秋季中部地区大会3日目(8月16日)~草薙球場レポート
<草薙球場>
常葉橘 7 - 0 島田工
静岡学園 7 - 6 清水東
清水西 5 - 4 静岡市立(延長10回)
第3試合は、大会3日目にして早くも秋が終わってしまうという敗者復活1回戦。試合は2対2の同点で迎えた9回表、静岡市立が5番・鈴木創太のタイムリーで1点を勝ち越すも、その裏、清水西は二死からの3連打で同点に追いつきます。延長10回、静岡市立は1番・水元龍之介のレフトオーバーのタイムリー二塁打で1点を奪います。これで勝負は決まったかと思いましたが、その裏、清水西はまたも脅威的な粘りを発揮します。 先頭の保坂太輝がライト前安打を放つと、続く4番・倉木陸佑のレフト線への二塁打で同点に。最後は途中出場の上颯汰のセカンドゴロが相手のミスを誘い、清水西がサヨナラ勝ちを飾りました。
清水西・安井信太郎監督は「今度の新チームは、こういうことが起こる不思議な力のあるチーム。まるで夏の大会のようでしたね」と、驚きの様子。中部大会初戦で、駿河総合に敗れたものの、8月上旬の茗球会(筑波大OBの指導者が集まる大会)では浜松商を撃破したとのこと。例年、清水西は夏の大会に照準を合わせてチームを作っているという印象を受けいるのですが、今年のチームは秋から完成度が高いです。
また、清水西の先発・原和也の粘りの投球が光った試合でもありました。181センチの大型右腕で肩関節が柔らかいのが特徴です。テークバックからリリースにかけて、体に腕が巻き付きながら力強いストレートを投げ込みます。ブレーキのきいた緩い変化球でもストライクを取ることもできます。次戦以降の投球も楽しみです。
一方、静岡市立は2日前に延長12回を一人で投げ抜き、藤枝明誠打線を1失点に抑えた牧野康平が、この日も力投を見せました。130キロ前後のストレートにはキレがあり、右打者の内角にシュート回転して食い込んできます。野手では1年生の鈴木が7回にも本塁打を放つ活躍。軸がぶれなくて、スイングも速いパワフルな打者でした。
秋の大会は終わってしまいましたが、じっくり練習を積んで、春の巻き返しを期待したいです。(編集部・栗山)
<写真上/安井監督仕込みの投球術にも長ける原和也(清水西)>
<写真下/最後まで球威が衰えなかった牧野康平(静岡市立)>
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