紀が切り抜けると、8回からはエース・久保山優が気持ちのこもった投球を見せる。迎えた延長12回、藤枝明誠は相手のミスで1点を勝ち越し。さらに、伊藤の2点タイムリーで試合を決めた。

藤枝明誠・光岡孝監督
「負けなかったことだけが良かったですね。帰って練習します」

<写真/3安打3打点の活躍を見せた主砲の伊藤翼咲(藤枝明誠>

★第2試合 常葉橘5-1御殿場西(延長13回)

09092御殿場西・新井幹大、常葉橘・谷脇亮介、両エースの投げ合いで試合は進む。新井はストレートの球速こそ120キロ台中盤も、常に低めにコントロールし、打者が打ち気にはやったところを、スッと落ちるボールを有効的に使う投球。一方の谷脇は立ち上がりこそ高めに浮くボールがあったものの、中盤以降は三振の山。勢いのあるフォームから130キロ台後半のストレートをコーナーにビシビシと決めっていた。試合が動いたのは延長13回。常葉橘は相手のミスで1点を勝ち越すと、さらに打線がつながって3点を追加。その裏も、谷脇がきっちりと抑え、2回戦進出を決めた。谷脇は22三振をマーク。

常葉橘・黒澤学監督
「谷脇が気持ちをいれて投げてくれました。明日もやってくれると思います」

<写真/22三振を奪った谷脇亮介(常葉橘)>

★第3試合 浜松修学舎4-2静岡商

09093西部地区敗者復活戦から勝ち上がった浜松修学舎が粘りの野球で静岡商を振り切った。1対1の同点で迎えた6回、5番・森田匠のレフトオーバーのタイムリーで2点を勝ち越し。さらに、この回、1点を追加し、静岡商を突き放した。先発の野崎有梧は右サイドからホップするストレートに変化球を絡ませ、最後まで投げ切った。静岡商は9回、1点を返して意地を見せるも、反撃もそこまでだった。

浜松修学舎・藤原英祐監督
「相手の河合君のストレートがいいので、タイミングの取り方などを徹底していきました」

<写真/静岡商打線を抑えた野崎有梧(浜松修学舎)>

 

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2015年9月18日 (金)

明日開幕! 1回戦9試合の注目ポイント

 明日の秋季県大会は1回戦9試合が行われます。各試合の注目ポイントをまとめてみました!

<愛鷹球場>

飛龍(東部3位)-島田商(中部5位)
1回戦屈指の好カード。島田商の好左腕・北川が飛龍打線をどう抑えるのか。

富士市立(東部4位)-静清(中部5位)
140キロ超の本格派右腕・横尾に注目。富士市立は好打者の野呂瀬に回したい。

<清水庵原球場>

富士(東部5位)-静岡市立(中部5位)
富士・芹澤、静岡市立・寺田の投げ合いか。1点を争う好ゲームが予想される。

市立沼津(東部5位)-浜松西(西部5位)
市立沼津の左腕・井出と活発な浜松西打線との対決。「静高」への挑戦権をかけた戦い。

<草薙球場>

浜松学院(西部5位)-藤枝明誠(中部3位)
戦力充実の藤枝明誠。浜松学院は徳井、相澤の継投で接戦に持ち込みたい。

御殿場西(東部5位)-常葉橘(中部4位)
常葉橘は投打にバランスがいい。御殿場西は先制して主導権を握りたい。

静岡商(中部4位)-浜松修学舎(西部5位)
浜松修学舎は粘り強くタフなチーム。静岡商はエース・河合がどこまで踏ん張るか。

<浜松球場>

静岡学園(中部5位)-常葉菊川(西部4位)
西部4位ながら優勝候補の常葉菊川。静岡学園は持ち味の機動力を生かしたい。

浜松商(西部5位)-桐陽(東部5位)
浜松商はエース・大橋が上り調子。桐陽の打線は上位から下位までムラがない。

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2015年9月17日 (木)

【緊急対談】栗山×H 秋季県大会の見どころは!?

