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2015年12月

2015年12月27日 (日)

磐田東出身の齋藤、鈴木コンビが母校で練習!

  昨日は、高校時代から追いかけてきた2人、齋藤誠哉(福岡ソフトバンク)、鈴木博志(ヤマハ)が母校で練習を行っているという話を聞き、磐田東のグランドに伺いました。
 
 まず、社会人1年目の今シーズンは右ヒジの故障があり、リハビリからスタートした鈴木。スタンドからデータをつけながら、社会人野球のレベルの高さを目の当たりにしたそうです。
「ピッチャーのコントロールの良さ、変化球のキレは勉強になりました。それに対して、バッターも簡単に空振りしないですし…」
 特に、印象に残った投手として名前が挙がったのは佐竹功年(トヨタ自動車)。小柄ながら巧みな投球術を武器に、昨年の日本選手権でMVPを獲得し、今年は社会人日本代表でも活躍した右腕です。
「佐竹さんの針の穴を通すようなコントロールが凄かったです。勝てるピッチャーっていうのは、こういうピッチャーなのかなと思いました」
 鈴木は社会人野球を勉強しつつ、投げられない期間はとにかく下半身のトレーニングを重点的に行ったそうです。高校時代も時間さえあれば走っていた印象がありますが、社会人になって初めて器具を使ったウエートトレーニングを導入すると、8月からブルペンで投げ込みを始めた時、「自分でも驚くような球がいくようになった」と言います。
 9月の大学生相手のオープン戦で148キロをマーク。さらに11月の紅白戦では149キロを連発したとのこと。1年目でここまで球速が伸びてくるとは…。来年に向けて期待が高まります。最後に抱負を語ってくれました。
「都市対抗などの大きな大会で投げたいですね。あとは、社会人の日本代表に選ばれたいっていう目標もあります」
 2017年のドラフトでは上位指名を目指す鈴木。来年は飛躍の1年になりそうです。

12271_2 一方、齋藤は育成選手として、プロの世界を1年間経験。3軍に在籍し、練習試合で約10試合登板したそうです。この1年間をこう振り返ってくれました。
「小さいケガが多くて苦しかったです。でも、大隣(憲司)さんに、出会えて、フォームとか、細かい部分まで全部面倒を見ていただいて。来年は大隣さんのためにも、やらなければいけないっていう思いが強いです」
 体つきは、高校時代に比べ、少し大きくなった印象を受けました。体重は10キロ増えて、現在は83キロになったそうです。また、球速も高校時代は130キロ前後でしたが、最速が139キロまで上がってきたとのこと。天性の柔らかさを持つだけに、自身の努力次第ではまだまだ成長が見込めます。本人も「1年間やってみて、自分のやるべきことが分かり、勝負できるんじゃないかと思った」と自信を持った様子。まずは、2軍戦での登板を目指して、頑張って欲しいと思います。

 この日はジュビロ磐田でプレーする同級生の石田崚真もグランドに訪れました。最後にそれぞれ、来年の目標をサイン色紙に記してもらいました。
齋藤(写真左)「気持ちで負けない」
石田(写真中)「試合に多く出る」
鈴木(写真右)「1年間ケガ無し」

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 来年末、齋藤は支配化選手に、鈴木はチームのエースに、石田はレギュラーとなって、またここで再会したいなと思います。(編集部・栗山)
  

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2015年12月25日 (金)

『静岡高校野球2016早春号』の表紙が完成!

12251_2 『静岡高校野球2016早春号』の表紙が完成しました!
 今回、表紙を飾るのは、鈴木将平(静岡高)です。富士在住のカメラマン・山下大輔さんに撮影していただきました。
 昨年までは年内に冬号を発売していましたが、今回はできるだけ、たくさんの情報を集めたいと、発売日を年明けに設定しました。
 発売は県内書店は1月13日頃、amazonでは1月16日頃になる予定です。
 実は、一昨日、最後の取材が終わり、もう少し、編集作業が残っている関係で、内容の詳細についてはもう少し待ってください。年明けのブログでお知らせできると思います!

<販売問い合わせ>
しずおかオンライン
電話 054-275-3335/FAX 054-275-1301
http://www.esz.co.jp/

 

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2015年12月21日 (月)

軟式球界に現れた151キロ右腕!

