秋季東部地区大会10日目(8月30日)~愛鷹球場レポート
<愛鷹球場・5位決定戦>
市立沼津 6 - 2 桐陽
三島南 7 - 1 沼津商
県大会出場を決めた市立沼津と三島南の2投手に注目しました。
市立沼津は昨秋から横山大知(2年)がエースを務めていますが、もう一人、有望な本格派が控えています。8月の東北遠征で強豪・花巻東(岩手)を7回1失点に抑えたという服部己太郎(2年)です。
昨日、横山のあとを受け、服部がマウンドに上がったのは7回でした。少し体を沈ませながら、腕を鋭く振り抜くフォーム。球速は最速で135キロをマークし、伸びがありました。また、追い込んでからの縦滑りのスライダーがキレキレ。3イニングを投げて、打者11人に対して5奪三振。三塁前にボテボテの内野安打を1本打たれましたが、それ以外は完璧な内容でした。
今回の東部大会では下田高南伊豆戦で一度だけ1番をつけた服部。「初めて1番をつけて自信になった。県大会でも1番を目指していきたい」と抱負を語ってくれました。まだまだ下半身を含めて体が華奢。体作り次第では来夏、140キロ以上を出す可能性がある素材だと確認できました。
第2試合は三島南のエース・鈴木健斗(2年)を楽しみにしていました。鈴木を見るのは中学の時以来。まずは体が逞しくなった印象。特に体幹がしっかりしたのではないでしょうか。
初回からテンポ良く投げ込み、4安打完投勝利。昨日の愛鷹球場は立っているだけで汗が出るほど蒸し暑かったのですが、終盤になっても球威が全く落ちないどころか、回を追うごとに球速が上がっていきました。また、フォームの土台がいいので制球に狂いがありません。それでも試合後は「ストレートが真ん中に集まってしまった」と反省の言葉も。この夏は肩痛のため、ベンチを外れていた鈴木。ようやく戻ってきた東部地区期待の右腕。県大会までの2週間でさらに状態を上げてくれるでしょう。(編集部・栗山)
<写真/県大会でも活躍が期待される服部己太郎(市立沼津)と鈴木健斗(三島南)>
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