 いよいよ秋の県大会まで、あと2日に迫ってきました。何といっても注目ポイントは県内連勝記録を更新し続ける静岡高が秋も制するのか。それともストップをかけるチームが登場するのか。そこで今日は大会直前ということで、編集部の栗山とHが見どころや注目ポイントを語り合いました。

Suzuki
Kurihara
Nakagawa
Kato_2

Kawai

H いよいよ秋の県大会が土曜日から始まります。私は所用で地区大会を見ることができなかったのですが、やはり今年も静高が抜けていますか?
栗山 そうですね。ピッチャーの村木文哉、ショートの三瓶慎也、センターの鈴木将平のセンターライン3人が残っていますからね。強いです! ただ、前チームのような絶対的な力をつけてくるのは、まだこれからだと思います。個人的にはピッチャーは1年生の竹内奎人、野手は故障から復活の水口弥がレギュラー陣を脅かす形になってくれば面白いかなと。
H 逆に言えば、東海大会を見据えた場合、そのくらいの底上げが必要になってきますね。
栗山 はい。今年は愛知をはじめ、他県のレベルが高いと聞いていますので。
H では、静高の対抗馬を挙げるすれば、どのチームになるでしょう。
栗山 常葉菊川だと思います。栗原健を中心に打線の凄みは県トップクラス。エースの落合竜杜の安定感もあります。8月の中京大中京との練習試合を見たのですが、新チームも相手が強ければ強いほど、スイッチが入るチームですからね。西部大会は準決勝で負け、3位決定戦はコールド負けという大敗も常葉菊川らしい。何か不気味です。
H そう思わせるのが常葉菊川の強さですよね。
栗山 そうなんです。あと、その常葉菊川と2回戦で対戦する可能性のある日大三島も面白いと思います。よくタレントの揃った次の代に甲子園に行くケースがあるのですが、日大三島もあてはまるかもしれません。去年の小澤怜史のような飛び抜けた選手はいませんが、ピッチャーは中川真杉、野手は今野勇斗を中心によくまとまっています。
H 日大三島は、中学時代にKボールの全国大会で優勝した実績を持つ、左腕の海野陽日も控えていますね。バランスのいいフォームからキレのあるスライダーを投げます。
栗山 さすが左腕フェチのHさん。抜け目がありませんね(笑)
H 西部の1位、磐田東はどうでしょうか?
栗山 1年夏から出場している加藤脩平が中心です。地区大会は、ピッチャー陣が故障していた中、急遽マウンドに上がって140キロのストレートを駆使して、抑えました。打っても決勝では3安打の活躍です。
H 打者としてプロも注目し始めているそうですね。
栗山 バットが振れますからね。それに加えて、地区大会は安打が増えていました。磐田東は故障していた左腕の定盛友紀が間に合いそうですので、戦力は充実していますよ。ここ数年、西部では上位ですが、県でなかなか勝ち抜けていないので、その壁を破りたいですね。
H そのほか、有力校を挙げるとすれば…。
栗山 常葉橘、藤枝明誠、飛龍、掛川西の4チームです。常葉橘の打線は破壊力があるだけに、エース・谷脇亮介次第では、十分勝ち抜けるチャンスはあると思います。
H でも、その横には掛川西がいますよ。
栗山 そうなんですよ。掛川西は、地区大会の3位決定戦で常葉菊川にコールド勝ち。常葉菊川はエースの落合は投げていなかったとはいえ、夏のリベンジを果たしたことは大きいと思いますよ。その試合で完投した川合隼人は自信をつけたと思いますし。木村幸靖監督も「川合が戻ってきたことが大きい」と言っていました。
H 私は浜松西に推したいです。この間、栗山さんがブログで紹介した小川慶太、岩本大河が県でどんな活躍をしてくれるのか楽しみです。彼らが1年秋から浜松西を見ていますが、その頃からこの2人は抜けていました。
栗山 浜松西は右サイドの水谷開人が110キロ台のストレートでどう抑えるのかも見どころです。フォームで惑わせたり、緩急をうまく使ったり。それでいて、ストレートが手元でピッと来ます。初戦を突破できれば、次の相手は静高。はまったら面白いと思います。
H 昨秋、県準優勝の浜松修学舎はどうですか? 今年も昨年と同じように敗者戦から一気に県大会にきましたが。
栗山 野手は昨年を経験するメンバーが残り落ち着いていますし、ピッチャーの野崎有梧もキレのあるストレートを投げ込みます。藤原英祐監督も「少しずつ良くなっている」と言っていたので、昨年の再現もあるかもしれません。
H あと私が気になるのは、東海大静岡翔洋の1年秋からマスクをかぶっている鈴木雄大かな。振りが鋭くて、滞空時間の長い打球を飛ばします。夏は不完全燃焼だったので、秋は期待したいです。
栗山 僕はまだ見ていないのですが、東海大静岡翔洋はピッチャーの石倉康平が130キロ台後半を投げ込む本格派右腕と聞いているので、チェックしようと思っています。
H 今年も見どころがたくさんありますね。
栗山 はい、見たい試合ばかりで体がいくつあっても足りませんよ(笑)

<写真/上から鈴木将平(静岡高)、栗原健(常葉菊川)、中川真杉(日大三島)、加藤脩平(磐田東)、川合隼人(掛川西)>

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2015年9月16日 (水)

静岡産業大が引き分けを挟み6連勝!

