三村杯は三島南が初優勝!
昨日は三村杯の準決勝、決勝戦が行われました。
三村杯とは、監督として富士、富士宮西を甲子園出場に導いた三村喜代志氏が「この地区から再び甲子園へ」という強い思いで立ち上げた、1990年から開催されている大会。毎年、東部地区を中心に、30チーム前後が出場します。秋の大会終了後、この三村杯を目標にしているチームも多いと聞きます。そんな中、今年は粘り強い戦いぶりで三島南が初優勝を飾りました。
第26回となる今年、準決勝に勝ち残ったのは富士宮西、富士宮北、三島南、吉原工の4チームでした。明星山球場では、まず準決勝の一つ、富士宮西と富士宮北が対戦しました。
富士宮西の先発は須藤翔太(172cm68㎏、右投右打)。富士宮シニア時代はエースとして活躍し、この夏、1年ながらベンチ入りした期待の本格派です。何といっても、魅力は投げっぷりの良さでしょう。体全体、目いっぱいに使ったフォーム。おそらく、小さい頃からしっかり教え込まれてきたのだと思います。テークバックでの胸の張り、大きなフォロースルー、いいものをいくつも持っています。キレ味鋭い縦の変化球は決め球として最高の武器。試合後、影山英伸監督から「とにかく野球が大好きな選手」という話を聞き、さらに僕の中で期待値が高まりました。この冬のトレーニング次第では来年、一気に飛躍する可能性もありそうです。
一方の富士宮北・石川海斗(176cm74㎏、右投左打)は充実した下半身を生かし、力のあるストレートでグイグイと攻めていきます。6回、味方が1点を先制したあとも、球威が衰えることなく、見事、完封を飾りました。
決勝戦は三島南と富士宮北が対戦。三島南は1点を追う5回、4番・橋本新大(180cm64㎏、右投右打)の右中間への二塁打を足掛かりに相手のミスに乗じて1点を先制。さらに4回に、スクイズと押し出しで2点を勝ち越します。投げては先発の鈴木穂嵩(176cm65㎏、右投左打)が力強いストレートを武器に、2回以降、富士宮打線を無失点に抑え込みます。すると、9回には集中打で2点を加えて、試合を決めました。
三島南は10月の三島田方大会に続き、準公式戦、2大会連続で決勝進出。そして、今回は優勝。チームとして、最高の形でシーズンを終えることができました。
三島南・稲木恵介監督は「夏のベスト8メンバーに比べれば、決して能力は高くありませんが、ここにきて、目指している野球ができるようになった」と、選手の成長ぶりに目を細めていました。
機動力を使った緻密な野球を展開する三島南。来年も、台風の目となるのか。春の大会でも注目していきたいです。(編集部・栗山)
<写真上から優勝した三島南ナイン、須藤翔太(富士宮西)、石川海斗(富士宮北)>
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コメント
ちょっと待って下さい‼︎ここを開いてビックリしました。勝ち残ったなんてなんなんですか?不戦勝ですか?子供達は楽しみにしていたのに大会自体が中止という事で伺ってましたが…非常にショックです。子供達の耳に入らないといいです。
投稿: | 2015年11月25日 (水) 01時28分
三島南高校が優勝したんですね!
縦貫道を通ると、いつも照明がついていて一生懸命練習しているので 努力されているんだなーと思ってました。
おめでとうございます!!
投稿: | 2016年5月26日 (木) 06時35分