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2017年10月

2017年10月30日 (月)

静高がセンバツ当確! 秋季東海大会準決勝(10月30日)~岡崎球場レポート

 秋季東海大会準決勝で静岡高は中京学院中京(岐阜)を下して決勝進出。2年連続のセンバツ大会出場を確実にしました! 明日は明治神宮大会出場をかけて東邦(愛知)と対戦します。

★10月30日 秋季東海準決勝 岡崎市民球場   

  チーム
中京学院中京 1 0 1 1 0 0 0 1 0 4
静岡高 2 2 0 3 0 0 0 0 × 7

(中)不後、後藤、不後-藤田健
(静)春-黒岩
▽二塁打=林、福島(中)、齋藤來(静)

10301_4
10302 1点を追う静岡高は初回、1番・村松開人、2番・齋藤來音の連打でチャンスを作り、4番・成瀬和人の犠飛などで逆転。2回には村松の2点タイムリーでリードを広げる。1点差に詰め寄られた4回には相手投手の乱調に乗じて打者9人を送り、一挙3点を奪った。投げては先発の春翔一朗が初戦に続いて好投。強風の影響で4回までは苦しい投球が続いたが、最小失点に抑える粘り強さを見せる。その後、5回以降はテンポの良い投球を展開。風を利用しながら巧みに変化球を操り、最後まで投げ切った。

静岡高・栗林俊輔監督
「この風だったので、お互いにミスが出ることは予想していた。その中で春はよく投げてくれた。延期が続き、タフな大会となっているが、『こうなったら我慢比べだよ』と選手に言ってきた。明日も勝って神宮大会に行きたい」

<写真/4安打2打点の活躍でチームを牽引した村松開人(静岡)>

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2017年10月27日 (金)

秋季東海大会2回戦(10月26日)~刈谷球場レポート

 静岡1位の静岡高はいなべ総合を1対0で下して2年連続でベスト4進出。センバツ出場に王手をかけました。一方、常葉菊川、常葉橘の「常葉勢」は残念ながら敗退しました。
 
★第2試合 静岡高 1-0 いなべ総合

10271 静岡高は初回、先発の春翔一朗がいきなり2連打を浴び、無死満塁のピンチを迎える。ここで捕手の黒岩陽介がマウンドへ。黒岩が「点を取られるのは仕方がないから、とにかく思い切って腕を振ってこい」と鼓舞すると、春は後続をインフィールドフライとピッチャーゴロ併殺打に仕留める。すると、その裏にチャンスを掴む。先頭の村松開人が右中間を破る二塁打で出塁。続く2番・齋藤來音のバントが安打となり、無死一三塁に。3番・黒岩の打球はセカンドゴロ併殺となるが、この間に村松が生還し、1点を先制する。2回にはセカンドの加茂翔太とショートの村松がファインプレーを連発。これで波に乗った春は2回以降、二塁を踏ませない快投。ストレート、変化球ともに低めに集めて、初回の1点を最後まで守り抜いた。

栗林俊輔監督
「春がよく投げれてくれた。全体にストライク先行で丁寧な投球だった。打線は今日1試合を戦ったことで、感覚を取り戻してくれると思う」

<写真/9回、最後の打者を仕留めて喜ぶ春翔一朗(静岡)>

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2017年10月26日 (木)

ドラフト会議で県勢、5選手が指名されました!

 本日のドラフト会議、県勢からは以下の5選手が指名を受けました。おめでとうございます。編集部では指名直後、鈴木博志(ヤマハ)と佐々木健(小笠)に話を伺ってきました。

★中日1位/鈴木博志(ヤマハ)※磐田東出身
★阪神2位/髙橋遥人(亜細亜大)※常葉橘出身
★広島育成3位/佐々木健(小笠)
★オリックス育成3位/比屋根人(飛龍)
★オリックス育成4位/木須デゾウザフェリペ(御殿場西)

鈴木博志(ヤマハ)
10261_31位という順位は光栄に思い、身が引き締まる思いです。中日は地元の球団で浜松でもファンが多いイメージ。先発、中継ぎ、抑え、どこでもいけるようにトレーニングしたいです。プロで対戦してみたいのは、日本を代表する筒香嘉智選手(横浜DeNA)です。ただ、今は(11月の)日本選手権のことで頭がいっぱい。プロでの目標は日本選手権が終わってから考えたいです。磐田東時代の同級生の齋藤誠哉とはリーグは違いますけど、またプロの世界で会えたらなと思います」

