春季東部地区大会2日目(3月27日)~富士宮北グランドレポート
今春の東部大会は、愛鷹球場がスコアボードの改修工事、富士球場が中学の全国大会で使用されている関係で、富士宮北と富士市立のグランドも会場となっています。
<富士宮北グランド>
富岳館8-1沼津高専(7回コールド)
富士宮北11-2吉原工(7回コールド)
昨秋あたりから、富岳館にスラッガーがいるという噂を耳にしていました。ずっと気になっていたのですが、ようやく今日、自分の目で見ることができました。
グランドにつくと、すでに富岳館のシートノックが始まっていました。外野ですごくバランスのいいフォームでスローイングしている選手がいました。それが、お目当ての佐野幸賀でした。178センチ75キロという均整のとれた体格で、胸板も厚い。これはいい選手に間違いないと思い、試合前からワクワクしていました。
第1打席のセンターフライのあと、第2打席にレフトオーバーの二塁打を放ちます。スイングに無駄な動きが一切なく、フォロースルーが大きいのが特徴。ボール球に対しての見逃し方も良く、球種にかかわらず、体が突っ込まないのも長所です。その後、第3打席、第4打席ともに、レフトフライ。快音が聞かれず、試合後、本人は「差し込まれてしまって、いまひとつでした」と悔しい表情を浮かべていました。
現在、高校通算本塁打は8本ながら、50メートル6秒2の俊足で、二塁打や三塁打も稼げる選手です。次は、県大会をかけて強豪・加藤学園との大一番。初戦でノーヒット・ノーラン(5回参考)を達成した井岡直樹に対し、どんなバッティングをするのか注目していきたいです。
一方の沼津高専では「こんな選手いたの?」という、驚いた逸材を発見しました。「1番ショート」で出場した林茂樹です。まず、球際に強い守備力に惹かれました。二遊間のゴロを軽くさばいて、一塁アウトに。普段、慣れていないグランドにも関わらず、正面の強烈な打球に対しても、柔らかいグラブさばきで弾きません。グラブに吸い込まれるような捕球技術。おそらく、幼少時から徹底して鍛えられてきたんだろうなと想像しました。ミート力のあるバッティング、二塁牽制に入るスピードなど、いたるところで野球センスを感じる好選手でした。(編集部・栗山)
<写真上/東部地区では名の知れた強打者・佐野幸賀(富岳館)>
<写真下/部員9人の沼津高専をトップバッターとして牽引する林茂樹>
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