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2016年8月

2016年8月30日 (火)

新生・常葉菊川、逆転で公式戦初勝利!

★8月30日 秋季高校野球西部地区大会順位決定1回戦 浜松球場 晴   

 チーム
掛川東 0 0 0 2 2 1 2 0 0 7
常葉菊川 2 0 0 1 1 1 0 4 × 9

(掛)及川、小澤-徳山
(常)安井、漢人-油井、岡田

08301 常葉菊川が逆転で新チーム最初の公式戦をものにしました。
 投手陣が7回までに7点を失う苦しい展開でしたが、8回に1死満塁から3番・藤原駿のライト前2点タイムリーで逆転しました。この日、藤原はセカンドの守備でもチームに貢献。9回表、無死一二塁のピンチを迎えましたが、難しいバウンドの打球を好捕して、ダブルプレーを完成。常葉菊川らしい、球際の強さを発揮してくれました。
 今日の常葉菊川は実に9度盗塁を試みました。そのうち、3度は失敗に終わりましたが、終盤の「ここ」という場面では成功。「アウトになっても、相手にプレッシャーをかけ続けよう」という意図が伺えました。
「今まで通りの常葉菊川の野球をやっていくのはもちろん、さらに走れるチームを作っていきたい」という高橋利和新監督。夏のチームよりも、さらに足を意識した攻撃が今後も展開されそうです。
08302 一方の掛川東は「1番ショート」の此本拓斗が2安打の活躍。5回には2死一塁から左中間を抜くタイムリー安打を放ち、相手の中継ミスの間に一挙にホームまで還ってきました。また、守備では確実にゴロをさばいて、チームを盛り立てていました。(編集部・栗山)

常葉菊川・高橋利和監督
「初戦ということもあり、みんな硬かったですね。思った以上に打ってくれたが、走塁はもっと思い切っていって欲しかった。1年生が多いチームなので、勝ったことで、あと2試合(西部大会)できることは大きいです」

掛川東・鴨藤忠博監督
「あと少し、いろいろな面で足りませんでした。県大会までの約3週間で、もう一度、チームを作っていきます」

<写真上/新キャプテンとしてチームをまとめる藤原駿(常葉菊川)>
<写真下/勝負強い打撃を見せた此本拓斗(掛川東)>

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2016年8月29日 (月)

静岡リーグ、注目の2年生右腕が躍動!

 昨日、秋の静岡リーグが開幕しました。3試合を見た中で目に留まったのは2年生の3投手でした。

08291 まず、第1試合では、常葉大浜松キャンパスの藤井裕太(176㎝76㎏、右投右打)が7回からマウンドに上がり、1回2/3を無失点に抑えました。
 下田高時代から、このブログや『静岡高校野球』で何度も取り上げてきた選手。高校2年から3年にかけてヒジの故障に苦しみましたが、トミー・ジョン手術を経て、ようやくリーグ戦でも登板し始めていました。
 藤井を見るのは約1年ぶり。この1年間で大人の体つきになってきたなという印象を受けました。魅力は何といってもストレートの質。打者の手前でホップする球筋は、完全に高校時代の藤井のボールそのもの。さらに、そこに重さも加わってきています。順調すぎる回復ぶりに一安心しました。

 08292第2試合の東海大海洋学部と静岡大の試合は、4対4のまま延長へ。10回表に静岡大が1点を勝ち越すと、その裏、この7月に長良川球場にて145キロをマークしたという噂の速球派右腕・山崎智也(177㎝73㎏、右投右投)がマウンドに上がります。
 投球練習から明らかに速い! キャッチャーのミット音が違います。1人目の打者を四球で歩かせましたが、続く3人をきっちりと抑え、ストッパーとして役割を全うしました。
 マウンドに上がると、その数字よりも一回り大きく見えるタイプ。テークバックで腕が背中に入りすぎるほど肩甲骨回りが柔らかく、そこから低めに伸びるストレートを投げ込みます。
 磐田南時代は控え投手。3年夏も背番号10で2/3イニングを投げたのみでした。
「今は高校時代より一日あたりの投げ込みの球数は少ないのですが、その分、1球ずつ全力で投げることを意識してやっています」(山崎)。
 大学入学後、練習時間が限られる中、瞬発力を上げるためのトレーニングの効果でスピードが約10キロほどアップしたようです。球速は、まだ速くなりそうなパワーピッチャー。今後も目が離せない存在になりそうです。 

08293 そして、第3試合では、先日のブログで紹介した静岡産業大・鈴木彩隼(177㎝74㎏、右投右打)が圧巻の投球を披露します。
 この日はリリーフとして6回からマウンドへ。4イニングを無失点。5者連続を含む、7三振を奪いました。春の自信からか、風格も感じるようになってきました。

 上記の3人は体のサイズは似通っていますが、それぞれ異なる魅力を持っています。今後、静岡リーグを引っ張っていく存在になるはずです。(編集部・栗山)

<写真/上から藤井裕太(常葉大浜松キャンパス)、山崎智也(静岡大)、鈴木彩隼(静岡産業大)>

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2016年8月27日 (土)

秋季西部地区大会8日目(8月27日)~浜岡球場レポート

<浜岡球場>

掛川東 9 - 9 聖隷クリストファー(延長15回)
浜松湖南 4 - 2 浜松北(8回降雨コールド)

