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2017年8月

2017年8月31日 (木)

秋季東部地区大会10日目(8月30日)~愛鷹球場レポート

<愛鷹球場・5位決定戦>
市立沼津 6 - 2 桐陽
三島南 7 - 1 沼津商

 県大会出場を決めた市立沼津と三島南の2投手に注目しました。

 08311市立沼津は昨秋から横山大知(2年)がエースを務めていますが、もう一人、有望な本格派が控えています。8月の東北遠征で強豪・花巻東(岩手)を7回1失点に抑えたという服部己太郎(2年)です。
 昨日、横山のあとを受け、服部がマウンドに上がったのは7回でした。少し体を沈ませながら、腕を鋭く振り抜くフォーム。球速は最速で135キロをマークし、伸びがありました。また、追い込んでからの縦滑りのスライダーがキレキレ。3イニングを投げて、打者11人に対して5奪三振。三塁前にボテボテの内野安打を1本打たれましたが、それ以外は完璧な内容でした。
 今回の東部大会では下田高南伊豆戦で一度だけ1番をつけた服部。「初めて1番をつけて自信になった。県大会でも1番を目指していきたい」と抱負を語ってくれました。まだまだ下半身を含めて体が華奢。体作り次第では来夏、140キロ以上を出す可能性がある素材だと確認できました。

08312 第2試合は三島南のエース・鈴木健斗(2年)を楽しみにしていました。鈴木を見るのは中学の時以来。まずは体が逞しくなった印象。特に体幹がしっかりしたのではないでしょうか。
 初回からテンポ良く投げ込み、4安打完投勝利。昨日の愛鷹球場は立っているだけで汗が出るほど蒸し暑かったのですが、終盤になっても球威が全く落ちないどころか、回を追うごとに球速が上がっていきました。また、フォームの土台がいいので制球に狂いがありません。それでも試合後は「ストレートが真ん中に集まってしまった」と反省の言葉も。この夏は肩痛のため、ベンチを外れていた鈴木。ようやく戻ってきた東部地区期待の右腕。県大会までの2週間でさらに状態を上げてくれるでしょう。(編集部・栗山)

<写真/県大会でも活躍が期待される服部己太郎(市立沼津)と鈴木健斗(三島南)>

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2017年8月29日 (火)

秋季西部地区大会8日目(8月26日)~磐田球場レポート

<磐田球場・準々決勝>
浜名 11 - 4 浜北西(8回コールド)
浜松商 6 - 3 浜松開誠館

 浜名と浜松商が勝利し、県大会出場を決めました。
08291 第1試合、浜名で目についたのは「3番ショート」の中村悠雅(2年)。3回に同点につながるライト前安打を放つと、4回には2死二三塁からレフトオーバーのタイムリー。左右両方向に打ち分けるミート力に加え、リストの強さを感じる選手でした。
 3回戦の磐田東戦でも、レフトスタンドに本塁打を放っている好打者ですが、夏の大会はベンチに入っていません。横山崇監督によると、ここにきて急成長している選手とのこと。本人も「ボールを引きつけて打てるようになっている」と手応えを掴んでいる様子でした。

08292_2 第2試合は浜松商が逆転で勝利。先発の小柳祐哉(2年)の後を受けてマウンドに上がったのは、エースナンバーをつけた望月勇哉(2年)でした。身長158センチと小柄ですが、本来は抜群の守備力を誇る遊撃手。それが、この秋は「抑え」として投げていると聞き、気になっていました。望月は6回から4イニングを1失点に抑える好投。さらに、打っては2本の二塁打で勝利に貢献しました。
 一方、浜松開誠館は打線の迫力に驚きました。1番から9番まで、全打者がフルスイング。打ち損じることなければ、スタンドまでもっていく凄みがあります。実際、この日は5番の島田隆聖(1年)と6番の北嶋颯(1年)が豪快な一発。2人とも1年生のスイングではありませんでした。(編集部・栗山)

<写真上/癖のないスイングが魅力の中村悠雅(浜名)>
<写真下/秋は投手としてチームを支える望月勇哉(浜松商)>

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2017年8月23日 (水)

