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2016年2月21日 (日)

中学選抜大会レポート<1日目>

 静岡の野球の球春を告げる中学選抜大会が開幕しました。この大会が始まると、いよいよシーズンの到来を感じます!

 浜岡球場の第1試合では大浜中が優勝候補の東海大静岡翔洋中を撃破しました。目を奪われたのは大浜中のショート・古家風翔(164cm54Kg、右投右打)の能力の高さです。
02211 1打席目はショートフライに終わるのですが、ベンチに戻っていく時の脚力のバネに惹かれました。守備では、大浜中が1対0とリードして迎えた5回、2死二三塁の場面で、三遊間のゴロを好捕して打者走者を刺しました。この場面、もし、暴投なら逆転を許してしまうところ。試合を左右する究極の場面で、冷静かつ強い送球は見事でした。
 また、この日、大浜中は盗塁を4つ防止。東海大静岡翔洋中の足を完全に封じました。
 キャッチャー・赤堀仁俊(167cm55Kg、右投右打)の正確なスローイングに加え、古家の捕球してから走者にタッチに行くまでのスピーディーさも、この4つのアウトに大きく貢献したと思います。

 敗れた東海大静岡翔洋中は大会屈指の右腕・石田直孝(171cm56Kg、右投右打)が4者連続を含む、11奪三振。昨秋よりも、体が少し大きくなった感じで、その分、低めに伸びるストレートの威力が増していました。3月の全日本少年春季軟式野球大会では、今日の悔しさを胸に全国制覇を果たして欲しいです。

02212_3 第2試合では、磐田東中の「3番ショート」の齋藤來音(176cm67Kg、右投左打)に注目しました。「中泉クラブ」時代はドラゴンズジュニアに選出されて活躍。中学でも下級生の頃から、強打者として名前が知れ渡っていた選手です。
 今日は1打席目はセンターフライ、2打席目はレフトフライ。それでも、スイングスピードが違います。速い上にコンパクトです。
 3打席目は初球でした。パチンという大きな打球音を残して、センター後方にライナー性の打球が飛んでいきます。齋藤は大きなストライドで二塁も蹴って三塁ベースに到達。その後、先制のホームを踏みました。
 磐田東中は、この齋藤の前を打つ、1番・岩田巧(165cm56Kg、右投左打)、2番・尾崎弘季(177cm73Kg、右投左打)など全体的に力強いスイングが印象的でした。今日は、原里中の菊池一颯(175cm55Kg、右投右打)の左打者の外に逃げる絶妙な変化球に苦しめられましたが、本来の打撃力を発揮できれば、初優勝も見えてくるのではないでしょうか。(編集部・栗山)

<写真上/巧みなグラブさばきが印象的だった古家風翔(大浜中)>
<写真下/今大会、ナンバーワンスラッガーの呼び声が高い齋藤來音(磐田東中)>

★アットエス 静岡新聞SBSオフィシャルサイト
http://www.at-s.com/sports/article/flashnews/shizuoka/212524.html
※本日の試合結果はこちらからご覧になれます。

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