08271 今日の浜岡球場、第2試合は敗者復活4回戦。浜松湖南は2点追う7回、1点を返して、なお1死二三塁から3番・松井謙志朗(177cm63Kg、右投左打)がセンター前へ2点逆転タイムリーを放ちました。9回裏、浜松北の攻撃中に雷雨のため、試合は中断。そのまま中止となっため、9回表の攻撃は記録に残りませんが、松井はこの回もライト前安打。オープンスタンスのリラックスした構えから、スイングにスピードがあり、しなやか。内角をきれいにさばきます。
 敗者復活3回戦でも3安打と活躍したという松井。浜松シニア時代は故障に苦しみましたが、高校入学後、磯部祐監督の指導の下、グングンと成長したようです。一週間前の試合で見た時は、ちょっとバットが出てきていない印象があったのですが、今日はしっかり振り抜けるようになっていました。守りも、手前で打球がイレギュラーしても即座に反応して、打者走者をアウトに。粗さも残っていますが、それもまた魅力です。
 来年の夏前には、「浜名湖のイチロー」として、注目選手になっている可能性を秘めています。(編集部・栗山)

※今日の第一試合は再試合、第3試合は中止となったため、明日、浜岡球場で掛川東対聖隷クリストファー、浜名対浜松学院の試合が行われます。
http://shizuoka-hbf.com/wordpress/shbf/Databox/Game_autumn.pdf
 
<写真/松井謙志朗(浜松湖南)>

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2016年8月26日 (金)

秋季東部地区大会7日目(8月24日)~富士球場レポート

<富士球場>

沼津東 2 - 0 誠恵
伊豆中央 10 - 5 吉原

08261 今夏、2年生ながら最速141キロをマークした沼津東・佐竹陽希(177cm79Kg、右投右打)。この日は6回まで好投した渡辺光洋(180cm74Kg、右投右打)の後を受け、7回から登板しました。いきなり、三振、三振、センターフライの三者凡退に打ち取る貫禄の投球。8、9回はランナーを許したものの、無失点に抑えました。

 僕がこれまで佐竹の投球を見てきたなかで、おそらく、この日が一番出来が良かったと思います。
 秋の段階では、どうしてもキャッチャーミットの手前でストレートが垂れる投手が多い中、佐竹の球は低めに伸びていきます。スピード的にも140キロ近くは出ていたはずです。スタイル的にはパワーピッチャー。どんどんストレートで攻めていく姿勢に気持ち良さを感じました。
 試合後、本人も「久々に真っすぐは良かったです」と、嬉しそうな様子。ただ、変化球の質などの課題も多く、羽切政人監督が求める「勝てるピッチャー」に向けて、気持ちを引き締め直していました。

08262 この日の第2試合で登場した伊豆中央の左腕・高橋諒(176cm68Kg、左投左打)も4月の練習試合で一度見た時から気になっている投手です。
 伊豆中央は前半、吉原にリードを許すも、5回に一挙5点を奪って逆転。その裏から、高橋がマウンドに上がり、5イニングを1失点に抑えました。
 いい時と悪い時でボールのバラつきがありますが、上半身と下半身のバランスがピタッと決まった時のストレートは素晴らしいです。抜群の腕のしなりを持ち、右打者の内角低めにクロスファイヤーも投げ込めます。今秋の静岡は、日大三島・海野陽日、東海大静岡翔洋・飯澤万里、静岡高・池谷蒼大など好左腕が揃った印象ですが、この高橋も冬に体を作っていけば、面白い存在になるはず。期待値は高いです!(編集部・栗山)

<写真上/パワフルな投球を見せる佐竹陽希(沼津東)>
<写真下/発展途上の本格派左腕・高橋諒(伊豆中央)>

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2016年8月23日 (火)

韮山、5年ぶりの県大会に王手!

 今年創部120周年を迎える韮山。「新チームの打線は元気がある」という話を耳にしていました。

08231 この日の相手は本格派右腕・須藤翔太を擁する富士宮西。5回まで1点に抑えられる苦しい展開も、6回に見事な集中打で試合をひっくり返します。
 9番・澤里拓真のセンターオーバーへの二塁打、1番・真野宏大のセンター前タイムリーで1点を挙げると、1死二塁から3番・藤澤光がライトスタンドへ豪快な一発を放ちました。この回、一挙に3得点。試合を有利に進めました。
 試合後、小雀浩一郎監督に話を伺うと、「ウチは僕の方から『この球を狙おう』とか、選手に指示を与えることはしません。5回が終わった時点でデータ係を中心に選手自らが考え、何かを徹底させたのかもしれません」という、いかにも韮山らしい答えが返ってきました。
 打つだけでなく、今年の韮山は投手陣も楽しみ。エース・橋本雄樹の後を受け、この日、5回からマウンドに上がった竹田太門、最後を締めた小出竜輝の2人は1年生です。
 竹田は伊東南中時代、軟式で130キロ台中盤を投げ込んだという左腕。球持ちが良く、6回を三者凡退で抑えた時の球威に素質の片鱗を感じました。
08232 裾野シニア出身の小出は指にかかった時、回転のいいストレートがキャッチャーミットに吸い込まれます。9回に1点差まで詰め寄られましたが、踏ん張り抜いたことは自信になるでしょう。
 2011年夏(ベスト4)の快進撃を彷彿とさせる打線の破壊力と、安定した投手陣。さらに積極的な走塁も光る、今年の韮山。5年ぶりの秋県大会まであと1勝となりました。近年、メキメキと力をつけている三島南との県大会をかけた大一番は注目です!(編集部・栗山)

<写真/6回に勝ち越し2ラン本塁打を放った藤澤光(韮山)>
<写真/好リリーフを見せた竹田太門(韮山)>

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2016年8月21日 (日)

静岡高・鈴木将平が侍ジャパンU-18代表に選出されました!