佐々木健(小笠)  
10262「育成ドラフトが始まってから緊張していましたが、指名された瞬間は嬉しくてホッとしました。広島はとても強くて、チームワークが良いイメージを持っています。プロでストレートを磨いて、将来は大谷翔平(日本ハム)のように160キロを投げたいです。一日でも早く支配化登録されるように頑張ります」

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2017年10月24日 (火)

秋季東海大会1回戦(10月24日)~岡崎球場レポート

 台風21号の影響で3日遅れで開幕した秋季東海地区高校野球大会。今日は県勢の2チームが揃って2回戦進出を決めました!

第1試合 常葉大橘 2-1 愛産大三河

10241 常葉大橘は1点を追う4回に3番・寺田怜央の二塁打からチャンスを作り、5番・嘉茂琉星の犠飛で同点に追いつく。先発を任された1年生右腕・市川大晴は最速138キロをマークするなどストレートに勢いがあり、4回まで1失点に抑える。5回からはエースナンバーを背負う河村海登がマウンドへ。河村はランナーを出しながらも緩い変化球を巧みに使い、粘りの投球を展開した。すると8回、1死から1番・紅林史也がライト前安打で出塁。続く2番・佐藤大輔の2球目にランエンドヒットを仕掛けると、打球は右中間へ。紅林がホームに生還し、1点を勝ち越した。河村は8、9回も得点を与えず、1点を守りきった。

片平恭平監督
「厳しいゲームだった。市川から河村の継投は予定通り。佐藤はこういう場面で打てるというのは力をつけてきている証拠でしょう。守備のミスもあったが、勝って反省できるのは大きい。明日も苦しい試合になると思うが、最終的には勝ちたい」

<写真/9回、最後の打者を打ち取り、ガッツポーズを作る河村海登>

★第2試合 常葉大菊川 8-4 松阪商

 10242常葉大菊川は先発・漢人友也が立ち上がりに1点を失う。しかし、その裏、2死二三塁のチャンスを掴むと、5番・伊藤勝仁が狙っていたというストレートをセンター前に弾き返す。一気に2者が生還し、逆転に成功する。さらに4回に漢人のタイムリー三塁打などで一挙3点を加えると、2点差に迫られた5回には再び伊藤のタイムリーで突き放した。漢人は尻上がりに状態を上げ、6~8回は3人ずつで抑える。そして、8回に7番・榛村大吾の2点タイムリーでダメを押した。

高橋利和監督
「今日はチーム全体で変化球を打たされてしまったが、その分、走塁で稼げたと思う。伊藤はプレッシャーを感じない子。勝負強い打撃をしてくれた。明日も何とか勝ちたい」

<写真/3安打3打点の活躍を見せた伊藤勝仁(常葉大菊川)>

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2017年10月21日 (土)

静岡市内大会 城南静岡vs東海大静岡翔洋

 雨天の影響で秋季東海大会は延期となりましたが、本日開幕の第14回静岡市高等学校野球大会は1試合のみ行われました。

★10月21日 静岡市内大会 西ヶ谷球場   

  チーム
東海大静岡翔洋 0 0 0 4 0 2 3 9
城南静岡 0 0 0 0 0 0 0 0

<7回コールド>

(東)山本、今村、足立、梁川-貞岡
(城)伊東-今枝
▽三塁打=森(東)
▽二塁打=畑中(東)、岸本(城)

10211_2 東海大静岡翔洋の先発は山本功大(2年)。東海大翔洋中時代はエースとして県優勝を経験している左腕ですが、高校入学後は名前を聞くことがなく、今秋の県大会もベンチから外れていました。
 久しぶりに見た山本は中学時代よりも、体が一回り、いや二回りほど大きくなっている印象。立ち上がりは球を置きにいっている感がありましたが、ラストの3イニング目になって腕が振れだすと、相手の2番打者、3番打者から連続三振を奪うなど貫禄を見せました。原俊介監督も「現状130キロ台前半のストレートが一冬を越して130キロ台後半まで出てくれば面白い」と期待している様子。東海大静岡翔洋はこの秋、1年生の片桐一真や久松一真が頑張りを見せましたが、やはり、実績のある山本が出てきて欲しいところでしょう。