秋季西部地区大会7日目(8月23日)~掛川球場レポート

<掛川球場・敗者復活3回戦>
磐田東 13 - 5 掛川工(7回コールド)
菊川南陵 6 - 3 浜松市立

 第2試合は菊川南陵が3点差を逆転し、敗者復活4回戦に駒を進めました。
08231_2 菊川南陵は先発のグッドイヤー旭飛ウエスリー(2年)が初回から3回まで毎回1点ずつ失点。しかし、1年生左腕の白石善己が4回からマウンドが上がると、打線が中盤に逆転。白石は最後まで投げ切って無失点に抑えました。
 堂々とした投げっぷりでしたが、実は今日が公式戦初登板で立ち上がりは緊張したとのこと。決してスピードボールはありませんが、ストライクゾーンを広く使い、落ち着いて投げていました。中学時代は大阪・西成ボーイズに所属し、主戦として経験を積んできたという白石。どうすれば打者を簡単に抑えることができるかを知っているような投手でした。
 一方、浜松市立では、水谷裕士監督が「この秋に伸びてきている」という宮下卓(2年)が第2打席に右中間を破る二塁打。ショートの守備も安定感がありました。

 また、第1試合は磐田東が圧勝。背番号16をつけた永野竜成(2年)が先発。角度のあるストレートを生かして6回を3失点。7回は中村柚輝(2年)、吉岡大耀(2年)でつなぎました。今日は登板がありませんでしたが、エース格の今口颯真(2年)、最速137キロ右腕・森口千聡(2年)など、この秋も豊富な投手を揃える磐田東。数がいるだけでなく、個々の能力も高いです。
 掛川工では、「3番センター」の田村一成が2打席連続、レフトスタンドへ豪快な一撃。飛ばせるツボを持っているだけに、広陵・中村奨成のようなスケールの大きい右のスラッガーに育って欲しいです。(編集部・栗山) 

<写真/公式戦初登板ながら、好リリーフで勝利に貢献した白石善己(菊川南陵)>

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2017年8月21日 (月)

秋季東部地区大会6日目(8月21日)~富士球場レポート

<富士球場・敗者復活2回戦>
星陵 1 - 0 富士市立
富士 9 - 2 吉原工(7回コールド)

 この日のお目当ては星陵の川島レオナルド(2年)。勝ち抜き1回戦の日大三島戦で敗れたはしたものの、愛鷹球場のスピードガンで137キロをマークしたという話を耳にしていました。

08211_3 川島は初回からビシビシと低めに決めて、6回までノーヒットに抑える快投。7回に2安打を浴びたものの、8回、9回も安打を許さず、完封勝利を飾りました。
 前の試合までは球が浮いてしまうことが多かったそうですが、この日はリリース時だけに力を入れることを意識。結果的に力が抜けて、キレのあるボールにつながったとのことです。
 イラン人の父と、ブラジル人の母を持つ川島。ほぼ上半身だけで140キロ近く投げてしまう馬力、そしてダイナミックなフォームに魅力を感じました。持っているエンジンの大きさが違います。
 実は星陵にはもう一人、楽しみな投手がいます。加藤秀明監督が「今日は川島とどちらを先発にしようか迷った」という左腕・斎藤アラン拓海(1年)です。この日はファーストで出場。次はぜひ、斎藤の投げる姿も見たいと思います。

 08212川島の快投が目を引いた試合ですが、影のヒーローは「1番センター」の鈴木海渡(2年)ではないでしょうか。守備での一歩目が速く、二塁ベース後方のフラフラっと上がった打球を2球もダイビングキャッチ。さらに9回、1死二三塁というピンチでセンターにフライが飛ぶと、タッチアップした三塁走者を刺しにいくのではなく、少し飛び出していた二塁走者を見て、セカンドに送球。併殺を完成させて試合終了となりました。視野が広く、状況判断が素晴らしかったです。もし、鈴木がいなかったら、この試合の勝負はどうなっていたのか…。富士ボーイズ時代は県選抜にも選ばれていた選手。野球センスを感じました。(編集部・栗山)

<写真上/富士市立相手に2安打完封を飾った川島レオナルド(星陵)>
<写真下/打撃面ではノーステップから鋭い打球を放つ鈴木海渡(星陵)>

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2017年8月18日 (金)