08211_3 静岡高・鈴木将平が侍ジャパンU-18代表に選出され、「第11回 BFA U-18アジア選手権」(8月30日~9月4日台湾・台中で開催)に出場することが決定しました。
 今年は春夏ともに甲子園に出場することができませんでしたが、今度は侍ジャパンの一員として大暴れしてきて欲しいと思います。

本人からのコメント
「夏の大会が終わってから、日本代表に選ばれるものと信じて練習してきました。レベルの高い選手と触れ合う機会でもありますし、また違う監督やコーチとの出会いもあると思います。そういうところから、いろいろなことを学んで成長して帰ってきたいです。チームの優勝に貢献できるように頑張ってきます」

■鈴木将平(すずき・しょうへい)
1998年5月20日生まれ、静岡県富士市出身。6歳の時に兄の影響で野球を始める。「今泉少年野球スポーツ少年団」では投手を経験。吉原第二中時代は「静岡蒲原シニア」に所属し、3年春には主将としてチームを全国ベスト8に導く。高校入学後、1年春の東海大会からベンチ入り。夏の甲子園には「6番ライト」で出場。秋からは不動の1番打者として3季連続甲子園出場に貢献した。50m5秒8の俊足とシュアな打撃を武器に、今秋のドラフト候補に名前が挙がる逸材だ。175cm75kg、左投左打。

★侍ジャパンU-18代表メンバー
http://www.japan-baseball.jp/jp/news/press/20160821_1.html

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2016年8月20日 (土)

秋季西部地区大会4日目(8月19日)~磐田球場レポート

<磐田球場>

浜松城北工 7 - 0 新居(7回コールド)
浜松学院 9 - 2 横須賀(7回コールド)

 第2試合は浜松学院が2点を追う3回に3点を挙げて逆転。7回には一挙6点を奪ってコールド勝ちを決めました。
 浜松学院は今夏県ベスト8進出を果たし、旋風を起こしました。2回戦で昨秋県王者の掛川西に対して再試合の末に勝利を掴むと、2回戦は飛龍、3回戦では清水西を下しました。準々決勝では浜松商相手に、5対6で敗れたものの、最終回に3点を挙げて、1点差まで詰めよる粘りを見せてくれました。
 「粘り強さというものをチームのカラーにしていきたい」という吉田道監督。この日も、ねちっこい攻撃で得点を重ねていきました。

08201 新チームのエースを任されているのが1年生の谷内信太朗(168cm61Kg、右投右打)。笠井中時代は2年夏の中体連で市内大会優勝、3年時は浜松選抜にも選ばれた本格派右腕です。
この日は2回に2失点も、3回以降は持ち味のキレのあるストレートを武器にランナーを出しながらも要所を抑えるピッチングで勝利に貢献しました。
 打線では3番の西島伊織(171cm65Kg、左投左打)が3回と7回にそれぞれセンター前タイムリーを放ち、2安打3打点の活躍。中学時代から定評のあったシャープなスイングはもちろん魅力ですが、この日は積極果敢な迫力満点の走塁も目を引きました。また、バッターボックスでの雰囲気も良く、第1打席はその威圧感で四球を選んだような感じ。投手にしてみれば、どこに投げても打たれてしまうようなムードを持っています。

08202 一方の横須賀では、2番打者の平野直輝(163cm54Kg、右投左打)が初回に右中間を破る二塁打を放つと、5回にはレフト前安打。右に左にコンパクトに打ち返す好打者でした。(編集部・栗山)

<写真上/7回を2失点に抑えた谷内信太朗(浜松学院)>
<写真下/小柄ながら、しっかりとバットを振り切る平野直輝(横須賀)>

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2016年8月19日 (金)

秋季中部地区大会5日目(8月18日)~島田球場レポート

<島田球場>

島田樟誠 6 - 5 金谷(9回サヨナラ)
島田商 7 - 5 静岡大成

 昨日の島田球場は第1試合の終盤から大雨が振り、約2時間遅れで第2試合が始まりました。

08191 静岡大成の左腕・若生裕也はすでに中部地区で名前が知れ渡る好投手です。対する島田商は焼津シニア時代にエースとして県優勝の実績を持つ堀野祐司が先発しました。

 試合は静岡大成が初回、6番・岩科光のタイムリー三塁打などで5安打を集中し、一挙4点を先制します。この失点で島田商・池田新之介監督は「負けを覚悟した」と言います。しかし、4回にチームで狙い球を絞って、4連打で同点に追いつくと、7回に落合駿のタイムリーで勝ち越し。さらに8回にもダメ押しとなる1点を加えました。
 2回以降は立ち直った堀野。序盤の大量失点も決して慌てることなく、ストレートを低めに集める投球を展開。チェンジアップも巧みに使いながら、凡打の山を築きました。状況判断に優れ、間の取り方も絶妙。この日は背番号9を背負っていましたが、勝てる投手だという印象を抱きました。
「この学校にはピッチャーとして期待されて入学したので、自分が投げていきたいという思いはあります。次の(東海大静岡)翔洋戦も勝ちにいきます」(堀野)

 08192_2一方、若生は、腕のしなりに惚れぼれしました。これだけ、柔らかい肩とヒジを持っている投手には、なかなかお目にかかれません。序盤はストレートが走って、右打者の内角にも攻め、ブレーキのきいたカーブとのコンビネーションが光っていました。発展途上の本格派左腕。一冬を越した時、どんな姿になっているのか。伸びしろは無限大です。(編集部・栗山)

