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2017年3月 4日 (土)

中学選抜大会<準決勝>~島田球場レポート

 本日、静岡県中学選抜野球大会は準決勝2試合が行われました。

吉田中1-0長泉中
東海大静岡翔洋中1-0菊川西中 

03041_2 第1試合は準々決勝で1イニングだけ見て一目惚れしてしまった吉田中・松本蓮(173cm53Kg、左投左打)に注目しました。バランスのとれたフォームから投げ込むストレートと変化球とのコンビネーションが抜群で、打たれたヒットは2本のみ。2試合連続の完封を飾りました。常葉橘出身・髙橋遥人(現亜細亜大)を彷彿とさせるしやなか系の左腕で、体が華奢なのも大きな魅力です。
 一方、話題の女子投手・土屋愉菜(160cm56Kg、右投右打)も3安打に抑える快投を見せました。「なぜ、打たれないんだろう」と観察していましたが、一番は左手の使い方の上手さだと感じました。テークバックで左手を使って体の開きを抑え、右手をグッと後ろに入れます。ボールの出所を少しだけ遅らせているので、打者も対応に苦しむのではないでしょうか。また、長泉中はバックの守備がとにかく堅いです。それがあるから、土屋も安心してストライクゾーンに投げ込めるのだと思います。

03042_2 2試合目も投手戦に。東海大静岡翔洋中はエース左腕・鈴木瞳吾(169cm68Kg、左投左打)が毎回の11奪三振の快投で3回に挙げた1点を守り抜きました。
 当然、ヒーローは鈴木ですが、野手では「2番ショート」の小林亮太(164cm56Kg、右投右打)の好守に渡る活躍が光りました。打撃はバットが内からきれいに出るスイングで2安打。3回には先制点につながるセンターオーバーの二塁打を放ちました。守備では一歩目の速さが特徴で、5回には三遊間に抜けそうなライナー性の打球を好捕。試合後、弓桁義雄監督に「あのプレーがこの試合を決めた」と言わしめたほどのビックプレーでした。

 明日の決勝戦は中部勢同士の対決になりました。吉田中・澤入信也監督、東海大静岡翔洋中・弓桁監督のベテラン監督の采配にも注目です!(編集部・栗山)

<写真上/2試合連続の完封を飾った松本蓮(吉田中)>
<写真下/思い切りのいいプレーが目立った小林亮太(東海大静岡翔洋中)>

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