 09161昨日、プロ志望届を提出した岡田圭一(常葉大浜松キャンパス)が、今日の静岡産業大戦で先発しました。ところが、今日の岡田は立ち上がりからストレートで空振りを奪うことができない、厳しい投球。球が指にかからず、いつもに比べると抜けている印象を受けました。
 初回、いきなり2死満塁のピンチ。ここで静岡産業大・奥田涼太の打球はライト前にポトリと落ちます。2者が生還。これが岡田にとって今年、初めてタイムリーによる失点となりました。
 結局、今日は4回を投げて被安打6、失点4。長いリーグ戦の中では、必ず悪い状態の日もあります。次週、静岡大戦は3日後。どこまで状態を戻してくるのか、見守りたいです。

09162 一方、引き分けを挟み、ここまで5連勝と勢いにのる静岡産業大は、この日も投打がしっかりと噛み合っていました。4年生右腕・武田良が独特の腕の位置からキレのある真っすぐで試合を作り、打線もつながっています。このまま一気に優勝まで突っ走りそうな雰囲気を感じました。(編集部・栗山)

<写真上/ドラフトに向けて最後のアピールなるか?岡田圭市(常葉大浜松キャンパス)>
<写真下/6回を2失点に抑えた武田良(静岡産業大)>

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2015年9月15日 (火)

秋の県大会、注目はこの選手③~芦澤澄人(富士高)

 昨日、県大会の組み合わせが決まり、開幕まで残りわずか。今日は、富士高の芦澤澄人(172cm73㎏、左投左打)を紹介します。
 今年は東部地区に、杉山京吾(飛龍)、井出大貴(市立沼津)といった好左腕が揃っていますが、この芹澤も楽しみにしている投手の一人です。

09151 初めて、芦澤の投球を見たのは今年3月の練習試合でした。まだまだ体は華奢でしたが、独特のテークバック、右打者へのクロスファイヤーの精度に注目。順調に伸びてほしいと期待していました。

 今夏の県大会は背番号10をつけてベンチ入り。しかし、初戦の袋井商戦で先発した芹澤は5回途中まで投げ5失点。試合は4対5で敗れました。
 その悔しい思いを胸に、秋はエースナンバーをつけ、初戦の伊東商戦、2回戦の三島南戦でそれぞれ1失点完投。準々決勝の日大三島戦で敗れるも、最後は沼津東を下し、2年ぶりの県大会出場に貢献しました。

 僕は、初戦の伊東商戦を見ることができました。5回に二塁打1本を浴びましたが、それ以外は、ほぼ完ぺきな内容。腕を柔らかくたたみ込み、球持ちがいいので、打者は球速以上に速さを感じている様子でした。やや制球に苦しむ場面もありましたが、ストライクゾーン近辺にきていれば、バットが出てしまう球のキレは春よりも数段上がっている印象。自分の個性を生かしたまま、体のパワーが増していました。
 富士高は一昨年秋、東部1位で県大会出場するも、初戦で磐田東に0対6で敗退。それだけに、今回は何としても、上位に進出して「富士高復活」を印象付けたいところ。秋は、コントロールのいい左腕が有利と言われるだけに、芹澤の投球しだいでは、十分に上を狙えるチャンスはあると思います。(編集部・栗山)

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2015年9月14日 (月)

秋季県大会の組み合わせが決まりました!

09141_4 09142_2 本日、今月19日に開幕する秋季県大会の組み合わせ抽選会が毎日江崎ホールで行われました。4季連続甲子園出場を目指す静岡高は、浜松西と市立沼津の勝者と対戦。そのほか、夏の大会の3回戦で激突した島田商と飛龍が再び対決するなど、注目カード目白押しです。東海大会出場の3枚の切符を手にするチームは果たして。大会の開幕が待ち遠しいです!