秋季西部地区大会4日目(8月18日)~浜松球場レポート

<浜松球場・敗者復活1回戦>
新居 3 - 1 磐田農
浜松大平台 8 - 6 磐田南(延長11回)
浜松湖南 5 - 0 浜松日体

 この秋は湖西の水野喬日が140キロ超のストレートで話題となっていますが、近隣の浜松湖南にも楽しみな原石がいました。
08181_3 今日の浜松球場第3試合で2安打完封した河野俊介です。テークバックで腕が背中にグニャッと入り、そこからしならせてボールを投げ込む左腕。立ち上がりからコンスタントに浜松球場のスピードガンで120キロ台中盤をマーク。7回、相手の4番打者に内角低めで三振を奪うと、この日最速の130キロが表示されました。
 打たれたヒットは2回と9回と2本のみ。「今日はこれまで投げてきた中で一番良かった」と、打たせて取りながら、ここ一番では腕を力強く振って空振りも奪いました。
 浜松中央ボーイズ時代は外野手だったという河野。高校入学後に投手となり、この夏の県大会では先発も任されました。その夏の大会のパンフレットを見ると、身長171センチ体重54キロ。もう少し大きくなっているのではと思い、試合後、本人に確認すると「いま身長が伸びているところです」と教えてくれました。現在は174cm58キロ。まだまだ細くて華奢ですが、そこが魅力でもあります。
 山田忠監督は「普通この時期になると、ピッチャーのスピードは落ちるが、河野は上がってきている」と、まさに今が伸び盛りの様子。この冬のトレーニング次第では、130キロ台中盤くらいまでは上がりそうな気配があります。
 本人が目標とするのは県大会出場。まだまだ道のりは遠いのですが、今日のような投球ができれば、どんな相手でも、勝負になると思います。

 ちなみに、浜松湖南の次戦の相手は上村敏正新監督率いる聖隷クリストファー。浜松商元監督同士の対決となりました。山田監督は「できれば、やりたくなかったのですが…」と苦笑い。両チームのベンチワークも楽しみです!(編集部・栗山)

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2017年8月16日 (水)

秋季中部地区大会4日目(8月16日)~清水庵原球場&焼津球場レポート

 今日も清水庵原球場へ。中部大会の2回戦、駿河総合対常葉大橘を見に行きました。しかし、雨のため、5回表終了後に中断。常葉大橘が3点をリードしていましたが、ノーゲームとなりました。
 常葉大橘は初回、4番・夏目大(2年)のセンター前タイムリーなどで一挙3点を先制。上位を中心に秋の段階では打撃のレベルが高い印象を持ちました。一方、駿河総合はスタメンに1年生6人が並ぶ若いチームです。仕切り直しとなった試合は、明日17日に行われます。

08171_2 その後、雨が止んで試合が開催されていると聞いて焼津球場へ。第2試合に間に合いました。試合は焼津水産が島田工相手に9対4で勝利。県大会出場に王手をかけました。
 焼津水産は初回に3点を失うも、4回に逆転。さらに、7回には打者一巡の攻撃で5点を奪って試合を決めました。これまで焼津水産というと、イケイケのイメージを持っていたのですが、今日の試合では走者を出すと手堅くバントで送って得点に結びつけるシーンが目立ちました。
 投げては先発の大石淳(2年)が2回以降、立ち直って、3回から8回までは1失点。パワーピッチャー系で、右打者の内低めに力強いストレートがきていました。また、9回にはエースナンバーをつけた宮澤翔也(2年)が登板。179センチと上背があり、手足が長くて楽しみな右腕でした。
 焼津水産は2016年春に岩間秀樹監督が就任して以降、県大会出場に3度王手をかけながら、いずれもあと一歩で逃しています。今回はその壁を破ることができるのか注目です。(編集部・栗山)

<写真/2回から立ち直った大石淳(焼津水産)>

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2017年8月15日 (火)