<写真上/初戦の静清戦に続き、この日も完投の堀野祐司(島田商)>
<写真下/抜群のヒジのしなりを持つ左腕・若生裕也(静岡大成)>

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2016年8月18日 (木)

秋季東部地区大会4日目(8月17日)~愛鷹球場レポート

<愛鷹球場>

星陵 10 - 1 富士宮東(7回コールド)
沼津商 11 - 4 沼津工(7回コールド)
沼津城北 9 - 2 田方農(7回コールド)

 昨日は東部地区の敗者復活1回戦を見てきました。
 注目したのは、第1試合で登場した星陵・川島レオナルド(182cm63Kg、右投右打)、斎藤ルーカス浩多(178cm78Kg、右投右打)のバッテリーです。

08181 斎藤は前チームから主力だったこともあり、5月の練習試合で一度見たことがあったのですが、先発した1年生の川島は初めて知った選手でした。高校に入ってから本格的に投手になったということで、上体が強く、まだまだ荒削り。それでもテークバックからリリースにかけてスピード感があり、腕の振り、球の角度は魅力です。愛鷹球場のスピードガンでは130キロ前後ですが、時折、オッという低めに力のある球がパチンときます。さらに、この日はカーブも有効的に使い、7回を2安打1失点に抑える好投を見せました。

08182 その川島をうまくリードしているのが斎藤です。内野ゴロの際には一塁のバックアップに全力疾走。二塁送球のタイムは本人曰く「いい時には2秒ちょっと」という強肩。そして、何より、斎藤に安心感を与える、いいムードを持っています。
 打っては、第1打席に三塁線を抜く二塁打。低めのスライダー対し、崩されたにも関わらずうまく拾って低い弾丸ライナーに。そして7回の4打席目にはコールド勝ちを決める満塁本塁打を放ちました。身体能力の高さは他の選手より抜けている印象です。

 また、星陵の3番・飯山源也(175cm72cm、右投右打)はバットが内から出て、振る力もある強打者。この日は本塁打1本、三塁打1本の大活躍を見せました。(編集部・栗山)

<写真/星陵の川島レオナルド(上)と斎藤ルーカス浩多(下)>

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2016年8月16日 (火)

秋季中部地区大会3日目(8月16日)~草薙球場レポート

<草薙球場>

常葉橘 7 - 0 島田工
静岡学園 7 - 6 清水東
清水西 5 - 4 静岡市立(延長10回)

 第3試合は、大会3日目にして早くも秋が終わってしまうという敗者復活1回戦。試合は2対2の同点で迎えた9回表、静岡市立が5番・鈴木創太のタイムリーで1点を勝ち越すも、その裏、清水西は二死からの3連打で同点に追いつきます。延長10回、静岡市立は1番・水元龍之介のレフトオーバーのタイムリー二塁打で1点を奪います。これで勝負は決まったかと思いましたが、その裏、清水西はまたも脅威的な粘りを発揮します。
08161_2 先頭の保坂太輝がライト前安打を放つと、続く4番・倉木陸佑のレフト線への二塁打で同点に。最後は途中出場の上颯汰のセカンドゴロが相手のミスを誘い、清水西がサヨナラ勝ちを飾りました。
  清水西・安井信太郎監督は「今度の新チームは、こういうことが起こる不思議な力のあるチーム。まるで夏の大会のようでしたね」と、驚きの様子。中部大会初戦で、駿河総合に敗れたものの、8月上旬の茗球会(筑波大OBの指導者が集まる大会)では浜松商を撃破したとのこと。例年、清水西は夏の大会に照準を合わせてチームを作っているという印象を受けいるのですが、今年のチームは秋から完成度が高いです。
 また、清水西の先発・原和也の粘りの投球が光った試合でもありました。181センチの大型右腕で肩関節が柔らかいのが特徴です。テークバックからリリースにかけて、体に腕が巻き付きながら力強いストレートを投げ込みます。ブレーキのきいた緩い変化球でもストライクを取ることもできます。次戦以降の投球も楽しみです。

08162 一方、静岡市立は2日前に延長12回を一人で投げ抜き、藤枝明誠打線を1失点に抑えた牧野康平が、この日も力投を見せました。130キロ前後のストレートにはキレがあり、右打者の内角にシュート回転して食い込んできます。野手では1年生の鈴木が7回にも本塁打を放つ活躍。軸がぶれなくて、スイングも速いパワフルな打者でした。
 秋の大会は終わってしまいましたが、じっくり練習を積んで、春の巻き返しを期待したいです。(編集部・栗山)

<写真上/安井監督仕込みの投球術にも長ける原和也(清水西)>
<写真下/最後まで球威が衰えなかった牧野康平(静岡市立)>

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2016年8月15日 (月)

秋季東部地区大会3日目(8月14日)~愛鷹球場レポート

<愛鷹球場>

市立沼津 6 - 0 伊豆中央
桐陽 4 - 3 伊東
飛龍 7 - 0 伊東商(8回コールド)

08151 第1試合は市立沼津の1年生・横山大知(175㎝70、右投左打)が完封しました。バランスのいいフォームからストレートが低めに決まり、変化球でもストライクを取ることができていました。スルガマリンボーイズ出身で、この夏からすでにベンチ入りした期待の右腕。打者に投げるタイミングを変化させるなど、巧みなマウンドさばきは、さすがでした。
 野手では二塁手・谷口陸(168㎝63㎏、右投左打)の好守が光りました。一歩目のスタートが速く、前の打球に対してシングルハンドで華麗にさばいて打者走者をアウトにすれば、センター前に落ちそうな打球も難なくキャッチ。この試合だけで、ヒットになってもおかしくない打球を3つくらいアウトにしてしまったと思います。打っても7回にライト線へタイムリー三塁打。コンパクトに振り抜いていました。

