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2015年10月

2015年10月30日 (金)

常葉菊川出身・岩本喜照(九州共立大)、神宮大会出場ならず!

  昨日は福岡ヤフオク!ドームで行われた九州大学野球選手権大会の決勝戦へ。神宮大会出場をかけた大一番、九州共立大対九州国際大の試合をどうしても見たくて、九州まで飛びました。もちろん、目当ては九州共立大・岩本喜照(188cm84㎏、右投右打)です。

10301 岩本は初回、全球ストレート勝負で三者凡退。完ぺきなスタートを切ります。2回は先頭の4番打者に変化球をセンター前に持っていかれたものの、続く5番から7番は三者連続三振。この日、最速の142キロをマークします。さらに、3回も三者連続三振。この6者連続三振は鳥肌もの。キャッチャーミットに向かい、まさに糸を引くような素晴らしい伸び。球速は140キロ前後でも、これだけの伸びがあれば、もう十分。しかも、そのすべてが低めにピシャリと決まっていきます。これを見て、「来年のドラフト上位候補」だと確信しました。
 岩本の快投に応えるように、味方打線が2回、6回に1点ずつ得点を挙げ、九州共立大のリードで試合が進んでいきます。岩本は5回から7回も順調にアウトを重ね、あと2イニングを抑えれば、悲願の全国大会出場。歓喜の瞬間はすぐそこにやってきていました。

 しかし、迎えた8回、先頭打者をサードのエラーで出塁を許すと、続く打者が送りバントを試みようとした時でした。岩本の投じたボールが打者の顔に直撃。試合は約20分程度、中断。救急隊員がかけつけ、選手が運ばれるという異様なムードに。「これで動揺しなければいいけど…」。思わず、そんな心配をしてしまったほどでした。

 試合は無死一二塁からスタート。最初の打者を三振に抑え、「これでいける」と思った矢先でした。捕逸で1点を許すと、さらにセンターにタイムリーを浴びて一気に同点とされました。ここで、岩本は降板。あとを、他の投手陣に託します。しかし、九州国際大の勢いは止められませんでした。連続タイムリーで一気に3点を勝ち越され、2対5に…。その後、九州共立大は得点を挙げることができず、残念ながら、あと一歩のところで神宮大会出場は叶いませんでした。

 試合後、泣き崩れる岩本。周りの選手がなぐさめても、その涙は止まることがありませんでした。閉会式が終わったあとも、帽子で顔を覆い、ベンチから立ち上がれないほどでした。
「調子は良かったのですが…。今日の悔しさを忘れずに、絶対、来年は全国に行きます」
 そう声を振り絞るのが精いっぱいでした。

 実は岩本の投球を生で見るのは高校以来、約3年ぶりでした。体つきは当時とは比べものにならないくらい大きくなっているし、球のキレ、精度、どれをとっても、もの凄い成長を感じました。この大舞台で7回1/3を投げて、被安打3、三振9は立派です。
 敗戦は本当にショックだったと思いますが、来春こそ、全国のひのき舞台に立って、ドラフト1位でプロに行って欲しいと思います。それだけの素材です。(編集部・栗山)

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2015年10月27日 (火)

三島田方大会レポート~準決勝、決勝

 日曜日は、天城ふる里広場で行われた三島田方大会の準決勝、決勝を見てきました。この大会は、三島・田方地区の7チームが参加(日大三島は東海大会出場のため不参加)。白熱した3試合を堪能しました!

<三島田方大会>

★準決勝 知徳 7-6 三島北(9回サヨナラ)
★準決勝 三島南 7-0 伊豆総合(7回コールド)
★決勝   知徳 3-2 三島南(9回サヨナラ)

10271 決勝戦は劇的な幕切れでした。知徳が0対2で迎えた9回裏、5番・成田康太がショートへの内野安打で出塁すると、続く眞鍋拓人が意表を突くセーフティバントで無死一二塁のチャンスを作ります。ここで迎えるは主将の坂田優斗。坂田の放った打球は一直線でレフトスタンドへ。両翼100メートルの外野フェンスを大きく越えていく特大弾でサヨナラ勝ちを決めました。
 知徳は今夏、ベスト8入りを果たすも、秋は県大会出場を逃しています。それだけに、ローカル大会ですが、2012年以来、3年ぶりに優勝を成し遂げたことは、来年の巻き返しに向けて、いい弾みになったと思います。
10272_3 一方の三島南は、先発の田井良樹が8回まで無失点の好投。ランナーを出しながらも、粘り強く淡々と低めに投げ込んでいました。もし、この大会に賞があれば、ぜひ「敢闘賞」を差し上げたいと思った選手です。

 準決勝で敗れた三島北では、1年生の2投手が印象に残りました。先発の右腕、山縣寿弥は身長163センチと小柄といって侮れない投手です。右スリークオーターから、打者の手元で浮き上がったり、横に変化したり。とらえどころがない投手です。

