浜北西出身・夏目旭(至学館大)が覚醒中!
先週の土曜日、岐阜県在住の野球ライター・尾関雄一朗氏から、「今日、愛知リーグ2部で見た浜北西出身の夏目が良かったです」という連絡をもらいました。1部経験のある東海学園大相手に1失点で完投勝利。「来年、ドラフト候補に挙がってくるんじゃないですか」という話でした。
「夏目がどんな成長をしているんだろう」
今日は、どうしても、そんな至学館大の夏目旭(181cm68㎏、左投左打)が気になって、名古屋商科大のグランドに行ってきました。
試合前のブルペン、立ち投げから驚かされます。まず体つきが高校時代と別人。下半身を中心に二回りくらい大きくなっていました。球はグングンと伸び、大げさに言えば、リリースした瞬間に、キャッチャーミットに収まっているイメージ。速さはもちろん、重量感があるボールです。
ただ、今日は名古屋産業大相手に序盤から苦しい投球が続きました。いいボールと悪いボールがはっきりとしているのです。ストレート一本で待たれて痛打を浴びたり、甘くなった変化球を狙われたり。味方打線が3回に2点を挙げるも、毎回のように走者を背負うピッチングで5回には1点を失います。
ただ、その他のピンチの場面では「分かっていても打てないだろうな」というストレートを内角にビシッと投げ込み、三振に斬ってとるあたりはさすが。剛球がキャッチャーミットに突き刺さっていました。
6回には2死一塁から強烈なピッチャーライナーを浴びます。ボールの勢いでグラブを弾かれるも、倒れ込みながら一塁に送球してアウトに。さらに、7回の1死満塁という、この日最大の危機もダブルプレーで切り抜けました。
夏目は9回を投げ切り、1失点完投。2戦連続で勝ち星をマークしました。試合後に話を伺うと、「実は試合前から指に血豆ができていたんです」と明かしてくれました。しかも、試合中に、その血豆がはぜるというアクシデントもあったようです。
その中でも、5回以外は全イニングで三振を奪い、計9奪三振は見事です。「144キロをマークした先週に比べれば、調子は全然でしたね。でも、バックのおかげで、何とか9回を投げきることができました」
もし、ベストな状態だったら、どんなピッチングを見ることができるのか。投げれば投げるほど、良くなっていくという、まさに今伸び盛りの夏目。この秋、機会があれば、もう一度、見に行きたいなと思いました。(編集部・栗山)
※夏目旭の高校時代の記事はこちら
http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2013/01/post-ab83.html
http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2013/01/post-dea8.html
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