静岡野球スカウティングレポート

　今日は掛川西グランドへ。センバツ大会に出場する近江（滋賀）との練習試合を見てきました。

　掛川西はプロ注目の川合勇気が今季初登板。立ち上がり、相手の２番打者に二塁打を浴びたものの、３番打者と４番打者から連続三振を奪います。その後はほぼ完ぺきな投球。ストレート中心の組み立てで、ゾクゾクとさせる力強いピッチングを展開してくれました。６回を投げて２安打無失点、７奪三振の快投。ストレートは最速で139キロを計測しました。
　印象的だったのは３回。相手の大柄な４番打者に対して、高めのストレートで空振り三振をとります。「昨年まではバットにあてられることがあったストレートが、今日は空振りがとれたことが良かった」と本人も自信を掴んだ様子。昨秋よりもベース上での伸びがアップしている印象でした。
　オフに、ストレートの球速を上げる目的で、足を速くすることに取り組んだという川合。50メートルのタイムが６秒７から６秒４になったことで、投球にもいい影響が出ていると言います。春から夏にかけての目標は140キロ台中盤を出すこと。まだまだ底知れぬパワーを秘めるだけに、期待したくなります。（編集部・栗山）

＜写真/近江相手に快投を見せた川合勇気（掛川西）＞