浜松市内大会の初代王者は浜松西!
昨日、第1回浜松市内大会の準決勝と決勝が行われ、浜松西が初代王者に輝きました。
<準決勝>
浜松西 13-6 浜松商(7回コールド)
聖隷クリストファー 2-1 浜松城北工
<決勝>
浜松西 4-0 聖隷クリストファー
浜松西は決勝戦の先発を任された鈴木康太(2年)が快投を演じます。7回まで、わずか1安打に抑えると、8回、9回のピンチも粘り切って完封しました。ストレートの球速は130キロ手前ですが、球速数字以上の速さを感じる球質の良さが武器。腕の振りがいい本格派タイプです。
高校入学後、腰椎分離症に苦しみ、今夏はベンチ外。秋の大会でも背番号20をつけて、登板機会がありませんでした。ようやく、ここ最近で状態が戻り、今大会は高校に入ってから初めてエース番号を背負いました。「今日は来年3月に定年を迎える山本宜豊部長のためにも何としても勝ちたかった」と鈴木。試合後、佐藤光監督も「今日は100点満点だった」と称賛するほどの完璧な投球でした。
打線は準決勝で、13得点を奪った勢いそのままに、初回に先制攻撃。3番・豊田紀帆(2年)、4番・宮澤拓人(2年)の連続タイムリーで2点を先制します。そして、9回には6番・鈴木翔登(1年)のタイムリー二塁打などでダメ押しの2点を加え、試合を決めました。
一方、聖隷クリストファーは、エース・小杉康介(2年)が初回に2点を失うも、それ以降は粘りの投球を見せてくれました。180センチ62キロと、まだまだ体の線が細いですが、秋の地区大会の頃に比べ、球が低めに伸びてきている印象がありました。牽制や打者との駆け引きも巧みで、ただ投げるだけではない魅力もありました。
本人によると、上村敏正監督から教わっている右腕と下半身の使い方が徐々に自分のものになっているとのこと。今の課題は体力アップ。「いくら食べても太らないんです」と、苦労しているようでしたが、何とかオフの間に70キロあたりまでもってくれば面白いと思います。(編集部・栗山)
浜松西・佐藤光監督
「これまで8月に大会が終わってしまうと、それ以降、翌春までモチベーションを保つのが大変だった。この時期に、緊張感のある戦いができて本当に良かった。来年以降も続け、浜松地区から甲子園への足掛かりにしていきたい」
<写真上/決勝戦で完封して喜ぶ鈴木康太(浜松西)>
<写真下/今後の成長が楽しみな小杉康介(聖隷クリストファー)>
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