<写真/抽選のクジを引く静岡高・栗林俊輔監督(左)>

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2015年9月13日 (日)

秋の県大会、注目はこの選手②~北川裕登(島田商)

 6年ぶりに秋の県大会出場を果たした島田商。県大会でカギを握るのが、左腕の北川裕登(173cm73㎏、左投左打)です。今秋の中部地区大会では計5試合32イニングを投げて6失点。安定感は抜群でした。

09131_2 今日は、県大会前、最後の登板となる豊橋工との練習試合を見てきました。
 先発した北川は、バランスのいいフォームから投げれ込まれる130キロ台前半の重いストレートに、多彩な変化球を絡ませ、立ち上がりから文句なしの内容。4回を投げて、一本のヒットも打たれることなく、5三振を奪いました。

 北川は夏の大会での悔しさが今でも心に残っているそうです。3回戦で飛龍と対戦。初回から相手打線につかまり、2回途中でマウンドを降りています。
「夏は緊張してしまって。自分の思うようなボールを投げることができませんでした。その経験があるから、秋は余裕を持って投げることができています」
 池田新之介監督も北川の成長についてこう語ります。
「夏を経験して、自分が最上級生になって、『自分がエースなんだ』という気持ちが出てきたと思います。そこが一番、大きいですかね」
 北川で思い出されるのは、今年6月に行われた静岡高との練習試合です。
 静岡高の選手のピッチャーライナーが北川の左肩に直撃。幸い、軽い怪我ですんだのですが、一時はヒヤリとする場面でした。
「静高にはどこまで自分の投球が通用するのか試したかったのですが…。もう一回、静高とはやってみたいですね。秋に負けた静商も倒して、東海大会出場が目標です」
 県大会では、顎の怪我で中部大会未登板の右サイドの望月太輔も復活する予定。北川、望月の2番看板で狙うは1994年以来の選抜出場です。(編集部・栗山)
 
 
 

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2015年9月12日 (土)

浜北西出身・夏目旭(至学館大)が覚醒中!

 先週の土曜日、岐阜県在住の野球ライター・尾関雄一朗氏から、「今日、愛知リーグ2部で見た浜北西出身の夏目が良かったです」という連絡をもらいました。1部経験のある東海学園大相手に1失点で完投勝利。「来年、ドラフト候補に挙がってくるんじゃないですか」という話でした。

09121

 「夏目がどんな成長をしているんだろう」
 今日は、どうしても、そんな至学館大の夏目旭(181cm68㎏、左投左打)が気になって、名古屋商科大のグランドに行ってきました。

 試合前のブルペン、立ち投げから驚かされます。まず体つきが高校時代と別人。下半身を中心に二回りくらい大きくなっていました。球はグングンと伸び、大げさに言えば、リリースした瞬間に、キャッチャーミットに収まっているイメージ。速さはもちろん、重量感があるボールです。

 ただ、今日は名古屋産業大相手に序盤から苦しい投球が続きました。いいボールと悪いボールがはっきりとしているのです。ストレート一本で待たれて痛打を浴びたり、甘くなった変化球を狙われたり。味方打線が3回に2点を挙げるも、毎回のように走者を背負うピッチングで5回には1点を失います。
 ただ、その他のピンチの場面では「分かっていても打てないだろうな」というストレートを内角にビシッと投げ込み、三振に斬ってとるあたりはさすが。剛球がキャッチャーミットに突き刺さっていました。
 6回には2死一塁から強烈なピッチャーライナーを浴びます。ボールの勢いでグラブを弾かれるも、倒れ込みながら一塁に送球してアウトに。さらに、7回の1死満塁という、この日最大の危機もダブルプレーで切り抜けました。
 
 夏目は9回を投げ切り、1失点完投。2戦連続で勝ち星をマークしました。試合後に話を伺うと、「実は試合前から指に血豆ができていたんです」と明かしてくれました。しかも、試合中に、その血豆がはぜるというアクシデントもあったようです。
 その中でも、5回以外は全イニングで三振を奪い、計9奪三振は見事です。「144キロをマークした先週に比べれば、調子は全然でしたね。でも、バックのおかげで、何とか9回を投げきることができました」
 もし、ベストな状態だったら、どんなピッチングを見ることができるのか。投げれば投げるほど、良くなっていくという、まさに今伸び盛りの夏目。この秋、機会があれば、もう一度、見に行きたいなと思いました。(編集部・栗山)

※夏目旭の高校時代の記事はこちら
http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2013/01/post-ab83.html
http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2013/01/post-dea8.html

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2015年9月11日 (金)

秋の県大会、注目はこの選手①~小川慶太(浜松西)

