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2018年5月

2018年5月31日 (木)

また小笠から大型右腕が登場!

 26日は菊川市内大会へ。小笠と菊川南陵との試合を見てきました。

 05311小笠の先発投手は2年生の川村敦樹。身長185センチの大型右腕です。昨秋あたりから、「また小笠に面白いピッチャーがいる」という情報が耳に入り、どうしてもこの時期にチェックしておきたいと思っていました。

 昨年の佐々木健(現広島)はアスリート型の投手でしたが、それとはまたタイプが違い、川村はピッチャーらしいピッチャーです。角度がある上に、ヒジの柔らかさが魅力。佐々木同様、高校から本格的にピッチャーを始めたということですが、フィールディングなど、投げる以外の要素も備わっています。
 この日は9回まで投げ切って4失点。中盤から終盤にかけて、少し疲れてきた印象がありましたが、序盤は指にかかった質の高いボールがきていました。秋からの注目選手になってくるでしょう。

05312_2 菊川南陵では、遊撃手・小塩秀斗の守備力の高さに目が留まりました。「いかにも関西で鍛えられてきた」という感じの選手で、動きに迷いがないです。スピードがあるのはもちろん、印象に残ったのはカットプレー時の肩の強さ。大学生、いや社会人クラスのライナー性で伸びる送球に驚きました。また、打っては第1打席にセンター前、第2打席にレフトオーバーの二塁打。粗さはあるものの、形が良かったです。(編集部・栗山)

<写真上/川村敦樹(小笠)>
<写真下/小塩秀斗(菊川南陵)>

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2018年5月26日 (土)

日大国際関係学部が全日本大学選手権出場を決める!

 東海地区大学野球選手権春季選手権大会が本日開催され、静岡県代表の日大国際関係学部が優勝を飾り、7年ぶり4度目となる全日本大学選手権(6月11日開幕)への出場を決めました。おめでとうございます!
05261_2

◆日大国際関係学部11-8四日市大(延長12回タイブレーク)
◆中部学院大3-1四日市大
◆日大国際関係学部9-1中部学院大(7回コールド)
  
 まず、第1試合の四日市大との試合は2対2の同点でタイブレークに突入。12回までもつれ込む大激闘を制します。

 05262そして、第3試合では強豪・中部学院大と対戦。続木悠登の快投が勝利を引き寄せました。初回に本塁打を浴びたのの、「これで目が覚めた」と、2回以降は抜群の安定感を見せます。球速はコンスタントに143、144キロをマークし、最速で145キロを計測。初速と終速の幅が小さく、数字以上に速く感じます。まさにキャッチャーミットに向かって糸を引くイメージの球でした。
 打線は初回に5番・林健太のタイムリーで逆転すると、3回には6番・矢嶋拓未のタイムリーで2点を追加。さらに5回には長短5安打を集中して一挙5点を加えました。
 静岡リーグでは6季連続で優勝している日大国際関係学部。しかし、全国への壁が厚く、ここ数年、ことごとく岐阜リーグのチームに阻まれてきました。試合後、和泉貴樹監督は「本当に長かった…。選手たちが諦めずに頑張ってくれた結果です」と、感激に浸っていました。
 全日本大学選手権でも力を発揮し、旋風を巻き起こしてほしいです。(編集部・栗山)

<写真/大一番で快投を演じた続木悠登(日大国際関係学部)>

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2018年5月24日 (木)

隠し玉右腕・森口千聡(磐田東)をチェックしてきました!

05241 今日は磐田東のグランドへ。最速140キロ右腕・森口千聡をチェックしてきました。

 昨秋の県大会後、肩を痛めていた森口。その後、オフ期間に回復し、順調にきていたそうですが、春に今度は腰を故障。春の大会ではベンチを外れていました。ようやくブルペンに入ったのは3日前のこと。その投球を見た山内克之監督は「鈴木博志(現中日)の高校の時よりもいいんじゃないか」と大絶賛。「球が手元でグワーンときていたよ」と、その圧倒的な球威に驚いた様子でした。
 今日の練習では、投内連係のノックの際にマウンドに立ちましたが、風格が違います。山内監督は「夏にいきなり出てきて、140キロ台中盤から後半をドカーンと投げる可能だってあるよ」と言っていましたが、僕もそれだけのポテンシャルは持っていると感じました。
 05242すでに、プロ数球団が視察済み。今年の県内の高校生は川合勇気(掛川西)、水野喬日(湖西)がドラフト候補に挙がっていますが、夏次第では森口も一気に浮上する可能性があるでしょう。