 10273続いて6回からマウンドに上がったのが左腕の望月浩輝。まだ下半身は使えていませんが、とにかく腕の振りが鋭い。それでいて、かなりインステップするので、初対戦の左打者は恐怖に感じるはずです。肩口からのスライダーは思わず打者が腰を引くほどでした。この日は4イニングを投げて四死球4と球自体は荒れ気味ですが、それも現段階なら個性でしょう。夏前の資料によると身長は177センチということですが、もう少し伸びていそうな感じでした。
 スタンドで見ていた知徳の総監督・初鹿勇氏も「あの1年生の2人のピッチャーはいい。面白いよ」と褒めていたほど。上記2人をはじめ、三島北は1年生中心のチームなだけに、今後が楽しみです。(編集部・栗山)

<写真上/決勝戦の9回裏、見事なサヨナラ本塁打を放った坂田優斗(知徳)>
<写真中/決勝戦で知徳打線を8回まで無失点に抑えた田井良樹(三島南>
<写真下/爆発的な腕の振りの速さを持つ望月浩輝(三島北)>

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2015年10月26日 (月)

静岡市内大会レポート~1日目

 24日、第12回静岡市高等学校野球大会が開幕しました。静岡市内の17チームを一挙に見ることができる貴重な大会。組み合わせが決まった数か月前からすごく楽しみにしていました。初日の3試合から気になった選手を紹介したいと思います。

<静岡市内大会>
東海大静岡翔洋 4-3 駿河総合
静岡市立 7-0 静岡西
常葉橘 4-1 科学技術

 第2試合で登場した静岡市立。「6番センター」の田口篤(180cm73㎏、右投右打)、「7番キャッチャー」の野中啓斗(172cm76㎏、右投左打)が印象に残りました。田口はバッターボックスに立っている姿に雰囲気を感じるタイプ。身長180センチと見栄えがします。第2打席に右方向にクリーンヒットを放つと、続く第3打席は左中間を破る二塁打。ボールをとらえる高い技術とセンスに惹かれました。これだけの素材が、夏の大会はベンチ外で、秋の県大会は8番打者として出場。森崇監督に理由を伺いました。
「本来はクリーンナップを打ってもいい選手ですが、故障がありまして。ようやく最近になってバットが振れるようになってきたので、これから面白いと思います」
10241 もう一人、野中は、いつもは5番を打っている選手。この日は森監督の「楽に打たせてあげたい」という気持ちにこたえ、3安打の活躍を見せました。しかも、そのすべてがレフト前安打という見事なミート力。守っては小学生時代からバッテリーを組む、寺田敬太(171cm75㎏、右投右打)との息がピッタリ。ショートバウンドをきっちりと止めるハンドリングの良さも目につきました。冬の間に体の軸がしっかりしてくれば、中部地区屈指のキャッチャーになってもいい選手でしょう。

10262_2 同じキャッチャーでは、科学技術の後藤拓社(174cm68㎏、右投左打)も今後が楽しみな選手。体にキレとスピードがあり、飛び出した1塁ランナーの積極的に刺しにいく姿勢に好感を持ちました。それでいて、相手打者を冷静に観察しながらリードができ、ファウルになった打者にさりげなくバットを差し出す視野の広さにも魅力を感じました。
 今秋の常葉橘は県2回戦敗退も、打撃力は県上位ランクと見ていました。その強力打線を相手に、3回に3点を失うも、それ以外は6回の1失点のみ。完投した原田夏輝(165cm58㎏、右投右打)の頑張りと同時に、この後藤の存在がすごく大きかったと思います。(編集部・栗山)

<写真/上から野中啓斗(静岡市立)、後藤拓社(科学技術)>

 

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2015年10月24日 (土)

岐阜経済大&四日市大で活躍する静岡県勢!

 
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Nishida
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 「東海地区大学野球選手権」は中京学院大と日大国際関係学部が勝ち抜き、今月31日から行われる「東海・北陸・愛知 三連盟王座決定戦」へ駒を進めました。

 今回の「東海地区大学野球選手権」では、県勢の活躍を見るのが楽しみでした。    
 まず、岐阜経済大の大友伸久(島田樟誠出身/3年)は、今秋のリーグ戦でブレーク。遊撃手部門でベストナインを獲得しました。岐阜リーグの遊撃手といえば、来年のドラフト候補に挙がる中京学院大・吉川尚輝、朝日大・倉内誠志などタレント揃い。その中でのベストナインは価値があります。実際、対戦したあるチームの監督が「あの選手が2番にいることが凄く嫌だった」と言うほど、リーグの中での評価を上げています。
 僕が見たのは21日の四日市大戦です。その1打席目、センター前へきれいに打ち返します。1年時は木製バットに苦労している印象を持ちましたが、今はバットをしながらせワンランク上の打撃力を身につけている様子でした。ただ、守備ではファウルフライを落球。試合後は「すみません、今日は…」と大友。それでも、表情は明るく、元気な姿を見ることができて一安心でした。というのも、昨年の冬から右肩痛に苦しみ、この春は野球ができる状態では無かったと聞いていたからです。
 真価が問われるのは来春。相手のマークが厳しくなる中、今秋のような結果を出せば、必ず将来につながると思います。
 また、岐阜経済大では飛龍出身の西田将秀が途中から一塁の守備に入りました。