秋季中部地区大会3日目(8月15日)~清水庵原球場レポート

<清水庵原球場・敗者復活1回戦>
静岡大成 9 - 2 静岡北(7回コールド)
静岡学園 6 - 2 榛原

 今日は中部地区の敗者復活戦へ。雨が降ったり止んだりの悪天候でしたが、2試合が行われました。
08151 第2試合は榛原と静岡学園が対戦。静岡学園は1年生右腕・渡邊寛大の好投が光りました。初回に1点を許すも、2回以降はランナーを出しながらも粘りの投球。2失点完投で、チームの勝利に貢献しました。
 安田龍一監督によると、静岡蒲原シニア時代は控え選手でピッチャー経験は全くなかったそうです。今夏のエース・片山源太(3年)と同様、安田監督がピッチャーとしての資質を感じ、高校入学後にコンバート。約半年間で「静学」のエースとなりました。腕が体にからみつきながらリリースされるフォームの柔軟性と縦の変化球が魅力的。一冬、二冬を越した時に、どんな投手に変身してくれるのか、今後も追っていきたいです。
081502 攻撃面では初回、1死満塁からの小柳岳瑠(2年)のタイムリーが大きかったです。レフトの頭上を越すライナー性の二塁打。打席での構えだけで長距離砲の匂いがする右のハードパンチャーです。また、「3番サード」の小野諒太(2年)が4打数4安打(三塁打1本)の大活躍。バットに当てればヒットになるというくらい、とにかく好調。チャンスの場面で積極的に初球を狙っていく姿勢も良かったです。
 一方、榛原では「3番キャッチャー」の小澤裕介(2年)のシャープなスイングが光っていました。(編集部・栗山)

<写真上/2失点完投の渡邊寛大(静岡学園)>
<写真下/タイムリー二塁打を放って喜ぶ小柳岳瑠(静岡学園)>

 

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2017年8月14日 (月)

秋季西部地区大会3日目(8月14日)~浜岡球場レポート

<浜岡球場・勝ち抜き2回戦>
掛川西 7 - 3 掛川工
袋井商 3 - 1 聖隷クリストファー

 第1試合は掛川西が逆転勝利で、3回戦に駒を進めました。1点を追う4回、同点に追いついた後、1番・福田恭平(2年)の犠飛で勝ち越し。さらに木村幸靖監督が「この1本が大きかった」という2番・戸塚皓貴(2年)のレフト前2点タイムリーでリードを広げました。投げては先発の夏目太陽(2年)が6回まで2失点に抑え、7回から川合勇気(2年)が投げました。
 掛川西の次戦は常葉大菊川。注目のカードとなりました。

08141_4

 第2試合は、袋井商が聖隷クリストファーを下しました。勝利の立役者になったのは、エースの山本航大(2年)。回転数の多いストレートを武器に、8回まで無失点の快投。9回のピンチも、落ち着いてしのぎ、完投しました。小柄ですが、投げっぷりが良く、打者がとらえたと思った打球がことごとくつまっていました。それだけ、キレがあるのだと思います。また、打線は少ないチャンスを得点につなげるしぶとさがありました。
 一方、聖隷クリストファーは春夏通算8回甲子園出場の名将・上村敏正新監督の初采配。9回、代打・黒沢峻祐(1年)のタイムリーで1点を返し、なおも一打同点のチャンスを作る粘りを見せました。
 試合後、上村監督は「練習ではみんな緊張感を持ってやっている。自分たちで考えることができる野球を目指していきたい。伸びしろがある子ばかりですので、ここからです」とコメント。敗者復活戦に回りますが、どんな「上村マジック」が見られるのか、楽しみです。(編集部・栗山)

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<写真上/抜群の安定感で1失点完投の山本航大(袋井商)>
<写真下/掛川西の監督時代以来、約7年ぶりの公式戦での采配となった上村敏正監督(聖隷クリストファー)>

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2017年8月13日 (日)

秋季東部地区大会2日目(8月13日)~愛鷹球場レポート

<愛鷹球場・勝ち抜き2回戦>
沼津商 11 - 0 誠恵(6回コールド)
沼津東 10 - 0 熱海(5回コールド)

※第3試合の富士宮東対飛龍は2回終了後(0対0)、雨のため中断。そのまま中止となり、明日に順延となりました。

08131 第1試合は沼津商の棹山廉(2年)が好投を見せました。体と腕を少し落とし、低い角度からそのまま低めにストレートを投げ込みます。テークバックで体の捻りを加えるので、打者はタイミングが取りづらいそう。球速は110キロ台でも、差し込んでいました。「秋は左が有利」とよく言われますが、同じ左でも棹山のようなタイプは少ないので、勝ち上がる可能性を秘めていると思います。
 野手では「3番セカンド」の島松琉人(2年)が気になりました。シートノックから打球への寄りが速く、足を使って捕球ができる選手。打ってはスイングに無駄がなく、チョコンと内野と外野の間に落とせるセンスを持っていました。ほかにも、沼津商は力強いスイングのトップバッター・河野晋侍(2年)、守備範囲の広い小澤海都(2年)など、楽しみな選手が多くいました。

