編集部Hが栗山に聞く! 2017年静岡野球界<高校生編>
毎年恒例(?)の編集部対談企画、今年は編集部Hの知識不足により栗山へのインタビュー形式になりました。まずは、高校生編です。
栗山 あけましておめでとうございます。
H おめでとうございます。いよいよ2017年ですね!
栗山 ずいぶん張り切ってる様子ですね。
H ご存知の方もおられると思いますが、私、2年ほど東京に行っていたんですよ。でも、静岡の球児が私を呼んでいるような気がして、今年から転職して静岡に戻ることにしたんです。なので、今年からまた静岡球児がたっぷり見られるんですよ! そりゃ張り切りますよね。
栗山 すごい転職理由ですね…。でも、心強いです。
H ということで、今年の静岡を見るにあたって色々教えて下さい。まずセンバツ出場濃厚の静岡高、どうですか? 秋に県大会を見に行ったら、雨で中止になってしまって。エース左腕の池谷蒼大(新3年)を見たのは積志中の時以来でしたが、力強くなりましたね。
栗山 はい。高校に入ってから、腰痛で苦しんだ時期があったのですが、昨年の春くらいから復帰してきました。当然、センバツ出場が決まれば、注目ピッチャーの一人になると思います。
H 神宮では、少し打たれたようですが…。
栗山 神宮球場の高くて固いマウンドに合わなかったようですが、甲子園では問題ないと思います。ただ、竹内奎人(新3年)だって、十分に全国で通用すると思いますよ。
H 竹内って、中学の時、『侍ジャパンU-15』で活躍した伊東シニアのピッチャーですよね。中学2年の時、見たことがあります。最初、2年だって思わなかったんですよ。立ち居振る舞いとか体つきが大人っぽかったから。
栗山 あの縦の変化球はハマったら面白いと思います。ストレートも140キロ近く出ますし。
H 打者のキーマンは誰ですか? 新2年生の成瀬和人が印象に残っているんですが。
栗山 2年前のチームと比べると、全体的にスケールは小さいのですが、その分、渋い働きをする選手が多いです。そのなかで、やっぱり打線は成瀬が中心になると思います。バッターボックスでの雰囲気がいいですね。左右、両方向への長打もあります。
H 他の打者も教えて下さい。
栗山 実は先日、静岡高に伺ってきたのですが、かなりレギュラー争いが激しくなっていました。特に、昨秋は二ケタの背番号だった篠田和也(新3年)は、栗林(俊輔)監督が「クリーンナップを打ってもおかしくない力がある」と言っていました。あと新2年生では加茂翔太が良いですね。フォームに癖がなくて、きれいに打ち返しますよ。
H なるほど。選手層が厚くなって、夏もまた静高が本命になってきそうですね。他の学校はどうでしょう。東海大静岡翔洋の奥村光一(新3年)はやっぱりいいみたいですね。東海大翔洋中時代からあの野性的な走塁に惹かれました。
栗山 昨年秋からの成長は凄いものがありますよ。もともとのパワーに加えて、原俊介監督の打撃指導で率も上がってきています。先日のオーストラリア遠征でも、木製でホームランを打ったと聞いていますし、今年の県内の野手では別格になってきていると思います。ぜひHさんにも、この春、一度チェックしてほしいです。
H 飛龍の比屋根彰一(新3年)も気になってます。すごい身体能力の持ち主だとか。
栗山 沖縄出身だけに、体のバネはハンパないです。スタンドまでライナーで一直線で飛んでいきます。同じ飛龍では、三浦ジェスヨコボ太颯(新2年)という選手がいるのですが、この選手もバットにあたったら凄いみたいです。
H その他におすすめの選手はいますか?
栗山 今年は新3年にHさんの好きな左ピッチャーが揃っている年だと思います。まず、日大三島の海野陽日は最速143キロのストレートとスライダーが武器ですね。秋の県大会で延長13回完封の東海大静岡翔洋の飯澤万里もストレートにキレがあります。安定感なら、秋の県も制した聖隷クリストファーの河合竜誠ですね。コントロールとキレは抜群で、秋の状態を維持したまま、冬に入っています。あとは、知徳の森伊晃基、袋井の加藤稜梧とか、挙げだしたらきりがありませんよ。それほど今年は左がいます。
H 海野は三島南中2年の時に見ました! あの時、即写真撮り始めるぐらい気になってた投手です。あと、静岡大成に私好みのポテンシャル溢れる左腕がいると小耳に挟んだんですが。
栗山 それも新3年の若生裕也ですね。これは、まさに、しなやか系ですよ。球速とか球威はまだまだですが、指にかかった時はいいボールがきます。
H プロ注の高校生はどれくらいいるんですか?
栗山 今、名前の挙がった池谷、海野、奥村、比屋根に加えて、西部では小笠の189センチ右腕の佐々木健(新3年)も注目しているようです。あとは、掛川西の大本遼(新3年)も、木村(幸靖)監督が「将来はプロに行かせたい」って期待していました。
H 大本って、弟ですか?
栗山 そうです。立命館大に進学した大本拓海の弟です。まだ、体の線は細いのですが、センスのあるショートです。この間の県選抜と島田商との練習試合では、代打で出て、レフトにきれいに打ち返しました。
H なんかワクワクしてきますね。森下知幸新監督率いる御殿場西の戦い方も気になるなぁ。
栗山 また森下監督のノックが見られるのが嬉しいですね。
<写真/上から池谷蒼大(静岡高)、奥村光一(東海大静岡翔洋)、大本遼(掛川西)>
※大学・社会人編は後日アップします!
| 固定リンク
「静岡県の高校野球」カテゴリの記事
- 【秋季県大会】夏甲子園出場の掛川西が初戦を突破!(2024.09.15)
- 【秋季県大会】湖西が秋県大会初勝利を飾る!(2024.09.14)
- 【注目カード目白押し!】秋季県大会の組み合わせが決定(2024.09.09)
- 【秋季県予選上位校決定戦】掛川球場レポート(2024.09.08)
- 【秋季県予選】静岡市立が西村の好投で上位で県大会へ(2024.09.07)
「Hさん」カテゴリの記事
- 新春恒例「静岡高校野球編集部」座談会!<栗山×編集部H>(2018.01.20)
- 編集部Hが栗山に聞く! 2017年静岡野球界<大学・社会人編>(2017.01.03)
- 編集部Hが栗山に聞く! 2017年静岡野球界<高校生編>(2017.01.02)
- 静岡を巣立つ球児たち2014~青島秀一郎編・下(2015.02.13)
- 静岡を巣立つ球児たち2014~河守光王編・上(2015.01.16)
コメント