102102_2 この日、最大の収穫は城南静岡の先発・伊東大地(1年)でした。181センチの長身で角度が武器の本格派タイプ。まだ下半身は使えていませんが、マウンドの傾斜を利用しながら、鋭く腕を振り抜きます。
 焼津大村中時代は3年夏に焼津選抜に選ばれていましたが、全くのノーマークの選手。高校入学後も夏、秋と全く公式戦で投げていません。それがこの日はなんと3回までパーフェクトに抑える好投。東海大静岡翔洋打線がストレートに差し込まれていました。4回は四球をきっかけに、バタバタと連打を浴びましたが、本人にとってはいい経験になったはずです。
 指にかかった時のストレートはスピンがきいて魅力たっぷり。この冬に体を大きくして、来年は大化けに期待したいです。(編集部・栗山)

<写真上/来春はエースを狙う山本功大(東海大静岡翔洋)>
<写真下/今後の成長を見守りたい伊東大地(城南静岡)>

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2017年10月19日 (木)

国士舘大・山田裕介(常葉菊川出身)がリーグ戦初勝利!

 昨日、一昨日と大和スタジアムで行われた東都大学リーグ2部の試合を見てきました。今秋の「東都2部」は静岡県出身選手が多く活躍しています。なかでも注目はプロ志望届を提出した青山学院大・遠藤康平(常葉菊川出身)です。今週は2試合で1安打と惜しくも打撃面は振るわず。それでも、柔らかいグラブさばきを生かした華麗な守備で打球をさばき、スタンドで視察するスカウトに向け、最後のアピールを見せました。

 10191_3東京農大対国士舘大の第2戦では、その遠藤の後輩、国士舘大・山田裕介(常葉菊川出身)が8回無失点の好投。リーグ戦初勝利をマークしました!
 この日、国士舘大は負けると3部との入れ替え戦の危機にあった試合。山田は初回、先頭打者にレフト前安打を許すも、バント失敗、牽制死、レフトフライで無失点に切り抜けます。2回には一死3塁のピンチがありましたが、ここは気持ちのこもった投球で2者連続三振。小さくガッツポーズを作ります。その後、3回から7回は毎回三振で計8奪三振。9回はドラフト候補の椎野新にマウンドを譲ったものの、見事な安定感ぶりでした。
 5対0で勝利した国士舘大は入れ替え戦を回避。山田は「調子自体は良くなかったのですが、後ろに椎野さんがいるので、初回から全力でいきました」とコメント。ようやく白星を掴み、今後に向けて手応えを掴んだ様子でした。
 山田の一番の良さは高校時代と変わらず、内角への制球力です。「今までは相手の打者に名前負けをすることがあった」と言いますが、この日は臆することなく攻めていました。球持ちが良く、球速表示以上の体感スピードがあるので、内角のギリギリのコースに打者のバットが出ません。さらに、大学入学後、チェンジアップを覚えたことで投球の幅が広がっているとのこと。投球フォーム、投球スタイルともに国士舘大の先輩・岩崎優(清水東出身/現阪神)に似ているなと感じました。来年は中心投手として投げ、1部昇格を目指して欲しいです。

 また、昨日の第2試合では駒澤大が青山学院大を下し、2部優勝を決めました。先発した辻本宙夢(静岡高出身)は6回3分の2を投げて1失点で勝利に貢献。入れ替え戦でも期待大です。辻本については「静岡高校野球」の次号でも紹介したいと思っています。(編集部・栗山)

<写真/8回無失点でリーグ戦初勝利をマークした山田裕介(国士舘大)>

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2017年10月15日 (日)

伊藤翼咲(東海REX)が公式戦初登板で5回1失点!

 昨日はJABA愛知県野球連盟会長杯争奪大会へ。藤枝明誠出身・伊藤翼咲(東海REX)の公式戦初登板を取材しました。

★10月15日 JABA愛知県野球連盟会長杯争奪大会 東海REXグランド 晴   

 チーム
鳥開 0 0 0 0 1 1
東海REX 2 9 0 1 × 1

<5回コールド>

(鳥)比嘉、高野-谷岡
(新)伊藤-後藤田

 10151鳥開ベースボール相手に初先発した伊藤は5回を1失点に抑える好投。初回は少し球が高めに浮いて2安打を浴びるも、2回から4回はいずれも三者凡退。最後の5回に二塁打、単打、犠飛で1点を失いましたが、社会人に入って最長となる5イニングを投げ切りました。
 高校時代は野手投げだった印象ですが、フォーム全体がピッチャーらしくなってきました。腕をダイナミックに使え、豪快に振り抜きます。ストレートの質も上がってきているので、来年が楽しみです!(編集部・栗山)

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2017年10月13日 (金)

愛知学院大、後藤黛(横須賀出身)の粘投で1部残留!