 また、第3試合は2回終了後に雨のためノーゲームとなりましたが、富士宮東の先発・冨田陸駆(2年)は珍しい本格的なアンダースローでビックリ。もう一度、どこかでチェックに行きたいです!(編集部・栗山)

<写真/ストレートと変化球のコンビネーションがいい棹山廉(沼津商)>

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2017年8月12日 (土)

秋季中部地区大会1日目(8月12日)~焼津球場レポート

 秋季高校野球地区大会が開幕しました。まずは焼津球場で3試合を取材してきました。

<焼津球場・勝ち抜き1回戦>
静清 13 - 3 島田樟誠(7回コールド)
島田 11 - 2 焼津中央(7回コールド)
清流館 5 - 1 金谷

08121_2 第1試合では、静清がコールド勝ちを飾りました。打線で目立っていたのは4安打をマークした「3番サード」の大原豪史(2年)です。初回の左中間を破る二塁打に始まり、2打席連続ライト前安打。さらに、最後の第5打席はライトオーバーの二塁打。1打席のみアウトになるケースがあったのですが、それもシャープなスイングからのショート正面への猛烈なライナーでした。投げてはパワー型右腕の田中優吾(2年)が4回を1失点、その後はともに左腕の森下靖己(2年)、臼井海斗(2年)が抑えました。
 小林正具監督は「新チームになって練習試合をやる中で、どうやったら点を与えてしまうのか、どうやったら点を与えないのかが少しずつ分かってきたと思う」と手応えを感じている様子。昨秋、今春と県大会を逃しているだけに、きめ細かい野球を展開する小林監督がどのようにチームを上昇させていくのか注目です。

08122_2 第2試合は島田が7回に一挙7点を奪ってコールド勝ち。最後は一死満塁から「1番セカンド」の杉山壮太(2年)がライトスタンドに大飛球を放ちました。今夏、トップバッターとして活躍した3年生の藤原駿も好選手でしたが、新チームの島田にも同じようなタイプの打てて走れる核弾頭がいます。
 また、エースの本格派右腕・黒木健太郎(2年)は初回こそ、球が高めに浮いて2失点も、2回以降は無失点。徐々に低めに集まりだし、安定感を見せてくれました。
 島田は投打のバランスがとれたチームだけに、旋風の予感がしています。

 08123この日、もっともインパクトを残したのは第3試合で完投勝利を飾った清流館の1年生・佐藤孝介です。立ち上がりから、金谷打線を抑え込みます。高めの釣り球で空振りを奪ってしまうストレートの伸びが最大の武器。スリークオーターの角度から球がホップするイメージです。何よりコントロールがいいので、野手陣も守りやすいタイプの投手でしょう。
 小川中時代はエースとして3年夏に県ベスト4進出を果たし、焼津選抜に選ばれた実績を持つ佐藤。今夏の県大会では、島田工戦の9回ピンチの場面で登板すると、見事な救援でチームを勝利に導いています。1年生とは思えないマウンドさばきも光ります。(編集部・栗山)

<写真上/4安打を放った大原豪史(静清)>
<写真中/パンチのあるトップバッター・杉山壮太(島田)>
<写真下/1失点完投の佐藤孝介(清流館)>

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2017年8月10日 (木)

「第1回48(ヨンパチ)ベースボールカップ」が開催されました!