 秋季県大会に出場する25チームが決定しました。抽選会は14日に行われ、大会は19日に開幕します。

★出場25チーム
<東部>
日大三島/加藤学園/富士市立/飛龍/市立沼津/桐陽/富士/御殿場西
<中部>
静岡/東海大静岡翔洋/藤枝明誠/常葉橘/静岡商/静清/静岡学園/静岡市立/島田商
<西部>
磐田東/浜名/掛川西/常葉菊川/浜松西/浜松学院/浜松商/浜松修学舎

 そこで今回から数回に渡り、県大会で活躍が期待される注目選手を紹介したいと思います。

 第1回は浜松西・小川慶太(182cm87㎏、右投右打)です。小川の父・泰生さんはかつてヤマハの主軸として都市対抗優勝に貢献した強打者。そんな父から、センスと技術を受け継いだ、まさにサラブレッドです。

09111 1年夏からレギュラーとして出場する小川。今夏は全3試合で4番を務め、5安打5打点の活躍を見せました。そして、この秋は3番・岩本大河とともに強力打線を形成し、チームを3年ぶりの県大会出場に導きました。
 県大会出場をかけた5日の敗者復活代表決定戦では、3回にレフトへの二塁打を放つと、5回には右中間を破る三塁打。左右両方向に長打を打ち分けました。
 しっかりボールを引きつけ、自分のタイミングを持つセンスの良さ。しかも、強いインパクトから放たれる打球スピードの速さが圧巻。少しでも野手の横を突けば、ヒットになる速さです。守っても、大柄でも動ける二塁手というのが特徴。一二塁間の打球を軽くさばきます。
 浜松西の大柄な二塁手といえば、2011年、春の県大会でベスト4に進出した倉田直幸(現慶応義塾大)が頭に浮かびます。タイプは違うものの、小川も県大会でもっている能力を存分に発揮してもらいたいと思います。

 今年の浜松西はその他にも、スラッガーの岩本はもちろん、敗者復活代表決定戦でレフトスタンドに本塁打を放った宮田和樹、右サイドから変貌自在の投球を見せる水谷開人など、楽しみな選手が揃っています。さらに、佐藤光監督の下、「考える野球」が浸透してきている印象です。県大会ではダークホークス的な存在にはなるのではと見ています。(編集部・栗山)

 

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2015年9月 7日 (月)

シニア秋季大会 蒲原シニアvs中本牧シニア

★9月6日 南関東支部秋季大会2回戦 蒲原シニアグランド 曇   

 チーム
中本牧 0 0 1 0 1 2 0 4
蒲原 0 0 0 1 2 2 × 5

 昨日は蒲原シニアのグランドで行われた南関東支部秋季大会を見てきました。第1試合は、蒲原シニアと、神奈川の強豪・中本牧シニアが対戦しました。

09071_2 蒲原シニアは1点を追う4回、代打・高岡亮太の本塁打で同点に。さらに、その後、逆転を許すも、6回に6番・佐野友星の2点タイムリーで勝ち越しに成功しました。
 先発の久松一真は体全体を使った力強いフォームから重いストレートを投げ込む左腕。腕の振りが変わらないスライダーもキレがありました。
 7回裏には2死三塁というピンチを迎えます。ここでセンターへの難しい打球を途中出場の杉本蓮が好捕。杉本がキャッチして勝ちが決まった瞬間、蒲原シニアの選手はまるで優勝が決まったかのように、全員がガッツポーズで喜びを表現しました。それほど蒲原シニアにとって大きな1勝だったと思います。

 2年だけで約30人という大所帯の蒲原シニア。途中から出場した選手も活躍するという層の厚さを見せました。これだけの選手が集まれば、当然、選手競争も激しくなるだけに、今後どんな戦いを見せてくれるのか注目していきたいです。(編集部・栗山)

<写真/最後まで粘り強く投げ抜いた久松一真(蒲原シニア)>

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2015年9月 4日 (金)

日本選手権予選、ヤマハが初戦突破!

★9月4日  日本選手権東海最終予選 岡崎市民球場 晴   

 チーム
ヤマハ 0 0 4 1 0 1 0 0 2 8
王子 0 0 0 1 0 2 0 0 × 3

 今日から社会人野球の日本選手権東海最終予選が始まりました。ヤマハは初戦で今夏都市対抗ベスト4の王子と対戦。8対3で下し、2回戦進出を決めました!

