秋季西部地区大会1日目(8月13日)~掛川球場レポート
昨日、惜しくも常葉菊川は敗退してしまいましたが、すでに各地では来年のセンバツに向けての戦いが始まっています。今日の掛川球場の2試合はともに延長戦に突入。見ごたえのある激闘でした。
<掛川球場>
小笠 6-2 オイスカ(延長10回)
浜松修学舎 3 - 2 菊川南陵(延長13回)
第1試合は、小笠の先発左腕・岩瀬大輝(172cm61Kg、左投左打)が好投を見せました。伸びのあるストレートに加え、スライダーが右打者の内角に食い込んできます。制球も安定し、「秋に勝てるピッチャーだな」という印象を受けました。 身長189センチの長身右腕として昨秋から注目している佐々木健(189cm77Kg、右投右打)は「3番センター」で出場しました。第2打席でセンター前、第3打席でレフト前安打。どちらも、火の出るような猛烈なライナー性の打球でした。さらに、塁に出ると盗塁を2度も決めます。赤堀真也監督によると、これだけの大柄でも足が速く、校内の100m走では1位だそうです。身体能力の高さはピカイチです。
さらに、延長10回には岩瀬の後を受けてマウンドに上がり、レフトフライ、ピッチャーフライ、三振ときっちり3人で抑えました。腰痛の影響で今年に入ってから登板が少なかったのですが、それでも130キロ台中盤はマークしているとのこと。赤堀監督も「140キロ台にのせていきたい」と期待を寄せていました。
一方のオイスカは、ベンチ入りが9人と、ギリギリのメンバーで戦っていますが、守備が安定した引き締まったチームでした。9回に2点差を追いついた粘りも見事でした。
なお、試合は延長10回に、小笠が4番・栁澤溜(177cm77Kg、右投右打)の3ラン本塁打などで4点を勝ち越し、2回戦進出を決めました。
第2試合は両チームともにほとんどミスがなく、秋の初戦と思えないハイレベルな好ゲームでした。
浜松修学舎に勝利を呼び込んだのは、1年生右腕・柘植碧生(170cm60キロ、右投両打)の熱投でした。インコースを強気に攻め、カットボール、スライダーで打者のバットの芯を外していくスタイル。8回に足がつってしまったようですが、それでも踏ん張り続けます。延長12回には息を吹き返したように、腕を振って、右打者のインローにズバッとキレのあるストレートを投げ込みます。この体のどこに強靭なスタミナがあるのか…。心惹かれる投手でした。 菊川南陵も1年生投手が頑張りました。3番手で登板した瀬野和希(180cm88Kg、右投右打)です。体全体を使ったダイナミックなフォームで、とにかく球質が重いです。3年生の投手だと言われても疑わない、風格と安定感がありました。サヨナラ負けを喫しましたが、次につながる投球だったと思います。(編集部・栗山)
<写真上/身体能力が高く、将来性が魅力の佐々木健(小笠)>
<写真中/豊田レジェンドヤング時代は2枚看板の一人として活躍した柘植碧生(浜松修学舎)>
<写真下/パワフルな投球で相手打者をねじ伏せる瀬野和希(菊川南陵)>
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