科学技術出身・増田友輔(愛知工業大)の大学4年間
今年8月、愛知工業大・奥田好弘監督から一本の電話をもらいました。
「増田が内定をもらいましたよ!」
2013年、このブログのオフ企画、「静岡を巣立つ高校球児」で取り上げた増田友輔。科学技術時代、最速141キロ左腕として注目した選手でした。大学に進学した増田は4年間、どんな感じで過ごしたのか。奥田監督の電話から2か月後、その様子が気になり、愛知工業大に行ってきました。
大学入学後、3年間はリーグ戦での登板がなかった増田。試合に出ることができない苦しさがあったと振り返ります。
「高校の時は1年から試合に使ってもらったので、試合に出られない期間ってほとんどなかったんです。でも、ここでは社会人に進む先輩とかもいて層が厚くて…。少しくらい練習で抑えたくらいでは簡単に出番が回ってこなかったです」
また、増田は他の部員とは違い、実習や課題が多い、土木工学を専攻していたため、練習を途中で抜けることもあったと言います。
そんな中でも増田は、「いつか出番がやってくる」と黙々とトレーニングを重ね、ようやく最終学年となった今年の春のリーグ戦でマウンドに上がります。4試合で先発を任されて2勝をマークする活躍を見せました。
「スピードは高校の時とはほとんど変わっていませんが、変化球でストライクを取ることができるようになったのが大きかったです。ストライクさえ入れば、自信を持って投げることができますので」
ただ、入学の時から目標にしていた1部昇格は果たすことができませんでした。
リーグ戦終了後、増田は猛勉強の末に公務員試験に合格します。そして、中学時代から憧れだった国土交通省の中部地方整備局への就職を決めました。
「勉強面では充実した4年間でした。監督さんをはじめ、周りの理解があったからこそ、やり遂げることができました」
一方、野球面では夏に熱中症にかかった影響で調整が遅れ、秋はここまでリーグ戦での登板はありません。増田は「このままでは絶対に終われない」と力強く話します。
「春は、ここ一番の重要な試合で不甲斐ない投球をしてしまいました。その悔しさは今も残っています。これで、硬式の野球は最後だし、いい結果を残して終わりたいです」
4年前に誓ってくれた通り、大学でも文武両道を貫いた増田。一つだけ、やり残した1部昇格に向かって、最後の登板にすべてをかけます。(編集部・栗山)
※高校時代の増田の記事です。こちらも一緒に読んで頂けると嬉しいです。
★静岡を巣立つ高校球児~増田友輔編・上
http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2013/01/post-4b2b.html
★静岡を巣立つ高校球児~増田友輔編・下
http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2013/01/post-944e.html
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