 「秋の大会前に腕試しを――」
 昭和48年生まれの指導者が集まり、新たな大会が開催されました。名付けて、「48(ヨンパチ)ベースボールカップ」。県内に昭和48年生まれの指導者が多く、大会形式にして、選手のモチベーションを高めようという狙いから始まりました。
 第1回大会に参加したのは富士宮東、伊豆中央、焼津水産、島田樟誠、藤枝北、浜松西、新居、静岡東の計8校。7月30日に3会場で予選を行い、伊豆中央、藤枝北、浜松西が8月8日の決勝トーナメントに進出しました。

◆決勝トーナメント<8月8日・藤枝総合運動公園>

浜松西 6-0 藤枝北
伊豆中央 5-5 浜松西
(延長10回タイブレーク:伊豆中央 2-1 浜松西)
藤枝北 9-3 伊豆中央

08102_2 第1回大会を制したのは浜松西です。第1試合の藤枝北戦で、先発の岩田旭生(175cm72Kg、右投左打)が4安打完封。真上から投げ下ろす本格派タイプで、130キロを超えるストレートと縦のスライダーが冴え渡りました。第2試合は、伊豆中央相手にタイブレークの末に敗れたものの、得失点差の関係で優勝を飾りました。この試合で完投した1年生右腕・平野駿(169cm64Kg、右投右打)も、フォームのバランスと腕の振りが良かったです。浜松西はここ数年、打撃のチームのイメージが強かったのですが、新チームにはそれにプラスして投手陣も安定しています。
 佐藤光監督は「第2試合はミスもあり、必ずしも喜べた優勝ではない081003_2が、大会という緊張感を持った中で戦えた経験はすごく大きい」と、秋の大会に向けての収穫を口にしていました。

 準優勝は得失点で並んだ藤枝西と伊豆中央の2校。藤枝西は第3試合で「6番ファースト」の興津颯(166cm75Kg、右投左打)が2安打3打点の活躍。2回に右中間、3回に左中間と広角に長打を打ち分けました。パワーがあって、楽しみな選手です。

 081004今夏、ベスト16入りで旋風を起こした伊豆中央は「4番ファースト」の菊地航亮(176cm70Kg、右投右打)が藤枝北戦で先制打となるライトオーバーの三塁打。夏の静岡高戦でも安打を放っている強打者です。伊豆中央はその他にも、この夏を経験したメンバーがいるので、秋も注目です。

08101_3 実は、今回の8校以外にも、県内には昭和48年生まれの指導者がいるそうで、浜松西の佐藤監督によると、来年以降はもう少し規模を大きくしていきたいとのことです。今後、どのように発展していくのか、楽しみにしたいと思います。(編集部・栗山)

<写真/上から岩田旭生(浜松西)、興津颯(藤枝北)、菊地航亮(伊豆中央)、優勝トロフィーを手にする山本宜豊部長(浜松西)>
 

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2017年8月 7日 (月)

伊豆少年野球団が報徳学園中クラブに勝利!

 昨日は第17回U‐15全国KWB野球選手権大会の取材で韮山球場へ。地元の伊豆少年野球団が強豪・報徳学園中クラブをタイブレークの末に下しました。

★8月6日 第17回U‐15全国KWB野球選手権大会 韮山球場 晴   

   チーム
報徳学園中 1 0 0 0 0 0 0 1
伊豆少年野球団 1 0 0 0 0 0 0 1

(タイブレーク 伊豆少年野球団1-0報徳学園中)

(報)藤原、村上、中島-高山
(伊)塩崎-赤間

08071 伊豆少年野球団は先発の左腕・塩崎竜舞(三島南中)が好投を見せました。初回に相手のホームスチールで1点を許すも、2回以降は無失点。タイブレーク(一死満塁からのスタート)に入った8回も、ショートゴロ、ファーストフライに抑え、勝利に貢献しました。
 腕に柔らかさがあり、タイミングが取りづらいフォーム。右打者へのクロスファイヤーと、スライダーのコンビネーションが良かったです。
 野手で気になったのは「6番ショート」の髙木元希(錦田中)。身長180センチと長身で雰囲気がありました。センター前安打とライト前安打で2打数2安打。大型ショートとして育って欲しいです。

 伊豆少年野球団は今日のMSクラブ(岩手)戦で敗れ、惜しくも決勝トーナメント進出を逃しましたが、今後も大会が続くそうなので、そちらでも期待したいと思います。(編集部・栗山)

<写真/小中と同じ道を歩んだ海野陽日(日大三島)に憧れているという塩崎竜舞(伊豆少年野球団)>

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2017年8月 5日 (土)