 四日市大では2年生ながら主将を務め、チームを優勝に導いた池之谷脩之(浜名出身)に注目しました。3番打者として出場した岐阜経済大戦では、3打席目に左中間を破る2点タイムリーを放つ活躍。柔らかくシャープなスイングが印象に残りました。
 続く日大国際関係学部戦では4番手投手として大石一樹(聖隷クリストファー出身/2年)がマウンドに上がります。大石といえば、高校時代、鈴木翔太(現中日)とともに、2年夏は県ベスト4、3年夏は県ベスト8入りを果たした左腕です。
 6回途中から登板し、最初の打者をレフトフライに打ち取ると、続く7回は気持ちのこもった投球で三者凡退に。8回に1点を失いましたが、来年に向けて、収穫のある投球だったと思います。1球1球、「オリャー」と気合いを込め、それでいて得意のチェンジアップが制球よく決まるので、打者は面を食らうはずです。
 同じ、聖隷クリストファー出身の桶田悠斗(3年)は2試合ともに代打で出場。安打は出ませんでしたが、バッターボックスでの雰囲気と力強いスイングが懐かしかったです。
 四日市大は2年生中心の若いチーム。来春、もう一度この舞台で3人と会いたいです。(編集部・栗山)

<写真/上から大友伸久、西田将秀(岐阜経済大)、池之谷脩之、大石一樹、桶田悠斗(四日市大)>

 

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2015年10月23日 (金)

ドラフト指名おめでとう! 小澤インタビュー&竹安からのコメント

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本日のドラフト会議、県勢からは以下の5選手が指名を受けました。

★福岡ソフトバンク2位/小澤怜史(日大三島)
★阪神3位/竹安大知(伊東商→熊本ゴールデンラークス)
★東北楽天4位/堀内謙伍(静岡高)
★西武10位/松本直晃(東海大翔洋→環太平洋大→香川オリーブガイナーズ )
★千葉ロッテ育成2位/柿沼友哉(日大国際関係学部)

 小澤怜史(日大三島)は名前を読み上げらえた瞬間、ホッとした表情を見せたのが印象的でした。指名直後、本人に直撃インタビューしました!
――ソフトバンクという球団から指名を受けてどうでしたか?
小澤 最近、よく見にきてくれていたので、あるのかなと期待していました。ファームにも1軍と同じような凄い設備があると聞いていますので、楽しみです。
――いつくらいから1軍で投げたいというような目標はありますか。
小澤 そういうものは特にありません。とにかく1日でも早くという感じです。自分にはまだまだ足りないところが多いと思っていますので。
――具体的にはどのあたりでしょう。
小澤 スタミナ、コントロールなど、プロのレベルから見たらまだ全然です。そのために、年内は走り込みなどやって、土台を作っていきます。
――静岡高の堀内選手は、同じパリーグの楽天から指名を受けました。
小澤 今度は自分が勝てるように頑張ります。
――同じ東海地区の高橋純平とチームメートになりますが…。
小澤 知っている選手なので、ちょっとは安心できます。一緒に頑張って、将来は2人でソフトバンクの投手陣を支えたいです。
――プロで対戦してもみたいバッターはいますか?
小澤 誰というのはありませんが、各球団の4番打者と対戦してみたいです。
――将来の夢を教えて下さい。
小澤 WBCとか、世界の舞台で投げてみたいです。

 「チームメイトやお世話になった方へ、プロで自分の活躍を見せたい」。最後にそう語った小澤。現在のソフトバンクは戦力が充実し、2軍の先発ローテーションに入るだけでも、かなり難しい状況です。ただ、まだまだ底知れぬ潜在能力を秘めた右腕。プロの水に慣れたとき、どんなピッチャーとなっているのか。大きく飛躍することを期待しています!

10222_2 また、先ほど、阪神から3位で指名を受けた竹安大知(熊本ゴールデンラークス)、その竹安の高校時代の恩師・増井裕哉氏(現浜松北監督)からコメントが届きましたので紹介します。

竹安大知
「素直に嬉しいです。上位というのはびっくりしましたが、順位の期待に応えられる活躍ができるように頑張ります。今まで支えてもらった人たちに恩返しできるように、1軍で長く活躍できる選手になれるように、まずは土台作りから頑張ります!」

増井裕哉氏
「熊本でいろんな方と出会って成長したのかなと思います。将来は先発で活躍してもらいたいです。自分の兄(浩俊/現日本ハム)と大知が、もしプロの世界で投げ合うことがあれば、こんなに嬉しいことはありませんね」

 昨年12月にトミージョン手術を受けていた竹安。それでも、9月の日本選手権予選では復帰を果たし、スカウト陣に猛アピールを見せました。天性の腕のしなりに加え、投球センスも抜群。順調にキャンプをこなせば、1年目からの登板もあると思います。縦じまのユニフォームを着て、高校時代は遠かった甲子園で投げる姿を1日も早く見たいです。(編集部・栗山)

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2015年10月22日 (木)

嘉代誠(日大国際関係学部)が完全試合を達成!