 10日は名城大グランドで行われた愛知大学リーグ、愛知学院大対東海学園大の試合を見てきました。

★10月10日 愛知大学リーグ 名城大日進総合グランド 晴   

 チーム
東海学園大 0 0 0 0 0 1 0 3 2 6
愛知学院大 0 1 0 0 0 3 4 1 × 9

(東)木下、古田、吐前、児嶋、野崎-村上、橋本
(愛)後藤、青島、十河-三浦

10131 愛知学院大の先発を任されたのは横須賀出身の後藤黛(3年)。今年はエースとして期待されながらも、春から肩の故障に苦しみ、満足な結果が出ていませんでした。
 この日は立ち上がりこそ三者凡退に抑えるも、2回以降は毎回のように走者を背負う苦しい投球。それでも、崩れることなく、粘り強く投げ、5回まで無失点に抑えます。
 6回に、相手の4番打者に本塁打を浴びたものの、味方打線が6回、7回に大量援護。後藤は9回途中まで投げ、5失点で勝ち投手になりました。
 この勝利で、愛知学院大は一部残留が決定。試合後、「久しぶりに長いイニングを投げて最後は疲れてしまいましたが、とにかく勝てて良かったです」と、ホッとした表情を見せてくれました。ストレートの伸びはまだまだこんなものじゃないと思いますが、球速は最速で141キロをマーク。何より、負ければ入れ替え戦にまわる危機があった中で、ゲームを作ったのは立派です。
 いよいよ、来年は最上級生になります。オフの間は肩の状態を万全にしながら、無駄の四球を減らすために制球力を磨きたいとのこと。高校の時に誓った「4年後のプロ入り」を現実なものにするために、まずは来春、全国の舞台に立って欲しいです!(編集部・栗山)

★後藤黛の過去の記事(静岡を巣立つ球児たち2014)はこちら→
http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2014/12/2014-f475.html
http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/blog/2014/12/2014-3263.html

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2017年10月11日 (水)

台湾強豪チームが県内の高校と対戦しました!

 10月7日から9日まで台湾から3チームが来静し、県内の各チームと対戦しました。中部地区には強豪・穀保家商が登場。編集部では9日に草薙球場で行われた清水桜が丘と静岡農の試合を取材しました。

穀保家商 11-1 清水桜が丘(6回コールド)
穀保家商 8-0 静岡農

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 前日の静岡市立、科学技術との試合では2試合計21得点を奪った穀保家商。この日も打線の迫力は凄まじかったです。清水桜が丘戦では初回、U-18台湾代表の邱志恆がレフトスタンドに3ラン本塁打。その後も、清水桜が丘の投手陣を攻め立てました。
 一方、清水桜が丘は3回に3番・小川允羅(1年/165cm65Kg)のライト前タイムリーで1点を挙げました。その小川、守備では三塁強襲の強い打球を後ろに逸らす場面も。曲田雄三監督が「あの子のエラーは見たことがない」と守備にも自信を持つ小川が弾くほどの猛烈な打球。本人にとってはいい経験になったはずです。

10113 また、第2試合も穀保家商が圧勝。そんな中、静岡農の左腕・望月賢吾(2年/173cm64Kg)の頑張りが目を引きました。初回こそ、4四死球に安打が絡んで4点を失うも、2回から7回は無失点に抑える好投。相手の強打者に対して、果敢に腕を振って内角をつくことができていました。球速は120台中盤ですが、キレで勝負していくタイプ。緩い変化球が決まり出すと、徐々に望月のペースになっていきました。もっともっと持ち味の嫌らしさを伸ばし、来春は県大会を目指して欲しいと思います。(編集部・栗山)

<写真/望月賢吾(静岡農)>

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2017年10月 9日 (月)

