都市対抗一次静岡県予選レポート
都市対抗の東海地区一次静岡県予選が開幕しました!
<1回戦>
静岡硬式野球倶楽部 8-2 中電硬式野球クラブ
<2回戦>
富士クラブ 2-1 ヤマハ発動機野球部
浜松ケイ・スポーツBC 5-2 静岡野球倶楽部
この日の目当ては以前、ブログで紹介した浜松ケイ・スポーツBCの左腕・中嶋涼太でした。(その時の記事はこちら→http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2016/01/post-f6af.html)ネット裏ではプロのスカウトも視察。負ければ予選敗退という独特の緊張の中、どんな投球をするのか注目しました。
ところが、1人目の打者から3者連続四球。ボールが低く外れて、大ピンチを招いてしまいます。ここから開き直ったのか、連続三振。暴投で1点を失いましたが、時折、指にかかったボールは142キロをマーク。「ズドン」という重さと回転の良さは惚れぼれしました。しかし、2回に入っても制球が定まらず、2点を失ったところで降板。シティライト岡山から移籍したコーチ兼任・星山広宣にマウンドを譲りました。
一方、静岡野球倶楽部は静岡商出身の横馬正成が先発。初回から快調に飛ばします。
ストレートの球速は130キロ前後も、コーナーに投げ分け、チェンアップが絶妙に決まっていきます。静岡野球倶楽部の2点リードのまま試合が進み、徐々に浜松ケイ・スポーツBCの打線に焦るが見えると、6回にはこの日最速となる136キロを表示。もしかして番狂わせが起こるかもという雰囲気になっていきました。
そんな状況を変えたのが、星山の味のあるピッチングでした。すべて低めいっぱいのコースに決まり、左打者の内角をえぐったかと思えば、外角に落とすボールも。ついに浜松ケイ・スポーツBCは7回に相手ミスから同点に追いつくと、8回には前田康秀のタイムリーで勝ち越し。そして、9回も星山があっさり3人を凡打に仕留め、逆転勝ちを収めました。 7回1/3を1安打無失点に抑えた星山。しかし、試合後、「自分が投げているようでは…。若いピッチャーに出てきてもらわないと上では勝っていけません」と、コーチの立場から厳しい表情を浮かべていました。
それでも、星山の投球術は素晴らしく、若手の見本になるものでした。さすが、シティライト岡山在籍時に、痺れる試合を何度も乗り越えてきただけのことはあります。
この日、全力投球したのは数球のみで、「内野手の動きが堅かったので、わざと内野ゴロを打たせるボールを投げました」という凄さ。もし、星山がいなかったら違う試合展開となった可能性もあるだけに、存在の大きさをあらためて感じた一戦でした。(編集部・栗山)
<写真上/静岡商時代は最速138キロ左腕として注目を浴びた横馬正成(静岡野球倶楽部)>
<写真下/場慣れした投球で流れを引き寄せた星山広宣(浜松ケイ・スポーツBC)>
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