 「軟式で151キロをマーク!」
 そんな新聞記事を目にしたのは今年9月のことでした。
122101 名前は畠山高弥。三重・海星出身で、愛知学院大ではリーグ戦登板なしも、147キロをマーク。静岡ガスに入社後、8月に151キロを記録したと載っていました。
 早速、愛知・三重・岐阜の事情に詳しいスポーツライター・尾関雄一朗氏に連絡を取り、畠山について知っているか聞いてみることに。すると僕が「海星出身で151キロを出したピッチャーがいるんですよ」と言った瞬間、「あ~、もしかして畠山ですか!」とすぐに畠山の名前が挙がりました。
「あ~知っていますよ。高校時代から柔らかくて良かったです。大学の時は投げていませんが、確かプロのスカウトの方も気にしていました」
 そんな逸材がなぜ静岡へ…。しかも、軟式の県トップレベルのチームが集まる「Sリーグ」では、11月に2試合連続完封という情報も入ってきました。
 僕も早速、12月上旬、「Sリーグ」が行われていた西ヶ谷球場に行ってみました。この日は先発ではなく、リリーフで待機する畠山。試合途中、ようやくベンチ前で軽いキャッチボールを始めます。そのキャッチボールだけでも、すでに素材の良さが伺えました。肩関節とヒジの柔らかさがハンパではないのです。しばらくすると、今度はブルペンへ。「ムチのように腕が振れる」とは、まさにこのことでしょう。体全体がしなやかでした。

 結局、この試合では登板の無かった畠山。試合後、少し本人に話を伺ってきました。

―― 静岡ガスに入社したきっかけを教えて下さい。
畠山 野球を続けたかったというのが一番ですね。大学時代は故障もあって、なかなか思うような結果を残せなくて。

―― 社会人の硬式の道はなかった。
畠山 話をいただいた企業もあったのですが、たまたまオープン戦で投げた時に、ここの稲葉大介監督に見てもらって。その時に、147キロをマークしたんです。それで稲葉監督に熱心に誘ってもらって決めました。

―― ボールが硬式から軟式に変わってどうでしたか?
畠山 中学からずっと硬式だったので、軟式を握った時は、最初違和感がありました。どうしても軽すぎて、ワンバウンドになってしまうことは多かったですね。ようやく夏くらいから、しっくりくるようになり、ここ2試合はストライクゾーンの中で、まとまってきた感じです。

―― それにしても151キロって凄いですね。
畠山 本当にそんな数字が出たんですかね(苦笑)。

―― これだけ、投げることができれば、もう一度、硬式を握ってプロという道もあると思うのですが。
畠山 そういうのはもう…。全然、考えることができません。とにかく、今はここまで結果を残して、チームに貢献すること。それだけです。

 僕が取材した翌日、畠山はまたも完封勝利を飾りました。これで3試合連続完封。最高の形で今シーズンを終えたようでした。正直、これだけのフォーム、線の細さを考えると、この投手のピークはまだこれからくるような気がします。来年、早くゲームで投げる姿を見たいです。(編集部・栗山)

畠山高弥(はたけやま・たかや)
1992年7月11日生まれ、三重県鈴鹿市出身。小学1年で野球を始め、中学時代は「鈴鹿ブルズ」でプレーし、全国大会出場。三重・海星では故障明けの3年春から急激に伸び、140キロ前後をマーク。愛知学院大では4年間、リーグ戦での登板なし。静岡ガス入社後、秋のSリーグで3試合連続完封勝利を挙げる。178cm76Kg、右投右打。

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2015年12月17日 (木)

ヤマハの入社4選手が決定!

 昨日、ヤマハが来年度の入社内定4選手を発表しました。

上田拓磨(投手/浦和学院~桐蔭横浜大)
辻本一磨(内野手/飛龍~東北福祉大)
三浦拓馬(札幌第一~専修大)
鈴木光(外野手/会津~東北福祉大)

 まず、仙台六大学リーグで4季連続盗塁王をマークした鈴木は、その脚力に注目が集まります。50mはなんと、5秒7で駆け抜けるそうです。3年秋には打率4割をマークしてMVPを獲得。ヤマハが誇るスピードスター・池田祥大と1、2番を組むことになれば、相手にかなりのプレッシャーをかけることができそうです。 

12171 そして、同じ東北福祉大から飛龍出身の辻本が入社します。大学時代は故障もあり、なかなか本来の力を発揮できず、本人も苦しんだようです。そんな中、自分の役割を全うし、最後は全国大会出場を果たしました。
 先日、ヤマハの美甘将弘監督からこんな話を聞きました。
「秋に東北福祉大の試合を視察に行ったら、辻本がサードコーチャーを務めていまして。東北福祉大で学生がサードコーチャーにつくのはあり得ないんですけど、それほどチームから信頼されているんだなと感じました」
 仮に試合に出場しなくても、どんな形でもチームに貢献してくれる辻本。ヤマハの大きな力になってくれるでしょう。

 また、上田はインステップから角度をつけて投げ込む左腕。大学1、2年の時は全国大会も経験。三浦は今春、主に「2番ショート」でリーグ優勝に貢献。戦国・東都で培った確かなプレーが光ります。

 4選手とも、それぞれに個性があり、期待十分! 春のキャンプで見るのが楽しみです。(編集部・栗山)

<写真/今年3月、ヤマハとのオープン戦で打席に立つ辻本一磨(東北福祉大)>

 

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2015年12月13日 (日)

静岡高出身・中澤彰太(早稲田大)が副主将に!