09041 3回に池田祥大(174cm70㎏、右投左打)のセンター前タイムリーなど打者一巡の攻撃で一挙4点を先制。さらに、4回にも池田祥のライト前タイムリーで1点を追加しました。
 投げては長谷川亮佑(181cm84㎏、左投左打)が4回に制球を乱して1点を失うも、5回を1失点にまとめました。先発の長谷川亮に続き、6回以降も次々と左腕投手を投入。戸狩、九谷、大野の継投で王子を振りきりました。

 今秋のドラフト候補に名前が挙がる長谷川亮は、ほぼ全球団のスカウトが視察に訪れる中、まずまずの投球を披露しました。球速は最速で139キロをマーク。球持ちが良く、初速と終速の差が極端に少ないので、体感的には140キロ中盤くらいに感じるは09042ず。多彩な変化球も巧みに挟み、4回以外は持ち味を存分に発揮したと思います。

 ヤマハの次の相手は昨夏の都市対抗覇者・西濃運輸。強豪との試合が続きますが、なんとか3年連続の日本選手権出場を決めてほしいです!(編集部・栗山)

<写真上/独特な打撃フォームから2打席連続タイムリーを放った池田祥大(ヤマハ)
<写真下/5回を1失点に抑えた先発の長谷川亮佑(ヤマハ)>

■ヤマハ ■王子
1番 中堅 長谷川雄
2番 右翼 池田祥
3番 左翼 矢幡
4番 一塁 佐藤
5番 二塁 河野
6番 DH 萩原
7番 三塁 羽山
8番 捕手 川邉
9番 遊撃 青柳
1番 三塁 田辺
2番 中堅 亀山
3番 遊撃 西川
4番 二塁 伊礼
5番 捕手 船越
6番 DH 日岡
7番 右翼 鴨田
8番 左翼 中尾
9番 一塁 大八木
投手:長谷川亮-戸狩-九谷-大野 投手:長岡-玉水-宮崎-畑瀬-大宮

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2015年9月 2日 (水)

岐阜聖徳学園大の金田&大石に会ってきました!

 東海地区大学野球でもっとも激戦といわれる岐阜リーグ。月曜は、KYBスタジアムで行われたその岐阜リーグの2試合を観戦しました。

09022_3 第1試合の岐阜聖徳学園大対朝日大では、5人の静岡県出身選手が出場しました。

 岐阜聖徳学園大の「2番サード」で先発出場したのが袋井出身の大石潤矢(176cm68㎏、右投左打)。大石は1回表の守備でさっそく三遊間に抜けそうなゴロをキャッチし、ダブルプレーを完成させます。そして、その裏には送りバントをきっちり決めました。その後は四球、サードゴロ、レフトフライに終わりましたが、 本人が「次の打者につなげるバッティングをしたい」という2番打者としての役割は果たしていたと思います。

09023 岐阜聖徳学園大では、試合序盤からブルペンで投げる投手が気になっていました。背番号11、浜名出身の金田周也(184cm82㎏、右投右打)です。昨秋のリーグ戦では147キロをマーク。高校時代は故障が多かったのですが、大学入学後に急成長を遂げている本格派です。
 金田の投球は3月の浜松キャンプで一度見ています。ただ、その時は腕が振れず、「あれっ、どうしたのかな?」と心配していました。実は、その頃は背中の痛みに苦しんでいたとのこと。春のリーグ戦では0勝3敗と悔しい結果に終わっていました。
 この日は、7回途中、ピンチの場面でマウンドに上がります。2イニングを投げて、被安打1、四球2、三振3という結果でした。09021_2
 春の浜松キャンプの時とは、全く別人ではないかと思う腕の振り。「これでもか」というくらい、豪快に振れていました。2人目の打者には全球ストレートで三球三振。少しくらいコントロールがアバウトでも、ストライクゾーンにきていれば、手が出ないというくらいの勢いに圧倒されました。
 この日のマックスは142キロ。試合後、本人は「もう少し良くなると思うのですが。秋は先発に定着できるように頑張ります」と明るい表情で話してくれました。まだまだ発展途上の投手。この秋、さらなるブレイクに期待です!

 その他、岐阜聖徳学園大は浜松商出身の宮本健伍、浜名出身の増田剛平がそれぞれ代打で出場、朝日大では常葉菊川出身の大西優輝が「7番サード」でフル出場しました。(編集部・栗山)

<写真上/「大学に入って守備が成長した」という大石潤矢岐阜聖徳学園大)>
<写真中/「全国大会で投げてみたい」という金田周也岐阜聖徳学園大)>
<写真下/試合後の大石(左)&金田(右)。高校時代、袋井と浜名は練習試合を行っていたそうですが、2人の対戦はなかったとのこと!>

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