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 昨日、KYBスタジアムで行われた東海地区大学野球選手権で、日大国際関係学部の2年生右腕・嘉代誠(181cm80㎏、右投左打)が完全試合を達成しました。僕は完全試合を生で見るのは初めて。まさか、ドラフト前日に、こんなにドキドキするシーンに立ち会えるとは思いませんでした。

★中京学院大 6-5 日大国際関係学部
★日大国際関係学部6-0四日市大

10222 第1試合は前半の5点のリードを守りきれず、逆転負けを喫した日大国際関係学部。嫌なムードが漂う中、2試合目の先発を任されたのが嘉代でした。

 嘉代は、序盤から思い切って腕を振っていきます。午前中の第1試合でも1イニング登板していましたが、その時とは雰囲気が全然違って見えました。おそらく、投げれば投げるほど、状態を上げていくるタイプだと思います。ストレートがビシビシとコーナーへ。球速自体は130キロ台後半くらい。それでも打者の手元でピッと伸びます。
 7回くらいから、徐々に観客席がざわついてきました。「これ、もしかしたらパーフェクトじゃない?」「やっちゃうんじゃない?」。そんな声からあちらこちらから聞こえ、僕も1球も見逃すまいと、バックネット裏の最前列に席を移動しました。
 しかし、当の本人は冷静だったようです。「6回くらいから意識していましたが、本当にパーフェクトを狙っていったのは8回からですね」。
 そして迎えた9回、サードフライ、センターフライに抑えますが、最後の打者の打球はライト右横へフラフラと上がります。「やばい」と思った瞬間、右翼手の井上和也が走り込んでキャッチ。その瞬間、嘉代は大きなガッツポーズを見せ、日大国際関係学部のナインがマウンドに駆け寄りました。
  試合後に話を伺うと、「今日は全体的にまとまっていて、どのボールでもカウントを取れたのが良かったと思います」
 確かに、持ち球のカーブ、スライダー、フォークで簡単にストライクを取ることができます。しかも、力感のないフォームから淡々と低めを丁寧に突いていくのが長所。奪った三振は2つのみ。大学入学後、和泉貴樹監督から、「緩急」や「間」の使い方を学び、打たせて取る投球に終始した結果がこの日の快挙につながったと本人は語っていました。

 将来はプロを狙っていきたいという嘉代。そのためにも、なんとしても今日の試合で勝って、まずは「東海・北陸・愛知三連盟王座決定戦」への出場を決めて欲しいと思います。(編集部・栗山)

<プロフィール>
嘉代誠(かしろ・まこと)
1995年12月1日生まれ、静岡県富士宮市出身。富士根南小時代は「富士根南エコーズ」に所属。中学時代は「富士宮シニア」でプレーする。立花学園では、2年秋からエースとなり、3年夏は県ベスト16。

※岐阜経済大、四日市大でも、県内の選手が活躍しました。その様子は、また後日、このブログでアップしたいと思います。

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2015年10月19日 (月)

目指せ神宮!大学野球の東海大会も始まります

  明日から岐阜県可児市KYBスタジアムで「東海地区大学野球秋季選手権大会」が開催されます。静岡、岐阜、三重の上位2チームが参加。その中から勝ち抜いた2チームが「東海・北陸・愛知 三連盟王座決定戦」に出場します。明治神宮大会につながる重要な大会。県内からは、日大国際関係学部(静岡1位)、東海大海洋学部(静岡2位)が大会に挑みます。

10192 まず、明日の「2位校順位決定トーナメント」に登場するのが11季ぶり6度目の東海切符を獲得した東海大海洋学部。注目は最速148キロ右腕・今村亮(178cm68㎏、右投右打)と、驚異の打率・462をマークした吉永祐太郎(180cm84㎏、右投右打)の3年生バッテリーです。
 特に吉永は、バットにあたればヒットになるという状態。シーズン途中から相手マークが厳しくなった中、この数字は立派です。守っても、タイプの違う各投手の良さをうまく引き出していました。 
 手塚慎太郎監督が掲げる「この秋、何としても、もうひとつ上の東海・北陸・愛知 三連盟王座決定戦に出場」という目標に達することができるのか。初戦で、この春の大学選手権で1勝を挙げた皇學館を破れば、必ず勢いに乗るはずです。

10191 秋3連覇を達成した日大国際関係学部は2日目の「1位決定トーナメント」から出場します。期待は2年生左腕の日下部啓太(167cm68㎏、左投左打)。秋の途中から先発に回り、抜群の安定感でエースに成長。今月10日に静岡大戦では14奪三振の快投を見せるなど、今、まさに旬の投手です。
 打線も、最後こそ優勝へのプレッシャーから苦しみましたが、1番から9番までソツがなく、どこからでも得点を奪うことができるのが強み。十分に上位2チームに入る力は持っていると思います。(編集部・栗山)

<写真/上から今大会での活躍が期待される吉永祐太郎(東海大海洋学部)と日下部啓太(日大国際関係学部)>

★大会の組み合わせなどはこちらをご覧ください。→http://tokaibbl.com/news/%e5%b9%b3%e6%88%9027%e5%b9%b4%e5%ba%a6-%e6%9d%b1%e6%b5%b7%e5%9c%b0%e5%8c%ba%e5%a4%a7%e5%ad%a6%e9%87%8e%e7%90%83%e7%a7%8b%e5%ad%a3%e9%81%b8%e6%89%8b%e6%a8%a9%e5%a4%a7%e4%bc%9a%e3%81%ab%e3%81%a4/

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2015年10月18日 (日)