12131_2 先日、『静岡高校野球2016早春号』(1月13日発売予定)の取材で早稲田大の副主将を務めることが決まった中澤彰太(静岡高出身)に会ってきました。
 明治神宮大会のレポート(http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2015/11/post-eeb3.html)で「走っている途中に足を痛めてしまい、心配」と書いたのですが、どうやら左足首の捻挫だったようです。元気な姿を見てホッとしました。
 実は、その後の亜細亜大との決勝戦、9回に代打として出場する可能性もあったそうです。
「監督さんも自分が走れないのは分かっていたのですが、『打つだけ打ってこい』と言われて。バットを振っただけで足が痛かったのですが、4年生との最後の試合だし、何としても打ちたいと思っていました」
 しかし、前の打者で終わってしまい、中澤がバッターボックスに立つことはありませんでした。
 試合が終わり、亜細亜大の選手達が喜びを分かち合う中、中澤は先輩達から「あとは任せたぞ」という言葉をもらったそうです。
「先輩たちが成し遂げられなかった4冠を目標にしていきたいです。4年生が抜けて自分が一番、試合数的には経験しているので、伝えるところは伝えてやっていきたいです」 

 来年7月には日米大学野球選手権が草薙球場で開催されます。春に好成績を収め、日本代表として静岡に凱旋して欲しいと思います。(編集部・栗山)

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2015年12月 4日 (金)

中学軟式の逸材投手を見てきました!

 少し前の話題となりますが、先週の土曜日に第17回県中学新人野球大会の準決勝、決勝を見てきました。

12041 この日に登場したフジヤマBC、東海大静岡翔洋中、御前崎中、曳馬中はすでに来春の全国大会への出場が決まっているチーム。その中で僕が注目したのは、御前崎中・山本麻南斗。この秋、公式戦での失点がわずかという噂の本格派左腕です。
 準決勝のフジヤマBC戦で先発した山本は7回を無失点の好投を見せます。惜しくも、タイブレークの末に敗退しましたが、噂通りの好投手でした。
 まず、右足一本で立ったときの姿勢がいいです。右手を巧みに使いながら、体重移動がスムーズ。腕が最後まで振り切れるのが特徴です。中学2年の段階で、これだけ力強いストレートをクロスファイヤーに投げることができたら、そうは打たれないでしょう。試合後、来春に向けて「ストレートと変化球のキレを磨いていきたいです」と話してくれました。

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 この山本が左の有望株なら、やはり右は東海大静岡翔洋中の石田直孝に注目が集まります。石田もまた、この秋はほぼ無失点という県内では無敵状態。初戦の磐田東中戦の完封に続き、この日は1失点。体のバネを感じるフォームからストレートの伸びが魅力的でした。この冬は、現在52キロの体重を増やして、球速を上げたいとのこと。来春までにどんな成長を見せるのか楽しみです。

12043_2 なお、決勝戦ではフジヤマBCが東海大静岡翔洋中を5対2で下し、創部4年目にして初優勝を飾りました。(編集部・栗山)

<写真上/本格派左腕として将来が楽しみな山本麻南斗(御前崎中)>
<写真中/来春は全国でも快投を期待したい石田直孝(東海大静岡翔洋中)>
<写真下/創部4年目にして悲願の県優勝を成し遂げたフジヤマBC>

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2015年12月 2日 (水)

秋葉大会は浜松大平台が優勝!

 今年の対外試合、最後の取材は浜松商関係者のチームが参加する秋葉大会へ。11月28日、29日に開催され、今年は浜松大平台が優勝を飾りました。
 準決勝では磐田北を9対2(7回コールド)で下した浜松大平台。その一戦を見てきました。

12021 浜松大平台は先発した1年生・杉浦拓斗の好投が印象に残りました。左打者の内角に投げ込む力強いストレートが魅力的。コースもいいし、重さもありそう。フォーム的にはテークバックをとった時のシルエットが良く、そこから腕を柔らかく使いながら、鋭くしならせることができます。1年生ながら、最優秀選手賞を獲得。来年に向けて、大きな自信にしてほしいです。

 12022打線はトップバッターの柴田隼希が牽引。準決勝では第2打席にライト前安打を放つと、第4打席には左中間を破る三塁打。また、守備はショートを守り、サード、ショート、レフトの中間地点に落ちるフライに対して、全速力で捕りに行くスピードと元気の良さに惹かれました。
 また、昨夏の県大会3回戦、市立沼津戦で2本の二塁打を放った中村柊太もミート力とパワーを兼ね備えている好選手。準決勝の2打席連続の長打(二塁打1本、三塁打1本)は見事でした。

 浜松大平台は今夏、創部10年目にして初の県ベスト16進出。さらに、秋の西部地区大会に続き、秋葉大会の決勝戦でも浜松修学舎を撃破。チーム全体に方向性があり、まとまっている印象を受けました。来春、県大会に出場する力は十分にあると見ます。(編集部・栗山)

<写真上/秋葉大会で最優秀選手賞を獲得した杉浦拓斗(浜松大平台)>
<写真下/「1番ショート」としてチームを引っ張る柴田隼希(浜松大平台)>

 

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