 この夏、本人の目標はあくまでも甲子園です。「ピッチャー陣を引っ張って勝利に導き、磐田から甲子園に行きます」。甲子園、プロという2つの夢を実現するため、急ピッチで調整を進めます。(編集部・栗山)

◆森口千聡[もりぐち・ちさと]
2000年7月3日生まれ、奈良県出身。小学2年時に野球を始める。天理中では軟式野球部に所属し、2年時に近畿大会ベスト8進出。高校入学後、1年秋から公式戦で登板する。183cm80kg、右投右打。

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2018年5月20日 (日)

練習試合 沼津高専vs御殿場南

 現在、『静岡高校野球2018夏直前号』(6月下旬発売予定)に向けて急ピッチで作業を進めています。毎年恒例の「注目選手名鑑100」もそろそろ人選を固める時期となり、今は最終チェックのため、各地の定期戦や練習試合を回っています。

 05201今日は沼津高専、浜松北、御殿場南の3チームによる練習試合を見てきました。       
 御殿場南は、期待の本格派右腕・千葉隼也(2年)が故障の影響で春から登板がありませんが、その間に左サイドの飯塚裕成(3年)台頭しました。先日、日大三島との練習試合で好投したという情報もあり、どんなピッチャーか楽しみでした。
 第3試合の沼津高専戦に先発。今日は4失点も、腕が振れて投げっぷりが良かったです。変化球もスライダーを中心に安定し、大崩れしないピッチャーという印象を持ちました。

 05202その飯塚から初回にライトへホームランを放った沼津高専の井上太翔(3年)も気になった選手。パンチ力のある打撃に加えて、セカンドの守備ではどんな打球に対してもボールを弾きません。野球センスを感じた選手でした。(編集部・栗山)

<写真上/春から急成長の飯塚裕成(御殿場南)>
<写真下/ガッツ溢れるプレーを見せる井上太翔(沼津高専)>

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2018年5月13日 (日)

定期戦 静岡商vs静岡高

★5月13日 第60回定期戦 静岡草薙球場球場   

チーム
静岡高 1 2 0 0 3
静岡商 0 0 2 0 0

<雨天のため、ノーゲーム>

(高)鈴木翔-黒岩
(商)古屋、高田稔、高田琢-小沢

 第60回の静岡商と静岡高の定期戦は、雨のため、4回終了時点でノーゲームとなりました。
 静岡高は初回、1番・村松開人のレフトスタンドへの本塁打で1点を先制。さらに、2回には9番・山本貫太のタイムリーなどで2点を追加します。
 一方の静岡商は3回、代打・金原圭祐のタイムリーなどで2点を返すと、4回は注目の1年生左腕・高田琢登が登場。高田琢がマウンドに向かうと、一塁側の静岡商スタンドから大歓声が沸きます。
 05131昨日の練習試合では、139キロをマークしたという高田琢。今日は雨の影響からか、立ち上がりは130キロ台前半でしたが、ベンチから「腕を振っていけ」という檄が飛ぶと、一気に球速が上がり、138キロを連発します。1イニングを投げ、2つの四球があったものの無失点。上々の草薙デビューとなりました。
 試合後、父親でもある高田晋松監督は「この日を一つの目標にしてきた。いい経験になったと思います。これで夏に向けて戦力として考えなくてはいけないでしょう」とホッとした様子を見せていました。
 なお、高田琢については、『静岡高校野球2018夏直前号』(6月下旬発売予定)でも取り上げる予定です!(編集部・栗山)

<写真/背番号27をつけ、初めて草薙球場のマウンドに上がった高田琢登(静岡商)>
 

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2018年5月 6日 (日)

春季県大会決勝&3位決定戦~草薙球場レポート

 春季県大会は本日、決勝戦と3位決定戦が開催されました。3年ぶり11度目の優勝を飾った静岡高が夏の第1シードを獲得しました。

★決勝戦 静岡高12-5東海大静岡翔洋

 05061_5静岡高は2回から8回まで毎回得点の猛攻。なかでも「7番レフト」の小林晃輝が2塁打2本を含む、4打数4安打5打点の活躍で大きく勝利に貢献した。投手陣では先発・草薙誠のあとを受け、5回途中から登板した鈴木翔也が要所を締める投球。どんな状況になっても負けない野球で秋に続いて県を制した。