東海大会2回戦~大垣北公園野球場レポート

 東海大会は掛川西も残念ながら敗退。3校すべてが初戦で姿を消しました。

★10月18日 秋季東海大会2回戦 大垣北公園野球場 晴   

 チーム
掛川西 0 0 0 0 0 0 1 1 2
三重 0 2 1 2 0 0 1 3 9

(8回コールド)

<投手リレー>

掛川西:川合(6回2/3)-佐藤諒(1回1/3)
三重高:岩崎(8回)

10181 掛川西は初回、先頭の今駒郁希が四球で出塁するも、後続が凡退する。すると、三重高は直後の2回、8番・高坂侑志のタイムリーなどで2点を先制。さらに、3回に1点、4回には2点を追加し、リードを広げる。
 前半は三重高先発・岩崎寛太の低めをつくストレートとスライダーに苦しんでいた掛川西打線。ようやく、7回に6番・大本遼の右中間を破る三塁打からチャンスを作り、7番・天野正輝の犠飛で1点を返す。なおも、8回には二死満塁から天野のライト前タイムリーで1点を挙げるが、二塁走者はホームでタッチアウト。得意の畳み掛ける攻撃ができなかった。
 その裏、三重高は掛川西の2番手・佐藤諒から3点を奪い、コールド勝ちを決めた。

掛川西・木村幸靖監督
「ロースコアのゲーム展開を考えていましたが、序盤のミスが痛かったですね。練習でやってきた、いつも通りの野球をこういう舞台でやる難しさを感じました。 県大会よりも、選手に声が届きにくい。そういうところも、今後の練習でつめていかないと。トータル的に自分達の力がなかったと思います。ただ、子供達は地区大会から1戦1戦力をつけて、ここまでよく頑張ってくれました」

<写真/6回に三塁打を放った大本遼(掛川西)>

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2015年10月17日 (土)

東海大会1回戦~大垣北公園野球場レポート

 今日から来春のセンバツ出場をかけた秋季東海大会が始まりました。惜しくも、日大三島(県2位)、藤枝明誠(県3位)は敗退。残るは明日初戦を迎える掛川西(県1位)のみとなりました。(編集部・栗山)

★10月17日 秋季東海大会1回戦 大垣北公園野球場 晴   

 チーム
藤枝明誠 0 0 0 2 0 2 0 0 0 4
中京 4 1 0 0 2 0 0 0 × 7

<投手リレー>

藤枝明誠:江野(6回)-伊藤(2回)
中京:小鶴(6回)-重本(3回)

10171 中京は初回、藤枝明誠の先発・江野瑞紀の立ち上がりをとらえる。掛川シニア出身の3番・平秀匡の三塁打など長短4安打を集中させ、一挙4点を先制する。さらに2回にも平のタイムリー三塁打で1点を追加した。
 藤枝明誠は4回、4番・伊藤翼咲のタイムリー二塁打などで2点を返すも、5回に押し出し死球などで2点も与えてしまう。それでも6回に7番・長谷川輝人の2点タイムリー二塁打で再び3点差まで詰め寄ると、7回には1死一二塁とし、打席には3番・中田悠斗を迎える。しかし、中田の放った鋭い打球はショートの横のライナーに。二塁走者がベースに戻ることができず、ダブルプレーに終わった。

10172

藤枝明誠・光岡孝監督
「初回をうまく切り抜けたかったですね。先手を打ちたいと思って、先行をとったのですが…。江野の調子自体は悪くなかったのですが、途中から指のひび割れがひどくなってしまったのが残念でした。でも、今のチームは彼しかいない。なんとか、6、7回まで頑張って欲しいという思いがありました。相手打線では4番の今井(順之助)君をもっとも警戒していました。ただでさえ、中京さんは打線がいい上に、彼が打つことがさらにのってしまう恐れがあったからです。まだまだ上に行くには力不足です。今回、東海大会に出場できたことを第1歩として、この経験を必ず次につなげていきます」

<写真上/3安打を放つも、8回の最終打席で一本が出なかったことを悔やんだ伊藤翼咲(藤枝明誠)>
<写真下/三塁打2本を含む3安打の活躍を見せた掛川シニア出身の平秀匡(中京)>

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2015年10月13日 (火)

第3回静岡旗争奪中学生硬式野球大会が開催されます!

10132_2 今年で3回目となる静岡市長杯静岡旗争奪中学生硬式野球大会が今月17日から始まります。まず、第1部は「高校野球に向けて」。来春から高校野球での活躍を目指す、中学3年生が出場します。
 昨年の同大会では、静岡ジュニアユースベースボールクラブが優勝。中心メンバーだった稲角塁(静岡高)は、すでに今秋の県大会で活躍を見せています。
 今回は県内外のシニア、ヤングの計14チームが参戦。どんな戦いが繰り広げられるのか注目です!