08152 第3試合は飛龍の榎本翔(175㎝68㎏、右投右打)が8回を投げて13奪三振を奪う快投を見せました。ストレートの球速は130キロ前後ですが、勢いのあるフォームと低めの伸びが特徴で数字以上の速さを感じます。縦の大きなスライダーも抜群のキレ味で、三振の山を築きました。
 また、注目の比屋根彰人(180㎝75㎏、右投右打)は3安打(二塁打1本)をマーク。軽くミートしただけでレフトフェンス近くまで持っていくポテンシャルの高さは別格です。投げてもすでに140キロ以上をマークしているそうなので、そちらも楽しみです!(編集部・栗山)

<写真上/守備範囲の広い二塁手・谷口陸(市立沼津)>
<写真下/背番号11ながら、初戦に続き好投した榎本翔(飛龍)>

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2016年8月13日 (土)

秋季西部地区大会1日目(8月13日)~掛川球場レポート

 昨日、惜しくも常葉菊川は敗退してしまいましたが、すでに各地では来年のセンバツに向けての戦いが始まっています。今日の掛川球場の2試合はともに延長戦に突入。見ごたえのある激闘でした。

<掛川球場>

小笠 6-2 オイスカ(延長10回)
浜松修学舎 3 - 2 菊川南陵(延長13回)

 第1試合は、小笠の先発左腕・岩瀬大輝(172cm61Kg、左投左打)が好投を見せました。伸びのあるストレートに加え、スライダーが右打者の内角に食い込んできます。制球も安定し、「秋に勝てるピッチャーだな」という印象を受けました。
08131 身長189センチの長身右腕として昨秋から注目している佐々木健(189cm77Kg、右投右打)は「3番センター」で出場しました。第2打席でセンター前、第3打席でレフト前安打。どちらも、火の出るような猛烈なライナー性の打球でした。さらに、塁に出ると盗塁を2度も決めます。赤堀真也監督によると、これだけの大柄でも足が速く、校内の100m走では1位だそうです。身体能力の高さはピカイチです。
 さらに、延長10回には岩瀬の後を受けてマウンドに上がり、レフトフライ、ピッチャーフライ、三振ときっちり3人で抑えました。腰痛の影響で今年に入ってから登板が少なかったのですが、それでも130キロ台中盤はマークしているとのこと。赤堀監督も「140キロ台にのせていきたい」と期待を寄せていました。
 一方のオイスカは、ベンチ入りが9人と、ギリギリのメンバーで戦っていますが、守備が安定した引き締まったチームでした。9回に2点差を追いついた粘りも見事でした。
 なお、試合は延長10回に、小笠が4番・栁澤溜(177cm77Kg、右投右打)の3ラン本塁打などで4点を勝ち越し、2回戦進出を決めました。

08132 第2試合は両チームともにほとんどミスがなく、秋の初戦と思えないハイレベルな好ゲームでした。
 浜松修学舎に勝利を呼び込んだのは、1年生右腕・柘植碧生(170cm60キロ、右投両打)の熱投でした。インコースを強気に攻め、カットボール、スライダーで打者のバットの芯を外していくスタイル。8回に足がつってしまったようですが、それでも踏ん張り続けます。延長12回には息を吹き返したように、腕を振って、右打者のインローにズバッとキレのあるストレートを投げ込みます。この体のどこに強靭なスタミナがあるのか…。心惹かれる投手でした。
08133_2 菊川南陵も1年生投手が頑張りました。3番手で登板した瀬野和希(180cm88Kg、右投右打)です。体全体を使ったダイナミックなフォームで、とにかく球質が重いです。3年生の投手だと言われても疑わない、風格と安定感がありました。サヨナラ負けを喫しましたが、次につながる投球だったと思います。(編集部・栗山)

<写真上/身体能力が高く、将来性が魅力の佐々木健(小笠)>
<写真中/豊田レジェンドヤング時代は2枚看板の一人として活躍した柘植碧生(浜松修学舎)>
<写真下/パワフルな投球で相手打者をねじ伏せる瀬野和希(菊川南陵)>

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2016年8月11日 (木)

オープン戦 ヤマハvs静岡産業大

★8月11日  オープン戦 ヤマハ豊岡グランド 晴   

 チーム
静岡産業大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
ヤマハ 0 4 0 0 0 0 3 0 × 7

(静)鈴木、渡邊、直井、牧野、伊藤-富山
(ヤ)ナテル、上田、栗林-東
▽二塁打=三浦、栁(ヤ)

 今日のお目当ては、静岡産業大の鈴木彩隼(179cm68Kg、右投右打)でした。今春のリーグ戦(対常葉大浜松キャンパス)で完全試合を達成し、一気にブレークした2年生右腕。昨日は東海地区大学野球連盟選抜の一員として、中日2軍戦で登板し、1イニングを3人で抑えていました。そして、今日の相手はヤマハ。どんな投球を見せてくれるのか注目しました。