練習試合 常葉大橘vs湖西

★10月9日 練習試合 常葉大橘グランド 晴   

 チーム
常葉大橘 0 0 0 0 0 0 1 1 0 2
湖西 0 0 1 2 0 0 0 0 × 3

 早くも来年の静岡ナンバーワン右腕の呼び声が高いのが湖西の最速142キロ右腕・水野喬日(2年/176cm74Kg)。編集部としては早い段階で情報を入手していたのですが、私こと編集部Hが生観戦したのは、遅ればせながら今秋の西部地区大会でした。フォームに強引なところはありつつも、球のキレ、伸び、そして今後の伸びしろの大きさに惚れて早1ヶ月。湖西はあと一歩のところで県大会出場を逃しましたが、最近の水野の成長が著しいとの噂を聞き、本日、県大会3位で2週間後には東海大会出場を控える常葉大橘との練習試合を観戦してきました。

10091_2 練習試合ということもあってか、先発マウンドに上がった水野に力みはない様子。しかし、ひとたび投球練習を始めると、強い腕の振りとしなりでキレキレのストレートをキャッチャーミットに突き刺します。序盤こそ変化球が浮く場面もありましたが、徐々に落ち着き、6回まで毎回奪三振。
   特に印象に残ったのが6回に常葉大橘の強打者・夏目大(2年)から奪った三振です。初回に、夏目に外角のストレートを捉えられ、レフトオーバーの二塁打を打たれていた水野は、第2打席では低めのストレートを4球、ほぼ同じコースに続けたもののストレートの四球。そこから6回の第3打席ではフルカウントから粘り負けずに高めストレートで空振り三振を奪い、この日一番の雄叫びを上げました。
 7回、8回は守備の乱れも影響し、1点ずつ奪われましたが、3点のリードを守り切り、9回を7安打2失点の11奪三振でチームを勝利に導きました。ただ好投しただけでなく、しっかり勝利したことが水野にとっても、湖西というチームにとっても、大きな自信を得ることにつながったと思います。また、常葉大橘にとっても、東海大会前の大事な時期に、いい経験となったのではないでしょうか。
 こうして書いてしまうと湖西が水野のワンマンチームのように思えてしまうかもしれませんが、そんなことはなく、4番を打つ捕手の外山敢大(2年)は強打の女房役で、攻守に小回りがきく遊撃手の渡邉凛多朗(2年)も目を引きます。本日、第2試合の菊川南陵戦で本塁打を放った三塁手の尾崎和哉(1年)も積極的に球際を攻める守備で、水野を守り立てました。
 来春、どんなチームに成長しているのか、大変楽しみなチームです。(編集部H)

<写真/県3位の常葉大橘相手に実力を発揮した水野喬日(湖西)>

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2017年10月 8日 (日)

日大国際関係学部が5連覇を達成!

 本日、静岡リーグは最終戦が行われ、日大国際関係学部が5連覇を成し遂げました。1位の日大国際関係学部と2位の東海大海洋学部は今月20日から三重県(ダイムスタジアム伊勢)で開催される東海地区大学野球秋季選手権に出場します。

10081_2
★10月8日 静岡リーグ 清水庵原球場 曇   

   チーム
日大国際関係学部 1 0 3 1 0 0 0 0 2 7
静岡大 1 0 0 0 0 0 0 2 0 3

(日)日下部、小澤-山田
(静)山崎、富田、鳥越、伊藤、辻村-植松

10082 第1試合で東海大海洋学部が敗れたため、勝てば日大国際関係学部の優勝が決まる一戦。先発を任されたのは先日プロ志望届けを提出したばかりのエース左腕・日下部啓太でした。
 日下部は初回こそ「力が入りすぎてしまった」と1点を失ったものの、2回以降は修正。持ち味のキレのあるストレートをコーナーに投げ分け、要所を締める投球を展開します。
 打線は同点で迎えた3回に4四死球を選んで一挙3点を勝ち越すと、4回には9番・永島広大のタイムリーで加点。そして、9回には6番・酒井翔吾がダメ押しとなる2ラン本塁打を放ちました。試合後、和泉貴樹監督は「この内容では東海大会で通用しない」と厳しいコメントも、「まだ時間があるので戦力を整えていきたい」と、すでに次の戦いを見据えていました。