,<写真/昨年の同大会で活躍を見せた稲角塁(静岡高)>

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2015年10月12日 (月)

静岡リーグ期待の1年生投手、荒木(常葉大浜松)&竹内(静岡大)

 静岡リーグは日大国際関係学部、静岡産業大、東海大海洋学部の3チームによる優勝争いが熾烈となってきました。

<12日の結果>
静岡産業大 12-0 静岡理工科大
東海大海洋学部 5-0 常葉大浜松キャンパス
静岡大 4-3 日大国際関係学部

10121 第3試合は日大国際関係学部が勝てば優勝という一戦。静岡大は3回からマウンドに上がった1年生の竹内武司(173cm78㎏、右投右打)が快投を見せました。低めにスバッと決まるストレートとチェンジアップを武器に、7回を1失点。一見、特徴がない普通の右投手に見えましたが、彼の場合は打てそうで打てないのが特徴です。肩関節が柔らかく、一瞬、打者のタイミングがずれている感じ。日大国際関係学部はこの投球術にはまり、なかなか抜け出せませんでした。
 聞けば、半田高時代、愛知の強豪私学を撃破した実績を持っているとのこと。そういった経験に裏打ちされた自信に満ち溢れた投球でした。

10122 第2試合は、常葉大浜松キャンパスの1年生右腕、荒木孝太(182cm68㎏、右投右打)に注目しました。永井浩二監督が「3年後は全国屈指の投手になる可能性がある」という逸材。確かに、右足一本で立った時の美しさ、腕のしなり、なかなかお目にかかれない本格派です。
 140キロ台を超えているというストレートには伸びがあり、体の線が細い分、体重アップに比例して、まだまだ球速アップが見込めるのも魅力的。今日は5回に味方のエラーが絡み、一挙5点を失うも、それ以外のイニングは無失点。来年は岡田圭市に代わるエースとして期待されるでしょう。
 ずばり、将来像は岸孝之(西武)。東北学院大時代の岸を見たときの衝撃は今でも忘れませんが、3年後、荒木もその域まで近づいてくれれば…。それだけのポテンシャルはあります!(編集部・栗山)

<写真上から竹内武司(静岡大)、荒木孝太(常葉大浜松キャンパス)>

 

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2015年10月11日 (日)

愛知大学リーグ2部 名古屋商科大vs愛知東邦大

 
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Omura
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Tanpo
Matsui
Matsuura
Hatori
 昨日は愛知大学リーグ2部へ。愛知東邦大・小林弘郁(市立沼津出身・3年)がおそらく今年、最後の登板になるとのことで、名古屋商科大のグランドに向かいました。

 先発の小林は序盤、走者を許しながらも得点を与えない、粘りの投球を見せます。ストレートにはズドンという重さがあり、変化球の精度も抜群。緩急、奥行きを巧みに使う、大人のピッチングで要所を締めていきます。すると、静岡県勢が援護します。まず、5回、市立沼津時代からチームメートの大村祐麻がセンターオーバーのタイムリー2塁打を放ち、2点を先制。さらに、続く6回には菖蒲怜(飛龍出身・2年)がスクイズを決めて、1点を追加しました。
 その後、小林は7回に1点を失うも、最後まで球威が落ちることなく、完投で今季3勝目をマークしました。
 試合後、「今日は真っすぐよりも、ツシームが良かったと思います」とコメント。重要な場面で、打者の手元でスッと落ちるツーシーム。腕の振りがストレートと変わらないので、打者はどうしても手が出てしまう必殺球でした。
 春は4勝、秋は3勝。昨日のような投球なら、もっと勝ってもおかしくない投手です。来年はぜひ、チームの1部昇格のために頑張ってほしいと思います。

 一方の名古屋商科大は1年生の丹甫航也(清水西出身)がフル出場しました。前週は初めてリーグ戦に出場し、二塁打を放つ活躍を見せ、この日も「7番サード」でスタメンでした。
 しかし、昨日は第1打席に四球を選びましたが、その後は3打席ノーヒット。1対3で迎えた9回は2死一二塁というチャンスで打席が回ってきましたが、惜しくもショートゴロに。試合後はかなり悔しい表情を見せていました。
 ただ、こういう重要な場面でも代打が送られることがないのは、チームから期待されている証です。守備では落ち着いて、2つのゴロを軽快にさばいていました。動きのキレは、上級生と比べても全く見劣りしないだけに、残りの試合でもガンガンとアピールを続けて欲しいと思っています。

 その他にも静岡県出身者が多く出場しました。名古屋商科大は松浦克磨(静岡商出身・4年)が「6番センター」、松井和輝(藤枝明誠出身・2年)が「9番キャッチャー」でスタメン出場。服部俊亮(東海大翔洋出身・1年)は途中出場から打点を挙げました。(編集部・栗山)

<写真/この試合で出場した静岡勢7人。上から小林弘郁、大村祐麻、菖蒲怜(愛知東邦大)、丹甫航也、松井和輝、松浦克磨、服部俊亮(名古屋商科大)>

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2015年10月 7日 (水)

東京六大学準硬式で活躍する静岡勢②

10071_2 10月4日の記事の続きです。東京六大学準硬式、2試合目は明治大対立教大でした。
 立教大は、なんと4人の静岡県出身選手が出場しました。

 高校時代、「静高強力打線」の一角を担った榛葉忠義(静岡高出身・3年)は「1番レフト」で出場します。
 まず、初回に先頭打者としてレフト前安打。さらに2打席目にはレフト線を破るタイムリー二塁打を放つと、5打席目もレフト前安打。この日、4打数3安打1盗塁の大活躍でした。両足を大きく広げた独特のスタンスからノーステップで一発で仕留める打法。上の写真を見てわかると思いますが、常にグランド上で元気。野球ができることの喜びを感じているような、イキイキとしたプレーが印象的でした。