08111_2 鈴木は初回、ヤマハの1番・池田祥大、2番・三浦拓馬をそれぞれ内野ゴロに仕留めると、3番・栁裕太に対しては高めのストレートで空振り三振を奪います。
 常時130キロ台後半で、栁を三振に仕留めたのは141キロ。スリークオーターの角度から、低めに伸びながら、打者の手前でホップしていく軌道を描きます。あまり見かけない球筋だけに、「これは打ちづらいだろうな」と感じました。それに加え、右打者の外角に速いスライダーが決まると、打者はなかなか手が出ません。

 続く2回は2死から三連続四死球で満塁のピンチを招き、タイムリーとエラーが絡み4失点。それでも、3回から5回はランナーを出しながらも、無失点に抑えました。3回には栁に対して、今度は見逃し三振を奪います。社会人トップクラスの強打者からの2奪三振は大きな自信になるでしょう。

 この日は5回を投げて被安打4、失点4という結果に終わりました。連投ということで少し疲れが残っていたのかと思うのですが、本人は試合後、「ヤマハさん相手ということで、今日はどうしても投げたかったんです」と、清々しい表情で話しくれました。

 鈴木のことは浜北西2年の時から見ています。当時は体が華奢で球速は120キロ台前半。あれから3年が経った今、正直、ここまで成長するのかと驚きました。体重は大学1年間で10キロもアップしたそうです。まるで下半身は別人。体重がアップし、それに比例して球速もグングンと上がっている、まさに伸び盛りです。最速143キロのスピードは、まだまだ飛躍する思います。

 さらに、鈴木のいいところは、マウンド上で楽しそうに投げているところです。今はマウンドに上がれば上がるほど自分の成長を感じている様子で、イキイキとしています。このまま突っ走り、再来年にはドラフト候補に名乗りを上げて欲しいと思います。(編集部・栗山)

<写真/プロと社会人相手に登板し、秋のシーズンに向けて自信を深めた鈴木彩隼(静岡産業大)>

■静岡産業大 ■ヤマハ
1番 三塁 奥田
2番 中堅 大盛
3番 一塁 青島
4番 左翼 児玉
5番 二塁 牧野
6番 遊撃 小澤
7番 DH 間渕
8番 右翼 水谷
9番 捕手 富山
1番 中堅 池田
2番 遊撃 三浦
3番 左翼
4番 三塁 前野
5番 二塁 羽山
6番 右翼 池知
7番 一塁 辻本
8番 捕手
9番 DH 千葉

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2016年8月10日 (水)

小林弘郁(愛知東邦大)がプロ2軍相手に登板!

 昨日は愛知大学リーグ選抜と中日2軍の試合がナゴヤ球場で行われました。

 愛知大学リーグ選抜では、2部から唯一、市立沼津出身・小林弘郁(愛知東邦大)が選出されていました。
 小林は、今春のリーグ開幕戦で浜北西出身の夏目旭(至学館大)と投げ合い1失点完投。最速143キロをマークし、視察に訪れたプロ数球団のスカウトからも注目を浴びました。続く、愛知学院大、名古屋学院大戦でも好投。順調にスタートを切ったかに思われました。
 ところが、その後、肩痛の影響で登板を回避。結局、最後までリーグ戦のマウンドに戻ってくることはありませんでした。そんな中での今回の選出。僕は小林の状態を心配しつつ、プロ相手にどんなピッチングを見せてくれるのか、期待を膨らませてナゴヤ球場に向かいました。

08101 小林の出番は3回でした。まず、三ツ俣大樹に対して四球を出してしまいます。初めてのナゴヤ球場のマウンドの影響か、それとも相手打者に対するの意識なのか、あきらかに球が浮いていました。
 ただ、ここからが小林の凄いところ。すぐに修正してきます。渡辺勝をセカンドゴロ併殺に仕留めると、最後は阿部寿樹をショートゴロに。きっちりと3人で抑えました。

 小林は試合後、こんなことを言っていました。
「打ち取ったボールは全てストレート。そこは手ごたえがありました。でも正直、球速はもう少し出したかったです」

 この日の最速は138キロ。実は、春のリーグ戦後、肩をケアしつつ、体重アップを目指したそうです。現在の体重は83キロ。食事の量を増やし、なんと短期間で7キロも増やしたとのこと。僕は約半年ぶりに小林を見たのですが、あきらかに下半身が一回り以上、大きくなっていました。
 その理由を聞くと、「球速ですね」という答えが返ってきました。
 小林は目標のプロ入りに向けて、まずは結果を残すことが大前提ですが、常時140キロ台をマークしてアピールすることも重要だと考えて、体重を意識的に増やしてきたそうです。

 秋のリーグ戦開幕まで残り約1か月。「この秋が勝負だと思っていますので」と、気合の入った表情が印象的でした。(編集部・栗山)

★今年、正月に掲載した市立沼津時代の同期・今村亮(東海大海洋学部)との対談記事です。

http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2016/01/post-6549.html

http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2016/01/post-0c80.html

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2016年8月 8日 (月)

中体連の東海大会で県勢2チームが初戦突破!

 本日、第38回東海中学校総合体育大会が愛知県で開幕しました。県内から東海大静岡翔洋中と、函南中が出場。両チームともに、初戦突破を果たしました!