10083_2 一方、静岡大では掛川西時代から見続けてきた4年生・辻村亮介の成長を感じることができました。この日は、5番手として6回からマウンドへ。最速140キロをマークしたというストレートは重さがありました。特に左打者には恐怖感を与えるような球筋。インステップ気味のフォームから、ズバッと低めに投げ込みます。9回まで投げ、24個のアウトのうち、奪った三振は7つ。最終回に本塁打を浴びたものの、三振奪取率の高さは魅力です。
 大学ラストシーズンでは完投勝利も飾るなど、本人も大きな手応えを掴んだはず。まだまだ伸びる要素は十分にあると見ています。上のレベルでプレーし、さらに飛躍して欲しいです。(編集部・栗山)

<写真上/9回に本塁打を放った酒井翔吾(日大国際関係学部)>
<写真下/身長183センチの大型左腕・辻村亮介(静岡大)>

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2017年10月 7日 (土)

秋季県大会3位決定戦&決勝(10月7日)~草薙球場レポート

 秋季高校野球県大会は7日、草薙球場で決勝戦が行われ、静岡高が9対7で常葉大菊川を下し、3年ぶりに優勝を飾りました。また、3位決定戦では常葉大橘が静岡市立相手に5対0で勝利を収め、東海大会出場を決めました。静岡高、常葉大菊川、常葉大橘の3チームは静岡代表として今月21日から愛知県(岡崎市民球場、刈谷球場)で開催される東海大会出場に出場し、来春のセンバツ大会出場を目指します!

10071_2
★3位決定戦
 常葉大橘 5-0 静岡市立

 常葉大橘は初回、2死一二塁から5番・嘉茂琉星のレフト前タイムリーで1点を先制する。2回以降、静岡市立は先発の渡邉幹樹が無失点にしのぐと、常葉大橘は先発・市川大晴から永田晃平河村海登の継投で得点を許さず。常葉大橘が1対0とリードし、終盤に突入する。迎えた8回、常葉大橘は途中出場の川合真生の2点タイムリーなどで3点を追加。さらに9回には嘉茂のタイムリー三塁打でダメを押した。静岡市立は7回から3イニング連続での併殺が痛かった。

常葉大橘・片平恭平監督
「中部大会の初戦から今日まで、選手たちはよく成長してくれたと思う。ただ、まだ甲子園に行くためにはやることがある。東海大会までもっとミート力を上げていきたい。キーマンは、今日は無安打に終わったが、やはり4番の夏目(大)になると考えている」

静岡市立・安井信太郎監督
「ロースコアの展開は期待通りだったが、最後の2イニングが…。力尽きてしまった。今大会を通して、粘り強い野球ができ、チームとして少しずつ成長しているのは確か。もう一つ上に行くために、オフに体力をつけていきたい」

★決勝戦 静岡高 9-7 常葉大菊川

 静岡高が両チーム計29安打の打撃戦を制した。4点を追う5回に3番・黒岩陽介の2点タイムリーなどで1点差に詰め寄る。さらに、4対7で迎えた7回には5番・木下将吾の犠飛、6番・小林晃輝のライト前安打で2点を返すと、7番・山本貫太がレフトスタンドに逆転2ラン本塁打を放ち、逆転に成功した。投げては鈴木翔也が7回から3イニングを無失点に抑える好リリーフを見せた。常葉大菊川は9番・神谷亮良、4番・鈴木琳央の本塁打などで前半は優位に進めたが、エース・漢人友也が15安打を浴びる苦しい投球で後半は流れを取り戻せなかった。

静岡高・栗林俊輔監督
「選手はよく頑張ってくれた。今日は、とにかく負けないという気持ちだけ。食らいついていくことができた。ウチも菊川さんもお互いに持ち味を出せて、いい試合ができた」

常葉大菊川・高橋利和監督
「漢人がピリッとしない分、打っているようで流れがよくなかった。打撃はもっと振って欲しい。投手陣は東海大会も漢人一人しか考えていない。全イニング、任せるつもりで期待している」

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2017年10月 4日 (水)