10072 「6番ショート」で出場したのは大井健都(掛川西出身・3年)。もともと高校時代は投手として注目されましたが、大学ではチーム事情もあって内野手一本に。そんな中で、今春のリーグ戦で打率2位をマークし、ベストナインも獲得。このリーグを代表する選手の一人になっているようです。
 この日、打つ方ではヒットが出ませんでしたが、守備力の高さは際立っていました。見るからに10073_2雰囲気が良く、横の厳しい打球にも対応可能、捕球からスローイングまでの一連の動作には安定感がありました。

 また、途中から田形大樹(静岡高出身・3年)、杉山友章(沼津東・3年)も出場。これだけ1日で静岡勢を見ることができたら、もう大満足。立川まで見に行って大正解でした。(編集部・栗山)

10074<写真/立教大準硬式で頑張る静岡勢。上から榛葉忠義、大井健都、田形大樹、杉山友章>

★東京六大学準硬式で活躍する静岡勢①はこちらから→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2015/10/post-9d82.html

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2015年10月 6日 (火)

県内から唯一選出! U-15代表・鈴木健斗インタビュー

 侍ジャパン、U-15に選出された伊豆少年野球団の鈴木健斗(修善寺中)。8日から開幕する「第8回BFA U-15アジア選手権」ではどんな活躍を見せてくれるのでしょうか。そんな鈴木に大会に向けての意気込みを伺ってきました!(編集部・栗山)

10061――いよいよ、大会が近づいてきました。まず、初めて「JAPAN」のユニフォームを着た感想から教えて下さい。
鈴木 本当に選ばれたんだと思いました。

―― 4日の練習試合では2打席立ちましたね。
鈴木 今日はサインミスをしてしまって…。大会までの合宿期間で、こういうミスが無いように練習していきたいです。

――この大会の目標を教えて下さい。
鈴木 チームとしてはアジア制覇です。

――個人的にはどうですか?
鈴木 周りは凄い選手ばかりなので、自分のできることを全力でやりたいです。

―― 鈴木君のできることとは?
鈴木 しっかり守って、打つ方ではバントやエンドランを一発で決められるようにしたいです。

―― 最後に鈴木君の夢を教えて下さい。
鈴木 甲子園に行って、大谷翔平(日本ハム)のようなプロ野球選手になることです。

◆鈴木健斗(すずき・たけと)
2000年4月2日生まれ、静岡県伊豆市出身。小学2年から野球を始め、「修善寺モクレンズ」でプレー。中学2年時から「伊豆少年野球団」で野球を学ぶ。また修善寺中ではエースとして活躍。3年夏の中学総体は地区大会初戦で敗退。171cm58㎏、右投右打。

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2015年10月 5日 (月)

伊豆少年野球団が日本代表と練習試合を行いました!

 今月8日から伊豆市・志太スタジアムを舞台に「第8回BFA U-15アジア選手権」が開催されます。昨日は日本代表チームと、地元の「伊豆少年野球団」が練習試合を行うということで伊豆に向かいました。

★第1試合 日本7-0伊豆少年野球団
★第2試合 日本2-2伊豆少年野球団(5回日没のため打ち切り)

10051 日本代表チームはどの選手を見ても、体が大きくて、プレーが上手すぎます。さすが、全国から選ばれた逸材たち。「本当に中学生なの?」と疑いたくなるようなレベルの高さでした。

 その日本代表チーム相手に快投を見せた投手がいます。対島中のエースとして、春夏ともに県大会に出場した髙田稔壽(対島中)です。
 1試合目の先発を任されると、3回まで1安打無失点。4回に3点を失いましたが、低めに強いストレートが投げ込まれ、縦の変化でも強打者たちを苦しめていました。
 さらに、髙田は2試合目も3回途中から登板。5回2死まで打者6人を完ぺきに抑えました。その後、エラーとレフト前安打で同点とさ10052れましたが、堂々とした投球を披露。来年の今頃は果たしてどんなユニフォームを着て、どんな活躍をしているのか、すごく楽しみです。

 日本代表に負けず劣らずのパワフルな打撃を見せたのは佐野太紀(修善寺中)。1試合目の7回に代打で出場すると、あわやスタンドインかという大きなレフトオーバーの2塁打を放ちました。「バットの芯にあたらないと飛ばない」とされるKボール。まさにピタリと芯をくった一撃でした。

10053 一方、今回の日本代表には「伊豆少年野球団」から鈴木健斗(修善寺中)が選出されています。鈴木は2試合目に日本代表の二塁手として先発出場。1打席目に四球を選び、先制のホームを踏みました。他の日本代表の選手に比べると細身の体型ですが、持ち味の堅実なプレーでチームに貢献していました。
 なお、試合後、鈴木に話を伺うことができましたので、その様子は明日アップします!(編集部・栗山)

<写真上/強打者相手に真っ向勝負を挑んだ髙田稔壽(対島中)>
<写真中/二塁打を放ちガッツポーズを見せる佐野太紀(修善寺中)>
<写真下/憧れの「JAPAN」のユニフォームでプレーする鈴木健斗(修善寺中)>