★函南中(静岡2位) 3-2 みよし市立南中(愛知1位) ※8回タイブレーク
★東海大静岡翔洋中(静岡1位) 5-1 白鳥中(岐阜2位)

08081_3

08082 まず、稲沢市民球場で函南中とみよし市立南中の試合を見てきました。
 函南中は初回に1点を失うも、3回に1番・谷口蓮の二塁打を足がかりに同点に追いつきます。その後は、エース・山本蓮がランナーを許すものの、粘って粘って得点を与えません。カーブ、スライダーを巧みに操り、打たせて取る投球。今日の愛知県は立っているだけでも辛い猛暑の中、淡々とアウトを積み重ねていきます。
 試合は1対1のまま、7回が終了。8回から、タイブレーク(無死満塁からスタート)に突入します。函南中は8回表に1点を許しましたが、その裏、5番・山本の内野安打で同点とすると、続く渡邊悠元のレフト前タイムリーで試合を決めました。
 この試合、目を引いたのは遊撃手・吉田圭佑の高い守備力でした。3回に軟式特有の高いバウンドの打球を前に出てショートバウンドでキャッチして打者走者をアウトに。5回には三遊間の難しい打球をきれいにさばきました。丁寧なグラブさばきと、安定したスローイング。ぜひ、また見たいと思わせる好遊撃手でした。

 08083その後、津島市営球場に移動し、東海大静岡翔洋の試合へ。3回に9番・落合咲斗のライト前タイムリー、2番・高柳迅のセンター前タイムリーなどで一挙に得点を奪います。投げてはエース・石田直孝がストレートと変化球の抜群のコンビネーションで安定した投球を見せました。

 3位までが東海代表として新潟県で開催される全国中学校体育大会に出場できる今大会。ぜひ、今年は東海大静岡翔洋中と函南中のダブル全国出場を期待したいです!(編集部・栗山)

★組み合わせはこちらをご覧ください。http://aitairen.sakura.ne.jp/tokai/t-kekka/09yakyuu.pdf

<写真上/愛知1位を撃破し、喜ぶの表情を浮かべる函南中ナイン>
<写真中/猛暑の中、粘りの投球で勝利に貢献した山本蓮(函南中)
<写真下/3回に先制タイムリーを放った落合咲斗(東海大静岡翔洋中)>

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2016年8月 7日 (日)

星川あかり(京都外大西)、高校3年夏レポート!

 高校野球は新チームの練習試合、中学野球は選抜チームの試合、大学野球はオープンと、野球の試合が目白押しのこの時期ですが、“女子の甲子園”と呼ばれる「第20回全国高等学校女子硬式野球選手権大会」も7月28日から7日間の日程で兵庫県丹波市スポーピアいちじまで開催されました。

08071 今年は史上最多の24校が参加。その中で注目は、『静岡高校野球2016夏直前号』で表紙を飾った星川あかり(京都外大西/浜松ボーイズフレイムズ出身)でした。星川は、今年の女子W杯の日本代表候補にも選出されました。残念ながら、最終メンバーには選ばれませんでしたが、将来の女子球界を背負って立つ選手として期待を集めている内野手です。(詳しくは『静岡高校野球2016夏直前号』を読んで頂けると嬉しいです。)

  京都外大西は初戦で村田女子(東京)と対戦し、2対0。2回戦は同じ京都の京都両洋と激突。スミ1での敗戦が頭をよぎる中、7回裏に劇的のサヨナラ勝ち。さらに、準々決勝の相手は創部2年目の折尾愛真(福岡)。これも終盤の逆転劇で勝利(4対3)。ここまで全て接戦をものにしてきました。
 そして、準決勝の相手は強豪・神村学園(鹿児島)。前半の大量失点が重くのしかかり、最終回の粘りも届かず、3対9で敗戦。星川の最後の夏はベスト4で終了しました。

08072 全4試合の星川の成績は12打数6安打(三塁打2本、二塁打1本)3四球。実は、1回戦の7回、一塁ランナーでの帰塁時に右肩を亜脱臼していました。それでも周囲のサポートと気迫で「1番ショート」を全うしました。星川は「自分ができることは全てやったから悔いはない」と周りが涙を流す中、ひとり笑顔を見せていました。

 「将来の目標は女子プロ野球選手」と語る星川。次のステージでの活躍を楽しみにしています!

 

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2016年8月 6日 (土)

伊豆少年野球団、決勝トーナメント進出ならず

 8月3日から5日かけて、「第16回U-15全国KWB野球選手権in伊豆」が開催されました。
 県内からは伊豆少年野球団が出場。以下のように2連勝したものの、惜しくも得失点の関係で決勝トーナメント進出を逃しました。なお、大会はオール船橋が初優勝を飾りました。

★8月3日 伊豆少年野球団 3-0 新潟KWBクラブ(新潟)
★8月4日 伊豆少年野球団 7-4 大野中学校(北海道)

08061  僕が見るのことができのは8月4日の第2戦でした。伊豆少年野球団の先発投手は石川蒼嵐(三島南中)。前日は三島選抜のエースとして「静岡県中学親善大会」で登板し、この日は伊豆少年野球団の一員で投げるというハードスケジュールでしたが、3回途中に降板するまで好投を見せました。
 身長は176センチ。体全体を大きく使うダイナミックなフォームで実際にマウンドに立つと身長以上に大きく見えるタイプです。まだ球は散りますが、ストライクゾーンに来た時は確実に打者を仕留めていました。とにかく長い手足が魅力です! このまま大きく育っていって欲しいなと思わせる選手でした。
 チームを率いる長倉春生監督も「素材はいいですよ。昨日完封した181センチの長身の佐藤将(大仁中)とともに成長して欲しい」と期待を寄せていました。伊豆少年野球団は今後も大会が続くようなので、引き続き動向を追いかけていきたいと思います。(編集部・栗山)

<写真/石川蒼嵐(三島南中)>

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2016年8月 5日 (金)

静岡県中学親善野球大会で見た注目選手!