首都リーグで活躍する静岡県出身選手!<明星大・荒川顕人&丸山遼>

  先日の首都大学リーグの試合では、明星大の荒川顕人(4年/日大三島出身)と丸山遼(3年/飛龍出身)の2選手も取材しました。

10041 まず、「9番ショート」で出場した荒川はライト前安打を2本マーク。守備でも堅実なプレーを見せてくれました。
 高校時代は3年春に故障し、夏の大会は出場が叶わず。チームも初戦敗退と悔しい思いを残したまま、高校野球を卒業しました。それでも、大学入学後、必死に努力を重ね、チームが1部昇格した今春からショートのレギュラーを務めています。
 荒川の一番の魅力は守備でのハンドリング。「1学年上の南要輔さん(現楽天)から学んだ」という、柔らかいグラブさばきで左右の強い打球も難なくこなします。また、打撃面では必死にボールに食らいつく姿勢が良かったです。「本当に野球が好きなんだ」と見ているだけで分かる選手です。
 現在、4年生の荒川。今後について具体的な進路は決まっていないようですが、何としても上のレベルでプレーを続けたいとのこと。まずは、ギリギリのラインの入れ替え戦を回避し、アピールを続けて欲しいです。

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飛龍出身の丸山遼(左)と日大三島出身の荒川顕人

  一方、「1番センター」で出場した丸山は惜しくも無安打に終わりましたが、高校時代と変わらず、身体能力の高さが伺えました。打つだけでなく、50メートル6秒フラットを生かした守備範囲の広さも魅力。今後も注目していきたいです。(編集部・栗山)

<写真上/2安打を放つ活躍を見せた荒川顕人(明星大)>

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2017年10月 2日 (月)

静岡高出身・村木文哉(筑波大)が東海大相手に好投!

 昨日は首都大学リーグの試合へ。秋季県大会の準決勝もあったのですが、どうしても筑波大・村木文哉(1年)を見たくて、「バッティングパレス相石スタジアムひらつか」に行ってきました。

 というのも、村木は先週の明星大戦で初先発し、5回1失点。どんな成長をしているのか気になって仕方がありませんでした。しかも、この日の相手は名門・東海大。見ておかないと絶対に後悔すると思い、高校野球を諦めて、平塚に向かいました。

10021 まず、村木の初回のピッチングを見て興奮しました。フォーム全体がダイナミックになり、特に腕の振りの強さがハンパなかったです。投げわったあと、フィニッシュで右足が大きく跳ね上がるのは、高校時代に見かけなかったもの。体重が前に乗ってきている証拠でしょう。
 初回、エラーと死球で作ったピンチを切り抜けると、4回まで無安打に。5回に2安打を浴びて、1点を失いましたが、打者20人に対し、なんと毎回の9三振を奪いました。球速は最速で146キロをマーク。序盤はストレートで空振りを取る圧巻の投球でした。4回あたりから、少しずつ球威が落ちてきたのですが、ストレートの代わりに今度はフォークが冴え渡ります。昨日は、村木の先輩、明治大・水野匡貴も、「お化けフォーク」を武器に三振の山を築いたそうですが、村木のフォークも打者の手元でよく落ちていました。これが、4年生のドラフト候補と言われても、全く違和感がない内容でした。
 
10022 試合は3対2で筑波大が勝利。勝ち星こそ村木につきませんでしたが、2位までが出場できる関東地区大学野球選手権大会(11月上旬/横浜スタジアムで開催)に近づく、大きな勝利に貢献しました。
 試合後、村木は「後ろにいいピッチャーがたくさんいるので、初回から全力で飛ばしていきました。次も勝って、まずは横浜スタジアムで投げたいです」とハツラツとして表情を見せてくれました。高校3年時は腰の故障に泣きましたが、今は全く問題ないとのこと。トレーニングも十分にこなせているようで、体つきは引き締まった印象を受けました。また、昨日はマウンドを降りたあと、ベンチで大きな声を出し、味方を盛り上げるシーンも。心の底から楽しそうにプレーしているようで、僕も嬉しかったです。

10023 同じ筑波大では、富士宮シニア出身の篠原涼(2年)が「1番サード」で出場。高校時代、日本代表の主将を務めただけあり、2年生ながら、風格がありました。

 続く第2試合でも静岡県出身の2人が出場。明星大の荒川顕人(日大三島出身)と丸山遼(飛龍出身)です。2人のレポートはまた後日アップします!(編集部・栗山)

<写真上&中/2試合連続で先発で結果を出した村木文哉(筑波大)
<写真下/第2打席でレフト前安打を放った篠原涼(筑波大)>

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