<写真/4安打を放った小林晃輝(静岡高)>

★3位決定戦 市立沼津5-0島田商

 05062市立沼津は初回に1点を先制すると、3回には4番・井上諒太のレフト前タイムリーで追加点を挙げる。投げては先発の後藤佑太が5回を無失点に抑えると、その後、池田大成横山大知とつなぎ、完封リレーを飾った。試合後、市立沼津・中山裕介監督は「大会の終わりであり、夏の始まりという気持ちで臨んだ。残り2か月間で個々の力を上げていきたい」と、さらなる成長を期待した。

<写真/先発として5回を無失点に抑えた後藤佑太(市立沼津)>

 

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2018年5月 5日 (土)

駒走匡紀(常葉大浜松)が1試合20奪三振のリーグ新記録を樹立!

 今日は磐田球場で開催された静岡リーグへ。

 05051まず、第1試合では常葉大浜松キャンパスの左腕・駒走匡紀(4年)が20三振を奪い、1試合最多奪三振のリーグ新記録を樹立しました。計7安打を浴びましたが、「要所できっちりコースに投げ分けることができた」と、試合後は納得の表情。オフに覚えたという、スクリューを武器に三振の山を築きました。
 愛工大名電(愛知)時代は2年夏に東克樹(現横浜DeNA)の控え投手として甲子園の土を踏んでいる左腕。常葉大浜松キャンパス入学後は、下級生時から中心投手として投げ、経験を積んできました。これで今季は4勝目。今春のリーグ優勝の可能性は消えていますが、秋につながる投球を見せてくれました。

05052第2試合の静岡大対静岡産業大は緊迫した投手戦となりました。
 静岡大の先発・竹内武司は初回こそ1点を失いますが、2回以降、尻上がりに状態を上げていきます。一方の静岡産業大はドラフト候補の鈴木彩隼が先発。力強いストレートに緩い変化球を絡ませ7回を1失点に抑え、マウンドを降ります。
 1対1で迎えた9回裏、静岡大は代打の杉村育真が2球目の変化球を強振すると、打球はレフト方向へ。グングンと伸びて、サヨナラ本塁打となりました。
 杉村は181センチ79キロという堂々とした体格を持つ、左打ちの大型スラッガー。もともと逆方向への長打が多い選手のようです。公式戦初本塁打が試合を決める一発となり、「何が起きたのは一瞬わからなかった」と興奮気味。それでも、「まだ明日もあるので気を引き締めたい」と、喜びは控えに球場を後にしました。(編集部・栗山)

<写真上/20奪三振をマークした駒走匡紀(常葉大浜松キャンパス)>
<写真下/代打サヨナラ本塁打の杉村育真(静岡大)>

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2018年5月 3日 (木)

春季県大会準々決勝~草薙球場レポート

 春季静岡県大会は本日、準々決勝4試合が行われました。草薙球場では、静岡高と東海大静岡翔洋が勝利しました。

★第1試合 静岡高4-2知徳

 05031静岡高は2回、8番・鈴木翔也のセンター前タイムリーで1点を先制する。先発の鈴木翔は緩急を巧みに使う投球で5回までわずか1安打に抑える快投。すると、6回に4番・成瀬和人の犠飛で1点を追加し、試合を優位に進める。その後、一時は同点となるも、9回に再び鈴木翔の2点タイムリーで勝ち越し。勝負強さを発揮した静岡が準決勝進出を決めた。一方の知徳は8回に3番・渡邉陸の同点タイムリーで流れを引き寄せたが、あと一歩及ばなかった。

静岡高・栗林俊輔監督
「(鈴木)翔也はいいリズムで投げてくれた。こういうゲームで勝ち切れたのは大きい」

<写真/投打で活躍の鈴木翔也(静岡)>

★第2試合 東海大静岡翔洋2-0常葉大菊川

 05032_2東海大静岡翔洋の2年生左腕・久松一真が4安打完封を飾った。ストレートの球速は120キロ台前半から中盤も、気持ちのこもった投球を展開。最後まで腕を振り、強打の常葉大菊川打線を抑えた。打線は5回に1点を先制すると、6回には3番・貞岡千秋のタイムリーで貴重な追加点を奪った。

東海大静岡翔洋・原俊介監督
「久松は気持ちがボールに乗っていた。春は夏につなげる大会にしたい」

<写真/完封を飾った久松一真(東海大静岡翔洋)>

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