練習試合 清水東vs東海大甲府

★8月5日 練習試合<第1試合> 御前崎球場 曇のち晴   

 チーム
東海大甲府 2 0 0 0 1 0 1 0 0 4
清水東 0 0 0 1 0 2 0 1 0 4

(東)内藤、渡部-山本
(清)堀池-芹澤

<第2試合>
東海大甲府20-3清水東

 現在、御前崎で合宿中の清水東が春夏通算18回甲子園出場を誇る東海大甲府(山梨)を迎え、練習試合を行いました。
08051 東海大甲府は今夏の山梨大会決勝で敗れたものの、小野寺瑞生、渡部雄大など、下級生に全国クラスの選手がゴロゴロといます。そんな強者相手に、清水東は1年生の堀池駿友が好投を見せました。
 初回、U-15侍ジャパンでも活躍した4番・山本将太にタイムリー二塁打を浴びるなど、2点を献上。しかし、2回以降はキレのあるストレートに緩い変化球を交えて、相手打線に連打を許しませんでした。制球力があり、9回まで投げて四球は0(死球2)。果敢に内角を攻めていったのが功を奏しました。
08052 一方、打線では「2番センター」の川口貴大が3安打をマーク。第2打席にライト戦を破る三塁打を放つと、続く第3打席はレフト線への二塁打。さらに、第4打席目は注目の左腕・渡部からライト前安打。バットコントロールが良く、内外角のコースに決まる球をきれいに打ち返します。試合後、東海大甲府の名将・村中秀人監督も「ピッチャーにはあの2番を注意しろと言ったんだが…。本当にいいバッターだね」と絶賛。川口は今夏の県大会、愛鷹球場で日大三島・海野陽日から本塁打を放つなどパワーも兼ね備えています。この秋から来年にかけて注目を浴びる選手になるでしょう。
 
08053 一方の東海大甲府は3人の静岡出身選手が出場。静岡蒲原シニア出身の高橋大志、東海大翔洋中出身の藤森飛雄、浜松ボーイズ出身の山地遼です。高橋は1試合目の途中から出場し、レフト前安打を放ちました。(編集部・栗山)

<写真上/東海大甲府打線を4点に抑えた堀池駿友(清水東)>
<写真中/走攻守の三拍子が揃う川口貴大(清水東)>
<写真下/強豪・東海大甲府でレギュラーを狙う高橋大志>

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2017年8月 4日 (金)

県中学親善野球は浜松A選抜が優勝!

 静岡県中学親善野球大会は2、3日に開催され、浜松A選抜が優勝を果たしました。

★8月3日 静岡県中学親善野球大会決勝 草薙球場 晴   

  チーム
磐周選抜 0 1 0 0 0 0 0 1
浜松A選抜 0 1 0 0 2 0 × 3

(磐)後藤、伊藤丈-佐藤俊、磯部
(浜)渡部、鈴木丈-内山

08041
08042 今大会、浜松A選抜は投手陣が安定していました。準決勝で右サイド投手の山田千寛(入野中)が、静岡駿河区選抜相手に1安打完封勝利。ストライクゾーンの低めギリギリのコースをかすめるストレートが目を惹きました。
 さらに、決勝戦では渡部大洋(浜北北部中)、鈴木丈翔(光が丘中)の投手リレーで、強打の磐周選抜を1失点に抑えました。

 ここからは2日間で4球場を回り、8試合を見てきた中で、僕が気になった選手を紹介したいと思います。
 08043もっとも衝撃を受けたのは、焼津選抜のキャッチャー・櫻庭樹士(大井川中)。今年の中3世代は好捕手が目白押しですが、その中で櫻庭は一歩、飛び抜けた存在と言えるでしょう。とにかく二塁への送球が速いです。体の反動をつけなくても、コンパクトなフォームから矢のようなボールを投げ、初戦の富士選抜戦では盗塁を2つ刺しました。打撃も思い切りが良く、躊躇なく、スイングできるところが良かったです。
 今大会、軟式でスタンドまで入れた選手もいました。焼津球場の右中間に放り込んだのは浜松B選抜の水野航介(入野中)。力強いスイングが印象的でした。もう一人は、静岡葵区選抜の長島祥汰(服織中)。こちらは、なんと広い草薙球場のライトスタンドにライナーで持ってきました。
 08044投手では藤枝選抜の2投手に魅力を感じました。182センチの長身右腕の有ヶ谷毅人(大洲中)は角度があって、指にかかった時に低めにビシッときます。左腕の近藤景太(青島中)はフォームのバランスが良く、腕もしっかり振り抜けます。
 そのほか、雰囲気と元気抜群の浜松B選抜のショート・増谷匠馬(浜松開誠館中)、初戦の第1打席でいきなりランニング本塁打を放った富士選抜の齋藤啓人(富士南中)など、2年後や3年後が楽しみな選手と出会うとことができ、有意義な2日間でした。(編集部・栗山)

<写真/上から山田千寛(入野中)、櫻庭樹士(大井川中)、近藤景太(青島中)>

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2017年8月 2日 (水)

小澤怜史(福岡ソフトバンク)を見てきました!

