無名の“逸材”が大学でブレイク中!~高橋駿(岐阜聖徳学園大)~
先週の土曜日は『静岡高校野球2016夏直前号』の59ページ、「早くも卒業生が頑張っています!」というコーナーで少し紹介した静岡西出身・高橋駿(岐阜聖徳学園大/180cm81Kg、右投右打)を見たくて、三重の北勢球場に行ってきました。
現在、東海地区大学リーグは「チャンピオンシップトーナメント2016」という大会を開催しています。そこでこの日、岐阜聖徳学園大は皇學館大、四日市大と対戦しました。
高橋駿は、高校時代、全くのノーマークの選手でした。昨夏は、エースとしてマウンドに上がるも、初戦で敗退。僕も見る機会がありませんでした。それが、大学入学後、早々に一塁のレギュラーを獲得。小山貴本監督は「打つことに関してはいいものがありました。ちょうど、ファーストのポジションを誰にしようか考えていたところで、そこに、うまくあてはまった形です」と、高橋を起用した理由について教えてくれました。
いきなり中京学院大との開幕戦でスタメン起用されると、栁川優太から三塁強襲安打を放ちます。その後、ファーストのレギュラーをガッチリと掴み、終盤には5番も任されました。計9安打の活躍。果たして、どんな選手なのか…。リーグ戦は終わってしまいましたが、ようやく見ることができました。
この日は、第1試合の皇學館大戦で2打数無安打。第2試合の四日市大戦も1打数無安打。残念ながら快音を聞くことはできませんでした。それでも、どっしりとした構えにスケールの大きさを感じました。スイングにも癖がなく、振りがシャープ。小山監督がすぐに使いたくなったのも分かる選手です。
高橋が1年春から活躍できたのにはワケがあります。昨夏の大会が終わった直後から、大学でプレーするためには、毎日欠かさず、静岡西の練習に出ていたそうです。その中で木製バットでコツコツと練習を積み重ね、大学に備えてきたとのこと。上のステージでプレーする選手にとって、夏の大会終了後から翌年春までが大きく伸びる時期と言われています。高橋は、その期間で一気に成長を遂げた選手です。
「秋は首位打者を目指したい」と抱負を語ってくれた高橋。将来は、社会人、プロを狙って欲しいと思います。
その他、岐阜聖徳学園大の1年生では浜松工出身・青池洸輝(170cm76Kg、右投右打)が代打で出場し、四球を選びました。また、登板機会こそありませんでしたが、ブルペンでは高校時代から期待している天竜出身・松下有希(181cm75Kg、右投右打)が、長身から重いストレートを投げ込んでいました。まだ回数は少ないのですが、指にかかった時は低めに決まり、魅力たっぷり。下半身主導のフォームを確立できれば、2年後、3年後に大きく花開く素材だと感じました。(編集部・栗山)
<写真/上から高橋駿、青池洸輝、松下有希(いずれも岐阜聖徳学園大)>
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