 第33回静岡県中学親善野球大会は4日に、浜松A選抜と焼津選抜で決勝戦が行われました。試合は焼津選抜が3回、4本の安打を集中して一挙5点を先制。投げては3人のリレーで完封し、見事優勝を飾りました。

★8月4日 静岡県中学親善野球大会決勝 西ヶ谷球場 晴   

  チーム
浜松A選抜 0 0 0 0 0 0 0 0
焼津選抜 0 0 5 3 0 0 × 8

(浜)羽切、後藤、鈴木健-吉田哉、鈴木元
(焼)小林、伊東佳、山田-安竹
▽二塁打=小林(焼)

08051_3

08052 今大会、MVP級の活躍を見せたのは焼津選抜の小林史弥(港中)でした。
 初戦の富士宮選抜戦で1失点で完投、さらに準決勝、決勝で計6回を投げて1失点に抑える抜群の安定感でした。また、打撃面でも決勝の3回にレフト方向へタイムリー三塁打を放つ活躍。貴重な追加点を叩き出しました。
 肩・ヒジが柔らかく、腕を振って変化球を投げることができる投手。投げっぷりもいいです。試合後は「高校に行ってもピッチャーをやって活躍したい」と、元気よく話してくれました。
08053 一方、準優勝に終わった浜松A選抜では前澤寿音(浜松北部中)が2安打を放ちました。左右両方向に打ち分けるシャープなスイングが目を引きました。
 
 今大会、計2日間で5試合を見ることができました。特に印象に残ったのは富士宮選抜・佐野大陽(富士宮一中)、藤枝選抜・紅林弘太郎(青島中)、静岡葵区選抜・高橋大志(竜爪中)の3人です。
 初戦で焼津選抜の小林と投げ合った佐野は鋭い腕の振りから低めに伸びるストレートを投げ込む右腕。フォームのバランスも良かったです。
 紅林は180センチの長身で、見栄えのする遊撃手。大柄でも動きにキレがあり、高校でグッと伸びそうなタイプのように感じました。
 高橋は俊足の外野手。先頭打者として、普通のライト前安打を二塁打にした脚力と判断の良さが光りました。
 その他にも、将来が楽しみな選手を多く発見でき、有意義な2日間でした。『静岡高校野球』の次号でもたくさんの有望中学生を紹介できたらと思っています。(編集部・栗山)

<写真上/決勝では浜松A選抜相手に8対0と圧勝した焼津選抜>
<写真中/焼津選抜を投打で牽引した小林史弥(港中)>
<写真下/決勝戦では2安打を放ち、意地を見せた前澤寿音(浜松北部中)>

 

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2016年8月 2日 (火)

練習試合 常葉橘vs叡明

★8月2日 練習試合 常葉橘グランド 晴時々雨   

チーム
常葉橘 2 0 0 2 0 0 0 0 0 4
叡明 2 0 0 1 1 2 0 0 × 6

(常)河村、村瀬、加部-夏目
(叡)石井-小林
▽二塁打=紅林2、河村(常)、三上(叡)

 夏の県大会が終わり、すでに各校では新チームが動き始めています。
 今日は今夏、県ベスト4の常葉橘の練習試合へ。8月1日より八木道政監督が就任し、レギュラー全員が入れ替わったチームの初の対外試合を取材しました。

08021  この試合、夏の大会で1年生ながらベンチ入りした2番の紅林史也が2塁打2本の活躍を見せました。シャープなスイングから、第1打席でレフトオーバー、第3打席でセンターオーバー。ショートの守備では粗っぽさがあるものの、二遊間のゴロを華麗にさばき、センスの良さを伺わせてくれました。
 また、7番の鈴木奏汰(2年)が3安打に加え、なんと4盗塁を決める活躍。初回に2点タイムリーを放った5番の加茂魁斗(2年)は元気の良さが目立ちました。
 試合は埼玉の新鋭・叡明に4対6で敗れましたが、新主将の出口愛稀(2年)は「選手全員、全力プレーにこだわり、意識を高く持ってセンバツを狙いたい」と、秋季大会に向けて気合十分の様子でした。(編集部・栗山)

<写真/1試合で4盗塁を決めた鈴木奏汰(常葉橘)>

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2016年8月 1日 (月)

静岡県中学親善野球大会が3日から開催されます!

 今年で33回目を迎える静岡県中学親善野球大会が3日から開催されます。中体連が終わった中学3年生達が各地区ごとで選抜チームを組み、県優勝を目指す大会。3日に県内5会場で予選リーグ、4日に決勝トーナメント(西ヶ谷球場)、3位決定トーナメント(清水庵原球場)が行われます。
 毎年、この大会では高校野球で活躍する選手をいち早くチェックすることができます。ちなみに、3年前のこの大会では、以下の選手が出場していました。あらためて並べると、凄いメンバーです!

08011中川真杉(日大三島)/村木文哉(静岡)/河合優作(静岡商)/寺田敬太(静岡市立)/谷脇亮介(常葉橘)/大嶋翼(常葉橘)/山野翔太郎(常葉橘)/北川裕登(島田商)/落合竜杜(常葉菊川)/佐藤諒(掛川西)/川合隼人(掛川西)/大橋建斗(浜松商)/井内駿佑(浜松市立)
 
★今大会の組み合わせ、過去の大会結果はこちらから見ることができます。→http://shizushin.exblog.jp/23175406/

<写真/中学3年時、小笠選抜の一員として、この大会に出場している落合竜杜(常葉菊川)>

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