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2018年3月 7日 (水)

静岡を巣立つ球児たち2018~若生裕也編・上

 6年目を迎えたオフ企画、「静岡を巣立つ球児たち」。「静岡高校野球」編集部が卒業後も野球を続けることが決まっている高校3年生たちに会いに行きます。第3回は柔らかいフォームが魅力の左腕・若生裕也(静岡大成)。卒業後は山梨学院大に進学する若生のインタビューを2回にわたってお届けします。

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静岡を巣立つ球児たち2018~若生裕也編・上

★横山監督との出会い
 若生は小学1年時から野球を始め、「焼津港エンゼルス」でプレーする。秋山彪監督からフォームの基礎を教わり、6年時にはエースとなった。
 中学時代は「静岡中央シニア」に所属。目立った成績を残していないが、「中央シニアにいい左腕がいる」と噂が広まり、強豪校からも目をつけられる存在となっていく。その中で最終的に本人が進学先として決めたのは静岡大成だった。
 静岡大成は環境面に恵まれていない。平日は校舎に囲まれた狭いスペース内で活動。月に1回から2回程度、近隣の球場を借りることもあるが、基本的には内野面程度(グラウンド半面)の中で練習する。
「それは関係ないと思っていました。それよりも、横山(力)先生が何回もグランドに足を運んでくれて、自分を欲しがってくれていると感じ、大成に決めました」

★フォームを探求する
 高校入学後、若生は横山監督とマンツーマンで練習に励む。肩甲骨や股関節の柔軟性を高めていき、トレーニングジムではイチロー(マリナーズ)や岩瀬仁紀(中日)など多くのプロ野球選手も実践している「初動負荷理論」を取り入れた。
「もともと小学校の頃から体の柔らかさには自信を持っていた方でしたが、高校でのトレーニングで、もっと柔らかくなりました」
 また、横山監督の影響で、フォームの細かい点について興味を持つようになる。自宅では菊池雄星(西武)、則元昴大(楽天)などのプロ野球選手の動画を見ながら研究。自分のフォームとの違いを探った。
「フォームを詳しく知ることで、好不調の波がなくなりました。自分の中で、今日はどこが良くて、どこが悪いのかが自然と分かるようになりました」

03071_2★静高相手に好投
  
1年夏の大会からマウンドに上がると、秋から主戦となった。そして、2年春の中部大会では「高校3年間で一番の出来だった」と、静岡高相手に好投を演じる。
 試合には敗れたものの、強力打線を3点に抑えた。立ち上がりから集中して、攻めの投球を展開。しなやかな腕から繰り出すストレートとスライダーが冴えた。
「この時は静高よりも強いチームはないと思っていたので、こういう投球ができれば、どのチームにも通用すると自信をつけました」
 しかし、2年夏は3回戦で浜名と対戦し、4回5失点で降板。チームも敗退した。続く秋、3年春も好投手として注目を浴びながらも県大会出場を逃す。
「もっと勝てると思っていたのですが…。静高戦以降、自分の理想のパフォーマンスが出せなくて、いつも苦しんでいました」
 そんな中でも、2年冬には大きな収穫を手にする。社会人野球の名門として君臨するJX-ENEOSの練習見学に行った際のことだった。同じ左投手の大城基志からこんなアドバイスをもらう。
「ピッチャーはスピードが全てじゃない。コントロールとキレで勝負できるんだよ」
 大城といえば、球速は常時130キロ台も、多彩な変化球と投球術を武器に、社会人トップレベルまで登りつめた左腕だ。その言葉は若生の胸に響いた。
「大城さんは体も大きくないし、球が速いわけではない。それでも上でやっている人がいるって勉強になりました」
 勝負に勝てない苦しみにもがきながらも、少しずつ自分の目指すべき方向性を定めていった。

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「静岡を巣立つ球児たち2018~若生裕也編・下」は近日中に更新します! 

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