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2016年3月25日 (金)

春季中部地区大会2日目(3月24日)~西ケ谷球場レポート

 昨日も中部大会へ。眠っている逸材を探しに西ケ谷球場に向かいました。

<西ケ谷球場>
島田工3-1相良
島田樟誠11-2城南静岡

 第1試合は島田工の孕石幸寛が好投を見せました。孕石は昨年の練習試合で一度見ているのですが、その時から目をつけてきた投手です。(→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2015/05/vs-4227.html
03251 全体的なフォームのバランスが良く、テークバックからリリースにかけての力強さが、この1年でかなり増したと思います。昨日は高めのストレートで空振りを取る場面も多く、それだけ打者の手元で伸びていた印象です。
 ただ、増田融司監督は「今日は良くなったですね。本来はもっとキレがあるのですが…」と渋い表情。その増田監督によると、昨秋時点で130キロ台中盤をマークしているとのこと。おそらく、一冬を越してもう少し速くなっているはず。スライダーのコントロールも良く、悪い状態でも失点が計算できる頼もしいピッチャーです。
 もう一人、島田工で期待しているのは「4番ショート」で出場した加藤廉。昨日は4打数1安打。ヘッドスピードの速さは群を抜いています。特に、引っ張って右方向に長打を打てるのが長所です。ショートの守備は、粗い部分はありますが、肩の強さは魅力。ファーストに向かってグングンと加速していく送球です。
 島田工は次戦、昨秋東海大会出場の藤枝明誠と対戦します。加藤にとっては小笠浜岡シニア時代の同期、伊藤翼咲との対決となりました。加藤は「翼咲とは一度も対戦したことがないので楽しみです。絶対に打ちます」と、プロ注目投手との対戦を待ちわびている様子でした。

 第2試合は島田樟誠がコールド勝ちを収めました。上記の島田工・孕石と金谷中時代にエースの座を争った仲田英亮が先発。一時の不調から脱し、フォームに力強さが戻ってきました。ただ、僕が興味を持ったのは4番に座った打撃面。堂々した佇まいから、ゆったりとトップを作り、そこからボールを待つ「間」ができています。どんな球種でも崩されることなく、広角に打ち分けてきます。先日の練習試合では1日で2本塁打を放ったという話も聞きました。ツボにはまった時は一発もあります。

03252 また、島田樟誠は新2年生の1番打者・本村一起が3打数2安打の活躍。ポイントが近く、ボールをギリギリまで引きつけて、逆方向に打ち返す巧打者です。足も速く、この日は2打席で相手のエラーを誘って出塁。内野にゴロを転がすだけで、野手が焦ってしまうほどの、いい足です。
 一方、城南静岡は、4月から名将・船川誠氏が監督を務めます。「船川マジック」でチームがどう生まれ変わるのか、注目していきたいです!(編集部・栗山)

<写真上/安定感のある投球を見せる孕石幸寛(島田工)>
<写真下/リードオフマンとして高い出塁率を誇る本村一起(島田樟誠)>

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