 昨日はナゴヤ球場で中日と福岡ソフトバンクのファームの試合を見てきました。

 福岡ソフトバンクで楽しみにしていたのは、もちろん日大三島出身の小澤怜史。ここ最近、リリーフとして多くの試合に登板していたので、昨日も出番があるだろうと勝手に予想して名古屋に向かいました。

 小澤は5回からキャッチボールを始めると、7回くらいから本格的にブルペンで投げ始めました。僕は一塁側スタンドの最前列に居座り、その投げる様子を凝視することに。高校時代とは雰囲気が変わり、一言で言えば、プロらしくなったなという印象を持ちました。体が大きくなっているのは当然のこと、一つひとつの仕草にオーラのようなものが出ていました。

08011_3 先発の笠原大芽の後を受け、小澤は8回にマウンドに上がりました。最初の打者にショートへの内野安打を許すと、続く打者には四球。2人のランナーを背負い、高橋周平はタテの変化球で三振に斬ったものの、友永翔太に2点タイムリーを浴びてしまいました。この日の最速は145キロ。低めギリギリにズバッと決まることもあるのですが、力みからか、ボールが引っかかってしまうシーンも目につきました。やはり、ボール先行で苦しいカウントになり、少しでも甘く入ってしまうと、プロの打者は見逃してくれません。
 結局、この日は1イニングを投げ、打者6人に対して被安打2、四球2、失点2という内容。本人としては納得のいく投球ではなかったかと思います。
 ただ、層の厚い福岡ソフトバンク投手陣の中にあって、プロ入り2年目にしてファームでここまで21試合に登板できているのは、期待されている証拠。とにかく、今年はたくさんの経験を積んで欲しいです。

08012 そしてこの日、もう一人、静岡関連の選手を見ることができました。静清出身の野村亮介(中日)です。野村は今季、一軍ではまだ登板0。状態を落としているという情報を耳にしていましたが、昨日もピリッとしませんでした。8回の1イニングのみ登板して1失点。最初の打者に三塁打を浴び、さらに連続四球を与えてしまいました。最終的には、1失点で何とかしのぎましたが、高校、社会人と持ち味だった、低めへの制球がいま一つ。ストレートが走らないので、変化球は簡単にファウルで逃げられてしまいます。
 中日のエースナンバーを背負っている野村が復活することで、チームも上昇していくはず。何とか、一日でも早くきっかけを掴んでもらいたいです。期待しています!(編集部・栗山)

<写真上/現在ファームのリリーフ投手として経験を積んでいる小澤怜史(福岡ソフトバンク)>
<写真下/終盤戦は一軍で投げる姿を見たい野村亮介(中日)>

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2017年8月 1日 (火)

静岡県中学親善野球大会が2日から開催されます!

 今年で34回目を迎える静岡県中学親善野球大会が明日2日から開催されます。中体連の県大会が終わった中学3年生達が各地区ごとで選抜チームを組み、県優勝を目指す大会。2日に県内5会場で予選リーグ、3日に決勝トーナメント(草薙球場)、3位決定トーナメント(清水庵原球場)が行われます。

08011 3年前の第31回大会では、藤枝明誠の主将を務める中田悠斗も出場しています。また、昨年度は焼津選抜が優勝。中心選手として活躍した小林史弥は島田商に進学し、1年夏から登板を果たしています。未来の注目高校球児をいち早くチェックできる大会でもあるので、今年も楽しみです!

★今大会の組み合わせ、過去の大会結果はこちらから見ることができます。→http://shizushin.exblog.jp/23175406/

<写真/今夏、甲子園に出場する中田悠斗(藤枝明誠)も、かつてこの大会で活躍>

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