静岡を巣立つ球児たち2015<番外編>~久郷太雅(沼津東)
先日、「静岡高校野球」編集部が中学時代から追いかけてきた久郷太雅(沼津東)が早稲田大に進学が決まったということで急遽、会いにいってきました。
3年夏は初戦で敗退しましたが、抜群のヒジのしなりを持つ長身左腕なだけに、その進路先が注目されていました。当初、久郷は「静岡高校野球2015夏直前号」のインタビュー通り、東京大を本気で目指していました。夏休みには、東京大野球部が主催する勉強合宿にも参加。全国各地から集まる東京大志望者に刺激を受け、久郷の学力も上がっていったそうです。
ただ、最終的に東京大のレベルまでは難しく、早稲田大の創造理工学部に合格。そこで、準硬式野球部に入部することを決めたようです。久郷の素材の良さを考えれば、硬式を握ってほしいと思ってしまうのですが、本人もそこは悩んだと言います。
「最近、会う人、会う人、みんなに『なんで硬式をやらないんだ』って言われます(笑)。でも、この学部だと、かなり勉強が大変で、その中で硬式をやるとなると、どうしても中途半端になってしまうと思うんです。最初は準硬式でも、どうかなと思っていたくらいでしたので…」
聞けば、同じ学部で硬式野球部は4学年で1人くらい、準硬式でも1学年1人いるかいないか、そのくらい両立が難しいとのことです。
準硬式といえど、甲子園経験者も含まれ、試合に出るのは簡単ではないです。その中で久郷は「受験勉強で体重が増えてしまったので、まずは体を作り直さないといけませんが、早い段階でリーグ戦に登板したいです」と力強く話してくれました。
今度は準硬式で、久郷のクロスファイヤーを見たいと思います!
■久郷太雅[くごう・たいが] 投手/沼津東3年/182cm71kg/左投左打
小学1年時に「金岡野球少年団」で野球を始める。「裾野シニア」では2年秋からエースとなり、小澤怜史(日大三島→ソフトバンク)との2枚看板で3年春は全国ベスト4。沼津東入学後、1年夏からベンチ入り。2年春はチームを県大会2回戦まで導いた。3年夏は初戦敗退。卒業後は早稲田大に進学する。
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