※「第8回BFA U-15アジア選手権」の大会情報はこちらをご覧ください。→http://www.japan-baseball.jp/jp/team/15u/2015/asianchampionship/overview.html

※「伊豆少年野球団」の取り組みについては『静岡高校野球2014』で取り上げました。ぜひ、読み返していただけると嬉しいです!
http://www.amazon.co.jp/dp/4990644638/ref=pd_lpo_sbs_dp_ss_3?pf_rd_p=187205609&pf_rd_s=lpo-top-stripe&pf_rd_t=201&pf_rd_i=4990644646&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_r=12186Q425RE9A4Y0QJRW

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2015年10月 4日 (日)

東京六大学準硬式で活躍する静岡勢①

 昨日は東京六大学準硬式を見てきました。準硬式には静岡で活躍した選手がいっぱい。特に、この東京六大学は各チームに、知っている名前の選手が多くいます。

10041 第1試合は、法政大と早稲田大の対戦。法政大は「4番ライト」で小野慶典(静岡高出身・3年)、早稲田大は「5番キャッチャー」で松下和樹(掛川西出身・4年)、「8番ライト」で岸山智大(静岡高出身・1年)が先発出場しました。

 その中で注目したのは小野。高校時代はスラッガーとして鳴らした強打者。舞台を大学に移しても、その長打力は健在でした。硬式に比べ、比較的、ボールが飛びづらいと言われる準硬式の世界ですでに15本塁打(公式のみ)。しかも、右肩の手術の影響で2年秋、3年春とほぼ出場していない中での数字です。
 静岡高の1年先輩で現在は法政大主将を務める佐野健太も「小野のバッティングはあり得ない」と舌を巻くほど。この日も、4回にレフトの右横を鋭く抜くタイムり―二塁打を放ち、チームの勝利に貢献しました。
10042「春はリーグ優勝しましたが、全国ベスト8どまり。来年は全国制覇を果たしたいです」
 僕は準硬式の試合を初めて見たのですが、「硬式に比べて打球が失速するな」という印象を受けました。ただ、小野の打球だけは別格。スイングが速く、打球があっという間に野手の間を抜けていきました。

 昨夏、主将として静岡高を甲子園に導いた岸山は1年生ながらレギュラーを掴んでいる様子。2打席目にレフト前安打を放つと、レフトが若干もたつく間に俊足を飛ばして2塁を狙います。惜しくもアウ10043トとなりましたが、果敢に次の塁を狙っていく姿勢は「岸山らしいな」と思いました。しかし、昨日はこの2打席で交代。「厳しい世界です」と悔しさをにじませながらグランドを後にしました。

 また、1年生からマスクをかぶっている掛川西出身の松下はフル出場。3打数無安打も、落ち着いたリードはさすが。動きも、軽快でした。(編集部・栗山)

<写真/上から小野慶典(法政大)、岸山智大、松下和樹(ともに早稲田大)>

10044_2
<試合後に集まったくれた静岡高出身の3選手。左から岸山智大、佐野健太、小野慶典>

※第2試合の明治大対立教大の様子は後日、アップします!

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2015年10月 1日 (木)

浜松商出身・内山頼人(駒澤大)の公式戦デビューを目撃しました!

 一昨日、昨日は神宮球場へ。東都大学リーグを2日間、見てきました。
 駒澤大では、浜松商時代に高校通算24本塁打を放ったスラッガー・内山頼人が公式戦デビューを果たしました。

<9月29日>
①三振
②サードゴロ
③レフトフライ
④センターフライ

<9月30日>
①ライトフライ
②セカンドフライ

10011_3 内山が先発を告げられたのは前日のことだったそうです。
 「これまで、いつ言われてもいいように準備だけはしてきたつもりです。でも、やっぱりこの舞台は緊張しました」

 初ベンチ入りで、初スタメン。しかも打順は6番。「緊張するな」というのは無理は話ですが、それでも内山に初めてのリーグ戦という硬さはなく、プレーを見る限り、落ち着いている様子でした。

 まず、28日の第1打席、結果は三振に終わったものの、しっかりとバッターボックスで、自分のルーティーンをこなし、フルスイングができていました。
10012 僕が興奮したのは第4打席。打った瞬間に、「いった!」と思ったくらいの大きなセンターフライ。あと1メートル…。試合後の本人も「もう少しでした」と悔しそうな表情を見せていました。

 打つ方は、4打数無安打に終わりましたが、守備では6回に一塁ゴロを軽快にさばいてダブルプレーを完成させました。
「プロから注目されている、今永(昇太)さんの後ろで守ることできて嬉しかったです。守りでも貢献できればと思っていました」

 続く、29日は亜細亜大・嘉陽宗一郎の強いストレートに差し込まれて2打席とも凡退。次こそは初安打が見たいです。
「チームからは長打力を期待されているので、自分でも早く1本を打ちたいと思っています」
 まだ1年生。この時期で、スタメンで出場できること自体、凄いこと。大学生トップクラスの投手のキレを体感できたことは、今後への大きな財産になるはずです。(編集部・栗山)
 

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